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デル ALIENWARE 17の実機レビュー

更新日:2014年5月29日

後継機が発売されました

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ALIENWARE 17 R5の実機レビュー

デザイン、性能共に良し

ALIENWARE 17は、LEDイルミネーションでボディを飾った近未来的なデザインのゲームノートパソコンです。

グラフィックスは、ノートPC用GPU最高峰のGeForce GTX880Mや、人気のGTX860M、コストパフォーマンスに優れたRadeon R9 M290Xから選択可能です。グラフィックスを選択できるノートPCは珍しいです。

液晶は17.3型の非光沢液晶です。TNパネルではあるものの、ギラつきが少なく、映り込みもなく比較的見やすい液晶です。

ストレージは、SSHDや、HDD RAID 0+キャッシュ用mSATA SSDなど、多彩な構成が可能です。

メーカー直販サイト:デル公式サイト

※レビュー機はメーカーからの借用製品です

目次

ALIENWARE 17の基本スペック

ALIENWARE 17の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2014年5月28日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
Haswell RefreshCore i7を選択可能です。本機はCore i7-4710MQを搭載しています。
グラフィックカード
GeForce GTX860M or GTX880M or Radeon R9 M290Xから選択可能です。本機はGTX860Mです。
液晶ディスプレイ
17.3型ワイドのフルHD非光沢液晶です。120Hz対応光沢液晶も選択可能です。
メモリ
最大32GBまで選択できます。本機は8GBを搭載しています。
ハードディスク/SSD
SSHD、HDD+キャッシュSSD、HDD RAID+キャッシュSSD、単体mSATA SSD+単体HDDなどの構成が可能。 本機は500GB SSHDです。
光学ドライブ
スロットイン式のDVDスーパーマルチドライブまたはブルーレイコンボドライブから選択可能です。本機はDVDスーパーマルチです。
バッテリ駆動時間
メーカー公表値は不明です。
 
テレビチューナー
内蔵テレビチューナーは搭載していません。
 

特徴1 - 近未来的なデザイン

ALIENWARE 17は、LEDイルミネーションをボディにまとい、映画のトロンやマトリクスの仮想空間に出てきそうな近未来的デザインです。キーボード、側面、ロゴ、タッチパッドなど10個のゾーンに分けられ、それぞれのゾーンについて色を変えることが可能です。時間とともに色を変えたり、点滅させたりすることもできます。他にはないデザインのノートパソコンです。


ゾーンごとにLEDの色やアクション(色変化やグラデーション、点滅など)を変えられる「AlienFX」

 

下に様々な角度の外観を撮影したので、ご覧ください。














特徴2 - 3つの最新グラフィックスから選択可能

ALIENWARE 17は、ノート用GPU最高峰のGeForce GTX880Mや、人気のGeForce GTX860M、コストパフォーマンスの高いRadeon R9 M290X の中から、グラフィックカードを選択可能です。グラフィックカードを選べるノートパソコンは割と珍しいです。

下記に、GeForce GTX860M搭載時のベンチマーク結果を掲載します。なお、グラフィックドライバーは「Ver.332.70」です。GeForce GTX860Mでも、ほとんどのゲームは快適です。より高いグラフィック設定でプレイしたいなら、GeForce GTX880Mが良いと思います。

ゲームベンチマーク
製品名 デル ALIENWARE 17
基本スペック Core i7-4710MQ
GeForce GTX 860M
重めの
ゲーム
ロストプラネット 2(テストB) 1920x1080 RANK B(53.4fps)
1280x720 RANK A(71.3fps)
ファイナルファンタジー XIV (旧) 1920x1080 3769(やや快適)
1280x720 5263(とても快適)
中程度の
重さの
ゲーム
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア
キャラクター編 (最高品質)
1920x1080
5084(とても快適)
1280x720 8944(非常に快適)
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア
キャラクター編 (標準品質 ノートPC)
1920x1080
11539(非常に快適)
1280x720 16703(非常に快適)
ファンタシースターオンライン2 ver.2 1920x1080 18461(快適)
1280x720 39148(快適)
バイオハザード6 1920x1080 RANK S(6282)
1280x720 RANK S(9758)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 1920x1080 8297
1280x720 15847
軽めの
ゲーム
ドラゴンクエストX(標準品質) 1920x1080 8892(とても快適)
1280x720 9572(とても快適)
デビルメイクライ4 1920x1080 RANK S
1280x720 RANK S

