RTX 3060およびRTX 30シリーズ搭載ノートPCが発表

更新日:2021年1月13日

2021年1月13日、NVIDIAは世界最大のテクノロジー見本市「CES 2021」イベントの「GeForce RTX: Game On」にて、デスクトップ向けの新たなGPU「GeForce RTX 3060」と、RTX 30シリーズを搭載したノートPCを発表しました。

ここでは、「GeForce RTX: Game On」で発表された主な内容をまとめていきます。

 

新デスクトップ向けGPU「GeForce RTX 3060」

グラフィックスメモリ12GBを搭載したミドルクラス

NVIDIAは本日新たにデスクトップ向けグラフィックス「GeForce RTX 3060」を発表しました。RTX 30シリーズの中では最も下位となるクラスになります。

これまでも、GPUでは手頃な価格帯で最新の性能と技術を利用できる60クラスが人気で、このRTX 3060も、最も人気となるグラフィックスになると予想されます。

 

RTX 3070発表時にメモリが少ないとの声が大きかったのか、それともRadeonの対抗製品を意識してか、RTX 3060ではミドルクラスにしては異例の12GBのグラフィックスメモリを搭載。RTX 3080の10GBよりも多くなっています。

8GBメモリのRTX 3060Ti買った人は損・・・と思われがちですが、メモリバス幅がRTX 3060Tiが256Bitに対し、RTX 3060では192bitと少ないので、実際の速度ではRTX 3060Tiの方が上だと思います。ただし、メモリ容量を食うクリエイターソフト向けにはRTX 3060が良いと思います。

参考価格はわずか329ドルからとなっており、国内規定価格では49,980円からとなります。ベンチマーク結果を見てからでないとはっきり言えませんが、ゲーマーにもクリエイターにもおすすめできるコスパの高いグラフィックスとなりそうです。

現在公開されているGeForce RTX 3060のスペックは以下の通り。また、当サイトでレビュー予定です。

RTX 30シリーズの仕様比較
  GeForce
RTX 3060Ti
GeForce
RTX 3060
GPUコア GA104
GPUアーキテクチャ Ampere
製造プロセス 8nm
CUDAコア数 4864 3584
Tensorコア数 152(第3世代) 101(第3世代)
RTコア数 38(第2世代) 25(第2世代)
定格クロック 1410 MHz 1320 MHz
ブーストクロック 1670 MHz 1780 MHz
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 8GB 12GB
メモリバス幅 256 bit 192 bit
TDP 200W 170W
想定価格(税別) 59,980円 49,980円
レビュー記事 RTX 3060 Ti のベンチマーク レビュー予定
3DMark Time Spy - Graphics score
RTX 3090 19568
RTX 3080 17064
Radeon RX 6800 14520
RTX 2080Ti 13872
RTX 3070 13393
RTX 3060Ti 11526
RTX 2080 SUPER 11315
RTX 3060 当サイトでの予想位置
RTX 2070 SUPER 9922
RTX 2060 SUPER 8926
GTX 1660Ti 6031
GTX 1660 SUPER 6000
GTX 1660 5431
GTX 1650 SUPER 4630
GTX 1650 3336
※当サイトの計測値

 

RTX 30シリーズを搭載したノートPCが登場

240Hz以上の超高リフレッシュレートも視野に

ついにRTX 30シリーズを搭載した、新世代のAmpereノートPCが1月26日より登場します。グラフィックスはRTX 3080、RTX 3070、RTX 3060の3モデル。過去最高となる70製品以上が各社から発売される予定なので、ゲーマーやクリエイターの方は、自身のニーズに合った製品が選びやすいと思います。

また、現在ノートPCでプレイするゲーマーが増えており、そのほとんどがeスポーツタイトルをプレイしているそうです。これにより、高リフレッシュレート液晶を搭載したノートPCの需要が昨年の2倍となっており、新しいRTX 30シリーズを搭載したノートPCの半数以上は、240Hz以上の超高リフレッシュレート液晶を備えているとのこと。

ノートPC向け RTX 30シリーズの仕様比較
  GeForce
RTX 3080
GeForce
RTX 3070
GeForce
RTX 3060
CUDAコア数 6144 5120 3840
ブーストクロック 1245 - 1710 MHz 1290 - 1620 MHz 1283 - 1703 MHz
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 16GB or 8GB 8 GB 6GB

