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デル Inspiron 13 7000(7370)の実機レビュー

更新日:2017年12月26日
CPU 第8世代Core
GPU CPU内蔵
メモリ 最大16GB
ストレージ SATA / PCIe SSD
液晶サイズ 13.3型ワイド
液晶種類 FHD IPS 光沢
質量 1.40kg~
バッテリー 38WHr
LTE 非対応
価格 約11万円(税別)~

約8万円台でもデザインが良く、性能も高い

Inspiron 13 7000は、約8万円台(税別、最小構成時)と比較的安くても、デザインが良く、処理性能も高い13.3型モバイルノートパソコンです。

ボディには、サンドブラスト加工のアルミが用いられており、またナローベゼルを採用することで、モダンな高級感あるデザインになっています。

CPUには第8世代インテルCoreプロセッサー、ストレージにはPCIe SSDを選択可能で、処理性能も高いです。

液晶も、広視野角なIPSパネルを採用し、発色もよく見やすいです。

最新のUSB Type-Cポートや、フルサイズのSDカードスロットを搭載している点もうれしいポイントです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-8550U、16GBメモリ、512GB PCIe SSD

目次

お忙しい方は、「Inspiron 13 7000の特徴」のみお読みください。

Inspiron 13 7000の特徴

8万円台からと安いのに、デザインが良く性能も良く使えるモバイルPC

Inspiron 13 7000は、クーポンを使用すると、8万円台(税別)から購入可能なモバイルPCです。

モバイルPCとしては比較的安い価格ですが、デザインもよく、基本機能もしっかりしています。

デザイン面では、狭額縁ディスプレイを搭載していることに加え、つや消し加工が施されたアルミニウム素材の天板を搭載し、エッジやタッチパッド周りはダイヤモンド加工され、高級感があります。

性能面では、第8世代Coreプロセッサーに、PCIe SSDを搭載し、ストレスなく使うことができるでしょう。


ナローベゼルを採用


つや消し加工が施されたアルミニウム素材の天板


ダイヤモンド加工のエッジ


ダイヤモンド加工のタッチパッド周り

 

ナローベゼルを搭載しており、横幅が狭くなっていますが、奥行きはそこまで小さくもなっていません。同じくナローベゼルを採用した上位機種のXPS 13と比較すると、横幅はほぼ同じであるものの、奥行きはInspiron 13 7000のほうが長くなっています。



XPS 13よりはやや大きい

指紋認証装置を搭載

Inspiron 13 7000は、電源ボタンと兼用した指紋認証装置を搭載している点もメリットです。

電源投入と指紋によるログインを一括で行えるため便利です。


指紋認証装置を搭載(指紋マークのシールは取り外すことが可能)

液晶は見やすいやすいが光沢

Inspiron 13 7000の液晶は、視野角が広く、色域が比較的広く、自然な発色見やすいと思います。ただし、光沢パネルであるため、画面への映り込みがあります。光沢好きの人もいますが、デメリットに感じる方も多いと思います。


画面への映り込み

バッテリー駆動時間はやや短め & 質量もやや重い

Inspiron 13 7000のバッテリー容量は38Whと、一般的なモバイルPCと比較すると少なめです。そのため、当サイトにて計測したバッテリー駆動時間も、他のモバイルPCよりも短めでした。

質量は約1.4kgとなっており、こちらも最新のモバイルPCと比較すると、やや重いかなと思います。軽さ重視なら、上位機種のXPS 13のほうがいいと思います。ただし、後述しますが、実測値はそこまで重くありませんでした。

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

液晶型番は「G64PY_NV13FHM」です。

最大輝度は、当サイトによる計測で、287cd/m2でした。普通の輝度です。

視野角は良いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。どの色も比較的揃っていて、自然な発色だと思います。


 

色域はノートPCとしては、やや広めです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状は下図の通りです。光沢液晶であることもあり、ギラつきはありません。


画素の拡大図

 

光沢液晶であるため、画面への映り込みがあります。


画面への映り込み

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm×縦:約18mm、キーストロークは約1.2mmです。キートップはほぼフラットですが、普通の押しやすさだと思います。

1つの穴に2つのキーを配置しているキーがあり、やや見た目が悪いですが、キーボード自体は普通に打てると思います。


キーボード全体図


キーの拡大図

 

