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ドスパラ Monarch-X(SR598Mケース)の実機レビュー

更新日:2018年1月13日

ハイクラス・ミドルタワーPC

ドスパラ Monarch-Xシリーズは、ハイエンドユーザー向けのデスクトップPCです。

SR598Mケースを採用したミドルタワーPCで、Core i9-7980XEといったSkylake-XのCPUを搭載することも可能な高性能PCです。

メッシュのフロントパネルに、最大7つのケースファンを搭載可能で、高い冷却性能です。高性能パーツを搭載しても安心です。

ドライブベイも数多く搭載し、拡張性も高いです。

BTOパソコンの割には納期も早く、基本2日で出荷されます。

メーカー直販サイト:ドスパラ Monarchシリーズ

CPU インテル Skylake-X
インテル Coffee Lake-S
インテル Kaby Lake-S
GPU CPU内蔵グラフィックス ~
GeForce GTX 1080Ti
価格 4万円台(税別)~

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。本レビューで用いたモデルは、次のようなパーツ構成になっています。

  • Monarch-X ZK【Core i7-8700K、オンボードGPU、8GBメモリ、250GB SSD】

目次

お忙しい方は、「1」の特徴のみお読みください。

 

Monarch-Xの特徴

MonarchとMonarch-Xの比較

ドスパラの一般向けデスクトップパソコンには、「Monarch」と「Monarch-X」の2種類があります。

「Monarch」は、ロー ~ ミドルクラスのモデルが多く、標準PCケースとして「EA041ケース」が採用されています。

一方、「Monarch-X」は、ハイクラスのモデルが多く、標準PCケースとして「SR598Mケース」を採用しており、「EA041ケース」よりも拡張性、冷却性に優れています。

この2つのPCケースを簡単に比較してみます。まず本体サイズですが、「EA041ケース」のほうが一回り小さくなっています。

PCケースの比較
Monarchシリーズ
【EA041ケース】
Monarch-Xシリーズ
【SR598Mケース】
インテル Coffee Lake-S
インテル Kaby Lake-S
インテル Celeron
AMD Ryzen
インテル Skylake-X
インテル Coffee Lake-S
インテル Kaby Lake-S
~ GeForce GTX 1080
(インテルCPUモデルはGTX 1060まで)
GeForce GTX 1080 Ti
幅:190×奥行:475×高さ:415mm 幅:207×奥行:520.7×高さ:450.2mm
レビュー記事

 

次に、ドライブベイを比較します。どちらにも、十分なドライブベイがありますが、「SR598Mケース」のほうがやや多いです。また、「SR598Mケース」の5.25インチベイは、3.5インチベイとしても使用することが可能で柔軟性があります。さらに、「SR598Mケース」の3.5インチシャドウベイは、マウンタ―が付いており、メンテナンスが楽です。

PCケースの比較(2)
EA041ケース SR598Mケース
5.25インチオープンベイ:3つ 5.25インチオープンベイ:5つ
(3.5インチベイ変換ベゼルを2つ 付属)
3.5インチオープンベイ:2つ 3.5インチオープンベイ:2つ
(5.25インチと共有)
3.5インチシャドウベイ:4つ 3.5インチシャドウベイ:5つ

搭載できるPCケースファンの数も違います。「EA041ケース」はフロントリアの2つしか搭載できないのに対し、「SR598Mケース」は合計6つ搭載することができます。

PCケースの比較(3)
EA041ケース SR598Mケース
ケースファンの数:2つ
(フロントとリアのみ)
ケースファンの数:6つ

 

なお、Monarchも、Monarch-Xも、他のサードパーティー製のPCケースに変更することも可能です。


他のPCケースも選択可能

メッシュのパネルに最大7個のケースファンを搭載

上でも記載しましたが、Monarch-XのSR598Mケースは、最大7個のケースファンを搭載することが可能です。また、フロントパネルはメッシュになっており、より空気を取り入れやすくしています。

本製品は、PCケースを密閉してフロントからリアへエアーを流して冷やすタイプではなく、できるだけ通気口を設けて通気性を良くするタイプなので、サイドやトップに多くファンを付けたほうが冷却性が上がります(なお、増やしても劇的に変わるわけではありません)。高性能なCPUやGPUを搭載した場合、ケースファンの数を増やすと良いでしょう。

なお、Monarch-Xは搭載されるCPUが高性能であるため、CPUファンは「ノーマルCPUファン」ではなく、「静音パックまんぞくコース」などの高性能なCPUファンのほうがいいでしょう。静音性が上がるだけでなく、冷却性も向上します。


メッシュのフロントパネル


フロントケースファン


リアケースファン


トップケースファン x2(今回は1基のみ搭載)
左サイドケースファン x2(今回は非搭載)

高い拡張性

こちらも上で記載しましたが、5.25インチ、3.5インチベイともに数が多く、拡張性が高いです。


高い拡張性

短納期(基本2日出荷)

本製品は、BTOパソコンであるにも関わらず、基本2日で出荷されます。例えば、5/1に注文すると、5/3には出荷されます(構成によって異なる場合もあります)。

BTOパソコンの割には、非常に短納期であるため、すぐにパソコンが欲しい方におすすめです。

裏面配線はされていない

裏面配線はされていません。見た目があまり美しくないですし、エアフローの妨げにもなります。


裏面配線はされていない

パフォーマンスのチェック

本製品は、たくさんの種類の中からパーツを選択できるため、構成によってパフォーマンス(処理性能)は変わります。以下に各パーツの選び方を簡単に記載します。

CPUの選び方

2018年1月12日現在、選択できる代表的なCPUは下図の通りです(これ以外にも選択できるCPUはあります)。筆者の独自判断ではありますが、図中に選び方の目安を記載しているので、参考にして下さい。


CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

グラフィックスの選び方

2018年1月12日現在、下図のようなグラフィックスを選択可能です。

ゲームをする場合や、GPU支援が使える編集ソフトを使用する場合、3画面以上のマルチディスプレイにする場合は、専用グラフィックスを搭載すると良いでしょう。下図にはゲームをする場合の目安を記載しておきます。


グラフィックスの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

ストレージの選び方

ストレージは色々な種類を選択可能です。OSを入れるストレージはできればSSDを搭載しましょう。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

本機で計測したベンチマーク

以下、本機で計測したベンチマーク結果を掲載します。

CINEBENCH R15
(CPU性能の評価)

Core i7-8700K
PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i7-8700K
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)



Core i7-8700K、インテル UHD グラフィックス 620
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Core i7-8700K
x265でエンコード (※1) 10分37秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 2分46秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark 5
(ストレージの評価)

250GB SSD(HFS250G32TND-N1A2A)

 

 

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