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HP Pavilion 22-h040jp/CT TouchSmartの実機レビュー

更新日:2014年2月26日

21.5型タッチパネル液晶で6万円台

HP Pavilion 22-h040jp/CT TouchSmartは、タッチパネル対応の21.5型液晶を搭載したボードPC(液晶一体型PC)です。解像度はフルHDです。

21.5型タッチパネル対応フルHD液晶を搭載しながら、6万円台で購入することができます。

外付けのワイヤレスTVチューナーをオプションで搭載すれば、テレビの視聴や録画も可能になります。外付けのワイヤレスTVチューナーの電源さえ入っていれば、パソコンの電源を落としても録画可能です。

※レビュー機はメーカーからの貸出製品です

目次

HP Pavilion 22-h040jp/CT TouchSmartの基本スペック

Pavilion 22-h040jp/CT TouchSmartの基本スペックをチェックします。※2014年2月24日時点の情報です。BTOという特性上、時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。なお、特徴的な部分は赤字にしています。

CPU
Pentium G3220T、Core i3-4130T、Core i5-4570Tから選択可能です。本機は1番目です。
グラフィックカード
CPU内蔵のグラフィックスです。
 
液晶ディスプレイ
21.5型ワイド、タッチパネル搭載のフルHD (1920x1080)液晶です。
メモリ
4GBまたは8GBを選択可能です。本機は4GBのメモリです。
ハードディスク
単体HDDです。SSDやハイブリッドHDDは選択できません。
光学ドライブ
DVDスーパーマルチドライブです。
 
バッテリー駆動時間
バッテリーは搭載していません。
 
テレビチューナー
内蔵はしていませんが、ネットワーク配信型のテレビチューナーを選択可能です。

特徴1 - タッチ対応の大画面液晶でも6万円台

HP Pavilion 22-h040jp/CT TouchSmartは、タッチパネルに対応した21.5型フルHD液晶を搭載しています。


タッチパネル対応&大画面液晶

タッチパネルは光学方式を採用

メーカーサイトに書かれてはいませんが、センサーが搭載されていたことから、光学方式のタッチパネルを採用していると思われます。

光学方式のメリットとしては、比較的安価であることや、センサーを遮ることができる物であれば、何でもタッチできるという点です。例えば、棒でも爪でも、手袋をした手でも反応します。デメリットとしてベゼルが厚くなる点や、太陽光に弱い点が挙げられます。また、やや視差もあるようですが、筆者が指でタッチする分には全く気になりませんでした。


光学方式のセンサー

最安モデルで6万円台から購入可能

タッチパネル対応の21.5型フルHD液晶ディスプレイ単体(光学方式、5点タッチ)がいくらで発売されているか確認してみたところ、iiyama ProLite T2253MTSという製品が約35,000円で販売されていました。

HP Pavilion 22-h040jp/CT TouchSmartの最小構成の価格(送料込)は、約68,000円であるため、液晶部分を除いたパソコン機能部分の価格は68,000 - 35,000 = 33,000円となります。約33,000円でパソコン機能部分が買えるというのは、とても安いと思います。

ただし、最小構成の場合、CPUがPentium G3220Tとなります。ベンチマークは後で掲載しますが、それほど性能の高いCPUではありません。

特徴2 - ワイヤレスTVチューナーでテレビ視聴可能

HP Pavilion 22-h040jp/CT TouchSmartは、オプションで「ワイヤレスTVチューナー」を選択することが可能です。

「ワイヤレスTVチューナー」本体にTVケーブルを接続し、パソコンへワイヤレスLAN経由で映像を配信します。「ワイヤレスTVチューナー」にUSB外付けHDDを接続すれば番組を録画することも可能です。

パソコンの電源を切っていても録画できるため便利です。また、パソコンにTVケーブルを挿す必要がないため、壁にあるTVコネクタから離れた場所でもパソコンを設置できます。

ただし、サイズの大きな映像データがワイヤレスで配信されるため、ワイヤレスLANの速度がある程度出ている必要があります。30Mbpsの速度が出ているワイヤレスLAN環境であれば、快適にテレビ視聴できると思います。


外付けワイヤレスTVチューナー「PIX-BR321」選択可能

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

メーカー仕様表にパネルの種類は書かれていませんが、おそらくIPSパネルです。視野角が非常に良いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

ガンマ補正曲線も比較的直線的です。色の再現性も悪くはないです。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域も十分の広さです。


ガモット図
※ i1 BASIC PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

パネルのガラス部分が厚く、画素は撮影できませんでしたが、それほどギラつきは感じません。

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

本製品は、Pentium G3220T、Core i3-4130T、Core i5-4570TのCPUを選択可能です。

各CPUのベンチマークスコアは次の表のようになっています。Pentium G3220Tのスコアは、PassMark様のサイトに掲載されておらず、また本機もPassMarkのベンチマークを実行できなかったため、省略します。少なくともCore i3-4130Tより性能は劣ります。

