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サードウェーブ GALLERIA RL5R-G165の実機レビュー
CPU | Ryzen 5 6600H |
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GPU | GeForce GTX 1650 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 144Hz 非光沢 |
質量 | 約2.1kg |
バッテリー | 約8.9時間 |
価格[税込] | 9万円台~ |
ドスパラで販売されているサードウェーブ GALLERIA RL5R-G165は、9万円台(税込)で購入することができるゲーミングノートPCです。
Ryzen 5 6600H + GTX 1650とエントリークラスのスペックですが、重くないゲームであれば、グラフィック品質設定を下げることで、十分なフレームレートが出ます。
144Hzのハイリフレッシュレート液晶も搭載しています。
できるだけ低予算でゲーミングノートPCを購入したい方、一般向けノートPCより少し性能の高いPCが欲しい方などにおすすめです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 5 6600H、GeForce GTX 1650、16GBメモリ、500GB SSD
目次
お忙しい方は、「GALLERIA RL5R-G165の特徴」のみお読みください。
GALLERIA RL5R-G165の特徴
9万円台のエントリー ゲーミングノートPC
GALLERIA RL5R-G165は、9万円台(税込)で購入することができるゲーミングノートPCです。
外部グラフィックスを搭載し、ゲームがそこそこ出来るノートPCとしては、最安クラスの価格です。学生など、どうしても安い価格でゲーミングノートPCを購入したい方におすすめです。
Ryzen 5 6600H + GTX 1650の性能
実際のスペック構成は、Ryzen 5 6600H + GeForce GTX 1650です。
ベンチマークの結果は下のグラフのとおりで、CPUの性能は、高めの処理性能を備えた一般向けノートPCと同程度です。グラフィック性能は、エントリークラスのRTX 3050よりも低いですが、CPU内蔵グラフィックスよりは大分高いです。
実際にゲームをしたり、ゲームのベンチマークを実行したりしてみましたが、最新のARK: Survival AscendedやStarfield、FORSPOKENなどの重いゲームをするのは難しいですが、フォートナイトやApex、VALORANT、マイクラ、ドラクエXなどのそこまで重くないゲームであれば、グラフィック設定を落とすことで、平均100 fps以上のフレームレートは出ていました。
ガチゲーマーや競技勢には物足りない性能だと思いますが、カジュアルゲーマーであれば、割と十分な性能です。ちなみに、筆者の息子も、(機種は違いますが)GeForce GTX 1650搭載ゲーミングノートPCでフォートナイト(パフォーマンスモード)をしていますが、カクつきも無く快適にプレイできています。先日、エリートランクまで行っていました。
各ゲームのフレームレートの詳細は、「ゲームベンチマーク&フレームレート」をご確認ください。
動きの速いゲームもプレイしやすい144Hz液晶搭載
安いゲーミングノートPCは、ハイリフレッシュレート液晶を搭載していても、一般ノートPCと同程度の残像(ゲーミングノートPCにしては多い残像)があることがあります。
しかし、GALLERIA RL5R-G165のディスプレイは、144Hzのハイリフレッシュレート液晶を搭載し、さらに残像も比較的抑えられていました(テストの詳細は、「ディスプレイのチェック」の残像の部分をご確認ください)。動きの激しいFPS系のゲームも比較的プレイしやすいと思います。
ただし、色域は狭いので、画像・動画の編集など、クリエイティブな作業にはあまり向いていません。
購入時のカスタマイズ項目は少ない
GALLERIAシリーズでは、メモリやストレージをカスタマイズして購入することができる場合が多いのですが、GALLERIA RL5R-G165では、購入時のカスタマイズ項目が少ないです。
OSの種類、オフィスソフト、セキュリティソフトを選択することができますが、メモリやストレージをカスタマイズすることはできません。ストレージを少し大きくするなど、好みの構成で購入したい方には、少し残念です。
購入後の増設・換装がしやすい
上述の通り、本機器の構成をカスタマイズして購入することはできませんが、自分でメモリやSSDを増設・換装することはできます(ただし、パーツの増設・換装は自己責任となります)。
メモリは、スロット式なので、簡単に換装することができます。ライトにゲームを楽しむだけであれば、16GBメモリで十分だと思いますが、ゲーム以外にも使う場合は、使用するアプリや作業内容に合わせて、大容量メモリにしてもいいかもしれません。
また、ストレージに関しては、内部に2基のM.2スロットがあり、1つは空きスロットになっていました。
試しに、空きスロットに手持ちのWD_BLACK SN770を増設してみたところ、正常に認識され、問題なくデュアルSSD構成で動作しました。慣れている方であれば、比較的簡単にストレージ容量を増やすことができます。
なお、増設したWD_BLACK SN770は、「シーケンシャルリード:最大5150MB/s」ですが、実際の速度は下図のとおりでした。スロット側がPCIe Gen3までの対応になっているのかもしれません。そのため、M.2 SSDの増設を行う場合は、価格の安いPCIe Gen3 SSDでもいいと思います。
急ぐ方にも嬉しい短納期
GALLERIA RL5R-G165を購入すると、最短で翌日出荷され、短納期で手元に届きます。
手持ちのノートPCの故障などで、急いで代替機を準備したい方を含め、できるだけ早く製品が欲しい方にとっては嬉しい特徴です。
各用途の快適度
GALLERIA RL5R-G165の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックで快適に作業することができます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ○ | ディスプレイ、スピーカー音ともに普通です。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | RAW現像にも対応できるスペックではあります。ただし、当サイト計測で、sRGBカバー率が62.0%と色域が狭いので、画像編集にはあまり向いていません。広色域の外部モニターをつなぐと、この用途にもある程度使用することができます。 |
