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ASUS ROG G700 GM700の実機レビュー

更新日:
サイズ フルタワー
CPU Ryzen 7 9800X3D
Core Ultra 9 285KF
Core Ultra 7 265KF
GPU RTX 5080
RTX 5070 Ti
RTX 5070
メモリ 32 / 64GB(DDR5)
ストレージ 1TB / 2TB SSD
電源 850W / 1000W
(80PLUS GOLD)
価格 32万円台~
ROG独自のハイエンドゲーミングデスクトップ

ASUS ROG G700は、CPUに3D V-Cacheを備えたRyzen 7 9800X3DまたはCore Ultraシリーズ、グラフィックスにはGeForce RTX 5080 / 5070 Ti / RTX 5070を搭載した、フルタワーのハイエンドゲーミングデスクトップです。

フロントと左サイドにはガラスパネルを採用し、ROG独自のパーツとライティングにより、インパクトのあるかっこいい見た目が特徴です。

今回、人気のRyzen 7 9800X3DにGeForce RTX 5080搭載したモデルでレビューします。

販売サイト(ASUS Store)

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成(GM700TZ-R9800X099W)

Ryzen 7 9800X3D、GeForce RTX 5080、64GBメモリ

 

目次

お忙しい方は、「ROG G700の特徴」のみお読みください。

 

ROG G700 の特徴

Ryzen 7 9800X3D搭載モデルとCore Ultra搭載モデルがある

ROG G700では、CPUにRyzen 7 9800X3Dを搭載したモデルと、Core Ultraを搭載した2種類のモデルがあります。

Ryzen 7 9800X3Dは、第2世代3D V-Cacheを備え、効果はタイトルによってまちまちですが、ゲームのパフォーマンスが向上するゲーミングCPUで、人気の高いCPUとなっています。

GeForce RTX 5080を搭載する最上位モデルでは価格は同じですが、ハイクラスのGeForce RTX 5070搭載モデルになると、価格差は15万円弱にもなるので、なるべく価格を抑えたいという方はCore Ultra 7 265KF搭載モデルもありでしょう。

なお、今回レビューするのは、Ryzen 7 9800X3DにGeForce RTX 5080を搭載したモデルとなります。

Ryzen 7 9800X3D 搭載のGM700シリーズ
  GeForce RTX 5080 GeForce RTX 5070 Ti GeForce RTX 5070
CPU Ryzen 7 9800X3D
メモリ 64GB 32GB
ストレージ 2TB 1TB
電源 1000W
(80PLUS GOLD)
価格(税込) 698,000円 528,000円 478,000円
Core Ultra 搭載のG700TFシリーズ
  GeForce RTX 5080 GeForce RTX 5070 Ti GeForce RTX 5070
CPU Core Ultra 9 285K Core Ultra 7 265KF
メモリ 64GB 32GB
ストレージ 2TB 1TB
電源 850W
(80PLUS GOLD)
価格 698,000円 499,800円 329,800円

 

ROG独自のデザインが施されたガラスパネルとRGBライティング

ROG G700は、フロントと左サイドにガラスパネルを採用しています。フロントパネルにはROG特有のスラッシュラインとロゴが施され、奥で点灯するRGBファンが特徴的です。

左サイドパネルは透明度が高く、内部のパーツがくっきりと見え、RGBライティングが映えるデザインの外観となっています。

RGBライティングの設定はプリインストールされているユーティリティツール「Armoury Crate」から設定します。発光パターンはブレスやカラーサイクル、レインボーなどがあり、Aura Syncにも対応しています。

ROG特有のスラッシュラインとロゴが施されたフロントパネル
透明度の高いガラスパネルで内部のRGBライティングが映える
ROGらしいRGBライティングが特徴的
ユーティリティツール「Armoury Crate」からRGBライティングの設定ができる

 

高い冷却性能

ROG G700は、ガラスパネルを採用しているにしては通気性が良く、フルタワーケースに水冷クーラーを採用しているのもあり、冷却性能にも優れています。

フロントパネル横には新鮮な空気を取り込む隙間があり、トップパネルは通気性の良いメッシュ、電源ユニットは別区画に配置されているため、内部に熱がこもりにくく、長時間のゲーミングも安心です。

また、「Armoury Crate」からファンモードを切り替えたり、自分で細かくカスタマイズもできます。

ゲーム中の詳しいパーツ温度は「パーツの温度のチェック」の項目をご覧ください。

フロントパネル横の隙間から吸気
トップパネルは一部、通気性の良いメッシュ

 

