THIRDWAVE SA507iの実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-1165G7
メモリ 16GB LPDDR4x
ストレージ 512GB / 1TB SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約1.7kg
バッテリー 約12時間
価格[税込] 11万円台~
家庭用にちょうどいいノートPC

THIRDWAVE SA507iは、家庭用にちょうどいいノートPCです。

16GBメモリ、512GB SSDを搭載しており、容量を心配することなく使用することができます。

CPUの世代は古いですが、一般家庭用になら、十分な性能でしょう。

比較的打ちやすいキーボードを搭載しているので、在宅ワークやテレワークなどの仕事用としても使いやすいです。

短納期なので、欲しい時にすぐに入手できるのもポイントです。

公式サイトはこちら

 

今回、レビュー機は、メーカーからの提供品です。いただいたこの機種は、後日、Twitterでプレゼント企画で、読者様に差し上げます。詳細は当サイトのTwitterをご覧ください。

次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-1165G7、16GBメモリ、512GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「THIRDWAVE SA507iの特徴」のみお読みください。

 

THIRDWAVE SA507iの特徴

16GBメモリ、512GB SSDの安心スペック

THIRDWAVE SA507iは、メモリ、ストレージのどちらも容量にゆとりがあり、安心して長く使用することができます。

CPUが第11世代Core i7-1165G7なので、最新の第12世代Coreを搭載した機種ほどの高い処理性能ではありませんが、ウェブ閲覧、ネット動画の視聴、Officeソフトでの作業など、一般的な用途であれば、問題なく快適に使用できます。

メモリは16GBあるので、ブラウザでたくさんのタブを開いたり、複数のアプリを同時に立ち上げたりしても、メモリ不足になりにくいです。

ゆとりのあるメモリ・ストレージ容量

 

SSDは、標準で512GBと容量にゆとりがありますが、さらに大容量の1TB SSDも選択することができます。スマホの写真などをバックアップするなど、大きめのストレージがいい場合は、1TB SSDを選択するのもいいでしょう。

カスタマイズで1TB SSDも選択できる

 

15.6型ノートPCにしては軽い

THIRDWAVE SA507iの質量は、仕様値で約1.7kgと、15.6型のホームノートPCとしては、比較的軽いです。また、ボディの厚みも約19mmしかなくスリムです。

そのため、扱いやすく、使うときだけ取り出したり、宅内の別の部屋に運んで使用する、といった使い方がしやすいです。

扱いやすい軽くてスリムなボディ

 

タイピングしやすいキーボード

THIRDWAVE SA507iは、タイピングが比較的しやすいキーボードを搭載しています。

具体的には、下の画像のようなキーボードで、横のキーピッチが約1.95mmとゆとりがあります。文字入力に使用するアルファベットキーのサイズが揃っていますし、「半角/全角」キーや、「Backspace」キーのような頻繁に使用するキーのサイズも大きめで、押しやすいです。

アルファベットキーはどれも十分大きい

 

また、液晶面を開くと、ヒンジ部分が本体後部を持ち上げる、エルゴリフトヒンジを採用しています。これにより、キーボード面に軽い傾斜がついて、タイピングがしやすくなります。

仕事などでタイピングする機会が多い方にも、使いやすいです。

エルゴリフトヒンジで打ちやすい

 

2種類のテンキーを搭載

THIRDWAVE SA507iでは、2種類のテンキーが使用できます。

1つは、キーボードの右側に配置されている、物理的なテンキーです。ただ、このテンキーは、演算子などが上部に位置するやや変則的な配置の3列テンキーで、キーのサイズも横幅がかなり狭いため、打ちやすくはありません。特に、4列テンキーに慣れている方は、使いにくく感じると思います。

テンキー

 

もう1つは、テンキー機能付きタッチパッドです。タッチパッドの右上隅を押すと、タッチパッドがテンキーになります。ただし、こちらも物理キーよりも押しにくいです。また、テンキーを有効にすると、タッチパッドでのカーソル移動ができなくなるため、使い勝手はあまり良くありません。

テンキーになるタッチパッド

 

ストレージへのアクセスがしやすい

THIRDWAVE SA507iの底面には小窓が設けられており、ネジを2つ外すだけで、簡単にM.2スロットへアクセスすることができます。

もともとゆとりのあるストレージ構成ですし、さらにカスタマイズで1TB SSDに変更することもできますが、パソコンの操作に慣れている方であれば、ストレージを自分で換装してもいいかもしれません(ただし、自己責任です)。

簡単にストレージへアクセスできる

 

短納期

THIRDWAVE SA507iは、納期がとても短いです。

最短で翌日出荷となっており、早いと注文してから2~3日後には手元に商品が届いています。そのため、今使っているパソコンの調子が悪く、急いで代替機が欲しい方などにもいいと思います。

短納期

 

特徴的なブルーのカラー

THIRDWAVE SA507iは、ブルーのボディが特徴的です。

シルバー系や、ブラック系のボディのノートPCが多いですが、少し深めのブルーカラーで、個性を出しつつも、場所を選ばず、男女共に使いやすいです。

天板にメーカー名などのロゴが入っていないのもいいです。

特徴的なブルーのボディ

 