動画編集 | ○ | 凝ったことをしなければ、4K動画の編集も割と快適です。ただし、液晶の色域が狭いので、色の調整には向いていません。 |
ゲーム | ○ | エントリークラスのゲーミング性能です。そこまで重くないゲームであれば、画質を調整することで、比較的多くのゲームを楽しむことができます。 |
ディスプレイのチェック
ディスプレイの詳細なチェックです。
パネルは、「NV156FHM-NX3」でした。
15.6型、FHD(1920x1080)解像度と、標準的なサイズのディスプレイです。144Hzのハイリフレッシュレートに対応しており、一般的なノートPCの液晶より滑らかな映像でゲームを楽しむことができます。非光沢で、フリッカーも発生しておらず、長い時間の作業やゲームにも使いやすいです。ただし、色域が狭いので、画像・動画編集などの作業にはあまり向いていません。
最大輝度は、当サイトの計測では247cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約34msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144フレームを更新する144Hzの液晶で3フレーム前くらいまでの残像がありました。普通のノートPCの液晶は60Hzで、1秒間に60フレームしか更新しませんが、2~3フレーム前くらいまで残像がありました。このことから、一般的なノートPCの液晶よりも残像が少ないことが分かります。動きの速いゲームでも、残像をそれほど気にせずにプレイすることができるでしょう。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約19mm、キーストロークは約1.5mmでした。標準的なフルサイズキーボードです。キートップは、ほぼフラットです。
アルファベットキーや、「半角/全角」キー、「BACKSPACE」キーのサイズが揃っていますし、「ENTER」キーのサイズも大きめです。ただし、矢印キーが入り込んでいるため、右「SHIFT」キーが「ENTER」キーの真下ではなくなっています。また、右「SHIFT」キーの横の4つのキーのサイズが少し小さめなので、これらのキーがやや押しにくいです。全体的には、普通のタイピングのしやすさのキーボードだと思います。
3列のやや変則的な配置ではありますが、テンキーもついています。標準的な4列テンキーに慣れていると、少し違和感を感じるかもしれませんが、テンキーレスよりは数字の入力がしやすいです。
タッチパッドの使いやすさや、クリックボタンの押しやすさは普通です。
キーボードバックライトも搭載しています。
シングルRGBなので、全キー同じ色ですが、バックライトの色を変更することができます。
色の変更は、「Control Center」の「キーボードバックライト」で行います。
パフォーマンスのチェック
GALLERIA RL5R-G165のパフォーマンスのチェックです。
動作モード
GALLERIA RL5R-G165では、「Control Center」の「電源設定」で動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「スタンダード」と、高いパフォーマンスが出る「ターボ」で計測したベンチマークの結果を掲載します。
CPU
GALLERIA RL5R-G165は、Ryzen 5 6600Hを搭載しています。「Zen 3+」世代、デフォルトTDP:45Wのプロセッサーです。
ベンチマークの結果は、以下の通りです。
シングルコアのスコアは高くありませんが、「Zen 3+」世代のプロセッサーとしては、普通の数値だと思います。
マルチコアのスコアは、Ryzen 7 7730Uや、Core i7-1360Pの代表的なスコアと似たような数値でした。最近のゲーミングノートPCとしては、処理性能はあまり高くありません。高めの処理性能を備えた、一般向けノートPCと同じぐらいの処理性能です。
それでも、GeForce GTX 1650が登場した頃のCPUと比べると、高い性能です。そのため、GeForce GTX 1650を搭載した昔のゲーミングノートPCよりは高い性能です。
なお、動作モードを変更しても、スコアが少しアップする程度で、大きな差はありませんでした。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリはDDR5-4800で、帯域幅の広さは普通です。なお、スロットメモリなので換装が可能です。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックスについては、GeForce GTX 1650を搭載しています。
現行のゲーミングノートPCで主流となっているGeForce RTX 40シリーズと比べると、数世代前のGPUとなり、ベンチマークのスコアも低いです。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce GTX 1650の情報は次の通りです。「ターボ」モードにすると、GPU Clockや、Boostの数値が少しアップします。
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しています。PCIe Gen4 SSDとしては、そこまで速くありませんが、十分な速度です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は遅いです。
ゲームベンチマーク&フレームレート
いくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。
他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
FORSPOKENは、グラフィック品質設定を「低」にしても60 fps出ませんが、Forza Horizon 5や、ファイナルファンタジー 15は、グラフィック品質設定を「低」にすることで60 fps以上でプレイすることができます。ただ、今回計測はしていませんが、ARK: Survival AscendedやStarfieldなどの激重ゲームは難しいでしょう。
