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デル Inspiron 15 5000(5583)の実機レビュー
CPU | Core i3-8145U Core i5-8265U Core i7-8565U |
---|---|
GPU | CPU内蔵 / GeForce MX130 |
メモリ | 4GB / 8GB |
ストレージ | PCIe SSD / HDD / PCIe SSD + HDD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 |
質量 | 約2.17kg |
バッテリー | ― |
価格[税別] | 5万円台~ |
Inspiron 15 5000(5583)は、コスパの高いノートパソコンです。
Core i3、1TB HDDの構成なら5万円台(税別)、Core i5、GeForce MX130、256GB SSDという構成でも7万円台(税別)という安さで購入できます。※いずれもクーポン適用時の価格です。
また、最近では減った光学ドライブを搭載しており、レンタルDVDやCDなどを再生することが可能です。
液晶については、IPSパネルではないものの、非光沢のFHD液晶となっています。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-8565U、8GBメモリ、GeForce MX130、128GB PCIe SSD+1TB HDD
目次
お忙しい方は、「Inspiron 15 5000(5583)の特徴」のみお読みください。
Inspiron 15 5000(5583)の特徴
高いコストパフォーマンス
Inspiron 15 5000(5583)は、コストパフォーマンスの高いノートPCです。前述した通り、Core i3、1TB HDDの構成なら5万円台(税別)という安さです。おすすめは、Core i5、GeForce MX130、256GB SSDの構成で、これでも7万円台(税別)です。一般ユーザーならこの構成で困ることはないと思います。GeForce MX130は搭載する必要性を感じませんが、SSDを搭載したモデルはこのグラフィックスが付いてきます。
光学ドライブを搭載
Inspiron 15 5000(5583)は最近では搭載されることが減った光学ドライブを搭載しています。ネット配信が主流になり、光学ドライブを使うことは少なくなりましたが、DVDやCDをレンタルして読み込む方はまだ少なくないと思います。そういったユーザーに適した製品です。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
非光沢で映り込みが少ないのは良いですが、視野角が狭いのが難点です。総合的に見てもそこまで見やすい液晶ではありません。
- 視野角
- RGB
発色特性 - 色域
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードの打ち心地は普通です。
実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.2mmです。キートップはほぼフラットである点と、キーストロークが浅い点が気になりますが、慣れれば普通に打てる範囲のキーボードです。
キー配列は普通ですが、「Backspace」のキーはやや小さいです。また、一部のキーが1つのフレーム内に2つ入っている点は、見た目の面でやや残念です。
タッチパッドの操作性は普通です。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
最近のノートの標準的なCPUを搭載しています。
~ CINEBENCH R20 ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
グラフィックスは、Intel UHD グラフィックス 620またはGeForce MX130となっています。今回、GeForce MX130を搭載していますが、Intel UHD グラフィックス 620よりもややスコアが高い程度でした。ゲームなどに使うにはスペックが足りず、メインメモリの消費を抑える程度の効果しかありません。
~ 3DMark Time Spy ~
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
ストレージ
ストレージは、PCIe SSDやHDDを搭載できます。できれば、PCIe SSDを搭載した構成がいいと思います。
~ CrystalDiskMark ~
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
SDカードスロット
SDカードスロットの速度は遅いです。
実際のソフトで計測した処理時間
次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 31分47秒 |
QSVでエンコード (※2) | 3分36秒 |
NVENCでエンコード (※3) | ― |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
質量のチェック
メーカー仕様表では約2.17kgとなっていますが、今回、SSD + HDDの構成となっているためか、2.242kgと仕様値よりもやや重かったです。ACアダプターも、一般的なノートPCと比較して、やや重いです。
質量 | |
PC本体 | 2.242kg |
ACアダプター | 318g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
当サイトの確認では、42Whのバッテリー容量でした。当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。外部グラフィックスを搭載している影響のためか、思ったほど駆動時間は伸びませんでした。
駆動時間 | |
動画再生時 ※1 | 4時間2分 |
PCMark 8 Work テスト ※2 | ― |
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時でもやや動作音が聞こえます。エンコード時(高負荷時)の騒音値はやや低めです。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
問題ない温度です。
エンコード時のCPU温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。60℃台で推移しており、低めの温度です。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
こちらも問題ない温度です。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
やや低めの消費電力です。
外観のチェック
外観のチェックです。
シンプルなデザインです。狭額ベゼルではありません。
天板は凹凸のある模様が入っています。
スピーカーは背面にあります。音質は、高音がややキンキンと響き耳ざわりな感じがあります。勝手に点数をつけると、10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パームレストにも幾何学的な模様があり、やや凹凸があります。
液晶が傾く最大の角度です。
側面のインターフェースは次の通りです。主要なポートは揃っています。
底面です。
ACアダプターは、電源ケーブルがやや太いです。容量は65Wです。
まとめ
以上が、Inspiron 15 5000(5583)のレビューです。
コストパフォーマンスの高い製品で、Core i5、GeForce MX130、256GB SSDというおすすめの構成でも7万円台と低価格です。
光学ドライブが搭載されている点もポイントです。
ただし、液晶の視野角が悪い点が残念です。また、デザインもやや地味です。
コスパの高い15.6型ノート
Inspiron 15 5000(5583)
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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