高いメンテナンス性

ROG G700は、ツールレスでフロントパネルとサイドパネルの取り外しができ、メンテナンス性も高いです。

フロントパネルは引っ張るだけで簡単に取り外しができ、内部のダストフィルターの掃除も容易です。サイドパネルも背面にあるネジを緩めて引くだけで簡単に取り外しができ、メンテナンスやパーツ交換時のアクセスも楽です。

ただし、フロントも左サイドパネルもガラス製なので、取り扱いには十分注意。

底面にもスライド式で取り外しができるダストフィルターが設けられています。

簡単に取り外しができるフロントパネル
サイドパネルの取り外しもツールレスで楽チン
底面のダストフィルターはスライド式

 

拡張性は少ない

最近のデザイン重視のゲーミングPCだと結構普通になってきていますが、ROG G700は、内部にドライブベイがなく、グラボ下に空きのM.2 SSDスロットが1つあるだけで、拡張性は少ないです。

右側面内部には2.5インチSSDをマウントできそうなスペースはなし
グラボ右下に空きのM.2 SSDスロットが1つ

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

本製品は、プリインストールされているユーティリティツール「Armoury Crate」から、ファンモードの変更が可能です。

この記事では、「標準」と「ターボ」の2種類のファンモードで、各種ベンチマークを計測しています。

「標準」と「ターボ」の2種類のファンモードで各種ベンチマークを計測

 

CPU

CINEBENCH 2024のスコアは下の通りです。

マルチコアのスコアはそこまで高いわけではありませんが、シングルコアのスコアは高いです。

CINEBENCH 2024
Ryzen 7 9800X3D
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core Ultra 7 265K 1854 [PL1:160W]
1760 [PL1:125W]
Core i7-14700KF 1833 [PL1:253W]
1617 [PL1:125W]
Core i7-14700F 1400 [PL1:125W]
1259 [PL1:65W]
Ryzen 7 9800X3D 1272 [ターボ]
1267 [標準]
Ryzen 7 7800X3D 1031
Ryzen 7 8700G 1023
Core i5-14400F 859 [PL1:65W]
Ryzen 7 5700X 803
Ryzen 5 4500 545
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core Ultra 7 265K 136 [PL1:160W]
136 [PL1:125W]
Ryzen 7 9800X3D 131 [ターボ]
130 [標準]
Core i7-14700KF 126
Core i7-14700F 122
Ryzen 7 7800X3D 110
Ryzen 7 8700G 108
Core i5-14400F 105
Ryzen 7 5700X 93
Ryzen 5 4500 70
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce RTX 5080 / 5070 Ti / RTX 5070といったハイエンドなパーツを搭載でき、今回はGeForce RTX 5080を搭載しています。3DMarkのスコアは下記の通りトップクラスのスコアです。負荷の重いゲームも4K解像度で快適に動作する性能です。

なお、ファンモードを「ターボ」にしても、グラフィックスコアはそれほど上がりませんでした。

3DMark Steel Nomad
GeForce RTX 5080
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 9275
RTX 5080 8552 [ターボ]
8492 [標準]
RTX 5070 Ti 6798
RTX 4080 SUPER 6621
RTX 4080 6524
RTX 5070 4991
RTX 4070 Ti 4960
RTX 4070 SUPER 4531
RTX 4070 3813
RTX 4060 Ti 8GB 2943
RTX 4060 2249
RTX 3050 1318
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
3DMark Time Spy
GeForce RTX 5080
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 36298
RTX 5080 32224 [ターボ]
32201 [標準]
RTX 4080 SUPER 28391
RTX 4080 28098
RTX 5070 Ti 27255
RTX 4070 Ti SUPER 23289
RTX 4070 Ti 22597
RTX 5070 22507
RTX 4070 SUPER 20785
RTX 4070 17192
RTX 4060 Ti 8GB 13375
RTX 4060 9637
RTX 3050 6140
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージは、RTX 5080搭載モデルでは2TB、RTX 5070 Ti / RTX 5070搭載モデルでは1TBのPCIe SSDを搭載しており、下記の通りアクセス速度も高速です。
購入時に容量のカスタマイズはできませんが、空きのM.2スロットがひとつあるので、足りなくなったら後で増設してもいいでしょう。

CrystalDiskMark
2TB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6155
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
HDD 170
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

