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Ada Lovelaceを採用した「GeForce RTX 4090 / 4080」発表

更新日:

2022年9月21日、NVIDIA主催のAI技術カンファレンス「NVIDIA GTC 2022」にて、「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用した、次世代GPUとなる「GeForce RTX 4090」と「GeForce RTX 4080」が発表されました。また、第3世代となる新RTコアやDLSS3などの詳細も発表されています。

ここでは、「NVIDIA GTC 2022」にて発表された主な内容をまとめています。

 

次世代アーキテクチャ「NVIDIA Ada Lovelace」

速さのその先へ

今回発表された、GeForce RTX 40シリーズに搭載される次世代アーキテクチャ「NVIDIA Ada Lovelace」、通称「Ada -エイダ-」は、世界初のコンピュータープログラマーとして知られる「エイダ・ラブレス」に由来しています。

「NVIDIA Ada Lovelace」では、GPU向けに最適化しされたTSMCの4Nプロセスを採用。760億のトランジスタに18,000以上のCUDAコアを搭載でき、前世代のAmpereより70%も増強されています。

新ストリーミングマルチプロセッサでは、90 TFLOPSで前世代よりも最大2倍の性能と電力効率を実現。第3世代RTコアでは、レイトレーシング性能が最大2倍と飛躍的に向上。第4世代Tensorコアでも最大2倍のAI性能を実現しています。

レイトレーシングに至っては前世代のハイエンドクラスでも、単体だと高フレームレートを維持するのはまだ力不足な面があったものの、「NVIDIA Ada Lovelace」ではレイトレーシング性能の飛躍的な向上により、ゲーム全体の性能が25%ほど改善されるそうです。

「NVIDIA Ada Lovelace」アーキテクチャの3つの特徴

■ 前世代より最大2倍の性能と電力効率を実現

レイトレーシング性能が最大2倍と飛躍的に向上

AI性能が最大2倍と飛躍的に向上

世界初のコンピュータープログラマー「エイダ・ラブレス」が由来
第3世代RTXの新アーキテクチャ「NVIDIA Ada Lovelace」
AdaはAmpere世代よりも2倍以上の電力効率をもつ

 

さらに、Adaでは第3世代のDLSS3(Deep Learning Super Resolution)を搭載しています。新フレームと前フレームからシーンの変化を発見し、中間フレームを生成することで、負荷の高いゲームでも、高いフレームレートを維持することが可能となるそうです。

レイトレースを計算する量は年々増加しており、最近だと大型アップデートとアニメ化によりプレイヤー数が急増している『サイバーパンク 2077』においては、600以上ものレイトレースを計算するそうです。激重と言われる『Microsoft Flight Simulator』においても、AdaとDLSS3により、レイトレーシング環境でも高いフレームレートを維持できるそうです。

AdaとDLSS3により、激重なレイトレーシング環境でも高いフレームレートを維持できるそう

 

次世代GPU「GeForce RTX 4090」が登場

性能はRTX 3090 Tiより2~4倍高速化

NVIDIA Ada Lovelaceアーキテクチャを採用した「GeForce RTX 4090」が発表されました。

現在わかっている主なスペックは、CUDAコアは16384基、第4世代Tensorコアに、第3世代RTコアを搭載し、24GBのGDDR6Xメモリという点です。

性能は前世代のRTX 3090 Tiよりも2~4倍高速化されており、『Microsoft Flight Simulator』では2倍、『サイバーパンク 2077』では4倍も性能が向上しているようです。

価格は1,599ドルで国内価格は298,000円より。10月12日発売です。

新しく発表された「GeForce RTX 4090」
「GeForce RTX 4090」と「GeForce RTX 3090 Ti」の性能比較
GeForce RTX 4090の仕様比較
  GeForce
RTX 4090
GeForce
RTX 3090 Ti
GPUアーキテクチャ Ada Ampere
CUDAコア数 16384 10752
Tensorコア数 第4世代 336(第3世代)
RTコア数 128(第3世代 84(第2世代)
定格クロック 2.23 GHz 1.67 GHz
ブーストクロック 2.52 GHz 1.86 GHz
メモリタイプ GDDR6X
メモリ容量 24GB
メモリバス幅 384 bit
メモリバス帯域幅 1008 GB/s
TDP 450W
推奨電源 850W
想定価格(税別) 298,000円より 327,800円より
参照元:NVIDIA GeForce RTX 4090ページ

 

「GeForce RTX 4080」は2モデルから

性能はRTX 3080 Tiより2~4倍高速化

同時にNVIDIA Ada Lovelaceアーキテクチャを採用した「GeForce RTX 4080」も発表されています。

16GBメモリと12GBメモリの2モデルが用意されており、現在わかっている主なスペックは、CUDAコアが16GBモデルが9728基、12GBモデルが7680基、第4世代Tensorコアに、第3世代RTコアを搭載している点です。

性能は前世代のRTX 3080 Tiよりも2~4倍高速化されており、『Microsoft Flight Simulator』では2倍、『サイバーパンク 2077』では2~3倍以上も性能が向上しています。

価格は16GBモデルが1,199ドルで国内価格は219,800円より。12GBモデルが899ドルで国内価格は164,800円より。
それぞれ11月より発売予定とのことです。

新しく発表された「GeForce RTX 4080」
「GeForce RTX 4080」と「GeForce RTX 3080 Ti」の性能比較
GeForce RTX 4080の仕様比較
  GeForce
RTX 4080 16GB
GeForce
RTX 4080 12GB
GeForce
RTX 3080 Ti
GPUアーキテクチャ Ada Ampere
CUDAコア数 9728 7680 10240
Tensorコア数 第4世代 320(第3世代)
RTコア数 76(第3世代 60(第3世代 80(第2世代)
定格クロック 2.21 GHz 2.31 GHz 1.37 GHz
ブーストクロック 2.51 GHz 2.61 GHz 1.67 GHz
メモリタイプ GDDR6X
メモリ容量 16GB 12GB
メモリバス幅 256 bit 192 bit 384 bit
メモリバス帯域幅 736 GB/s 504 GB/s 912 GB/s
TDP 320W 285W 350W
推奨電源 750W 700W 750W
想定価格(税別) 298,000円より 179,800円より
参照元:NVIDIA GeForce RTX 4080ページ

 

NVIDIA GTC 2022主な発表内容まとめ

新アーキテクチャ「NVIDIA Ada Lovelace」

  • 前世代より最大2倍の性能と電力効率を実現
  • レイトレーシング性能が最大2倍と飛躍的に向上
  • AI性能が最大2倍と飛躍的に向上

「GeForce RTX 4090」

  • 性能はRTX 3090 Tiより2~4倍高速化
  • 298,000円より10月12日発売

「GeForce RTX 4080」

  • 性能はRTX 3080 Tiより2~4倍高速化
  • 16GBモデルが219,800円より11月発売予定
  • 12GBモデルが164,800円より11月発売予定

 

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