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 860Mの情報は次の通りです。


GeForce GTX 860Mのグラフィックカードのスペック

特徴3 - 多彩なストレージ環境

ALIENWARE 17のストレージは、次のような構成が可能です。

 (1)SSHD(ハイブリッドHDD)
 (2)HDD + キャッシュ用mSATA SSD
 (3)HDD RAID 0 + + キャッシュ用mSATA SSD
 (4)mSATA SSD Boot + HDD

(1)はHDDに8GBのキャッシュ用のSSDを内蔵したストレージです。(2)は、HDDの他に、80GBのキャッシュ用mSATA SSDを搭載し、HDDへの読み書きを高速化しています。(3)はHDDを2本搭載してRAID 0 を構成し、さらに80GBのキャッシュ用mSATA SSDを搭載しています。(4)は、256GBのmSATA SSDにOSを入れ、データ保存用としてHDDも搭載しています。(1)から(4)へいくほど、OS領域へのアクセスは高速になります。

 

下は、底面のカバーを取ったときの画像です。mSATA SSDはここからは確認できませんでした。HDDは中央にありました。また、今回は空きになっていますが、右下に2.5インチスロットがもう1つありました。


内部構成

特徴4 - 有線も無線も「Killer LAN」

ALIENWARE 17は、有線も無線も「Killer LAN」を搭載しています。

「Killer LAN」は、CPUの代わりにネットワーク関連の処理を肩代わりすることで、ネットワークの遅延を少なくし、CPU負荷をやや下げる効果があります。また、アプリケーション毎の帯域幅や、優先順位を変更することも可能です。

これにより、オンラインゲーム中の通信が安定し、通信のタイムラグが低減され、ゲームを有利に進められるようになることが期待できます。


有線と無線がKiller LAN(デバイスマネージャーより)


アプリケーション毎の帯域幅や、有線順位を変更可能

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

視野角はそれほど良くありません。ただし真正面から見れば、全く問題ないです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青色がかなり下方へ補正されています。このことから、実際の画面は寒色系であることが分かります。ただし、テレビなどは同じく寒色系の画面が多く、我々はそれに慣れているためそれほど気にならないと思います。ゲームや映画鑑賞をするなら、むしろ見やすいと感じる人も多いでしょう。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

ノートPCの中では色域が広いです。


ガモット図
※ i1 BASIC PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ノングレア処理面を見ると、凹凸が少ないです。そのためギラつきが少なく見やすいです。


キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm×縦:約19mmと十分な広さです。キーストロークも約2mmとなっており十分な深さです。キーの素材が柔らかく、また下へ湾曲しているため、指がフィットして押しやすいです。パームレストもマットな素材で肌触りがよいです。打ちやすいキーボードだと思います。

ただし、本体が分厚く、テーブルの位置よりも手の位置がかなり高くなるため、場合によってはアームレストなどを腕とテーブルの間に挟むと良いかもしれません。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

タッチパッドおよびクリックボタンも押しやすいと思います。

タッチパッドに触るとLEDが点灯し、しばらく触れずにおくと消灯します。また、エイリアンコマンドセンターというソフトの「AlienTouch」という機能を用いれば、タッチパッドの感度を調節することも可能です。


タッチパッド


「AlienTouch」機能 にてタッチパッドの感度を調節可能

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU、GPUとも非常に高い性能のパーツを選択可能です。パフォーマンスは良いです。

以下に、Core i7-4710MQ、8GBメモリ、500GB SSHD、GeForce GTX860Mの構成でのベンチマーク結果を掲載します。

Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test 8.0

3DMark

 

PCMark 8

動画のエンコード時間

TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
  Core i7-4710MQ
GeForce GTX 860M
x264でエンコード 13分55秒
クイック・シンク・ビデオでエンコード 6分45秒
CUDAでエンコード 7分55秒
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

ストレージのベンチマーク

下記は、500GB SSHDのベンチマーク結果です。CrystalDiskMarkでは、キャッシュがうまく使われず、本来のスコアが出ていないと思われます。


500GB SSHD

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターの速度のチェックです。高速なリーダー/ライターです。

また、UHS-II対応のSDカードも試してみましたが、逆に速度が下がったので、UHS-IIには対応していないようです。


 

 


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