タッチパッドの操作性は普通です。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

Inspiron 13 7000のパフォーマンスのチェックです。

第8世代Coreプロセッサーを搭載し、CPU性能は比較的高いです。3,000MB/sの速度を超えるPCIe SSDを選択することも可能です。

Inspiron 13 7000で計測したベンチマーク

以下、Core i7-8550U、16GBメモリ、512GB PCIe SSDの構成の実機で計測したベンチマークスコアを掲載します。

CINEBENCH R15
(CPU性能の評価)

Core i7-8550U
PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i7-8550U
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)

Core i7-8550U、インテル UHD グラフィックス 620
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Core i7-8550U
x265でエンコード (※1) 30分33秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 3分24秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark
(ストレージの評価)

512GB SSD(PM961 NVMe)

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。

SDカード挿入後の出っ張りは、ほぼありません。


SDカードスロットの位置

 

速度は遅いです。


SDカードのベンチマーク(UHS-Ⅰのカードで測定)

USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト

USB Type-Cポートを利用して、他の充電器やドックで充電などができるかを試しました。

当サイトにて、試した結果は下表の通りです。

Thunderboltには対応していないため、Thunderbolt 3 ドックによる外部ディスプレイの拡張などはできませんでした。

USB Type-C/Thunderbolt対応の充電器/ドックとの互換性
  充電できるか? 外部ディスプレイ、
LANの拡張
ThinkPad USB Type-C ドック OK OK
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック OK NG
Helper 充電器(60W) OK
ZHOULX 充電器(65W) OK

質量のチェック

New Inspiron 13 7000 の質量は下表の通りです。

メーカー仕様値には「1.4kg~」とありますが、当サイトによる計測では1.328kgと大分軽かったです。このくらいの質量なら"妥協できる"と思う人も多いのではないでしょうか?

ACアダプターは、278gと普通の質量です。


質量の計測結果

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間をチェックします。

メーカー仕様表を確認すると、バッテリー容量は38Whと書かれています。モバイルPCとしてはやや少なめの容量です。

当サイトで計測したバッテリー駆動時間は、下の表の通りです。モバイルノートとしては、やや短い駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  Core i7-8550U
PCMark 8 Home テスト ※1 3時間06分
PCMark 8 Work テスト ※2 3時間41分
動画再生時 ※3 5時間20分
※画面輝度を約120cd/m2に調整して計測
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 

 

 


 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

Inspiron 13 7000の動作音(静音性)のチェック結果です。

普通の動作音です。


騒音値の計測結果
計測機器:リオン NL-42K、部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB

騒音値の計測結果

パーツの温度のチェック

Inspiron 13 7000の温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

普通の温度です。


表面温度のチェック

表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

キーボード面はそこまで熱くないですが、裏面は結構熱くなるので、膝の上に置いて作業をするときは気を付けましょう。


消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。


外観のチェック

外観のチェックです。

サンドブラスト加工のアルミボディで高級感があります。比較的リーズナブルな製品ですが、外で使って恥ずかしいということはないです。

 

天板です。

 

スピーカーは底面に配置されています。DELLの主なパソコンは、サウンドエンジニアが、1モデル1モデルについて、マイクとスピーカーの最適化を行うような調整を行っているため、ノートPCとしては比較的高音質です。ノートPC基準で点数をつけると、10点満点で6点の音質です(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。

 

液晶を閉じたときの画像です。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

側面のポートです。フルサイズのSDカードスロットがあるため、カメラユーザーは嬉しいと思います。USB Type-Cポートもあるため、USB Type-C 充電器も使えます。

 

底面です。

 

ACアダプターの画像です。

まとめ

以上が、デル Inspiron 13 7000のレビューです。

8万円から購入できるモバイルノートPCですが、ボディはアルミ製で高級感があり、第8世代インテルCPUにPCIe SSDを搭載し処理性能も高く、非常にコストパフォーマンスの高い製品だと思います。

質量は、メーカー仕様値には「1.4kg~」とありますが、当サイトによる計測では1.328kgと大分軽かったです。このくらいの質量なら、妥協できるという方も多いのではないでしょうか?

バッテリー駆動時間はやや短めですので、ご注意下さい。外出先で長く使用する方は、ACアダプターを持ち歩くか、予備のACアダプターまたはUSB Type-C 充電器を購入すると良いでしょう。

詳細・購入はこちら

【公式サイトはこちら】
公式サイトこちら

 

 

 

 

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