デル Inspiron 24 フレームレス デスクトップ (5410) の実機レビュー

更新日:
CPU Core i3-1215U
Core i5-1235U
Core i7-1255U
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ 256GB / 512GB SSD /
256GB SSD + 1TB HDD
液晶サイズ 23.8インチ
液晶種類 FHD 非光沢
FHD 非光沢 タッチ
価格[税込] 9万円台~
省スペースの大画面オールインワンPC

Inspiron 24 (5410)は、23.8型と大きな画面を備えたオールインワンPCです。大画面ですが、省スペースです。

画面が大きいだけでなく、色域も広めです。また、サウンドもいいので、写真やネット動画などを楽しむのに向いています。HDMI入力端子を備えており、家庭用ゲーム機のモニターなどとしても使えます。

ただし、文字の表示が滑らかではないのが気になりました。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-1255U、16GBメモリ、512GB PCIe SSD、FHD 非タッチ液晶

 

 

目次

お忙しい方は、「Inspiron 24 (5410)の特徴」のみお読みください。

 

Inspiron 24 (5410)の特徴

23.8型の大画面

Inspiron 24 (5410)は、23.8型の大きなディスプレイを搭載した、オールインワンPCです。

一般的なFHD解像度ですが、メーカー仕様値でsRGBカバー率99%と色域が広めなので、写真や動画を色鮮やかな画面で見ることができます。

パソコンでネット動画などのエンターテイメントを楽しむことが多い方を含め、大きめの画面でパソコンを使用したいという方に適しています。

23.8型の大画面

 

省スペースで、設置も簡単

Inspiron 24 (5410)は、上記のとおり大きな画面を備えつつ、省スペースで設置することができます。

本体の接地面は、2本の脚のみで、使用しないときはキーボードを本体の下に収納しておけば、机の上などの専有面積はかなり小さくて済みます。

省スペースで設置できる

 

また、ノートPCと同じように、電源ケーブルを1本つなぐだけで使えるので、セパレートタイプのデスクトップよりも設置が簡単です。

電源ケーブル1本をつなぐのみ

 

スピーカー音が良い

Inspiron 24 (5410)は、オーディオの仕様を確認すると、スピーカーの平均出力:5Wのスピーカーを搭載しています。一般的なノートPCが搭載する1W~2Wぐらいのスピーカーよりも出力が高いため、サウンドがいいです。2,000円前後ぐらいの外部スピーカーと同程度の音質です。

音楽をかけながらパソコンで作業をしたり、ネット動画を楽しんだりするのに適しています。

スピーカー音が良い

 

外部モニターとしても使える

Inspiron 24 (5410)は、一般的なHDMI出力ポートに加えて、HDMI入力ポートも備えています。

そのため、Inspiron 24 (5410)の画面を、ノートPCの外部モニターとして使用したり、家庭用ゲーム機や、Blu-rayレコーダーなどを接続して、ディスプレイとして活用することもできます。Fire TV Stickを挿して、手軽にネット動画を見られるようにするのもいいです。一人暮らしの方などには、パソコン兼モニターとして、1台で2役に使えるので便利です。

なお、HDMI入力の画面切り替えは、底面にある電源の隣のモニターモードスイッチで行います。

HDMI入力端子
モニターモードスイッチ(左側の小さなボタン)

 

ノートPC用CPUを搭載し、パフォーマンスは高くない

Inspiron 24 (5410)は、デスクトップPCに分類されますが、搭載しているCPUは、ノートPC向けの中でも、PBP(プロセッサー・ベース・パワー):15WクラスとCPU電力が抑えられたCPUです。

今回は、最上位となるCore i7-1255U搭載モデルをチェックしましたが、ベンチマークでは下のグラフのような結果となりました。

第12世代Core (U)の中でもパフォーマンスは抑えられており、第11世代のCore i7-1185G7より低いスコアでした。一般的なデスクトップPCほどの処理性能はありません。

ただ、ネット閲覧や、動画視聴などの普通の用途であれば、快適に使えるとは思います。

CINEBENCH R23 マルチコア
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1255U 5519
Core i7-1165G7 4720

 

文字が滑らかではない

Inspiron 24 (5410)のディスプレイで文字を表示すると、線が太かったり、細かったり、カクカクしていたりと、文字が滑らかではありません。アンチエイリアスが弱く、超解像技術で輪郭を強調しているような感じの文字です。

ディスプレイのモードを変えるような設定もありませんし、Clear Typeのテキスト調整を行っても、改善されませんでした。

個人的には、ここがやや気になりました。ただ、筆者が敏感なだけで、人によってはあまり気にならないかもしれません。

文字がやや見にくい

 