中程度~軽めのゲームであれば、グラフィック品質設定を低くすることで、100 fps以上の高めのフレームレートで楽しむことができるゲームが多いです。
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 47 fps |
高 | 22 fps | |
最高 | 16 fps |
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
|
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 59 fps |
高 | 41 fps | |
ウルトラ | 33 fps | |
レイトレ:ウルトラ | ー |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
|
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 92 fps |
最高 | 34 fps | |
エクストリーム | 28 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 74 fps |
標準品質 | 56 fps | |
高品質 | 40 fps |
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低画質 | 122 fps |
高画質 | 59 fps | |
最高画質 | 44 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最低 | 139 fps |
高 | 83 fps | |
ウルトラ | 44 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最低 | 97 fps |
中 | 62 fps | |
最高 | 50 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 標準品質 | 115 fps |
高品質 | 93 fps | |
最高品質 | 71 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズンOG]
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解像度 | その他設定 | 平均 fps |
1920x1080 | 3D解像度:100% メッシュ:高 描画距離:最高 |
143 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低設定 | 124 fps |
高設定 | 80 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低設定 | 300 fps |
高設定 | 186 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 非常に低い | 137 fps |
中型 | 94 fps | |
ウルトラ | 66 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高品質 | 18568 (すごく快適) |
クリエイターソフトの処理時間
以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、動作モードはすべて「ターボ」モードで計測しています。
趣味レベルであれば問題のない速度でRAW現像することができています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
処理に時間のかかるニューラルフィルターを実行しましたが、GeForce GTX 1650を搭載しているので、「スーパーズーム(x2)」のような処理は速かったです。CPUでの処理がメインの場合は、Core i7-1360Pと同じような処理時間でした。
本製品 | 参考 Core i7-1360P |
|
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約2秒 | 約3秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約1分18秒 | 約4分16秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約2分42秒 | 約2分41秒 |
Premiere Proでの4K動画の書き出しも実用的な速度で行うことができました。凝ったものでなければ、編集作業も問題なく行えます。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CPUのみで実行するx265エンコードですが、一般ノートPC向けのRyzen 7 5825Uなどに近い処理時間でした。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約2.1kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、仕様値とほぼ同じです。15.6型のゲーミングノートPCとしてはやや軽めの質量です。
質量 | |
PC本体 | 2.054kg |
ACアダプター | 566g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー容量は46.74Whです。ゲーミングノートとしてはやや小さめの容量です。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。
バッテリー容量が大きくないので、バッテリー駆動時間は短めです。それでも、動画再生のような軽い負荷の作業であれば、(2)ぐらいの時間はバッテリーで動作します。また、少し負荷のかかる作業を連続して行うと、(3)ぐらいの駆動時間になるようです。宅内で、ちょっと調べ物をするといった用途であれば、バッテリー駆動でも問題なく使用することができそうです。
