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富士通 LIFEBOOK WAB/D1の実機レビュー

CPU | Ryzen 3-2300U Ryzen 7-2700U |
---|---|
メモリ | 4GB / 8GB |
ストレージ | HDD / SSD |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ / ブルーレイ |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | HD / FHD 光沢 |
質量 | 約2.3kg |
バッテリー | 約8.6~8.9時間 |
価格[税別] | 9万円台~ |
LIFEBOOK WAB/D1は、Ryzenプロセッサーを搭載することでコスパが高くなっており、しかも、初心者も安心できる富士通製のノートPCです。
おすすめは、Ryzen 7搭載モデルで、Core i7、GeForce MX150相当の性能を持っています。
Ryzen 7 を選択すると、液晶はフルHDになり、視野角も良く見やすい液晶になります。
また、キーボードの配列が理想的で、キー自体も押しやすく、非常にタイピングしやすいのも大きな特徴です。仕事を早く終わらせることができます。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 7-2700U、8GBメモリ、約256GB SATA SSD、FHD液晶
目次
お忙しい方は、「LIFEBOOK WAB/D1の特徴」のみお読みください。
LIFEBOOK WAB/D1の特徴
充実のマニュアル、最大5年保証の富士通製PC
多くの海外メーカーのパソコンはコストパフォーマンスが高いですが、紙のマニュアル類がほとんど入っていなかったり、電話対応が外国人であったりするケースがあり、初心者向きとは言えません。
一方、富士通のパソコンは、充実した紙のマニュアルが同梱し、もちろん電話対応は日本人です。また、カスタムメイドモデルなら、会員登録をするだけで3年間の無償メーカー保証が付帯されます。さらに最大で5年のメーカー保証が約1万円(価格は変わる可能性があります)で追加できます。初心者でも安心して購入することができるでしょう。

キーボードが打ちやすい
LIFEBOOK WAB/D1は、タイピングしやすいキーボードを搭載しています。キー配列は素直ですし、キー自体も押しやすく、また下図のように指によってキーの重さが異なるようになっています。例えば、力の弱い小指で打つキーは、軽い力で反応するようになっています。

光学ドライブを搭載
最近は、光学ドライブを搭載していない15.6型ノートが増えてきましたが、LIFEBOOK WAB/D1は光学ドライブを搭載しています。ネット配信が盛んになったことで、光学ドライブが必要なシーンは少なくなってきましたが、レンタル店でCDなどを借りることがある方は、あると便利だと思います。

天板を好きなデザインへ変更できる
LIFEBOOK WAB/D1は、天板を好きなデザインへ変更することができます。個人であれば自分の大好きなペット、家族などを、企業であればコーポレートロゴなどを天板に印刷することが可能です。
ただし、著作権などを侵害するようなもの(アニメのキャラクターなど)の印刷はできないようです。

AMDプロセッサー搭載で富士通にしては価格が安い
初心者に優しい富士通のパソコンですが、外資メーカーに比べると価格が高いです。しかし、今回レビューしているLIFEBOOK WAB/D1は、AMDプロセッサーを搭載することで、税込みで10万円台(税抜きで9万円台)から購入することが可能になっています。
Ryzen 7、8GBメモリ、約256GB SSD、FHD液晶といった筆者のおすすめの構成だと、税込みで13万円台(税抜きで12万円台)となります。Ryzen 7は、当サイトでベンチマークを計測してみたところ、「Core i7、GeForce MX150」と同等程度の性能でした。「Core i7、GeForce MX150」構成の海外メーカーのノートPCと比べると、まだ若干高いかなと感じますが、かなり価格差は小さいです。上で挙げたようなメリットも考慮すると、十分価値の高い製品だと思います。

液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイの詳細なチェックです。
本製品は、Ryzen 3を選択するとHD液晶が、Ryzen 7を搭載するとFHD液晶が搭載されます。
今回は、FHD液晶の特性について記載します。
最大輝度は、当サイトの計測では270cd/m2で、普通です。
光沢液晶である点は好みが分かれますが、視野角は広いので比較的見やすいと思います。詳細は以下のタブをクリックして下さい。
- 視野角
- RGB
発色特性 - 色域
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
視野角は広いです。

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、明部になるにつれやや青色が強調されているのが分かりますが、わずかですのでほとんど気になりません。比較的自然な発色だと思います。