本製品は、Ryzen 7 9800X3Dに、GeForce RTX 5080を搭載したハイエンドな構成です。

負荷が非常に重い「モンスターハンターワイルズ」を始め、「DOOM: The Dark Ages」「オブリビオン リマスター」など、フレーム生成がオフでも4K解像度で快適にプレイができる性能です。フレーム生成を有効にすることで、高いフレームレートを出すことも可能です。また、ビデオメモリも多いので、高解像テクスチャを適用しても問題なくプレイが可能です。

中程度の重さのオンラインゲームや軽めのeスポーツタイトルでは、4K解像度、最高設定でも高いフレームレートでプレイできるでしょう。

非常に重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ(ベンチマーク)
品質 解像度 フレーム生成OFF フレーム生成ON
ウルトラ
DLSS : クオリティ
1920x1080 124 fps 178 fps
2560x1440 111 fps 159 fps
3840x2160 84 fps 122 fps
非常に重い部類のゲーム
緋の森「タマミツネ」- (実際にプレイ)
品質 解像度 フレーム生成
OFF
フレーム生成
2x
フレーム生成
4x
ウルトラ
DLSS : クオリティ
1920x1080 97 fps 156 fps 260 fps
2560x1440 88 fps 140 fps 240 fps
3840x2160 67 fps 110 fps 195 fps
非常に重い部類のゲーム
DOOM: The Dark Ages
品質 解像度 フレーム生成
OFF
フレーム生成
2x
フレーム生成
4x
ウルトラナイトメア
DLSS : クオリティ
1920x1080 160 fps 243 fps 228 fps
2560x1440 130 fps 198 fps 326 fps
3840x2160 90 fps 140 fps 230 fps
非常に重い部類のゲーム
The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered
品質 解像度 フレーム生成
OFF
フレーム生成
2x
最高
DLSS : クオリティ
1920x1080 130 fps 220 fps
2560x1440 104 fps 170 fps
3840x2160 68 fps 115 fps
重い部類のゲーム
黒神話:悟空 ベンチマーク
品質 解像度 フレーム生成OFF フレーム生成ON
最高
DLSS : クオリティ
1920x1080 97 fps 145 fps
2560x1440 86 fps 130 fps
3840x2160 63 fps 97 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(アップデート 2.21)
品質 解像度 フレーム生成
OFF
フレーム生成
2x
フレーム生成
4x
ウルトラ 1920x1080 236 fps 374 fps 636 fps
2560x1440 181 fps 257 fps 439 fps
3840x2160 90 fps 146 fps 250 fps
レイトレ:OD
DLSS : 自動
1920x1080 107 fps 186 fps 341 fps
2560x1440 85 fps 146 fps 261 fps
3840x2160 60 fps 101 fps 181 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 15
品質 解像度 平均 fps
高品質 1920x1080 226 fps
2560x1440 208 fps
3840x2160 138 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
品質 解像度 平均 fps
最高品質 1920x1080 272 fps
2560x1440 219 fps
3840x2160 121 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
DirectX 12
品質 解像度 平均fps
低設定 1920x1080 442 fps
2560x1440 366 fps
3840x2160 219 fps
最高設定 1920x1080 95 fps
2560x1440 75 fps
3840x2160 50 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
その他設定 解像度 平均fps
3D解像度:100%
描画距離:最高
メッシュ:低
1920x1080 684 fps
2560x1440 674 fps
3840x2160 565 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
Apex Legends
品質 品質 平均fps
最高設定 1920x1080 300 fps(最大)
2560x1440 300 fps(最大)
3840x2160 219 fps
※トレーニングモードで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
品質 品質 平均fps
ウルトラ 1920x1080 610 fps
2560x1440 478 fps
3840x2160 254 fps
※トレーニングモードで計測

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。 いずれもトップクラスの処理時間ですが、Core Ultra 7 265Kにはやや劣るようです。クリエイティブな作業もする方はCore Ultra 7 265K搭載モデルでもいいと思います。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Lightroomの書き出しではトップクラスに速いです。

グラフィックプロセッサー : 書き出し時にGPUを使用
Core Ultra 7 265K/32GB
GeForce RTX 5070 Ti
18秒
Ryzen 7 9800X3D/64GB
GeForce RTX 5080
23秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
23秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080 SUPER
25秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
25秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
26秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 SUPER
30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
30秒
Core i7-14700KF/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
32秒
Ryzen 7 8700G/32GB
RTX 4070 Ti SUPER
34秒
Core i7-14700F/16GB
GeForce RTX 4070
36秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060 Ti
47秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060
48秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proでも、トップクラスに速いです。

