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富士通 ESPRIMO WF2/C3(FH-X)の実機レビュー

更新日:2019年7月13日

後継機種のESPRIMO WF-X/G1が発売されました。

CPUなど選べるパーツが変わっています。

外観などは変わっていないため、本レビューも参考になると思います。

CPU Core i7-8750H
Core i7+8750H ※1
メモリ 4GB ~ 32GB
ストレージ HDD
SSD + HDD
HDD + Optaneメモリ
液晶サイズ 27型
液晶種類 4K 広視野角 低反射
FHD 広視野角 低反射
価格 16万円台(税別)~

※1 Optaneメモリー選択時
※スペックはカスタムメイドモデルの仕様

おじさんの書斎にピッタリ!贅沢な至高のオーディオPC

ESPRIMO WF2/C3は、スピーカー性能にこだわった液晶一体型PCです。パイオニア製のハイレゾ対応2.1chスピーカーを搭載し、低音も増強。臨場感あふれるサウンドを楽しめます。

さらに、4K液晶に、テレビチューナー、ブルーレイドライブを選択可能で、自室でテレビや映画を楽しめます。NetFlixやDAZNなどを視聴するのもいいでしょう。

HシリーズのCPUに、SSDを選択でき、PCとしてのスペックも高いです。

おじさんが自分だけの書斎で楽しむ、ちょっと贅沢なオーディオPCに最適でしょう。

公式サイトはこちら

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7+8750H、8GBメモリ、約3TB HDD + インテル Optane メモリー 約16GB

 

目次

お忙しい方は、「ESPRIMO WF2/C3の特徴」のみお読みください。

 

ESPRIMO WF2/C3の特徴

高品質な2.1chスピーカーを搭載

ESPRIMO WF2/C3は、パイオニア製の4Wスピーカーおよび、10Wのサブウーファーを搭載しています。通常のパソコンとは一線を画す製品で、パソコンにスピーカーが搭載されたというより、オーディオ製品にパソコン機能が追加されたようなPCです。

4W+4Wのスピーカー
底面には10Wのサブウーファー

 

実際に音を聴いてみましたが、非常に高い音質です。パソコンのスピーカーにありがちな、こもった感じは一切なく、明瞭で繊細なボーカル音や高音域と、迫力の重低音を生み出しています。特にサブウーファーを搭載することで、体にズンズンと響く低音を実現しています。

普通のノートパソコンのスピーカーを5点とすると、本製品のスピーカーは10点くらいの品質の差があります(主観です)。

ただ、歳をとったせいか、筆者には低音が強すぎるので、Waves MaxxAudioのソフトで、MaxxBassのボリュームを下げたほうが、落ち着いて聞けるちょうどいい音に感じました。

Waves MaxxAudio

 

操作しやすいフロントインターフェース

最近はデザイン重視のために、操作ボタンやポート類を側面に配置する液晶一体型PCが増えましたが、ESPRIMO WF2/C3は操作性を重視し、各種操作ボタンやUSBポートなどをフロント側に配置しています。覗き込んでポートを探す必要がないため便利です。

フロント側にボタンがあるので操作しやすい
USBポートやSDカードスロット
音量やMENUボタン

 

4辺狭額縁液晶でスッキリ

ESPRIMO WF2/C3は、27型の大画面液晶に4Kパネルを選択することができ、NetFlixの映画や、DAZNのスポーツ放送を臨場感ある映像で楽しむことができます。リビングで観るには小さい画面ですが、書斎などの自分専用の部屋で、1人で動画の楽しむのであれば、十分な大きな画面です。

また、4辺狭額縁となっており、モダンなデザインであり、映像に没頭できます。

4辺狭額縁液晶

 

液晶の品質は後述しますが、視野角が広く、色域も比較的広く見やすいです。また、低反射の液晶になっており、色の鮮やかさを保ちつつ、映り込みが抑えられるようになっています。

低反射の液晶

 

新4K衛星放送にも対応したTVチューナーを内蔵

ESPRIMO WF2/C3は、テレビチューナーを選択することも可能です。しかも、2018年12月1日から放送を開始した新4K衛星放送に対応したチューナーです。

新4K衛星放送チューナー内蔵

 

意外と省スペース

重厚なスピーカーに27型液晶を搭載し、一見、ボディサイズは大きそうに感じますが、意外と奥行きは狭くコンパクトです。少なくとも、タワー型PCと液晶ディスプレイを設置するよりは省スペースです。ケーブルの数も少なくて済むので、配線が綺麗に見えます。

意外と奥行きは狭い

 

Optaneメモリーを選択可能

ESPRIMO WF2/C3は、SSDやHDDの他に「HDD + Optaneメモリー」を選択することが可能です。Optaneメモリーとは、「3D Xpoint」を採用したM.2 NVMe SSDの一種で、HDDなどのキャッシュとして使用することにより、読み書き速度を大幅に向上させることができます。