各用途の快適度

Inspiron 24 (5410) の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なCPU性能と、23.8型の大きな画面で作業ができます。ただし、文字が滑らかではない点が、人によっては気になるかもしれません。
動画鑑賞 仕様値でsRGBカバー率99%と色鮮やかな表示ができる23.8型液晶を搭載しています。スピーカー音もよく、動画鑑賞は快適です。
オンライン会議 ウェブカメラ、マイク、スピーカーを搭載しており、普通にオンライン会議に参加できます。
RAW現像
画像編集
△~○ ディスプレイの色域は広めですが、CPUのパフォーマンスがあまり高くないので、処理に時間がかかります。たまに簡単な編集作業を行う程度なら問題ないと思いますが、その場合は、メモリは16GBのデュアルチャネル構成がおすすめです。
動画編集 △~○ FHD動画の簡単な編集ならできなくもないと思います。ただし、動画編集を行う場合は、16GBメモリのモデルがいいです。また、本格的に動画編集を行う方は、外部GPUを搭載したPCの方がおすすめです。
ゲーム 軽めのゲームで、画質を落とせばプレイできるものもあると思いますが、全体的にパフォーマンスが控えめなので、ゲーム向きの製品ではありません。ただ、HDMI入力があるので、SwitchやPS5をつないで、ディスプレイとして使用することができます。

 

ディスプレイのチェック

Inspiron 24 (5410)の23.8型液晶には、FHD 非タッチ液晶と、FHD タッチ対応液晶の2種類があります。

23.8型と大きく、色域も広めなので、色鮮やかな表示で写真や動画を見ることができます。ただし、特徴の部分でも触れたように、文字が滑らかではないのがやや気になります。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は当サイトの計測では266cd/m2と普通です。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき

色域は広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は98.7%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ1:1の直線となっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

 

キーボードおよびマウスのチェック

Inspiron 24 (5410)には、Dell Pro ワイヤレス キーボード&マウスが付属しています。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:19mm、キーストロークは約2.5mmです。

フルサイズキーボードで、キーのサイズも揃っています。キーストロークも深めで、一般のノートPCよりもしっかりと打鍵感があり、打ちやすいキーボードです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

マウスは、普通の3ボタンマウスです。

 

パフォーマンスのチェック

続いて、パフォーマンスのチェックを行います。

ここでは、Windowsの電源モードで、「バランス」にした時と、「最適なパフォーマンス」にした時の各種ベンチマークを計測します。

電源モード

 

CPU

Inspiron 24 (5410)は、第12世代Core (U)プロセッサーを搭載しています。これは、ノートPC向けのCPUの中でも、PBP(プロセッサーベース電力)が15Wと抑えられたものです。具体的には、Core i3-1215U、Core i5-1235U、Core i7-1255Uを搭載したモデルがあります。

今回は、Inspiron 24 (5410)の中では最上位となる、Core i7-1255Uを搭載したモデルをチェックしました。ベンチマークの結果は以下のとおりです。

マルチコア、シングルコアのどちらも、Core i7-1255Uとしては低いスコアでした。インテルの第11世代Core i7-1165G7よりは高いスコアなので、一般的な用途において動作が遅いということはないと思いますが、第12世代Core (U)のパフォーマンスを引き出すという点では、やや残念な結果でした。

なお、電源モードを変更しても、スコアにはほとんど変化がなかったので、いつでも「バランス」モードで使用していいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1255U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Core i7-1260P 9032
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
5519 [最適なパフォーマンス]
5501 [バランス]
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i7-1195G7 6594
Core i5-1230U 6273
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
1529 [バランス]
1516 [最適なパフォーマンス]
Core i9-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1235U 1675
Core i7-1195G7 1634
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Core i5-1240P 1483
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリは、DDR4-3200です。16GBメモリはデュアルチャネル構成になっており、メモリ帯域は広めでした。一方、8GBメモリのモデルはシングルチャネル構成となっているので、メモリ帯域が狭くなります。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GBメモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
33.28GB/s
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

続いて、グラフィックス性能のチェックです。

Inspiron 24 (5410)は、CPU内蔵グラフィックスとなり、ベンチマークの結果は下のとおりです。

CPU内蔵グラフィックスとしては、標準的なスコアなので、一般用途には十分のグラフィックス性能を備えています。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i7-1255U
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Core i7-1260P
メモリLPDDR5-5200
23149
Core i7-1195G7
メモリLPDDR4X-4266
22853
Core i7-1280P
メモリDDR4-3200
21606
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
GeForce MX330 16714
Core i5-1230U
メモリLPDDR5-4800
16524
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
15450 [最適なパフォーマンス]
15429 [バランス]
Ryzen 7 5800U
メモリDDR4-3200
15531
Core i5-1155G7
メモリDDR4-3200
14917
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
12154
Core i5-1230U
メモリLPDDR5-5200
11982
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、高速でした。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
本製品のPCIe SSD 4850
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は遅いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

15WクラスのUシリーズプロセッサーで、パフォーマンスも抑えられているため、書き出しには長めの時間がかかります。RAW現像にはあまり向いていません。

Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i5-1240P 103秒
Core i7-1250U 129秒
Core i5-1230U 129秒
Ryzen 7 5825U 151秒
Core i7-1255U 180秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

