HP x360(11-ab000)の実機レビュー
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CPU | Celeron N4000 |
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メモリ | 4GB |
ストレージ | 128GB SSD |
液晶サイズ | 11.6型 |
液晶種類 | HD タッチ |
質量 | 約1.4kg |
バッテリー | 約13時間 |
価格(税別) | 3万円台~ |
HP x360は、3万円台(税抜)という価格の安さで、しかも液晶が360度回転しタブレットにもなる2 in 1 PCです。
CPUはCeleron N4000、メモリは4GBと控えめなスペックですが、ストレージにSSDを搭載することで、遅さをカバーしています。
ただし、解像度はHD(1366x768)と低いです。また、ベゼルが広いため、11.6型液晶にしては本体サイズがと大きく、デザイン面でもややクラシックな印象を感じるかもしれません。
また、液晶が見づらいです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Celeron N4000、4GBメモリ、128GB SATA SSD
目次
お忙しい方は、「HP x360の特徴」のみお読みください。
HP x360の特徴
Celeronを搭載した、格安モバイルPC
HP x360は、スペックを抑えつつも、SSDを採用することで、ある程度の快適性を確保した、気軽に持ち運べるコンバーチブル型のモバイルノートPCです。
実行するアプリや、バックグランドの処理によっては重いと感じることもありますが、耐えられないほどではないです。
また、価格が3万円台と非常に安い点も魅力です。この価格帯であれば、壊れることを恐れずに、屋内でも野外でも、どこにでも持ち運ぶことができそうです。
4つのモードで使用可能
HP x360は、コンバーチブル型のPCなので、画面を360度回転することができ、写真に示すような形状で操作できます。
タッチ操作だけしたいときはテントモード(右上)、動画を視聴するときはスタンドモード(左下)にするなど、様々な使い方ができます。
HDMIポートがあるため、テレビへの出力が可能
HP x360は、フルサイズのHDMIポートを搭載しているため、テレビ出力用のPCとして使うのもいいと思います。
やや古いテレビだと、NETFLIXやHulu、Youtubeなどを直接再生できない機種もあると思います。HP x360を接続すれば、ほとんどの動画配信サービスをパソコン経由で再生することが可能です。
また、NASに保存した子供の動画や写真をテレビで観たりなど、テレビの使い方が広がります。
筐体サイズは思ったより大きい
HP x360は、液晶が11.6型と小さめですが、ベゼル幅は広く、本体サイズは思ったより小型ではありません。狭額ベゼルの13.3型液晶ノートと、サイズはそれほどかわりません(むしろ大きい場合も)。
ただし、ボディサイズが小さい11.6型液晶のノートPCだと、キーピッチが狭く打ちづらいケースもありますが、HP x360はキーピッチが十分あり、普通にタイピングできるという利点はあります。
ライバル機種との比較
11.6型のコンバーチブル型ノートPCと言えば、デル Inspiron 11 3000 2-in-1が思い浮かびます。
HP x360は、CPU性能や質量の面では劣りますが、価格は安くなっています。とにかく安い2 in 1 PCをさがしている方にはおすすめです。
HP x360 11-ab000 |
デル Inspiron 11 3000 2-in-1(3185) |
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画像 | ||
CPU | Celeron N4000 | AMD A9-9420e |
メモリ | 4GB | 4GB / 8GB |
ストレージ | 128GB SSD | 500GB HDD 128GB eMMC |
液晶 | 11.6型 HD 光沢 | 11.6型 HD 光沢 |
質量 | 約1.4kg | 約1.265kg~ |
バッテリー | 約13時間 | 32Wh |
価格(税込) | 37,800円~ | 40,831円~ |
レビュー | ― | レビュー |
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
液晶は価格なりの性能です。
視野角は悪いです。
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。タッチパネルがあるせいでうまく計測できていないですが、寒色系の(青白い)画面であることは確かです。
色域は狭いです。
画素形状です。ギラつきを感じる液晶で、正直見にくいです。目が悪くなりそうで心配です。
光沢液晶であるため、映り込みがあります。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
メーカー仕様書には、キーピッチ : 約18.7×18.7mm、キーストローク : 約1.5mmと書かれており、十分な数値です。底突きの衝撃も軽減されており、押しやすいです。特に変なキー配列もなく、普通に打てます。
安く小さいPCは、タイピングしづらい製品も多くありますが、本製品はそんなことはありません。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU性能は低いですが、SSDを搭載することで、全体のパフォーマンスを改善しています。ただ、やはり重いなと感じるときはよくあります。価格が安いので、動作の遅さは妥協しましょう。
以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.4kg」とあります。当サイトの計測値もほぼ同じです。
最新のモバイルノートPCと比べると重いですが、持ち出せる範囲の質量です。
質量 | |
PC本体 | 1.405kg |
ACアダプター | 285g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間をチェックします。
当サイトによる計測結果は下表の通りです。CPUの消費電力が小さいため、バッテリー駆動時間は、他のモバイルパソコンと比較しても、長めになっています。
駆動時間 | |
PCMark 8 Home テスト ※1 | ― |
PCMark 8 Work テスト ※2 | ― |
動画再生時 ※3 | 10時間26分 |
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
静音性・温度のチェック
ファンレスであるため、動作音はしません。
また、発熱の低いCPUで、さらに発熱の多いHDDも搭載されていないため、表面温度は低めです。快適に使用できるでしょう。
CPU温度も低めに推移しています。
外観のチェック
外観のチェックです。
マットな素材で、カラーもホワイトであるため、指紋やほこりが目立たず実用的です。ただし、ホワイトであることから、長年使っていると、やや黄ばみが発生するかもしれません。
天板です。
天板には、立体的なストライプの模様が入っています。
パームレストには、凹凸のあるヘアライン加工が施されています。凹んでいる部分のみ光沢があります。かっこいいですが、この凹みに、お菓子の食べかすなどが入ると、取り出しにくいです。
スピーカーは、ノートPC基準で点数をつけると、10点満点で4点といったところです(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。
液晶を360度回転させたときの画像です。
インターフェースは、下図の通りです。USB Type-Cはありません。
底面はすっきりとしています。
45WのACアダプターです。
まとめ
HP x360は、3万円台という価格が魅力の 2 in 1 パソコンです。
CPUはCeleronと低性能ですが、これをSSDを搭載することでカバーしています。動作させる処理や、バックグランドで流れている処理によっては、重い(反応が遅い)と感じることがあるかもしれませんが、軽作業であれば耐えられる範囲です。
11.6型液晶搭載PCの割にはボディサイズが大きいですが、その代わりキーピッチは十分とられており、普通にタイピングできます。
液晶は見づらいです。特にギラつきが気になって目が疲れやすいです。
一応書いておきますが、画像編集や動画編集などの用途には向いていないため、これ1台で、何でもやろうとは思わないようにしましょう。ネット閲覧、動画再生程度の負荷なら問題ないと思います。
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