※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

富士通 LIFEBOOK WA3/E3の実機レビュー

更新日:2020年11月1日
CPU Core i7-1165G7
Core i5-1135G7
Core i3-1115G4
メモリ 4~32GB
ストレージ PCIe SSD /
PCIe SSD + HDD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD
質量 約2.0kg
バッテリー 約7.5時間
価格[税込] 12万円台~
11月中旬発売予定
全部入りのスタンダードノートPC

LIFEBOOK WA3/E3は、インターフェースが揃っており、痒い所に手が届く、全部入りのノートPCです。

光学ドライブや、LAN、HDMI、USB-Cなど一通り揃った構成で、ファミリー用にも、仕事用にも使用できます。ややオールドファッションなノートPCの様に見えるかもしれませんが、CPUには第11世代Coreを搭載しており、中身は最新で、処理性能は高めなので、快適に使用できます。

また、キーストロークが深く、打ちやすいキーボードも特徴となっています。タイピングする機会が多い方にもおすすめです。

公式サイトはこちら

※最新モデルへリンクをしています

 

今回使用しているレビュー機は、メーカーからお借りした試作機です。そのため、ベンチマークなどは計測しておりません。

[お得]富士通パソコンで使えるクーポン

当サイト限定のクーポンを利用することで、富士通パソコンを、通常よりも安く購入することが可能です。

 

目次

お忙しい方は、「LIFEBOOK WA3/E3の特徴」のみお読みください。

 

LIFEBOOK WA3/E3の特徴

オーソドックスな据え置きノートPC

LIFEBOOK WA3/E3は、すこし懐かしい感じがする、オーソドックスな据え置きノートPCです。

光学ドライブや、豊富なインターフェイスに加えて、しっかり高めの処理性能を備えており、メインPCとしても使用できるでしょう。

最近多い、薄型・軽量な15.6型ノートではなくて、馴染みがあるタイプの据え置きノートPCがいいという方に適しています。

オーソドックスな据え置きノート

 

深くて打ちやすいキーボード

LIFEBOOK WA3/E3は、キーストロークが約2.5mmと深く、しっかりとした打ち心地のキーボードを搭載しています。最近のノートPCのキーボードは、キーストロークが約1.5mm前後のものが多いですが、それでは満足できない方は、試してみるといいと思います。

キートップも適度に湾曲しており、指馴染みがよく、打ちやすいです。タイピングする機会が多い方にもおすすめです。

打ち心地の良いキーボード

 

また、富士通では「Fライン」と呼んでいますが、矢印キーが一段下がっており、それに合わせて、パームレストとキーボードの境い目もカーブしています。矢印キーが下がっていることで、キーを見なくても探しやすくなっています。

富士通パソコンおなじみのFライン

 

光学ドライブ搭載

LIFEBOOK WA3/E3は、最近少なくなってきた光学ドライブも搭載しています。

デフォルトでは、DVDスーパーマルチドライブですが、カスタマイズでBDXL対応Blu-rayドライブ(スーパーマルチドライブ機能対応)に変更することも可能です。

テレビやプレイヤーを持っていなくても、レンタルのDVDやBlu-rayを視聴することができますし、CDから音楽を取り込んだりもできます。

光学ドライブ搭載

 

最新の第11世代Core搭載

LIFEBOOK WA3/E3は、最新の第11世代Coreプロセッサーを搭載しています。

旧世代のCPUよりも処理性能がアップし、より快適に使用できるようになりました。特に、グラフィックス性能が飛躍的に向上しています。LIFEBOOK WA3/E3は、クリエイティブな用途向けの機種ではありませんが、ライトなゲームであれば以前より快適にプレイできるなど、メリットがあると思います。

詳細については、「パフォーマンスのチェック」の部分をご覧ください。

 

デュアルストレージ構成が可能

LIFEBOOK WA3/E3は、PCIe SSDのみの構成、もしくはPCIe SSD + HDDのデュアルストレージ構成を選択できます。最大だと、1TB PCIe SSD + 2TB HDDという大容量ストレージ構成も可能です。

PCIe SSDで起動や動作が速く、必要であればHDDにより安価に大容量を備えた構成が選択できるので、用途に合ったストレージを選択することができるのはメリットです。

 

選べるボディカラー

LIFEBOOK WA3/E3は、下の画像のような、ブライトブラック、プレミアムホワイト、ガーネットレッド、メタリックブルーの4色からボディカラーを選択することができます。ただし、Core i7選択時のみです。

Core i7以外のCPUを選択した場合は、プレミアムホワイトになります。また、OSにWindows 10 Proを選択すると、ブライトブラックのみとなります。どの構成でも、好みのボディカラーを選べると、なおよかったです。

上段 ブライトブラック・プレミアムホワイト
下段 ガーネットレッド・メタリックブルー

 

