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デル New Dell G7 17(7790)の実機レビュー

更新日:2019年11月19日
CPU Core i7-9750H
Core i5-9300H
GPU RTX 2060
GTX 1660Ti
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ PCIe SSD
PCIe SSD + HDD
液晶サイズ 17.3型
液晶種類 FHD IPS 非光沢
質量 3.14kg
バッテリー 60Wh
価格[税別] 13万円台~
17.3型大画面液晶を搭載し、低価格のゲーミングノート

New Dell G7 17(7790)は、17.3型のノートPCとしては大きな画面を搭載した製品です。

大画面であることに加え、ミドルスペックのGTX 1660TiまたはRTX 2060を搭載し、迫力のある映像でゲームができることでしょう。

液晶やキーボードは、本格的なゲーマーには物足りない性能かもしれませんが、その分価格は安くなっています。どちらかと言えば、エントリー~ミドルユーザーにおすすめのゲーミングノートです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-9750H、16GBメモリ、GeForce GTX 1660Ti、256GB SSD+1TB HDD

 

目次

お忙しい方は、「Dell G7 17(7790)の特徴」のみお読みください。

New Dell G7 17(7790)の特徴

17.3型の大画面液晶を搭載

Dell G7 17(7790)は、17.3型の大画面液晶を搭載しています。迫力ある画面でゲームができますし、文書を作成するときや、クリエイティブな作業をするときも、15.6型液晶よりもやりやすくなります。

17.3型の大画面液晶

 

17.3型ゲーミングノートとしては安い

Dell G7 17(7790)は、17.3型液晶を搭載したゲーミングノートとしては、価格が安いです。

下表の通り、同等スペックのライバル機種と比較すると、高リフレッシュレートに対応していない代わりに、価格が安くなっています。残像感などは気にせず、一般的な液晶で十分な方であれば、本製品はおすすめです。

ライバル機種との比較(17.3型、GTX 1660Ti搭載PC)
デル
Dell G7 17
ドスパラ
GALLERIA
GCR1660TNF
MSI
GP75-9SD-449JP
Core i7-9750H
GeForce GTX 1660Ti
16GBメモリ
256GB SSD
+ 1TB HDD
512GB SSD 256GB SSD
+ 1TB HDD
60Hz液晶 120Hz液晶 144Hz液晶
147,723円 169,980円 159,818円
※2019年11月17日現在のクーポン利用時の価格

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによって快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面が大きく、スペックも十分で快適に作業できます。
動画鑑賞 画面が大きくスペックも問題ありません。スピーカー音は普通です。
RAW現像
画像編集
色域はsRGBカバー率が約94%となっており、やや物足りなさは感じますが、Web用画像の現像なら対応できると思います。CPU性能は高く、現像処理などは高速です。
動画編集 高性能CPUに、外部グラフィックを搭載しているので、編集作業はサクサクできると思います。画面も大きいので編集しやすいと思います。ただし、色補正までこだわってする方は、液晶の色域がやや物足りないかもしれません。
ゲーム GTX 1660TiやRTX 2060のミドルスペックのグラフィックスを搭載でき、ゲームは比較的快適です。

 

ゲームベンチマーク

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。今回は、GeForce GTX 1660Tiで計測したスコアを掲載します。結果を見ると、たいていのゲームは、最高設定でも、60 fps前後の平均フレームレートが出ると思います。

重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 105 fps
81 fps
最高 71 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 88 fps
RTX 2070 Max-Q 79 fps
GTX 1660Ti 71 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060 69 fps
GTX 1660Ti 65 fps [他のPCで計測]
GTX 1650 45 fps
GTX 1050Ti 30 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 17589 / 146 fps
高(ノート) 15872 / 120 fps
最高品質 14029 / 97 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 110 fps
RTX 2070 Max-Q 98 fps
GTX 1660Ti 97 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060 95 fps
GTX 1660Ti 94 fps
GTX1650 64 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 19681(すごく快適)
※約5500で60fps

 