各CPUのベンチマークスコア
  Pentium G3220T Core i3-4130T Core i5-4570T
PassMark CPU ベンチ 4203 4847
※ベンチマークの値は、PassMark様のサイトから引用しています。またスコアは日々更新されています

本製品で選択できるCPUは、末尾に「T」がついたCPUとなります。このCPUは低電圧である(消費電力が低い)代わりに、「T」がつかないCPUよりも処理性能が劣ります。また低電圧CPUとして末尾に「S」がついたものもありますが、こちらよりも「T」シリーズのほうが、より低電圧です。

末尾に「S」や「T」が付いたCPUと、何もつかないCPUについて、仕様およびベンチマークスコアを下表に掲載しておきます。

各CPUのベンチマークスコア
  Core i5-4570T Core i5-4570S Core i5-4570
コア数 2 4 4
スレッド数 4 4 4
動作周波数 2.9 2.9 3.2
Turbo Boost 3.6 3.6 3.6
L3 キャッシュ 4MB 6MB 6MB
TDP 35W 65W 84W
PassMark CPU ベンチ 4847 6867 7064
※ベンチマークの値は、PassMark様のサイトから引用しています。またスコアは日々更新されています

 

今回レビューに用いている製品のスペックは、Pentium G3220T、4GBメモリ、単体HDDとなっています。このスペックでのベンチマーク結果は、以下の通りです。

Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test 8.0

実行できず

3DMark


※ ICE STORM:Direct 9相当ベンチ、CLOUD GATE:Direct 10相当ベンチ、FIRE STRIKE:Direct 11ベンチ

動画のエンコード時間

TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
  Pentium G3220T
x264でエンコード 41分44秒
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

ストレージのベンチマーク

「艦これ」をプレイしてみる

Pentium G3220Tを搭載した本製品で、流行りの"艦これ(艦隊これくしょん)"をプレイしたときの快適さを確認します。本機はタッチパネルを搭載しているため、「艦これ」をプレイしやすいです。

なお、ブラウザの表示を拡大すると、CPU負荷がかなり違ってきます。ここでは下記の2種類で計測しました。

拡大設定「100%」の場合のCPU負荷

ブラウザ(IE)の拡大設定を「100%」にした場合の画面と、CPU負荷を掲載します。

低めのCPU負荷ですので安心してゲームをプレイできます。もたつきもなく快適です。また、本製品は画面が大きいため、ブラウザの拡大設定が「100%」でも問題なくプレイできます。


ブラウザの拡大設定「100%」

拡大設定「150%」の場合のCPU負荷

次に、ブラウザ(IE)の拡大設定を「150%」にした場合です。かなり表示が大きくなるため、前よりもさらに快適に操作できます。しかし、CPU負荷はかなり高くなります。それほどもたつきは感じずにプレイできますが、バックグラウンドで別の処理が走ると動作が重たくなる可能性があります。


ブラウザの拡大設定「150%」

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターの速度チェックです。高速です。


静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時や低負荷なときでもやや音は聞こえます。ただし、高い負荷をかけても動作音はほぼ変わりません。デスクトップPCと比較すると、いずれの状態も静かです。なお、搭載するCPUによって変わる可能性があります。


パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

低めの温度です。


消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。

大きいサイズの液晶を搭載している割には、低めの消費電力だと思います。特に高負荷時の消費電力が低いです。


外観のチェック

外観のチェックです。

写真にはありませんが、マウスも付属しています。

 

液晶の黒い枠の外側に、さらにベゼル(液晶を囲む枠)があります。

 

横からの画像です。

 

背面です。正面から見て右側面に光学ドライブがあります。

 

背面には、電源、LAN、USBポートなどがあります。背面の4つのUSBポートはUSB2.0です。

 

正面から見て左側面には、メモリカード、USB、マイク、ヘッドホンのスロットがあります。左側面の2つのUSBポートはUSB3.0です。

まとめ

以上が、HP Pavilion 22-h040jp/CT TouchSmartのレビューでした。

タッチパネルの21.5型フルHD液晶を搭載しながら、6万円台から購入可能な製品です。ノートパソコンとは違い、画面が大きいためタッチ操作がしやすいです。

画面が大きくて目に優しく、タッチで直感的に操作できて、デスクトップよりは省スペースで、価格も安く、負荷の高い作業をしないのであればおすすめです。

ただし、Pentium G3220TのCPU性能はそれほど良くありません。Web閲覧や動画鑑賞程度なら問題ないですが、動画編集・画像編集などを行おうと思っている場合は、価格は高くなりますが上位のCPUを選択すると良いでしょう。

また、SSDやブルーレイドライブを選択できません。

詳細はこちら
メーカーサイト:HP Directplus(Pavilion 22-h040jp/CT TouchSmart) icon