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ドスパラ Diginnos Stick DG-STK1の実機レビュー

更新日:2015年5月25日

話題のスティック型PC

非常にコンパクトで、HDMIポートに接続するだけで使える(もちろん電源も接続)スティック型PCです。

設置スペースを必要とせず、簡単に配線でき、価格も安いため、人気のジャンルのPCです。

なお、本製品の価格は16,649円(税抜)とスティック型PCの中でも特に安価です。

※レビュー機はメーカーからの貸出機です

目次

Diginnos Stick DG-STK1の基本スペック

Diginnos Stick DG-STK1の主な仕様は次の通りです。特徴的な部分は赤字にしています。※2015年5月15日時点の情報です。

普通のノートパソコンと比較した場合は、メモリとストレージの容量が少なめですが、スティック型PCとしては標準的なスペックです。

Diginnos Stick DG-STK1の主な仕様
  Diginnos Stick DG-STK1
OS Windows 8.1
プロセッサー Atom Z3735F
メモリ 2GB
内部ストレージ 32GB eMMC
主なスロット USB2.0x1
microUSBx1
microUSB(給電用)x1
microSDカードスロット

特徴1 - 液晶ディスプレイに接続するだけの手軽さ

本製品は、液晶テレビのHDMIポートに挿すだけで使えるパソコンです。

パソコンを設置するスペースが必要ないことや、配線が簡単で手軽に使えること、価格が安いことなどから、人気のジャンルの製品です。


ポートのHDMIポートに接続するだけ

 

HDMIポートに挿すだけといっても、もちろん電源ケーブル(マイクロUSBケーブル(A-microB))を接続する必要はあります。なお、標準添付のケーブルは短いため、電源タップに届かない可能性があります。その場合は、500円くらいで売っているので、別途購入しましょう。


標準添付の電源ケーブルはやや短め

テレビ・動画配信を視聴してみる

本製品は、普通のパソコンとして使用してもいいと思いますが、リビングの液晶テレビに接続し、次のようなコンテンツを視聴するメディアプレイヤーとして使用するのも良いと思います。Windowsパソコンなら、あらゆるコンテンツを再生することが可能です。


メディアプレイヤーとしての用途にも適している

 

今回、試しに、Hulu、バンダイチャンネル、nasneのライブ番組、自分で撮影した4K動画の視聴を試しましたが、いずれも再生は可能でした。ただ、視聴中に、ワイヤレスLANの接続が切れる現象を確認しました。動画の視聴以外の作業でも同様なことがあり、ワイヤレスLANがやや不安定であると感じました。

このワイヤレスLANが切れる現象をメーカーに問い合わせたところ、インテルのCPU設計上の問題で回避できないものとのことでした。具体的には、ストリーミング再生中に別のファイルを内蔵ストレージにダウンロードしたり、Bluetoothでオーディオを繋いでいたりすると、切れやすくなるそうです。回避策としては、USBストレージやmicroSDカードを挿してダウンロードしたり、USB無線LANアダプターを接続して無線LANルーターへ接続すると安定するそうです。

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

以下がベンチマークスコアです。ストレージは十分な速さです。CPUやメモリはタブレット並みの性能です。製品の性質上、メイン機として使うPCというよりも、サブ機として使用したり、用途を限定して使用したりするのに向いている製品だと思います。

PassMark Performance Test 8.0


※ 3D Graphics Markのテストはエラーが出て実行できませんでした。

3DMark


※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け

ストレージのベンチマーク

普通のSSDよりは遅いですが、PC起動は十分速く、Web閲覧程度の用途ならストレスは感じません。


32GB eMMC

内蔵SDカードリーダー・ライター

あまり速くありません。

ゲーム快適度のチェック

今回、「艦これ」のブラウザゲームが快適に動作するかチェックしました。

CPU使用率は問題なく、体感でもサクサク動きました。ただし、こちらもプレイ中に無線LANが切れることがありました。


艦これをプレイ

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェック結果です。

ファンレスであるため無音です。リビングで使用しても、騒音が気になることはありません。



騒音値の計測結果
部屋を極力無音にしたときの騒音値:40.4dB、 測定機器:GS-04
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※選択したCPUやGPUが異なると騒音値は変わってきます
【PCの状態】
左から1番目の図:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目の図:動画再生時(解像度:720x480で実行)

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

高めのCPU温度です。動画(720x480)再生時のCPU使用率は5%程度ですが、それでも温度は70℃に達します。


 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

高い温度です。


消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

低い消費電力です。


外観のチェック

Diginnos Stick DG-STK1の外観です。

 

側面です。電源、microUSB(給電用)、USBポートがあります。

 

反対側の側面です。microSDカードスロット、microUSBポートがあります。

 

マイクロUSBケーブル(A-microB)とACアダプターです。

 

USB変換ケーブルも付属しています。

 

HDMIの延長ケーブルも付属しています。

まとめ

以上がドスパラ Diginnos Stick DG-STK1のレビューです。

設置場所をとらず、手軽に配線でき、価格も安いスティック型のPCです。

メイン機としてはスペック不足に感じますが、サブ機として使うなら良いと思います。リビングのテレビに接続して、あらゆるコンテンツを再生できるメディアプレイヤーとして使っても良いと思います。

ただ、筆者の環境ではワイヤレスLANが切れて繋がらなくなる現象が数回確認できました。製品自体での対策は無理なようですが、USB無線LANアダプターの装着等で回避可能だそうです。

詳細はこちら
メーカー直販サイト:ドスパラ(Diginnos Stick DG-STK1)