他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

17.3型の大きな画面です。高リフレッシュレートには対応していません。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域はやや広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は94.0%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや寒色系の画面であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は良いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはそれほど感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

正確な確認方法ではありませんが、今回確認した限りではフリッカーは感じませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーボードは、他のInspironシリーズと同様に、普通の打ちやすさです。「Backspace」などは小さいので、もう少し大きくしてくれたら良かったです。Nキーロールオーバーには対応していません。また、ゲーミングノートにありがちなRGBキーボードバックライトもありません。

タッチパッドは普通の操作性です。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUには、HシリーズのCoreプロセッサーを搭載し、高い処理性能です。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-9750H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9980HK 3552
Core i9-9880H 3023
Core i7-9750H 2728 [レビュー機で計測]
Core i7-9750H 2640 [他の機種で計測]
Core i5-9300H 1880
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスには、GTX 1660Ti、RTX 2060のミドルクラスのグラフィックスを選択可能です。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~

GeForce GTX 1660Ti
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10674
ノート用RTX 2080 9456
デスクトップ用RTX 2070 8605
ノート用RTX 2080 Max-Q 8068
ノート用RTX 2070 7778
デスクトップ用RTX 2060 7417
ノート用RTX 2070 Max-Q 7216
ノート用RTX 2060 5686
ノート用GTX 1660Ti 5667
ノート用GTX 1660Ti 5570 [レビュー機で計測]
ノート用GTX 1660Ti Max-Q 5030
ノート用GTX 1650 3523
ノート用GTX 1050Ti 2201
ノート用GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

本製品のGeForce GTX 1660Ti のスペックは次の通りです。普通の仕様です。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDやHDDを搭載しています。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark ~
256GB M.2 NVMe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1644 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

SDカード

SDカードスロットの速度は遅いです。

CrystalDiskMark 7(SDカード)
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

実際のソフトで計測した処理時間

次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 14分48秒
NVENCでエンコード (※2) 1分1秒
QSVでエンコード (※3) 2分51秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間

Core i7-9750Hを搭載した他のPCよりもやや遅いです。

Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 14分48秒 [レビュー機で計測]
Core i7-9750H 15分37秒 [他のPCで計測]
Core i5-9300H 20分55秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

普通の動作音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時のCPU温度

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。最初は90℃前後で推移しており、やや高めの温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時のGPU温度

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。ベンチマーク後半は、約80℃で推移しており、やや高めの温度です。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

キーボード面は熱くなりますが、手のひらを置いておくパームレスト部分はそんなに熱くはなりません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

外観のチェック

外観のチェックです。

液晶ベゼルやパームレスト部分はブラックのカラーです。

 

天板です。

 

スピーカーは、ノートPC基準で、10点満点で採点すると4~5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

左右の側面のインターフェースです。USB、ヘッドフォン、SDカードスロットといったよく抜き差しするポートがあります。また、側面にも排気口があり、ここから放熱しています。

 

背面には、映像出力ポートやLANポートなど、抜き差しすることが少ないポートが配置されています。

 

底面です。

 

ACアダプターは180Wです。

 

まとめ

以上が、New Dell G7 17(7790)のレビューです。

17.3型の大きな画面を搭載している点が特徴で、ノートPCでも迫力ある映像でゲームをすることができます。ミドルクラスのグラフィックスを搭載しており、(ゲームにもよりますが)比較的高いフレームレートも出るでしょう。

ただし、高リフレッシュレート液晶には対応していません。また、キーボードは、ごく普通のもので、Nキーロールオーバーなどには対応していません。この辺りは、エントリー向けのGシリーズブランドなりといったところですが、その分、価格は安くなっています。

 

17.3型液晶搭載の低価格ゲーミングノート

Dell G7 17(7790)

特徴

  • 17.3型の大画面ノート
  • ライバル機種よりも価格が安い

こんなあなたに

  • 大画面でゲームや仕事をしたい方
  • デスクトップを設置するほどのスペースはない方
  • 価格13万円台[税別]~
公式サイトはこちら

 

 

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