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サードウェーブ Slim Magnateシリーズの実機レビュー
CPU | Core i3-13100 Core i5-12400 Core i5-13400 |
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GPU | CPU内蔵 / GeForce GTX 1650 4GB |
メモリ | 8GB~ |
ストレージ | 500GB SSD~ + 追加SSD |
価格[税込] | 7万円台~ |
ドスパラで販売しているサードウェーブのSlim Magnateシリーズは、縦置き・横置きに対応し、卓上に起きやすいスリムサイズで、省スペースである点が特徴です。
デザインはシンプルですが、スリム筐体にしてはエアフローが良く、長時間の作業も安心です。また、メンテナンスがしやすく、内部のパーツを後で増設・換装しやすいです。
基本的にはあまり高い負荷をかけないユーザー向けの製品ですが、GeForce GTX 1650の外部グラフィックスを搭載したモデルも存在するので、負荷の軽いクリエイティブワークや、軽いゲームも可能です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-13400、16GBメモリ、GeForce GTX 1650、500GB SSD
目次
お忙しい方は、「特徴」のみお読みください。
Slim Magnateの特徴
エントリークラスの安価なパソコン
サードウェーブのスリムパソコン「Slim Magnate」は、下記のラインナップで販売されています(2023年3月20日現在)。
いずれのモデルも安くそこまで負荷をかけない作業をする方におすすめです。
エントリー向けのモデルではありますが、今回レビューする「Slim Magnate MH」については、GeForce GTX 1650の外部グラフィックスを搭載しており、負荷の低い動画編集やゲームも行えるくらいのスペックです。
スリムサイズで省スペース
Slim Magnateは、幅95mm、奥行283mm、高さ327mmのスリムな筐体が特徴です。縦置き、横置きに対応し、卓上にも置けるほど省スペースなので、設置場所を選びません。
ただし、横置きでPC筐体の上にモニタを設置するのは、空気を通す吸気口を塞いでしまう場合があるので、おすすめしません。
スリムなのにエアフロー良し、メンテナンス性も良し
スリムタワーの場合、内部の隙間が狭く、エアフローが悪くなりがちですが、Slim Magnateは、フロント面に吸気ファンを設置しエアフローを良くしているので、長時間の作業でも安心です。
また、スリム設計にしては内部にアクセスがしやすく、メモリやSSDの増設・交換が比較的しやすいです。ホコリの掃除もしやすいので、メンテナンス性も良いです。
短納期 & 24時間電話サポート受付
本製品は、基本的には翌日出荷となっており、BTOパソコンとしては、非常に短い納期です(ただし、時期によっては変わる可能性もあり)。
また、24時間電話サポートを受け付けており、購入後のトラブル時も安心です。
パフォーマンスのチェック
それでは、各種ベンチマークソフトを実行し、パフォーマンスのチェックをしていきます。
PL1の設定値
今回レビューしているSlim Magnate MHには、最新のインテル第13世代「Core i5-13400」が搭載されています。本製品のPL1の初期設定値を確認すると、65Wに設定されていました。
CPU
まずは、CINEBENCH R23の結果を掲載します。
今回、インテル第13世代上位のCore i5-13400を搭載しています。Raptor Lake-Sではミドルクラスに位置し、安価でコストパフォーマンスに優れたCPUです。
CINEBENCH R23のベンチマークでのPL1は標準の65Wと、最大電力の154Wで計測しています。下記の通り、マルチコア、シングルコアともに高い性能です。特にシングルコア性能が優秀で、ウェブサーフィンはもちろん、軽いゲームやクリエイターソフトならサクサク動作する性能です。
前世代のCore i5-12400F(PL1=65W)と比較すると、マルチコア性能はPL1=65Wで16%向上していました。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
今回、グラフィックカードは、エントリークラス「GeForce GTX 1650」を搭載しています。ベンチマークスコアは次の通りです。他のグラフィックスと比較すると低いスコアですが、軽いゲームやクリエイターソフトなら動作する性能です。
~ グラフィックス(ゲーム向け)性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
今回、ストレージには「WD Blue SN570 500GB」が搭載されていました。リード3500MB/sを越えており、多くの用途で十分な速度です。また、追加でSATA SSDを付けることも可能です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。PL1は、初期設定値の65Wで計測しています。
本製品は、旧世代のエントリークラス「GeForce GTX 1650」を搭載しています。負荷の重いゲームでは設定を落とす必要がありますが、FF14などのオンラインゲームやAPEXなどの軽いeスポーツタイトルなら、高めの設定でも60 fps以上でプレイができる性能です。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)(Patch 1.61)
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 59 fps |
高 | 42 fps | |
ウルトラ | 33 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 74 fps |
標準品質 | 56 fps | |
高品質 | 40 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
1920x1080 | 最低 | 98 fps |
中 | 62 fps | |
最高 | 48 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
1920x1080 | 標準 | 137 fps |
