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ドスパラ Monarch-X(SR598Mケース)の実機レビュー
ハイクラス・ミドルタワーPC
ドスパラ Monarch-Xシリーズは、ハイエンドユーザー向けのデスクトップPCです。
SR598Mケースを採用したミドルタワーPCで、Core i9-7980XEといったSkylake-XのCPUを搭載することも可能な高性能PCです。
メッシュのフロントパネルに、最大7つのケースファンを搭載可能で、高い冷却性能です。高性能パーツを搭載しても安心です。
ドライブベイも数多く搭載し、拡張性も高いです。
BTOパソコンの割には納期も早く、基本2日で出荷されます。
メーカー直販サイト:ドスパラ Monarchシリーズ
CPU | インテル Skylake-X インテル Coffee Lake-S インテル Kaby Lake-S |
GPU | CPU内蔵グラフィックス ~ GeForce GTX 1080Ti |
価格 | 4万円台(税別)~ |
レビュー機は、当サイトの購入品です。本レビューで用いたモデルは、次のようなパーツ構成になっています。
- Monarch-X ZK【Core i7-8700K、オンボードGPU、8GBメモリ、250GB SSD】
目次
お忙しい方は、「1」の特徴のみお読みください。
1 Monarch-Xの特徴 | |
2 パフォーマンスのチェック | 3 静音性のチェック |
4 パーツの温度のチェック | 5 消費電力のチェック |
6 外観のチェック | 7 ケースの内部のチェック |
8 まとめ |
Monarch-Xの特徴
MonarchとMonarch-Xの比較
ドスパラの一般向けデスクトップパソコンには、「Monarch」と「Monarch-X」の2種類があります。
「Monarch」は、ロー ~ ミドルクラスのモデルが多く、標準PCケースとして「EA041ケース」が採用されています。
一方、「Monarch-X」は、ハイクラスのモデルが多く、標準PCケースとして「SR598Mケース」を採用しており、「EA041ケース」よりも拡張性、冷却性に優れています。
この2つのPCケースを簡単に比較してみます。まず本体サイズですが、「EA041ケース」のほうが一回り小さくなっています。
次に、ドライブベイを比較します。どちらにも、十分なドライブベイがありますが、「SR598Mケース」のほうがやや多いです。また、「SR598Mケース」の5.25インチベイは、3.5インチベイとしても使用することが可能で柔軟性があります。さらに、「SR598Mケース」の3.5インチシャドウベイは、マウンタ―が付いており、メンテナンスが楽です。
EA041ケース | SR598Mケース |
---|---|
5.25インチオープンベイ:3つ | 5.25インチオープンベイ:5つ (3.5インチベイ変換ベゼルを2つ 付属) |
3.5インチオープンベイ:2つ | 3.5インチオープンベイ:2つ (5.25インチと共有) |
3.5インチシャドウベイ:4つ | 3.5インチシャドウベイ:5つ |
搭載できるPCケースファンの数も違います。「EA041ケース」はフロントリアの2つしか搭載できないのに対し、「SR598Mケース」は合計6つ搭載することができます。
EA041ケース | SR598Mケース |
---|---|
ケースファンの数:2つ (フロントとリアのみ) |
ケースファンの数:6つ |
なお、Monarchも、Monarch-Xも、他のサードパーティー製のPCケースに変更することも可能です。
他のPCケースも選択可能
メッシュのパネルに最大7個のケースファンを搭載
上でも記載しましたが、Monarch-XのSR598Mケースは、最大7個のケースファンを搭載することが可能です。また、フロントパネルはメッシュになっており、より空気を取り入れやすくしています。
本製品は、PCケースを密閉してフロントからリアへエアーを流して冷やすタイプではなく、できるだけ通気口を設けて通気性を良くするタイプなので、サイドやトップに多くファンを付けたほうが冷却性が上がります(なお、増やしても劇的に変わるわけではありません)。高性能なCPUやGPUを搭載した場合、ケースファンの数を増やすと良いでしょう。
なお、Monarch-Xは搭載されるCPUが高性能であるため、CPUファンは「ノーマルCPUファン」ではなく、「静音パックまんぞくコース」などの高性能なCPUファンのほうがいいでしょう。静音性が上がるだけでなく、冷却性も向上します。
メッシュのフロントパネル
フロントケースファン
リアケースファン
トップケースファン x2(今回は1基のみ搭載)
左サイドケースファン x2(今回は非搭載)
高い拡張性
こちらも上で記載しましたが、5.25インチ、3.5インチベイともに数が多く、拡張性が高いです。
高い拡張性
短納期(基本2日出荷)
本製品は、BTOパソコンであるにも関わらず、基本2日で出荷されます。例えば、5/1に注文すると、5/3には出荷されます(構成によって異なる場合もあります)。
BTOパソコンの割には、非常に短納期であるため、すぐにパソコンが欲しい方におすすめです。
裏面配線はされていない
裏面配線はされていません。見た目があまり美しくないですし、エアフローの妨げにもなります。
裏面配線はされていない
パフォーマンスのチェック
本製品は、たくさんの種類の中からパーツを選択できるため、構成によってパフォーマンス(処理性能)は変わります。以下に各パーツの選び方を簡単に記載します。
CPUの選び方
2018年1月12日現在、選択できる代表的なCPUは下図の通りです(これ以外にも選択できるCPUはあります)。筆者の独自判断ではありますが、図中に選び方の目安を記載しているので、参考にして下さい。
CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
グラフィックスの選び方
2018年1月12日現在、下図のようなグラフィックスを選択可能です。
ゲームをする場合や、GPU支援が使える編集ソフトを使用する場合、3画面以上のマルチディスプレイにする場合は、専用グラフィックスを搭載すると良いでしょう。下図にはゲームをする場合の目安を記載しておきます。
グラフィックスの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
ストレージの選び方
ストレージは色々な種類を選択可能です。OSを入れるストレージはできればSSDを搭載しましょう。
ストレージの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
本機で計測したベンチマーク
以下、本機で計測したベンチマーク結果を掲載します。
(CPU性能の評価)
Core i7-8700K
(CPU性能の評価)
Core i7-8700K
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)
Core i7-8700K、インテル UHD グラフィックス 620
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i7-8700K | |
---|---|
x265でエンコード (※1) | 10分37秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ― |
QSVでエンコード (※3) | 2分46秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)
250GB SSD(HFS250G32TND-N1A2A)