Core Ultra 7 265K/32GB
GeForce RTX 5070 Ti
2分21秒
Ryzen 7 9800X3D/64GB
GeForce RTX 5080
2分29秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
2分29秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080 SUPER
2分30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
2分30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
2分31秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti 8GB
2分34秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 SUPER
2分34秒
Core i7-14700KF/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
2分38秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
2分38秒
Core Ultra 7 265K/64GB
RTX 4070 Ti SUPER
2分42秒
Ryzen 7 8700G/32GB
RTX 4070 Ti SUPER
2分55秒
Core i7-14700F/16GB
GeForce RTX 4070
3分00秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060 Ti 8GB
3分03秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060
3分03秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3050
3分30秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 8 によるエンコード時間
TMPGEncのイメージ画像
ソフトウェアエンコード(x264)

CPUのみで実行するx264エンコードも速い書き出し速度です。

Core Ultra 7 265K 1分49秒
Ryzen 7 9800X3D 2分25秒
ハードウェアエンコード

NVENCを使ったハードウェアエンコードについても速い書き出し時間です。

Ryzen 7 9800X3D/64GB
GeForce RTX 5080
30秒 (NVENC)
Core Ultra 7 265K/32GB
GeForce RTX 5070 Ti
46秒 (NVENC)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmark
OptiXで実行した時のスコア
RTX 4090 12494
RTX 5080 9125
RTX 4080 SUPER 8849
RTX 5070 7477
RTX 4070 Ti SUPER 6927
RTX 4070 SUPER 6463
RTX 5070 6311
RTX 4070 5165
RTX 4060 Ti 8GB 4427
RTX 4060 3262

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。なお、Ryzen 7 9800X3DのTDPは125Wで、本製品のCPUクーラーは水冷となっています。

ファンモード「標準」では、CPU電力は136W付近と高い電力で動作し、CPU温度は85℃付近と、問題ない温度です。

ファンモード「ターボ」の場合、若干CPU温度が下がっています。

  • 標準
  • ターボ
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

ゲーム時のCPU、GPU温度

続いて、ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度を計測しました。

ファンモード「標準」では、CPU温度はおおよそ60℃前半から70℃後半の間で上下し、GPU温度は60℃前後と問題ない温度です。

ファンモード「ターボ」にすると、わずかに温度が下がっているようにも見えますが、大きな違いではありません。

ハイエンドなパーツを搭載しているにしては、冷却性能は高いです。

  • 標準
  • ターボ
CPU温度&GPU温度
CPU温度&GPU温度

 

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェックです。

本製品はフロントファン×3、リアファン×1、ラジエーターファン×2と計6つのケースファンを搭載していますが、アイドル時はグラボのファンが止まることもあり、比較的静かです。ゲーム中はファンモードが「標準」だとそれほどうるさくなく、ハイエンドなパーツを搭載したゲーミングPCにしては低めの騒音値です。ファンモードが「ターボ」になると、高負荷時はそれなりにうるさく感じるので、ゲームに集中したい時はファンモードは「標準」にした方がいいでしょう。ヘッドホンを装着してプレイする場合は、ファンモードを「ターボ」にしてもいいと思います。

騒音値
アイドル時 FF15ベンチ時
ファンモード「標準」
FF15ベンチ時
ファンモード「ターボ」
約28dB 約40~50dB 約47~55dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。RGBライティングは有効にして計測しています。

今回、Ryzen 7 9800X3D+GeForce RTX 5080というハイエンドな構成に、RGBライティングに対応しているのもあり、消費電力は高いです。なお、ファンモードによって消費電力の違いはそれほどありませんでした。

消費電力
アイドル時 FF15ベンチ時
ファンモード「標準」
FF15ベンチ時
ファンモード「ターボ」
約68W 約418W 約420W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。
筐体カラーはブラックです。ガラスパネルとRGBライティングがかっこよく、デスク横に設置してインテリアとしても見せたくなるデザインです。

 

トップパネルは一部、通気性の良いメッシュになっており、ダストフィルターはマグネットで吸着するタイプなので掃除が楽です。

 

トップパネルのインターフェースです。 左から、電源ボタン、ヘッドホン、マイク、USB3.2 Type-C×1、USB 3.2 Type-A×2があります。稼働中は電源ボタンが白く点滅します。

