※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
デル New Inspiron 11 3000 2-in-1(3195)の特徴レビュー
CPU | A9-9420e |
---|---|
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB / 128GB eMMC |
液晶サイズ | 11.6型 |
液晶種類 | HD 光沢 タッチ |
質量 | 約1.16kg~ |
バッテリー | 28Wh |
価格[税別] | 3万円台~ |
Inspiron 11 3000 2-in-1は、3万円台からと低価格で、カジュアルに使える2 in 1 モバイルPCです。
言い方は悪いですが、安いため壊れることを気にせず使え、気軽にどこへでも持ち運べます。小さい子供用のPCとしてもいいと思います。
ただし、スペックはかなり低めなので、万人受けするPCではありません。Web閲覧や、テキストエディタなど、用途をかなり絞って使用することをおすすめします。
New Inspiron 11 3000 2-in-1(3195)の特徴
第7世代AMD A9-9420e搭載
Inspiron 11 3000 2-in-1は、プロセッサーとして第7世代AMD A9-9420eを搭載しています。
価格重視のプロセッサーなので、処理性能は決して高くありません。
下のグラフでは、インテルCPUとのCINEBENCH R15のスコア比較を行っています。同じく低価格PCに搭載されるCeleron N4000と比較しても、かなり控えめな処理能力です。全体的に動作は重めでしょう。
Web閲覧やメール程度の作業であれば、なんとか使える程度だと思うので、用途を限って使用することをおすすめします。
ストレージはeMMC
Inspiron 11 3000 2-in-1のストレージはeMMCです。簡易的にストレージの処理速度を表すと、HDD<eMMC<SATA SSDとなっています。SSDよりも価格が安く、Inspiron 11 3000 2-in-1のような低価格のモバイルノートPCに搭載されることが多いです。
容量は64GBと128GBがあります。
旧機種との比較
ここで、Inspiron 11 3000 2-in-1(3195)と、旧モデルのInspiron 11 3000 2-in-1(3185)との比較を行います。
旧モデルは2018年の上半期に発売された機種です。新モデルは旧モデルと比べてスペックはアップしていません。新モデルでは、CPU、メモリ、ストレージのバリエーションがなくなり、実用的な構成のみが残されている感じです。
最大の変化は、質量が約1.475kg~が、約1.16kgと軽量化されている点です。旧モデルは11型のモバイルPCとしては重めでしたが、新モデルでは軽量になり、持ち運びしやすくなりました。
比較してみると、モビリティが高くなったことがうりで、スペックがそのままで、バッテリー容量がやや減ったのが残念な部分として浮かび上がってきます。
[本製品] Inspiron 11 3000 2-in-1(3195) |
[旧機種] Inspiron 11 3000 2-in-1(3185) |
|
画像 | ||
CPU | A9-9420e | A6-9220e / A9-9420e |
メモリ | 4GB | 4GB / 8GB |
ストレージ | eMMC | HDD / eMMC |
液晶サイズ | 11.6型 | |
液晶種類 | HD 光沢 タッチ | |
バッテリー | 28Wh | 32Wh |
質量 | 約1.16kg~ | 約1.475kg~ |
OSはWindows 10 Sモード
Inspiron 11 3000 2-in-1のOSは、Windows 10 Home(Sモード)です。
Sモードは、主に以下のような制限がある代わりに、セキュリティとパフォーマンスに特化して合理化されています。
・Microsoft Storeからダウンロードしたアプリしかインストールできない
・既定のブラウザはMicrosoft Edge、既定の検索エンジンはBingから変更できない
このSモードは、解除して、標準バージョンのWindows 10に切り替えることも可能です(ただし、一旦Sモードを解除すると、再度Sモードに戻すことはできなくなります)。
Inspiron 11 3000 2-in-1に関しては、特別なアプリを使用するのでなければ、少しでも快適に使用するためには、Sモードのままで使用してもいいと思います。
MSオフィス付きモデルも
Inspiron 11 3000 2-in-1には、Microsoft Office Personal付きのモデルもあります。
ただし、CPUの処理能力が低いため、Officeを使用するのであれば、できればもう少し処理能力の高いPCの方が快適だと思います。
Inspiron 11 3000 2-in-1では、無料で使用できるGoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートの利用がおすすめです。
視野角が狭く映り込みがあるHD液晶
Inspiron 11 3000 2-in-1の搭載する液晶の解像度はHDです。
ノートPCの液晶の解像度はフルHDが主流ではありますが、11.6型と小さめのサイズなので、解像度はHDでもそれほど問題にならないと思います。
ただし、低価格のInspiron 11 3000 2-in-1が搭載する液晶の質は高くないため、下の写真で分かるように視野角が狭く、角度がある場所から見ると色がつぶれてしまい、非常に見にくくなります。また、光沢液晶なので、3枚目の写真のように映り込みが大きいです。
ボディカラーで異なるキーボード
Inspiron 11 3000 2-in-1には、アーバン グレイとアルプス ホワイトの2色のボディがあります。
下の写真は、アーバン グレイのボディです。プラスチックボディで、高級感はなく、シンプルな作りです。
選択するボディカラーによって、キーボードの種類が異なります。アーバン グレイを選択すると英字キーボード、アルプス ホワイトを選択すると日本語キーボードとなります。なお、低価格PCであるため、仕方ないのですが、キーボードにバックライトは付いていません。
USB Type-Cは非搭載
Inspiron 11 3000 2-in-1のインターフェイス構成には、最近のスタンダードとなってきたUSB Type-Cポートは含まれていません。
ただし、HDMI出力、USB 3.1、USB 2.0 x2、MicroSDカードリーダーを備えており、インターフェイスで大きな不足を感じることは少なそうです。
まとめ
Inspiron 11 3000 2-in-1は、小型・軽量・低価格のコンバーチブル型 2 in 1 モバイルPCです。
軽量化されたことで持ち運びがしやすく、故障や破損を恐れず気軽に使えるのが大きなメリットです。
一方、処理性能の低さ、狭視野角のHD液晶などがデメリットとなっています。もっさりとした使用感は避けようがないと思うので、理解したうえで使用することをおすすめします。
例えば、Web閲覧やブログ執筆、子どものエントリーPC用として使ってみてもいいかもしれません。
サイズと価格が武器のエントリークラス 2 in 1 PC
Inspiron 11 3000 2-in-1(3915)
特徴
- 3万円台から購入可能な2 in 1 PC
- 処理性能はかなり控えめ
- 狭視野角のHD液晶
こんなあなたに
- 2 in 1 PCを使ってみたい
- 使用目的が決まっていて、このスペックで十分
- 価格3万円台~
- 一言過度な期待は禁物
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ
DELLのパソコンの一覧ページ。各シリーズの違いや、おすすめ製品の紹介。各製品のレビュー記事もあり。
モバイルノートパソコンの比較ページ。ThinkPadやレッツノートなどの人気の製品や、液晶サイズ別に製品を掲載しています。