ボディカラーにより機能に差あり

上述のように、LIFEBOOK WA3/E3でCore i7を選択した時、ボディカラーを選ぶことができますが、選ぶカラーで機能に多少の差が生じます。

下の表にまとめていますが、ガーネットレッド、もしくはメタリックブルーを選択した時のみ、マイクがクアッドマイク、WebカメラがフルHD(Windows Hello対応)になります。マイク、Webカメラ共に性能が上がっているので、オンラインミーティングなどを行う場合に有利だと思います。また、Windows Helloに対応しているので、顔認証でWindowsへのログインができ、便利です。

Core i7-1165G7を選択するときは、好みだけでなく、この機能の差にも注意してボディカラーを選択することをおすすめします。

ボディカラーによる機能の比較
  プレミアムホワイト ブライトブラック ガーネットレッド メタリックブルー
CPU Core i7-1165G7
Core i5-1135G7
Core i3-1115G4
Core i7-1165G7 Core i7-1165G7 Core i7-1165G7
マイク デジタル(ステレオ)マイク デジタル(クアッド)マイク
Webカメラ HD(約92万画素) フルHD(約207万画素)
Windows Hello対応
クアッドマイク

 

兄弟機種との比較

LIFEBOOK WA3/E3と基本的に同じボディを採用した、AHシリーズの兄弟機種と比較を行いました。ここでは、インテルCPU搭載機種に絞り、異なっている部分を中心にして、下表にまとめています。この他に、HD液晶・AMDプロセッサー搭載モデルもあります。

比較してみると、LIFEBOOK WA3/E3は、標準的なFHD液晶を搭載しており、一番汎用性の高いモデルとなっています。通常は、WA3/E3を選択しておけば間違いないと思います。なお、価格は割引クーポン適用前の価格なので、実売価格はもう少し安くなるはずです。

4K有機ELモデルは、高性能のHシリーズCPUを搭載しており、高解像度写真を扱う方などに適しています。一方、HDモデルは、その名の通り、HD液晶を搭載しています。ただ、Core i7 + HD液晶の組み合わせはもったいない感じがするので、HDモデルであれば、Celeron搭載にして価格を抑えたい方に適していると思います。

AHシリーズのラインナップの比較
  [本機器]
WA3/E3
[4K有機ELモデル]
WA-X/D3
[HDモデル]
WA1/E2・WA1/E1
CPU Core i7-1165G7
Core i5-1135G7
Core i3-1115G4
Core i7-9750H Celeron 4205U
Core i7-10510U
液晶種類 FHD 4K 有機EL HD
カラー ブライトブラック
プレミアムホワイト
ガーネットレッド
メタリックブルー
ブライトブラック ブライトブラック
プレミアムホワイト
バッテリー 約7.5時間 約4時間 約8時間
価格[税込] 14万円台~
(11月発売予定)
13万円台~ 8万円台~

 

液晶ディスプレイのチェック

LIFEBOOK WA3/E3のディスプレイのチェックです。

色域が狭く、最大輝度は、当サイトの計測では210cd/m2とやや低めでした。 それでも、視野角は広く、フリッカーも発生してはいませんでした。詳細については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は狭めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は61.2%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、わずかですが青みが強くなっていますが、色域の狭い液晶は少し黄色っぽく見えるので、このくらいの設定でも違和感ありません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきは感じません。

画面拡大

光沢液晶なので、映り込みがあります。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度を下げても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチが約18.4mmのキーボードです。キーストロークは約2.5mmと、ノートPCとしてはかなり深めで、打ちやすいです。また、同じキーサイズのテンキーも搭載されているので、数字も打ちやすいです。バックライトは付いていません。

細かい点ですが、キーの拡大図で分かるように、今回のレビュー機はCore i7搭載なので、キーサイドがプリズムクリアとなっています。Core i5 / Core i3搭載機はプリズムクリアではありませんので、多少見た感じが異なると思います。

タッチパッドには、独立したクリックボタンを備えています。やや硬めの押し心地です。キーボードのホームポジションの真下にタッチパッドが配置してあり、使いやすいと思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

LIFEBOOK WA3/E3のパフォーマンスのチェックです。

ただし、今回使用しているレビュー機は、メーカーからお借りした試作機であるため、ベンチマークなどは計測しておりません。そのため、他の PCで計測した代表的なベンチマークスコアをご紹介します。

CPU

本製品は、最新の第11世代Coreプロセッサーを搭載しています。

下のグラフでは、CPU性能の比較を行っています。ただし、第11世代Coreプロセッサーは、TDP(熱設計電力)をメーカー側が設定できるようになっており、機種によって処理性能が大きく異なる場合があります。また、筐体によっても性能に差が出るため、参考までにご覧ください。下の表に書かれてあるスコアは他のPCで計測した代表値です。

まだサンプル数が少ないので、なんとも言えませんが、Core i7-1165G7とCore i5-1135G7はほとんどスコアが変わりません。むしろテストしたPCにおいては、Core i5-1135G7のほうがスコアが高いくらいでした。基本的には安いCore i5-1135G7で十分だと思います。また、事務作業程度であればCore i3-1115G4でも十分です。