 

フロントパネルはスモークがかったガラス製で、ROGのロゴとスラッシュラインが施されています。奥で点灯する3つのRGBファンがかっこいいです。横の隙間から吸気します。

 

フロントパネルは引っ張るだけで簡単に取り外すことができ、ダストフィルターも取り外しができて掃除が楽です。

 

左サイドパネルもガラス製で、スモークがかっているにしては透明度が高く、内部のパーツとRGBライティングがくっきり見えます。特に、RGBライティングに対応したPSUカバーがかっこいいです。

 

右サイドパネルはフラットです。

 

底面には防塵フィルターがあります。スライド式で取り外しができるので、掃除が楽です。

 

底面からも吸気ができるよう、インシュレーターは高めで安定感があります。

 

背面のインターフェースはUSB2.0×4、USB 3.2 Type-A×2 、USB 3.2 Type-C×1となっています。サイドパネルは1つのネジで固定されていますが、指で緩めるだけで取り外しが可能です。

 

サイドパネルを外した画像です。吸音材などは貼られていません。

 

ケース内部のチェック

ケース内部はご覧のようになっています。 マザーボードはASUS製の「PRIME B650M-A AX6 II」が採用されています。

なお、以下に搭載されていたパーツを紹介しますが、必ずしもこのパーツが搭載されるとは限りませんので、ご了承ください。

 

CPUクーラー

240mmの水冷クーラーが採用されています。ラジエーターファンとポンプヘッド部のROGのロゴがRGBライティングに対応しています。

 

メモリ

メモリは、T-FORCEの64GB (16GB×4) が搭載されていました。こちらはRGBライティング非対応です。

 

M.2 SSD

グラボの上にM.2 SSDがあります。ADATAのLEGEND 860が採用されていました。

 

グラフィックカード

GeForce RTX 5080搭載モデルのグラフィックカードです。ASUS製の「Prime GeForce RTX 5080」が採用されています。3連ファンの大型サイズですが、サポートでガッチリ補強されているので傾きがありません。ただ、RGBライティングに対応していないのがちょっと残念です。

GPU-Zで確認したグラボの詳細は下記の通りで、ビデオメモリは16GB、ブーストクロックなどは標準です。

 

右側面ケース内部

反対側のケース内部です。ケーブル類はこちらで綺麗にまとめられています。電源ユニットはこちらからアクセスします。

 

電源ユニット

電源ユニットです。こちらはLITEON製の1000W(80PLUS Gold)電源が採用されていました。

 

斜めから見たケース内部

斜めから見た内部はご覧のようになっています。

 

まとめ

以上が、ASUS ROG G700 GM700のレビューです。

CPUにはRyzen 7 9800X3DまたはCore Ultraシリーズ、グラフィックスにはGeForce RTX 5080 / 5070 Ti / RTX 5070を搭載可能な、フルタワーゲーミングPCです。

今回、Ryzen 7 9800X3DにGeForce RTX 5080を搭載したハイエンドな構成でレビューしましたが、負荷が非常に重いモンスターハンターワイルズも、4K解像度、最高設定、フレーム生成なしで快適にプレイできる性能です。

ROG独自のデザインが施されたガラスパネル筐体と、RGBライティングが特徴的で、デスク横に設置して眺めていたくなるデザインです。

フルタワーケース、水冷クーラー、多くのケースファンを搭載しているのもあり、冷却性に優れ、長時間のゲームプレイも安定した動作が可能です。

ツールレスでフロントパネルとサイドパネルの取り外しができ、メンテナンス性にも優れています。

マザーボード、CPUクーラー、グラボはASUS製のものが採用されているので、互換性もバッチリです。

拡張性は少ないですが、空きのM.2スロットが1つあるので、後で増設してもいいでしょう。

特に、ROG製品が好きな方、インパクトのあるハイエンドなゲーミングPCが欲しい方におすすめです。

 

ROG独自のハイエンドゲーミングデスクトップ

ASUS ROG G700 GM700

特徴

  • Ryzen 7 9800X3DまたはCore Ultraシリーズ搭載
  • GeForce RTX 5080 / 5070 Ti / RTX 5070搭載
  • ROG独自のガラスパネル筐体とRGBライティング

こんなあなたに

  • ハイエンド・ゲーミングPCが欲しい方
  • ROG製品が好きな方

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