ただし、ゲーム時はバッテリー駆動時間はもっと短くなります。また、本来のパフォーマンスでゲームをプレイするためにも、ゲーム時は付属のACアダプターをつないで使うことをおすすめします。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約8.9時間 |
(2) 動画再生時 | 7時間52分 |
(3) CPU9%、iGPU4%、dGPU3%の負荷 | 2時間41分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電速度は普通です。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、物理的にカメラを映らないようにするためのカメラシャッターは付いていません。また、IRカメラも非搭載なので、Windows Helloの顔認証には対応していません。
WebカメラはHD画質で、ノートPCのWebカメラとしては標準的な性能です。100%サイズで表示すると、やや粗さが見えますが、比較的自然な色味の画像なので、オンラインミーティングなどにも普通に使用することができます。
スピーカー
スピーカーは底面の左右に配置されています。音質は普通です。ノートPC基準で10点満点で採点すると、5点くらいです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、動作モードは「スタンダード」と「ターボ」モードで計測しています。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUクロック、CPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「スタンダード」モードの場合、CPU電力は約35Wで動作しており、CPU温度は60℃台と低めの温度です。「ターボ」モードにすると、CPU電力が45W前後まで上がるため、CPU温度も70℃台まで上がりますが、こちらも心配なく使用することができる温度です。
ゲーム時のCPU温度、GPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。
「スタンダード」モードでも、「ターボ」モードでも、同じように推移しています。CPU温度が概ね70℃台、GPU温度が60℃台前半に収まっており、どちらも問題ない温度です。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時は、ほぼ無音です。ゲームをすると、FF15ベンチマーク実行時のように、騒音値が上がります。「スタンダード」モードと、「ターボ」モードでは、騒音値に差はありませんでした。ゲーミングノートPCとしては普通の騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
ゲームのように高めの負荷がかかると、キーボードの中央部分を中心に表面温度が上がります。それでも、WASDキーの温度はそこまで高くありませんし、パームレスト部分の温度も低く保たれているので、不快感なくゲームを楽しむことができます。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。
一般ノートPCと比べると、高負荷時は高めの消費電力になります。ただ、エントリークラスのゲーミング性能なので、ゲーミングノートPCの中では消費電力は低い方です。
外観のチェック
GALLERIA RL5R-G165の外観のチェックです。
ゲーミングノートPCとしては大人しめのデザインです。スペックが少し高めの作業用ノートPCとしても使いやすいと思います。
天板には、「GALLERIA」の文字と、ロゴマークが入っています。
閉じた時の画像です。厚さは約22mm(最薄部)です。一般ノートPCよりは、少し厚めです。
側面・背面のポート類です。USB3.2 Gen1 Type-A x2、USB2.0 Type-A、USB3.2 Gen2 Type-C(データ転送のみ)、HDMI2.1、miniDP1.4a、SDカードリーダー、LANポート、マイク入力、マイク入力・ヘッドフォン出力共用端子を備えています。
電源、HDMI、miniDP、LANポートが背面に配置されているので、接続時でもケーブルが邪魔になりにくいです。
液晶が開く最大の角度です。
底面です。奥側には少し高めの足が付いており、吸気しやすくなっています。
底面カバーを外すと、内部はこのようになっています。冷却ファン2基と、3本のヒートパイプで、CPU・GPUの熱を冷却しています。
スロットメモリなので、メモリの交換ができます。
ストレージには、Type 2280 M.2 SSDを搭載していました。空きのM.2スロットもあります。
裏蓋には、ストレージ用の冷却シートが貼られています。
ACアダプターは、120W(19.0V、6.32A)です。
まとめ
以上が、GALLERIA RL5R-G165のレビューです。
9万円台(税込)で購入することができる非常に安いゲーミングノートPCです。
Ryzen 5 6600H + GeForce GTX 1650という構成で、性能はそこまで高くありません。ARK: Survival Ascendedなどの重いゲームをするのは無理です。しかし、FPS/TPSゲームなどのそれほど重くないゲームであれば、グラフィック品質設定を低めにすることで、十分なフレームレートが出ます。予算がないので、とにかく安いゲーミングノートPCが欲しい方に適しているでしょう。
また、低い性能といっても、一般的なノートPCよりは高い性能なので、ちょっと性能の高い普段使い用のノートPCが欲しい方にもおすすめです。
なお、購入時にメモリやSSDなどの本体構成をカスタマイズすることはできませんが、スロット式の交換可能なメモリで、ストレージ用の空きM.2スロットもあるので、購入後に換装・増設がしやすいです。ただし、パーツ変更は保証対象外ですので、自己責任でお願いします。
9万円台の激安ゲーミングノートPC
GALLERIA RL5R-G165
特徴
- 9万円台とかなり安いゲーミングノート
- 残像抑えめの144Hz液晶を搭載
- メモリ・ストレージの換装・増設が可能
こんなあなたに
- とにかく安いゲーミングPCが欲しい方
- 仕事兼ゲームもできるスペック高めのPCが欲しい方
- 価格9万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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