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デル New Dell G7 17(7790)の実機レビュー

CPU | Core i7-9750H Core i5-9300H |
---|---|
GPU | RTX 2060 GTX 1660Ti |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | PCIe SSD PCIe SSD + HDD |
液晶サイズ | 17.3型 |
液晶種類 | FHD IPS 非光沢 |
質量 | 3.14kg |
バッテリー | 60Wh |
価格[税別] | 13万円台~ |
New Dell G7 17(7790)は、17.3型のノートPCとしては大きな画面を搭載した製品です。
大画面であることに加え、ミドルスペックのGTX 1660TiまたはRTX 2060を搭載し、迫力のある映像でゲームができることでしょう。
液晶やキーボードは、本格的なゲーマーには物足りない性能かもしれませんが、その分価格は安くなっています。どちらかと言えば、エントリー~ミドルユーザーにおすすめのゲーミングノートです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-9750H、16GBメモリ、GeForce GTX 1660Ti、256GB SSD+1TB HDD
目次
お忙しい方は、「Dell G7 17(7790)の特徴」のみお読みください。
New Dell G7 17(7790)の特徴
17.3型の大画面液晶を搭載
Dell G7 17(7790)は、17.3型の大画面液晶を搭載しています。迫力ある画面でゲームができますし、文書を作成するときや、クリエイティブな作業をするときも、15.6型液晶よりもやりやすくなります。

17.3型ゲーミングノートとしては安い
Dell G7 17(7790)は、17.3型液晶を搭載したゲーミングノートとしては、価格が安いです。
下表の通り、同等スペックのライバル機種と比較すると、高リフレッシュレートに対応していない代わりに、価格が安くなっています。残像感などは気にせず、一般的な液晶で十分な方であれば、本製品はおすすめです。
デル Dell G7 17 |
ドスパラ GALLERIA GCR1660TNF |
MSI GP75-9SD-449JP |
Core i7-9750H | ||
GeForce GTX 1660Ti | ||
16GBメモリ | ||
256GB SSD + 1TB HDD |
512GB SSD | 256GB SSD + 1TB HDD |
60Hz液晶 | 120Hz液晶 | 144Hz液晶 |
147,723円 | 169,980円 | 159,818円 |
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによって快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 画面が大きく、スペックも十分で快適に作業できます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 画面が大きくスペックも問題ありません。スピーカー音は普通です。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 色域はsRGBカバー率が約94%となっており、やや物足りなさは感じますが、Web用画像の現像なら対応できると思います。CPU性能は高く、現像処理などは高速です。 |
動画編集 | ◎ | 高性能CPUに、外部グラフィックを搭載しているので、編集作業はサクサクできると思います。画面も大きいので編集しやすいと思います。ただし、色補正までこだわってする方は、液晶の色域がやや物足りないかもしれません。 |
ゲーム | ◎ | GTX 1660TiやRTX 2060のミドルスペックのグラフィックスを搭載でき、ゲームは比較的快適です。 |
ゲームベンチマーク
ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。今回は、GeForce GTX 1660Tiで計測したスコアを掲載します。結果を見ると、たいていのゲームは、最高設定でも、60 fps前後の平均フレームレートが出ると思います。
![]() 重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
|
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---|---|---|
1920x1080 | 最低 | 105 fps |
中 | 81 fps | |
最高 | 71 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
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---|---|---|
1920x1080 | 標準(ノート) | 17589 / 146 fps |
高(ノート) | 15872 / 120 fps | |
最高品質 | 14029 / 97 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
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---|---|---|
1920x1080 | 最高品質 | 19681(すごく快適) |
他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
17.3型の大きな画面です。高リフレッシュレートには対応していません。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
色域はやや広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は94.0%でした。

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや寒色系の画面であることが分かります。

視野角は良いです。

画素形状です。ギラつきはそれほど感じません。

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

正確な確認方法ではありませんが、今回確認した限りではフリッカーは感じませんでした。

※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーボードは、他のInspironシリーズと同様に、普通の打ちやすさです。「Backspace」などは小さいので、もう少し大きくしてくれたら良かったです。Nキーロールオーバーには対応していません。また、ゲーミングノートにありがちなRGBキーボードバックライトもありません。
タッチパッドは普通の操作性です。


パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
CPUには、HシリーズのCoreプロセッサーを搭載し、高い処理性能です。
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~

※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
グラフィックスには、GTX 1660Ti、RTX 2060のミドルクラスのグラフィックスを選択可能です。
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~

※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
本製品のGeForce GTX 1660Ti のスペックは次の通りです。普通の仕様です。

ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDやHDDを搭載しています。
~ CrystalDiskMark ~

※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
SDカード
SDカードスロットの速度は遅いです。

実際のソフトで計測した処理時間
次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 14分48秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分1秒 |
QSVでエンコード (※3) | 2分51秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
Core i7-9750Hを搭載した他のPCよりもやや遅いです。

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
普通の動作音です。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
エンコード時のCPU温度
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。最初は90℃前後で推移しており、やや高めの温度です。

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時のGPU温度
下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。ベンチマーク後半は、約80℃で推移しており、やや高めの温度です。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
キーボード面は熱くなりますが、手のひらを置いておくパームレスト部分はそんなに熱くはなりません。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
外観のチェック
外観のチェックです。
液晶ベゼルやパームレスト部分はブラックのカラーです。

天板です。

スピーカーは、ノートPC基準で、10点満点で採点すると4~5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

液晶が開く最大の角度です。

左右の側面のインターフェースです。USB、ヘッドフォン、SDカードスロットといったよく抜き差しするポートがあります。また、側面にも排気口があり、ここから放熱しています。

背面には、映像出力ポートやLANポートなど、抜き差しすることが少ないポートが配置されています。

底面です。

ACアダプターは180Wです。


まとめ
以上が、New Dell G7 17(7790)のレビューです。
17.3型の大きな画面を搭載している点が特徴で、ノートPCでも迫力ある映像でゲームをすることができます。ミドルクラスのグラフィックスを搭載しており、(ゲームにもよりますが)比較的高いフレームレートも出るでしょう。
ただし、高リフレッシュレート液晶には対応していません。また、キーボードは、ごく普通のもので、Nキーロールオーバーなどには対応していません。この辺りは、エントリー向けのGシリーズブランドなりといったところですが、その分、価格は安くなっています。
17.3型液晶搭載の低価格ゲーミングノート
Dell G7 17(7790)

特徴
- 17.3型の大画面ノート
- ライバル機種よりも価格が安い
こんなあなたに
- 大画面でゲームや仕事をしたい方
- デスクトップを設置するほどのスペースはない方
- 価格13万円台[税別]~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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