今回、約16GBのOptaneメモリーを搭載することで、読み込みに関しては、PCIe SSD並みの速度まで向上しています(テストサイズを1GiBとOptaneメモリー容量より小さくした場合)。ただし、テストサイズを32GiBと、Optaneメモリー容量より大きくすると、キャッシュから読み込めなくなるデータが出てくるため、読み込み速度はHDDの速度に近くなるというデメリットはあります。また、書き込み速度はライトバックキャッシュ方式を行うことでHDDよりは速いものの、PCIe SSDほどの速度はありません。

一部の条件では、そこまで速い速度は出ませんが、一般的な作業を行ったときの体感速度は結構速いです。少なくともHDDよりは、かなり速く感じます。

テストサイズを変えたときのHDD + Optaneメモリーの速度

 

各用途の快適度

ESPRIMO WF2/C3の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧、Office作業 CPU性能が高く、画面も大きくて見やすく、解像度も高く、ストレスなく作業できるでしょう。
動画鑑賞 スピーカー音がかなり良く、4K液晶も選択できるため、動画鑑賞が快適です。4K衛星放送、NETFLIXなどのストリーミング、ブルーレイディスクなどを、迫力の画面と音で視聴できます。
画像編集・RAW現像 CPU性能が高く、液晶の品質も比較的高いので、PhotoShop、Lightroomなどの画像編集、現像ソフトなども快適に動作するでしょう。
動画編集 4K液晶を搭載することで、編集後の4K動画をそのままの解像度で確認できます。
Adobe Premiereなど、GPUアクセレーターを利用できるソフトの場合、外部グラフィックスを搭載していないので、各種処理がやや遅いでしょう。ただし、初心者向けのソフトなら問題ないケースもあります。
ゲーム 基本的にゲームには向いていません。ただし、iGPUでも快適に動くゲームはあるので、全くできないこともありません。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

当サイトによる計測では、最大輝度は320cd/m2でした。

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。やや緑色と青色が下げ調整です。目視でも緑がやや強い感じはありますが、そこまで気にはなりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

 

色域はやや広めです。当サイトによる計測ではsRGBカバー率は99.6%、Adobe RGBカバー率は79.9%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきはありません。

画面拡大

 

光沢よりもやや反射を抑えた表面加工です。

画面への映り込み

 

キーボードおよびマウスのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチは約19mm、キーストロークは約3mmと十分な数値です。やや軽めのキーで、タイピング音も静かです。打ちやすいと思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

マウスは、普通の3ボタンマウスです。サイドにボタンはありません。

マウス

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

デスクトップPCですが、ノートパソコン用CPUの「Core i7-8750H(※) 」を搭載してます。ただ、ノートパソコン用といっても性能は高く、多くの作業が快適でしょう。専用グラフィックスは搭載していませんが、動画編集や3D GC制作などをしないのであれば問題ありません。
※Optaneメモリー搭載時はCore i7+8750H

CINEBENCH R15
Core i7+8750H
PassMark Performance Test 9.0
Core i7+8750H
3DMark

インテル UHD グラフィックス 630
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
  Core i7+8750H
Intel UHD 630
x265でエンコード (※1) 16分16秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 3分20秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark 6(内蔵ストレージ)

ESPRIMO WF2/C3の特徴」で記載

CrystalDiskMark 6(SDカード)
最大280MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時も少し動作音が聞こえますが、中程度の負荷をかけても動作音は上がりません。動画視聴中に、PCの動作音が気になるようなことはありません。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:YouTubeで4K動画再生時
左から3番目:PowerDirector の編集画面でエフェクトを追加しプレビュー再生
左から4番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時のCPU温度はやや高めです。それ以外は問題ありません。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

今回、高性能CPUに、大画面の4K液晶を搭載していることで、消費電力はやや高めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観写真を掲載します。

正面の画像です。

 

背面です。

 

天面に通気口があります。

 

背面です。特徴としてはHDMI入力ポートを2つ搭載している上に、さらにHDMI出力ポートも1つ搭載しています。PS4などの映像を入力して表示することもできますし、逆にPCの画面を出力し、マルチモニターとして使うことも可能です。

 

アンテナ端子です。

 

Webカメラについては、本体に収納することが可能です。セキュリティ面で気になる方は、Webカメラをしまっておくことができます。

 

メモリスロットだけは、ネジを1つ取るだけでアクセスできるようになっています。メモリ交換は簡単でしょう。

 

ACアダプターは、やや大きいです。

 

マニュアル類の画像です。ESPRIMO WF2/C3用の丁寧なマニュアルが同梱されています。

 

まとめ

以上が、ESPRIMO WF2/C3のレビューです。

27型液晶に、高品質なスピーカーを搭載し、4K液晶も選択でき、非常に贅沢なPCとなっています。書斎など自分の部屋を持っている方で、パソコンもオーディオもテレビも、1つにまとめた製品が欲しいといった方に最適です。

HDMI入力ポートも搭載しているので、ゲーム機を接続することもできます。

外部グラフィックスは搭載していないものの、CPUやストレージなどPCとしてのスペックは高く、仕事をする場合でも快適でしょう。HDMI出力ポートもあるので、マルチモニター環境で作業をすることも可能です。

 

詳細・購入はこちら

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富士通WEBMART(ESPRIMO WF2/C3)

 

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