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低スペックPCで遊ぶ『PUBG LITE』
目次
「PUBG LITE」とは?
「PUBG LITE」のグラフィック設定
フレームレート
付録
「PUBG LITE」とは?
基本無料でライトに遊べる「PUBG LITE」
全世界で人気を博したバトルロイヤルシューター「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」、通称「PUBG」のライト版「PUBG LITE」が、12月13日についに日本でもサービス開始となりました。
「PUBG LITE」では、STEAM版の「PUBG」とは違い、基本無料でプレイでき、外部グラフィックカードを搭載していないような、スペックの低いPCでも動作する“軽量版”となっており、ライトに遊ぶことができる「PUBG」となっています。
この記事では、グラフィック性能が低めのノートPCで、「PUBG LITE」をどこまでプレイできるか確認しました。具体的には、CPU内蔵もしくはローエンドグラフィックス搭載のノートPCで、フレームレートを計測しました。
「PUBG LITE」でPCゲームデビュー
STEAM版のPUBGやバトルロワイヤル系のPCゲームは、殺伐としていてガチ勢が多く、初心者お断りの印象ですが、「PUBG LITE」はモバイル版に寄せられており、PCゲーム初心者でも取っつきやすくなっています。
モバイル版同様、「日本語ボイスカード」や「ドン勝メダル」があり、クレート(衣装スキンなどが獲得できるガチャ)もゲーム内マネー(無償はBP、有償はL-COIN)から購入できるようになっています。
また、「PUBG LITE」では、始めた当初はBotと当たることが多く、比較的倒しやすくなっているので、初心者でもドン勝しやすいと思います。
何より軽量版というだけあって、動作も非常に軽く、起動も速いので、空き時間でもササッと気軽にプレイできちゃいます。もちろんフレンドとスクアッドを組んで、ガッツリ遊ぶこともできます。
操作方法も公式でわかりやすく説明されているので、現役モバイル版プレイヤーや、PCゲームに触れたことのない方も、「PUBG LITE」でPCゲームデビューしてみてはいかがでしょうか。
「PUBG LITE」のグラフィック設定
「PUBG LITE」の動作環境、必要スペック
公式サイトにて公開されているPC動作環境は以下の通りです。必要動作環境ではCPUはCore i3以上、GPUでは内蔵グラフィックスである「Intel HD Graphics 4000」以上とかなり低いです。推奨動作環境でもGPUはGeforce GTX 660以上となっています。
容量はゲームランチャーを含めても3.8GB以内に収まっているので、空き容量を4GB確保していれば大丈夫そうです。
内蔵グラフィックスでゲームが起動しないという方は、ダウンロードページの下の方にある、「Microsoft Visual C++」、「DirectX 11 」のランタイム、最新のインテル HD グラフィックスのドライバーをインストールしてみてください。
必要動作環境 | 推奨動作環境 | |
OS |
Windows 7,8,10, 64bit |
|
CPU | Core i3(2.4GHz) | Core i5(2.8GHz) |
GPU | Intel HD Graphics 4000 | NVIDIA Geforce GTX 660 AMD Radeon HD 7870 |
DirectX | DirectX11 | |
メモリ | 4GB | 8GB |
HDD容量 | 4GB |
「PUBG LITE」のおすすめグラフィック設定
「PUBG LITE」のグラフィック設定画面は以下の通りです。
ディスプレイモードはフルスクリーンが一番フレームレートが出やすいです。最大FPSは高リフレッシュレートモニターを使用している以外は、デフォルトの60 FPSで大丈夫です。
動的解像度(Dynamic Resolution)はシーンによって自動で解像度を調整する機能ですが、これもフレームレートが安定しないので"無効"がおすすめです。
レンダリングスケールもデフォルトの100でいいですが、フレームレートが低い場合は70~99で調整するとフレームレートが向上します。ただし、低いほど画質も荒くなります。
全体的なグラフィックの品質では、最新世代のGeForce GTXシリーズの外部グラフィックスを搭載している場合は“ウルトラ”、内蔵グラフィックスの場合は“非常に低い”がおすすめです。
垂直同期は、ティアリング(画面の同期ズレ)は発生しますが、表示遅延が少なくなるので、"無効"がおすすめです。
ディスプレイモード |
フルスクリーン |
---|---|
解像度 | 1920×1080 |
最大FPS | 60 fps |
動的解像度 | 無効 |
レンダリングスケール | 100 |
全体的なグラフィックの品質 | 非常に低い |
垂直同期 | 無効 |
「PUBG LITE」のフレームレート表示方法
「PUBG LITE」のゲーム中にフレームレートを表示するには、設定画面から“ゲームプレイ”の“FPS情報”という項目を有効にします。
これでゲーム中画面の左に現在のフレームレートと、最小フレームレートが表示されます。ただ文字がかなり小さいのでちょっと見づらいです。
NVIDIAのグラフィックカードを搭載している方は、GeForce Experienceからフレームレートを表示した方が、見やすいと思います。
「PUBG LITE」の画質比較
「PUBG LITE」の全体的なグラフィックの品質、“非常に低い”と“ウルトラ”の画質比較です。テクスチャと影の品質に差がありますが、グラフィックの品質が高いほど有利というわけでもないので、こだわりがないのなら“非常に低い”でも十分です。
各ローエンドグラフィックスのフレームレート
計測方法
今回、フレームレートの計測に使用したPCは、下表の通り、主に外部グラフィックスを搭載していない(ゲーム目的でない)、内蔵グラフィックスで動作するノートPCです。