CPU性能の比較 ~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Ryzen 9 4900HS 4250
Ryzen 7 4800H 3944
Core i9-10980HK 3860
Core i7-10875H 3557
Ryzen 5 4600H 3260
Core i7-10750H 2965
Ryzen 7 4700U 2908
Core i7-10710U 2211
Ryzen 5 4500U 2180
Core i5-10300H 2113
Core i5-1135G7 2102
Core i7-1165G7 1975
Ryzen 3 4300U 1637
Core i7-1065G7 1484
Core i5-1035G4 1464
Core i3-1115G4 1098
Core i3-1005G1 948
Pentium Gold 5405U 516
Celeron N4100 459
 :LIFEBOOK WA3/E3で選択できるプロセッサー(参考値)

 

グラフィックス

グラフィックスはCPU内蔵ですが、Core i7-1165G7と、Core i5-1135G7は、グラフィックス性能が高めのIntel Iris Xeを内蔵しています。

下のグラフでは、グラフィックス性能を示すベンチマークスコアを比較しています。こちらも、CPUと同様、メーカーのTDP設定や筐体によって大きく差がでるため、参考までにご覧ください。どちらもグラフィックス性能が高く、エントリークラスの外部グラフィックスであるGeForce MX330と同等、もしくは超えるほどのスコアとなっています。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Night Raid - Graphics score ~
GeForce GTX 1050 25325
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)
20052
Intel Iris Xe
(Core i5-1135G7)
18718
GeForce MX330 16714
AMD Radeon
(Ryzen 9 4900HS)
16322
GeForce MX250 15406
AMD Radeon
(Ryzen 7 Pro 4750U)
14302
AMD Radeon
(Ryzen 7 4700U)
13861
AMD Radeon
(Ryzen 5 4500U)
11999
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
11084
Radeon Vega 8
(Ryzen 5 3500U)
10014
AMD Radeon
(Ryzen 3 4300U)
9800
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
9188
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
Intel UHD 620
(Core i5-8265U)
5274
 :LIFEBOOK WA3/E3で選択できるプロセッサー(参考値)

 

外観のチェック

外観の画像を掲載します。

今回のレビュー機のボディは、光沢のあるガーネットレッドです。ボディ素材は樹脂製だと思います。

 

天板面にも光沢があります。

 

閉じた状態です。厚みが結構あります。

 

ステレオスピーカーを搭載しています。ノートPC基準で点数をつけると、10点満点で6点の音質です(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。

 

Webカメラとマイクです。ガーネットレッドのボディなので、フルHDのWindows Hello対応Webカメラと、クアッドマイクを内蔵しています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

側面のインターフェイスです。SDカードリーダーや、LAN端子も備えており、ポートの種類は豊富です。ただし、USB-Cポートは、Power Delivery、映像出力ともに非対応なので、USB-Cポートを利用しての本体への給電や外部ディスプレイとの接続は行えません。

なお、HDMIで4Kテレビに出力してみたところ、「4K、60Hz、8bit、RGB」で出力できました。

 

底面はシンプルです。

 

底面カバーを外したときの画像です。ねじを1つ外すだけで、簡単にカバーを外すことができ、バッテリー、メモリ、M.2 SSDにアクセスすることができます。自己責任にはなりますが、増設・換装も可能だと思います。

 

ACアダプターは、やや大きめです。

 

まとめ

以上が、富士通 LIFEBOOK WA3/E3のレビューです。

光学ドライブや、豊富なポート類を備えた、クラシックなタイプの据え置きノートPCです。最近は、15.6型ノートPCでも軽量機種が増えてきたので、なんだか懐かしい感じがする方もおられると思います。

とは言え、最新の第11世代Coreプロセッサーを搭載し、処理性能は十分高く、快適に使用できます。また、キーボードも打ちやすく、使い勝手もよさそうです。

国内メーカーの富士通のPCなので、プレインストールされているソフトも多く、マニュアル類も充実しています。また、カスタムメイドモデルであれば、3年のメーカー保証が付属し、さらに有償で延長保証等を付けれるので、初心者の方にも安心です。

ただ、液晶の色域が狭いことがやや気になります。せっかくグラフィックス性能が飛躍的に向上した第11世代Coreを搭載しているので、もう少し広色域の液晶であれば、写真や動画の編集などにも使うことができ、幅が広がったのではないかと思います。

全部入りのスタンダードノートPC

LIFEBOOK WA3/E3

特徴

  • 高処理性能の第11世代Coreプロセッサー搭載
  • 打ちやすいキーボード
  • 光学ドライブや豊富なポート類を搭載

こんなあなたに

  • 光学ドライブ内蔵のノートPCが欲しい方
  • ライターさんなどタイピングの機会が多い方
公式サイトはこちら

※最新モデルへリンクをしています

 

 

関連ページ