高 | 83 fps | |
最高 | 72 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン2]
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 84 fps |
高 | 60 fps | |
最高 | 48 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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品質 | 解像度 | 平均 fps | |
1920x1080 | 低設定 | 142 fps | |
高設定 | 62 fps |
軽い部類のゲーム
PUBG: BATTLEGROUNDS
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品質 | 解像度 | 平均 fps | |
1920x1080 | 非常に低い | 206 fps | |
中設定 | 166 fps | ||
最高設定 | 117 fps |
その他のゲームのベンチマーク
上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。PL1は、初期設定値の65Wで計測しています。処理速度はまずまずで、軽いエンコードやRAW現像なら可能です。
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
パーツの温度のチェック
高い負荷をかけたときの各パーツの温度をチェックします。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、室温は26℃前後、PL1は、初期設定値の65Wで計測しています。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
CPU電力はPL1値通りの65W、CPU温度は74℃前後で推移しており、問題ありません。
ゲーム時のCPU、GPU温度
続いて、ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度は下図の通りです。
CPU温度は最大で60℃台後半、GPU温度も70℃前半で推移しており、こちらも問題ない温度です。
静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェックです。もし動作音が大きいと、ゲームや作業に集中しづらいです。
スリムなボディに、CPUファンには標準のリテールクーラーを搭載しているため、騒音値は高めです。アイドル時でもファンの音がし、ゲームのような高負荷時は高くなります。ゲームや作業に集中するにはやや高めの騒音値です。
当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
今回、Core i5-13400+GeForce GTX 1650という低消費電力のパーツを搭載しているので、消費電力は低めです。
アイドル時 | エンコード時 | FF15実行時 | |
Core i5-13400 GTX 1650 |
約33W | 約120W | 約200W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。スリムでシンプルなデザインのPCケースです。
正面には吸気ファンが搭載されています。
天面と背面から排気します。
正面と背面の画像です。前面にはType-AのUSB2.0が2ポート、USB3.2 Gen1が2ポートあり、使い勝手が良いです。GeForce GTX 1650の映像出力ポートは、DP、HDMI、D-Subに対応しています。なお、USB Type-Cポートは無いので、必要であれば、自分で拡張カードを増設しましょう。
右側面はフラット、左側面にはCPUファンとGPUに添って通気口があります。
底面です。
ケース内部のチェック
ケース内部です。左側面のネジを2つ外すことでアクセスできます。
CPUファン横には2.5 インチ ストレージを設置できるマウンターがあります。また、カスタマイズ画面で、9.5mm スリム光学ドライブも追加することができます。
フロントパネルを片面だけ外し、ストレージマウンターを引き上げることでさらに内部にアクセスできます。詳しくはこちらをご覧ください。
スリム筐体にしては内部はすっきりしています。
NVMe SSDには「WD Blue SN570 500GB」が搭載されていました。ヒートシンクは貼り付けられていません。下にもう一台搭載できる空きスロットがあります。
「GeForce GTX 1650」のグラフィックカードにはロープロファイルのZotac製が搭載されていました。ブーストクロックなどはやや低めです。補助電源は不要です。
ロープロファイルの電源ユニットはAcBelの300W電源を搭載しています。
斜めから見た写真はご覧のようになっています。
同梱されていたキーボードとマウスは、一般的なもので、普通に使えると思います。
まとめ
以上が、Slim MagnateシリーズのゲーミングPCのレビューです。
幅95mm、奥行283mm、高さ327mmのスリムな筐体で、縦置き・横置きに対応し、卓上にも置ける省スペース設計で、設置場所を選びません。
スリムタワーにしては、長時間の作業でも安心のエアフロー構造で、内部にアクセスしやすいメンテナンス性の良さもあります。
最新のインテル第13世代「Core i5-13400」に、外部グラフィックスの「GeForce GTX 1650」を搭載したモデルもあり、軽いゲームやクリエイターソフトなら快適に動作するでしょう。
ただし、ゲームやエンコードなどの高負荷時はファンの駆動音が高めです。
価格が安く、翌日出荷で納期も早いので、早急にパソコンが必要なオフィス環境や、法人、初めてパソコンを購入する方にもおすすめの製品です。
第13世代Core搭載のスリムタワー
Slim Magnateシリーズ
特徴
- 最新のインテル第13世代CPUモデルあり
- 設置場所を選ばないスリム設計
- スリムでもエアフロー&メンテナンス性良し
こんなあなたに
- 価格を抑えたい方
- 設置スペースが限られている方
三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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