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ドスパラ Diginnos Stick DG-STK2Sの実機レビュー

CPU性能など向上
ドスパラ Diginnos Stick DG-STK2Sは、液晶ディスプレイのHDMIポートに挿すだけでパソコンとして使用できるスティック型のPCです。
価格も安く、16,649円(2016年3月15日時点)で購入することができます。
旧モデルと比べると、CPU性能が向上、無線LANがacに対応、USB3.0ポートを搭載しています。
サブPCとして使っても良いですし、家電液晶テレビに接続し、ネットワークメディアプレイヤーとして使用しても良いです。
※レビュー機はメーカーからの貸出機です
目次
1 Diginnos Stick DG-STK2Sの基本スペック | 2 特徴 - 従来よりも性能UP |
3 パフォーマンスのチェック | 4 静音性のチェック |
5 パーツの温度のチェック | 6 表面温度のチェック |
7 消費電力のチェック | 8 外観のチェック |
9 まとめ |
Diginnos Stick DG-STK2Sの基本スペック
Diginnos Stick DG-STK2Sの主な仕様は次の通りです。特徴的な部分は赤字にしています。※2016年3月14日時点の情報です。
Diginnos Stick DG-STK2S | |
---|---|
OS | Windows 10 32bit |
プロセッサー | Atom x5-Z8300 |
メモリ | 2GB |
内部ストレージ | 32GB eMMC |
主なスロット | USB3.0x1 USB2.0x1 microUSB(給電用)x1 microSDカードスロット |
特徴 - 従来よりも性能UP
本製品は、 旧モデルと比較すると、全体的にスペックがアップしています。
まずCPUですが、BayTrail世代の「Atom Z3735F」から、Cherry Trail世代の「Atom x5-Z8300」へ変わり、性能がアップしています。ただし、当サイトでの計測では、Atom x5-Z8300の割にはベンチマークスコアが低めで、旧モデルとそこまで差はありませんでした。
本製品 DG-STK2S | 旧モデル DG-STK2F | |
---|---|---|
Atom x5-Z8300 | Atom Z3735F | |
Passmark CPU Mark | 979 | 843 |
無線LANの性能もアップしています。旧モデルは「b/g/n」のみ対応していたのに対し、本製品は「a/b/g/n/ac」に対応しています。無線LANルーターから5mほど離れたところで、速度を計測したところ、100Mbps超の速度が出ていました。動画配信サービスや、レコーダーで録画した番組のDTCP-IP再生など、ネットワーク経由での動画の再生も問題なく出来る速度です。
実際にフルHD液晶に接続し、Netflixや自分で撮影した動画を、ネットワーク越しに再生してみましたが問題ありませんでした。ただし、4K液晶テレビに接続して再生すると、映像がカクつきました。4K液晶で動画を観るにはグラフィック性能が足りないと思われます。

無線LANの速度
新モデルでは、USB3.0ポートも搭載されました。外付けHDDを繋いだ時など、高速なファイルコピーが可能です。

USB3.0ポートを搭載
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
性能は良くありませんが、Webページを見たり、フルHD程度の動画を再生するくらいなら問題なく出来ます(ただしメモリが少ないのでタブは多く開けません)。
ストレージは32GBしかないため、microSDカードやクラウドストレージサービス、NASなどを併用する必要があります。また、一時ファイルや、不要なダウンロードファイル、各種アプリのキャッシュなどを定期的に削除したほうが良いです。
ベンチマークスコアは下の通りです。Atom x5-Z8300のCPUの割には、CPU、グラフィック関連のベンチマークスコアが低めです。何度か試しましたが、結果は同様でした。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け
ストレージのベンチマーク
32GB eMMC
静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェック結果です。
冷却ファンの音は、旧モデルに比べてだいぶ小さくなりました。耳を近付けないと音が聞こえにくいレベルです。
騒音値の計測結果
部屋を極力無音にしたときの騒音値:40.4dB、 測定機器:GS-04
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※選択したCPUやGPUが異なると騒音値は変わってきます
左から1番目の図:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目の図:動画再生時(解像度:720x480で実行)
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
温度はやや高めです。動画再生時の温度は旧モデルよりも高くなりました。


表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
高めの温度です。


消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
低い消費電力です。


外観のチェック
Diginnos Stick DG-STK2Sの外観です。
電源ボタンは大きくなり押しやすくなりました。その分、USB機器を接続するときなど、電源ボタンに触れやすくなったためご注意下さい。割と大きいため、テレビのHDMIポートに直接接続すると、隣のポートを塞ぐ可能性があります。また、重みでHDMIポートから抜けないかやや心配です。HDMI延長ケーブルも付属しているのでこちらを使ったほうが良いと思います。
HDMI延長ケーブルを使うなら、スティック型PCではなく、NUCのような小型PCでも良いように感じますが、NUCよりも本製品のほうが価格はかなり安いと思います。
側面です。USB2.0、USB3.0ポートがあります。
反対側の側面です。microSDカードスロット、microUSBポート(給電用)があります。
電源ケーブルです。以前よりもケーブルが長くなりました。
同梱されているHDMI延長ケーブルです。
まとめ
以上がドスパラ Diginnos Stick DG-STK2Sのレビューです。
設置場所をとらず、手軽に配線でき、価格が16,649円(税抜)と非常に安いスティック型のPCです。
旧モデルと比べて、CPU性能が向上し、無線LANも「a/b/g/n/ac」と5GHz帯にも対応し、USB3.0ポートも搭載されました。
ただ、Atom x5-Z8300のCPUの割には、思ったほどベンチマークスコアが伸びなかったのが気になりました。
メイン機としてはスペック不足に感じますが、サブ機として使うなら良いと思います。リビングのテレビに接続して、NAS上に保管している動画や、動画配信サービスの動画を再生するメディアプレイヤーとして使っても良いと思います。
ストレージ容量が少ないので、microSDカードやクラウドストレージ、NASなどを併用すると良いでしょう。
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