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デル Inspironスモールデスクトップ(3470)の実機レビュー

CPU | Pentium Core i3-8100 Core i3-9100 Core i5-8400 Core i5-9400 |
---|---|
GPU | CPU内蔵 |
メモリ | 4GB / 8GB |
ストレージ | HDD / SSD+HDD |
価格[税別] | 3万円台~ |
Inspiron スモールデスクトップ は、3万円から購入可能な、エントリー向けのデスクトップパソコンです。
さらに、デルはモニターのラインナップが豊富で価格も安く、PCと一緒に買うことでモニターが割引されます。是非、モニターとセットで購入することをおすすめします。
本体サイズが、スリムタワーPCケースよりも一回り小さく、省スペースな製品です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-9400、8GBメモリ、128GB SATA SSD+1TB HDD
目次
お忙しい方は、「Inspironスモールデスクトップの特徴」のみお読みください。
Inspironスモールデスクトップの特徴
3万円台(税別)から購入可能な安さ
Inspiron スモールデスクトップは、Core i3-8100を搭載したモデルなら、3万円台(税別)で購入できるデスクトップPCです。"Core i3"といっても、ノートPCで言えば、「Core i7-8565U」くらいの性能はあり、一般ユーザーがよく行うような作業なら、問題なくこなすことができます。
このCPUで性能が不足するなら、Core i5-9400を搭載したモデルもラインナップされています。このCPUを搭載しても5万円台(税別)で購入することが可能です。

モニターも安くて高性能
デルは、安くて性能も高いモニターが揃っており、モニター単品でも人気があります。安いうえに、パソコンと一緒に購入することで、モニターが割引価格で購入できるため、さらにお得です。モニターも新調しようと思っている方は、デルから一緒に買うといいと思います。

小型のボディ
Inspiron スモールデスクトップは、ボディが小さい製品です。
ミニタワーPCと比較すると、大きさがかなり違うことが分かると思います。

デルのInspiron デスクトップと比較した場合、奥行きはほぼ同じですが、横幅と高さは本製品のほうが短いです。

パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。本製品は、パーツをカスタマイズできるため、構成によってパフォーマンス(処理性能)は変わります。
CPU
CPUはエントリー~ミドルクラスのものを選択できます。Core i7などの高性能CPUは選択できませんが、一般的なユーザーなら十分な性能でしょう。
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~

※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
※一部、pugetsystems様のサイトから引用しています
グラフィックス
グラフィックスは、CPU内蔵のグラフィックスとなります。GeForce GTXシリーズなどの外部グラフィックスは選択できません。
ストレージ
ストレージは、HDD単体か、SSD + HDDの構成となります。可能な限り、SSD + HDDにしたほうがいいと思います。ただ、SSDの容量は128GBと少ない点が残念です。
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
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※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
その他のベンチマークスコア
以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。
- CINEBENCH R20
- SDカード
~ CPU性能の評価 ~


実際のソフトで計測した処理時間
次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 15分51秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ― |
QSVでエンコード (※3) | 3分29秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー

以下、静音性、パーツの温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
普通の動作音です。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
今回は、エンコード時のCPU温度のみ掲載します。80℃台で推移しており、やや高めですが、ギリギリ問題ない範囲かなと思います。

消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
デスクトップPCとしては普通の消費電力です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
フロント面はややカーブしています(写真が歪んでいるわけではありません)。表面は光沢なので、ホコリが付着しやすくやや目立ちます。

天面上です。

左側面には、吸気口があります。

背面です。 映像出力ポートはVGAとHDMIとなっています。DVIやDisplayPortは搭載されていません。

拡張カードも増設可能ですが、ロープロファイル対応のカードのみ増設できます。

ゴム足はそれほど大きくありません。

ケースの内部のチェック
ケース内部のチェックです。

CPUクーラーの画像です。ダクトが取り付けられており、外から新鮮な空気を取り込めるようになっています。

M.2 SSDです。SATAのみ対応しているようです。

2.5インチベイは1つです。一般的なデスクトップPCに比べるとやや取り出しにくいです。

メモリスロットは2つあります。ただ、上の2.5インチベイが邪魔をして、換装するには手間がかかりそうです。

電源は200Wです。

まとめ
以上が、Inspiron スモールデスクトップ 3470のレビューです。
3万円台からという安さが魅力のデスクトップパソコンです。入門機として適した製品です。
デルの安いモニターが、PCと一緒に買うことでさらに安く買えます。モニターを新調する予定の方は、PCとモニターを一緒に買うとお得でしょう。
一般的なスリムタワーPCよりも、さらに一回り小さく省スペースです。
ただし、デスクトップPCにも関わらず拡張性はほぼありません。また、CPUはエントリー~ミドルクラスで、外部グラフィックスは選択できず、SSDも128GBまでと性能はそれほど高くないです。
個人的には、子供に最初に買うパソコンにちょうど良いのではないかと思います。ノートパソコンで安価な製品だと液晶の質が悪く、眼を悪くしかねません。そのため、液晶だけは品質の良いものを購入しておいて、PC本体は本製品で安く済ませることが出来ます。
3万円台から買えるエントリー向けデスクトップPC
Inspironスモールデスクトップ(3470)

特徴
- 非常に低価格
- 省スペース
- 性能はデスクトップとしてはそこまで高くはない
こんなあなたに
- ノートPCの液晶では満足できない方
- できるだけ安いデスクトップPCが欲しい方
- 価格3万円台[税別]~
- 一言子供にいいかも

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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