計測は、トレーニングモードの射撃練習場で一周走って計測した際の平均フレームレート、実際に各マップのパブリックマッチをプレイしてみての平均フレームレートと、最小/最大フレームレートになります。
機種名 | CPU | グラフィックス |
---|---|---|
機種1 | Core i5-8265U | GeForce MX250 |
機種2 | Ryzen 5 3500U | AMD Radeon Vega 8 Graphics |
機種3 | Core i7-1065G7 | Intel Iris Plus Graphics |
機種4 | Core i5-8265U | Intel UHD Graphics 620 |
ディスプレイモード |
フルスクリーン |
---|---|
解像度 | 1920×1080 |
最大FPS | 144 fps |
動的解像度 | 無効 |
レンダリングスケール | 100 |
全体的なグラフィックの品質 | 非常に低い、中、ウルトラ |
垂直同期 | 無効 |
トレーニングモードで計測
まずは、トレーニングモードでの平均フレームレートです。目安として、平均フレームレートが60 fps以上出ていれば、快適に動作すると思ってください。
GeForce MX250は、性能があまり高くはない外部グラフィックスですが、それでも平均フレームレートは高めです。グラフィック設定“中”でも楽に60 fpsを超えてきます。
グラフィック設定“非常に低い”において、CPU内蔵グラフィックスで60 fpsを超えてきたのは、Intel Iris Plus Graphics、AMD Radeon Vega 8 Graphicsでした。爆発シーンや車両での移動でもカクつくことなく、かなり快適にプレイができました。
Intel UHD Graphics 620でもプレイすることは可能ですが、シーンによってカクつくことがあります。そういう場合は、画質は荒くなりますが、レンダリングスケールを下げることで、60 fpsを超え、カクツキを抑えることができます。
1920x1080 | |||
非常に低い | 中 | ウルトラ | |
GeForce MX250 | 120 fps | 105 fps | 50 fps |
AMD Radeon Vega 8 | 82 fps | 54 fps | 30 fps |
Intel Iris Plus | 80 fps | 50 fps | 20 fps |
Intel UHD 620 | 45 fps | 26 fps | 15 fps |
※60 fps以上のセルはピンク色
パブリックマッチで計測
パブリックマッチで計測結果も、平均フレームレートはトレーニングモードとほぼ同じです。
ここでは、平均フレームレートの他、最小/最大のフレームレートも計測しています。残念ながら、最小フレームレートまで60fpsを超えたグラフィックスはありませんでした。最小フレームレートまで60fpsを超えさせたい場合は、ある程度新しい世代のGeForce GTXシリーズの外部グラフィックスを搭載している必要があると思います。
1920x1080、非常に低い | |||
平均 fps | 最小 fps | 最大 fps | |
Erangel(通常マップ) |
119 fps | 47 fps | 174 fps |
Miramar(砂漠マップ) | 103 fps | 57 pfs | 188 fps |
Sanhok(小型マップ) | 116 fps | 52 fps | 175 fps |
1920x1080、非常に低い | |||
平均 fps | 最小 fps | 最大 fps | |
Erangel(通常マップ) |
78 fps | 44 fps | 99 fps |
Miramar(砂漠マップ) | 83 fps | 51 pfs | 118 fps |
Sanhok(小型マップ) | 76 fps | 44 fps | 105 fps |
1920x1080、非常に低い | |||
平均 fps | 最小 fps | 最大 fps | |
Erangel(通常マップ) |
79 fps | 30 fps | 134 fps |
Miramar(砂漠マップ) | 74 fps | 51 pfs | 88 fps |
Sanhok(小型マップ) | 76 fps | 49 fps | 97 fps |
1920x1080、非常に低い | |||
平均 fps | 最小 fps | 最大 fps | |
Erangel(通常マップ) |
55 fps | 32 fps | 87 fps |
Miramar(砂漠マップ) | 49 fps | 17 pfs | 73 fps |
Sanhok(小型マップ) | 44 fps | 25 fps | 60 fps |
付録:Steam版のPUBGとの違い
「PUBG LITE」のMAPは、初期からある通常マップの「ERANGEL」に、砂漠マップの「MIRMAR」、小型マップの「SANHOK」の3マップのみです。雪山マップの「VIKENDI」は今のところ実装されていません。また、キルカメラやリプレイ機能もありません。
マッチングは時間帯にもよりますが、100人集まるのも早く、参加者待ちによるストレスもありません。これはサービス開始当初ということもありますが、Botも含まれるからかも知れません。
何度かパブリックマッチで遊んでみましたが、接近戦でも棒立ちのプレイヤーがいれば、おそらくBotっぽいです。Botの特徴として、無意味な威嚇射撃、動作や反応が遅い、単発撃ち、棒立ちなどの挙動が見られます。
グラフィック品質の違いはもちろんですが、銃のリコイル(射撃時の反動)はSTEAM版に比べて左右にあまりブレない印象です。公式ツイッターにて、MOBILE版、LITE版、Steam版の比較動画がありますので、そちらをご覧ください。
三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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