こちらもやや長めの書き出し時間でした。ファミリームービーの簡単なカット編集くらいであれば対応できるかもしれません。

FHD動画の書き出し
Core i7-1185G7
GTX 1650 Max-Q
2分10秒
Core i7-1185G7
MX450
2分28秒
Core i7-1280P
Intel Iris Xe
2分40秒
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
3分02秒
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
3分05秒
Core i7-1185G7
Intel Iris Xe
3分33秒
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
3分38秒
Core i7-1255U
Intel Iris Xe
3分56秒
Core i5-1240P
Intel Iris Xe
4分1秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
4分6秒
Core i5-1145G7
Intel Iris Xe
4分40秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
4分41秒
Core i7-1255U
Intel Iris Xe
5分36秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
7分41秒
Core i7-10510U
Intel UHD
16分54秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラは、ポップアップタイプのFHDカメラです。使用しないときは収納しておくと、誤って映像が映ることもなく、安心です。

Webカメラ

 

スピーカー

本製品は、液晶の下部にスピーカーを搭載しています。"ノートPC基準"で点数を付けると、10点満点で8点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度など推移を確認します。

どちらのモードでも、CPU電力は15W前後で推移しています。PBP通りのCPU電力ではありますが、ノートPCよりもスペースにゆとりがあり、CPU温度も低めなので、もう少しCPUのパフォーマンスを引き出す設定でもよかったのかなと感じます。

  • バランス時
  • 最適なパフォーマンス時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時でも、エンコードのような高負荷時でも、ファンの騒音値は一定です。常に音がしますが、騒音値がそれほど高くないので、うるさくは感じません。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

15WクラスのノートPC用プロセッサーを搭載しているので、消費電力は低いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
※TAP-TST8は、従来使っていたTAP-TST7よりも、消費電力が低めに計測される傾向があります。他のPCと消費電力を比較するときは、ご注意ください。

 

外観のチェック

Inspiron 24 (5410)の外観をチェックします。

製品名に「フレームレスデスクトップ」と入っているだけあって、液晶フレームが非常に細く、スマートなイメージです。

 

背面はカバーで覆われており、ネジが表に出ていません。背面が見えるような場所に設置してもよさそうです。

 

ボディを支える脚です。両側についており、真ん中が空いているので、キーボードを収納するなど、スペースを有効に使えます。なお、ダークシャドウグレーのボディでは、脚の形状がY字型となっているようです。

 

インターフェースは、右側面にUSB3.1 Type-C、背面に、USB3.1 x4、HDMI出力、HDMI入力、LAN、SDカードリーダーを備えています。インターフェイスの数と種類は充実しています。ただし、設置する場所にもよりますが、インターフェイスのほとんどが背面に配置されているので、抜き差しはしにくいです。

 

液晶面の傾き角度は下の画像の通りです。垂直から約25度傾くようです。デスクトップPCとしては、十分な角度だと思います。

 

電源ボタンと、モニターモードスイッチ(HDMI入力と、PCの画面の切り替え)は、下の画像のように右側の底面に配置されています。分かりにくい場所ですが、慣れてしまえば問題ありません。

 

ACアダプターは90Wで、それほど大きくないので、邪魔になりません。

 

まとめ

以上が、Inspiron 24 (5410)のレビューです。
23.8型の大画面を搭載した、オールインワンPCです。

この23.8型の液晶は、一般的なFHD液晶ですが、仕様値でsRGBカバー率99%と色域が広めです。大画面、かつ色鮮やかな表示ができます。また、スピーカー音もいいです。そのため、写真を見たり、ネット動画を見るのに快適に使用できます。

大きな画面ですが、机の上の専有面積が小さくて済むので、スペースが限られた場所にも設置しやすいです。しかも、電源ケーブルを1本挿すだけなので、セパレートタイプのデスクトップPCよりもセットアップが簡単です。

HDMI入力端子を備えているのも、特徴の一つです。外部モニターとしても使えるので、ノートPCや、家庭用ゲーム機、Fire TV Stickなどを接続でき、便利です。

なお、CPUはデスクトップ用ではなく、ノートPC向けの第12世代Core (U)で、パフォーマンスも控えめでした。一般用途には問題ないと思いますが、高い処理性能を期待していると、やや物足りなく感じるかもしれません。

また、大画面ではあるものの、文字が滑らかではないので、少し見づらく感じる方もいるでしょう。ここがやや残念でした。

 

省スペースの大画面オールインワンPC

Inspiron 24 フレームレス デスクトップ (5410)

特徴

  • sRGBカバー率99%の23.8型液晶ディスプレイ
  • サウンドがよく、HDMI入力にも対応
  • 省スペース

こんなあなたに

  • 大画面のパソコンを使いたい方
  • ネット動画などを楽しむことが多い方
  • 価格9万円台[税込]~
公式サイトはこちら

 

 

関連ページ