気になる部分

THIRDWAVE SA507iのやや気になる部分を挙げるならば、1つはCPUです。現在、インテルでは第12世代Coreが最新のCPUですが、THIRDWAVE SA507iは、第11世代Core i7-1165G7を搭載しており、1世代前のCPUとなります。Core i7-1165G7と第12世代Core i7は、ベンチマークスコア上では大きな差があります。重い負荷をかける方は、最新世代のCPUを搭載したPCのほうがいいと思います。ただ、負荷の軽い作業ならどちらも体感ではほとんど差はありませんし、多くの一般家庭なら、そこまで問題ないと思います。

その他には、オンボードメモリなので、メモリの換装ができません。ただ、これは、最初から16GBと大きめの容量のメモリを積んでいるので、気にならない方も多いと思います。

また、クリックボタンが固めで、押すのに力を加えなければいけませんでした。こちらも、家で使うときは外付けマウスを使用すれば、それほど気にしなくていいです。

 

各用途の快適度

本製品の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックと、比較的見やすい液晶により、快適に使用できます。
オンライン会議 Webカメラとマイク、スピーカーを搭載しており、問題なくオンライン会議ができます。
動画鑑賞 液晶は色域が狭く、スピーカー音もそこまで良くはありませんが、動画鑑賞は普通に行えます。
RAW現像
画像編集
液晶の色域が狭いので、色の調整などを行う作業にはあまり向いていません。
動画編集 簡単なファミリー動画であれば作成できると思いますが、本格的な動画編集には適していません。
ゲーム 軽いゲームなら、グラフィック品質設定を下げることで、プレイできるものもあると思います。ただし、ゲームメインであれば、GeForceシリーズの外部GPUを搭載したゲーミングノートPCの方がいいです。

 

液晶ディスプレイのチェック

THIRDWAVE SA507iのディスプレイのチェックです。

パネルは、「N156HCA-EAC」でした。

標準的なFHD液晶です。色域は狭いですが、フリッカーは発生しておらず、映り込みも抑えられているので、長時間の作業にも使いやすいです。最大輝度は当サイトの計測では228cd/m2と普通です。以下詳細を記載します。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイト計測では、sRGBカバー率67.4%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、明部になるにつれ、やや緑が強めに発色しているのが分かりますが、わずかですので、ほぼ気になりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶ですので、映り込みが抑えられており、作業に集中しやすいです。ギラつきも、ほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。どの輝度でもフリッカーは確認されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19.5mm、縦:約19mm、キーストロークは約1.4mmでした。ゆとりのあるキーピッチです。文字入力に使用する主要なキーのサイズは概ね揃っていますし、「半角/全角」キーや、「Backspace」キーなども押しやすい大きさです。打鍵感もしっかり感じることができる比較的打ちやすいキーボードです。

テンキーも付いていますが、上述のとおり、3列テンキーで、キーのサイズも小さいため、テンキーを多用する方にとっては、打ちにくく感じるでしょう。

タッチパッドの使いやすさは普通です。ただし、クリックボタンはやや固かったです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

プロセッサーには、Core i7-1165G7を搭載しています。ベンチマークの結果は以下のとおりです。

マルチコア、シングルコアともに、Core i7-1165G7としてはやや低めのスコアでした。第12世代Coreや、Ryzen 5000Uシリーズのプロセッサーと比べると、控えめのパフォーマンスです。

ウェブ閲覧やOfficeソフトでの作業など一般的な用途には問題なく使用できるとは思いますが、重めの処理にはあまり向いていません。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1165G7
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i7-1185G7 6229
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
3898
Core i5-1135G7 4424
Celeron N5100 1431
Celeron N4100 1007
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
1360
Ryzen 5 5625U 1383
Core i5-1135G7 1294
Celeron N5100 580
Celeron N4100 393
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリは、16GBと十分な容量です。メモリ形式は、LPDDR4X-3733で、メモリ帯域も広かったです。なお、オンボードメモリなので、メモリの増設・換装はできません。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
LPDDR4X-3733
デュアルチャネル
48GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックス性能に関するベンチマークの結果は以下のとおりです。

CPU内蔵グラフィックスとしては、標準的なスコアでした。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i7-1165G7
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
30319
Core i7-1280P
メモリLPDDR5-5600
23333
Core i7-1260P
メモリLPDDR5-5200
23149
Core i7-1280P
メモリDDR4-3200
21606
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1240P
メモリLPDDR5-4800
16524
Core i7-1165G7
メモリDDR4X-3733
16179
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
16093
Ryzen 5 5625U
メモリDDR4-3200
15826
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
15728
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen3 SSDを搭載しており、読み書き速度は速かったです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
PCIe Gen3 SSD 3500
3461
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

micro SDカードスロットを搭載しています。ただし、速度は遅いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作確認結果はご覧の通りです。

Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPortに対応しており、Thunderbolt ドックも使用できました。USB-Cアダプターによる給電については、18Wのものは使用できませんでしたが、それ以外は使用できました。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIポートを使って映像を映して見たところ、4K、60Hz、8ビット、RGBで出力出来ていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

THIRDWAVE SA507iの質量は、メーカーサイトには「約1.7kg」と書かれています。当サイトの計測値は以下の通りです。仕様値よりもわずかに重かったですが、15.6型のノートPCとしては、比較的軽めの質量です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.755kg
ACアダプター+電源ケーブル 220g

 

バッテリー駆動時間のチェック

THIRDWAVE SA507iのバッテリー容量は、70.68Whでした。家庭用の15インチクラスのノートPCとしては、大きめの容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は、以下のとおりです。大容量バッテリーを搭載しているので、バッテリー駆動時間もそこそこ長めです。バッテリー駆動でもある程度の時間使えるので、部屋間の移動などもしやすいです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約12時間
(2) 動画再生時 10時間18分
(3) CPU9%、GPU7%の負荷 4時間6分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

充電速度は普通です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
45%(約31Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理的なカメラシャッターが付いています。なお、IRカメラは搭載していないので、Windows Helloの顔認証は使用できません。

Webカメラ

 

WebカメラにはHDカメラを搭載しています。映像/画像はやや暗めで、画像もやや粗かったですが、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能かと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーはキーボード面の左右に配置されています。音質は、こもった感じがあり、ノートPC基準で採点すると、10点満点で4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

CPU電力は、最初だけ30W超まで上がりますが、すぐに下がって、約15Wで安定して推移しています。CPU温度は、77℃ぐらいまで一旦上がりますが、すぐに下がり、その後は60℃を超えない程度に保たれています。低めの温度なので、心配なく使用できます。

CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

THIRDWAVE SA507iの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時は、ほとんど音は聞こえません。ただ、負荷をかけると、やや高めの騒音値になります。なお、騒音値が高い状態でも、同じクラスの他機種よりうるさいという訳ではなく、同程度の騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmoraの動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

負荷のかかる作業をすると、キーボード面の温度が少し上がりますが、パームレスト部の温度はそれほど変化していません。高負荷時にタイピングを行う場合でも、ほとんど気になりません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

モバイル向けのプロセッサーですので、消費電力は低めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

THIRDWAVE SA507iの外観のチェックです。

4辺狭額縁ベゼルのディスプレイを搭載した、今風のデザインのノートPCです。

 

天板には、メーカーのロゴなどもなく、とてもシンプルです。

 

本体の厚みは19.0mmとスリムです。

 

側面には、USB3.2 x2、USB2.0、USB-C(Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPort対応)x2、HDMI、microSDカードスロットを備えています。ポートの種類や数は揃っています。

また、側面なので、やや使いにくく感じますが、指紋認証リーダーもあります。

 

ディスプレイは、以下の角度まで開きます。フラットにはなりませんが、一般的な使い方であれば十分な開き具合だと思います。

 

底面です。ブルーの底面なので、裏蓋をとめているネジがやや目立ちます。

 

底面には、ストレージにアクセスするための小窓があるので、ストレージの換装も比較的容易に行えます。

 

裏蓋を外すと、このようになっています。一つのファンと、2本のヒートパイプで冷却しています。

なお、オンボードメモリですし、空きのM.2スロットもないので、メモリの増設・換装や、ストレージの増設はできません。

 

ACアダプターは65Wで普通の大きさです。

 

まとめ

以上が、THIRDWAVE SA507iのレビューです。

標準状態で、16GBメモリ、512GB SSDを搭載しており、メモリ容量、ストレージ容量にゆとりがあるので、長く使えるホームノートPCです。

15.6型ノートPCの割りに、軽めでスリムなボディなので、使い終わったら収納したり、宅内の自由な場所に移動して使用する、といった使い方もしやすいです。

キーボードはゆとりのあるキーピッチで、主要なキーのサイズも揃っていますし、エルゴリフトヒンジの採用によるキーボード面の傾斜でタイピングが比較的しやすいのもポイントです。

ディスプレイは、色域は狭いものの、フリッカーが発生しておらず、映り込みも抑えられていて、見やすく、長時間の作業でも目が疲れにくいです。

これらの特徴から、在宅ワークや、テレワークなど、自宅での仕事用としても使いやすいと思います。

また、短納期なので、必要な時にすぐに入手できるのも魅力の一つとなっています。

ただし、CPUは1世代前のCore i7-1165G7です。また、メモリの増設・換装には対応していません。クリックボタンがやや固いので、できればマウスを使いましょう。

 

家庭用にちょうどいいノートPC

ドスパラ THIRDWAVE SA507i

特徴

  • 16GBメモリ/512GB SSDと余裕のある構成
  • キーボードでの文字入力がしやすい
  • 短納期

こんなあなたに

  • あまり高い負荷をかけない家庭用ノートPCとして 
  • 急いで新しいノートPCを入手したい方
  • 価格11万円台[税込]~
公式サイトはこちら

 

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