 

ノートPC向け「GeForce RTX 3060」

ノートPC向けRTX 30シリーズで最も下位となるRTX 3060では、RTX 2080 SUPERよりも高速で、PS5よりも30%速く、最新ゲームを最高設定1080p、平均90 fpsでプレイが可能だそうです(あくまでメーカー発表値で実測値は別)。参考価格は999ドルから。

 

ノートPC向け「GeForce RTX 3070」

ノートPC向けRTX 3070は、RTX 2070より50%速く、最高設定1440pで平均90 fpsを実現。参考価格は1,299ドルから。

 

ノートPC向け「GeForce RTX 3080」

フラッグシップモデルとなるノートPC向けRTX 3080では最大16GBのGDDR6メモリが搭載され、ゲーマーだけでなく、クリエイターも満足できる世界最速のノートPC。RTX ONで100fpsを実現。参考価格は1,999ドルから。

 

また、RTX 3080搭載ノートPCなら、『オーバーウォッチ』『レインボーシックス シージ』『VALORANT』『フォートナイト』などの人気eスポーツタイトルを240 fpsでプレイが可能で、NVIDIA Reflexと組み合わせることでシステム遅延が20ミリ未満という、ゲーマーにとって最高の環境をノートPC1台で実現可能となります。

 

NVIDIA StudioにおけるRTX 30シリーズ

ビデオや写真、3Dなどのデジタルコンテンツ制作も急増する昨今。NVIDIA StudioではAdobe PhotoshopやDavinci Resolve、Blenderなどの50を超えるアプリケーションにおいてさらなるパフォーマンスを向上させます。

RTX 30シリーズではレンダリングはPascal世代と比べて最大5倍高速、ビデオ編集では8K RAW映像が扱えるようになり、AIワークフローにより、エンコード時間が最大75%短縮されます。

また、最大16GBの大容量グラフィックスメモリにより、大きなアセットや複数のアプリも同時に扱え、クリエイターの働きに応えるパワフルなノートPCとなるでしょう。

 

その他に発表されたノートPC向け機能

さらなるパフォーマンスを向上させる「Dynamic Boost 2.0」

これまでCPUとGPUの電力を別に設定していたのを「Dynamic Boost 2.0」により、AIによってCPUとGPU、VRAM間で電力を効率よく供給させ、フレーム単位で電力が管理され、常に最大限のパフォーマンスを発揮できるよう最適化されます。これまで以上にゲームにおいてのパフォーマンスが向上します。

「Dynamic Boost 2.0」

 

ゲーミングノートの動作音を制御可能な「Whisper Mode2.0」

高性能なゲーミングノートともなると、高パフォーマンス時では冷却システムにより、ファンの動作音がかなり高くなることは、当サイトでもレビューにおいて長くお伝えしてきました。その動作音は時にはゲームへの集中を阻害し、会話も聞き取りにくくなる場合もあります。

新たに進化した「Whisper Mode 2.0」では、AIを活用したアルゴリズムがCPUとGPU、システム温度、ファン速度を管理し、最大パフォーマンス時でもPCの動作音をより大きく抑えることが可能になります。

「Whisper Mode2.0」

 

ゲーミングパフォーマンスを向上させる「Resizable BAR」

「Resizable BAR」では、PCI Expressの高度な機能を活用してCPUがGPUメモリ全体に素早くアクセスすることができ、同時に複数の更新が可能になり、多くのゲームでパフォーマンスが改善します。

「Resizable BAR」

 

「GeForce RTX: Game On」イベントで発表された内容まとめ

新GPU「GeForce RTX 3060」が発表

  • 12GBのGDDR6グラフィックスメモリを搭載
  • 国内規定価格では49,980円から。2月下旬より発売。
  • 今後人気となるミドルクラスGPU

RTX 30シリーズを搭載したノートPCが登場

  • RTX 3080、RTX 3070、RTX 3060の3モデル
  • 1月26日より発売開始
  • 1440pや240Hzの超高リフレッシュレートも視野に
  • ひとこといきなり12GBはおかしい

 

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