色域はやや狭いです。

画素形状です。ギラつきはありません。

光沢液晶なので、映り込みがあります。

フリッカー(ちらつき)は発生していません。

※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面
キーボードおよびタッチパッドのチェック
LIFEBOOK WAB/D1のキーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは約18.4x18.4mmと標準的です。テンキーのキーピッチも同じなので打ちやすいです。キーストロークは約2.5mmもあり、最近のノートPCの中では深く、十分な打鍵感を得られます。キー配列も理想的です。また前述したように、キーによって重さが変わります。
タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンは独立していますがやや固いです。


パフォーマンスのチェック
LIFEBOOK WAB/D1のパフォーマンスのチェックです。
CPU
CPUには、Ryzen7-2700Uを搭載しており、ベンチマークスコアを見ると、Core i7-8565Uとほぼ同等です。一般ユーザーであれば十分な性能です。
~ CINEBENCH R15 ~

※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
グラフィックスは、3DMark Cloud Gateのスコアを見ると、GeForce MX150と同じ性能です。アプリのGPU支援機能がRadeonに対応していれば、処理が高速化することもあります。ただ、Radeonには対応していないケースも多いです。また、グラフィックメモリが1GBしかないため、ゲームには向かないかなとも思います。
~ 3DMark Cloud Gate ~

※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
ストレージ
ストレージは、HDDまたはSATA SSDを搭載できます。体感速度が全然違うため、できればSSDを搭載するようおすすめします。
~ CrystalDiskMark ~

※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
その他のベンチマークスコア
以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。
- TMPGEnc
- CINEBENCH
R20 - Passmark
9.0 - CrystalDisk 6
(SDカード)
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 31分16秒 |
VCEでエンコード (※2) | 2分21秒 |
NVENCでエンコード (※3) | ― |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
~ CPU性能の評価 ~

~ CPU性能の評価 ~

~ SDカードスロット性能の評価 ~
SDカードスロットの速度は速いです。

質量のチェック
質量のチェックです。
当サイトで計測した質量は次の通りです。PC本体は普通の質量です。ACアダプターは15.6型ノートとしてはやや軽いかなと思います。
質量 | |
PC本体 | 2.171kg |
ACアダプター | 242g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間チェックです。
バッテリーに書かれた容量を確認すると、45Whと普通の容量でした。バッテリー駆動時間も普通です。
バッテリー駆動時間 | |
JEITA 2.0 測定方法 ※1 | 約8.6~8.9時間 |
動画再生時 ※2 | 4時間37分 |
PCMark 8 Work テスト ※3 | ― |
※1 メーカー公表値
※2 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
普通の騒音値です。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
普通の温度です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
高めの負荷をかけても、表面温度はそれほど上がらず比較的快適に使えます。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
やや低めの消費電力です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
LIFEBOOK WAB/D1の外観のチェックです。
狭額ベゼルの液晶ではありません。パームレスト部分はマットな質感で、指紋などが目立ちにくく実用的です。

天板は光沢です。前述したように、オプションで自分の好きな天板にカスタマイズできます。

スピーカーはキーボードの上部に配置されており、音質は普通です。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

インターフェースは、充実しています。光学ドライブ、フルサイズのSDカードスロット、USB Type-C、LANなどがあります。

液晶が開く最大の角度です。このくらい開けば、実用上は十分でしょう。

底面です。

上部のカバーはネジを1つ外すだけで開けることができ、メモリの換装が簡単にできます。

ACアダプターは普通のサイズです。電源ケーブルは細いです。

まとめ
LIFEBOOK WAB/D1のまとめです。
Ryzenプロセッサーを搭載しており、Ryzen 7なら、Core i7、GeForce MX150相当の性能です。
Ryzen 7選択時はフルHD液晶が搭載されます。さらにカスタマイズでSSDを搭載すればかなり快適に使用できると思います。
海外メーカーのCore i7、GeForce MX150搭載PCと比べたらまだ高いとは思いますが、それでもその差はわずかで、マニュアルや保証の手厚い富士通のメーカーであることを考慮すれば、十分"買い"の製品ではないかと思います。
さらに、キーボードが打ちやすいのも大きな特徴です。仕事がはかどると思います。
個人的には、液晶が非光沢であれば嬉しかったです。
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富士通様から、特別に安く購入できるクーポンを提供してもらいました。今まで、今回レビューしている製品は対象外でしたが、5月15日からこの製品も割引対象になりました!!