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ASUS ROG Ally X(2024)の実機レビュー
CPU | Ryzen Z1 Extreme |
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GPU | 内蔵GPU |
メモリ | 24GB LPDDR5X-7500 |
ストレージ | 1TB PCIe NVMe |
液晶サイズ | 7インチ 16:9 |
液晶種類 | FHD 120Hz 光沢 タッチ |
無線LAN | Wi-Fi 6E |
質量 | 678g |
バッテリー | アイドル時 最大22.4時間 (80Wh) |
価格[税込] | 13万円台~ |
ASUS ROG Ally Xは、ユーザーのフィードバックをもとに、前モデルのROG Allyから大幅にアップグレードされたポータブルゲーミングPCです。
Ryzen Z1 ExtremeのCPUはそのままに、メインメモリは24GB、ストレージ容量は1TB、バッテリー容量は2倍の80Whと、前モデルから大幅に強化されているのが特徴です。
そのほかにも、コントローラーやエアフロー、インターフェースなども見直され、より快適に手元でPCゲームを楽しめるようになりました。
その分、本体の厚みと重量が増えていますが、実際に持ってゲームをしてみると、気にならない程度です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen Z1 Extreme、24GBメモリ、1TB SSD
目次
お忙しい方は、「ROG Ally Xの特徴」のみお読みください。
ROG Ally Xの特徴
ユーザーフィードバックから生まれた改良版
ROG Ally Xは、ユーザーのフィードバックをもとに、前モデル「ROG Ally」を改良したアップグレードモデルです。
スペックを確認すると、Ryzen Z1 ExtremeのCPUとディスプレイはそのままに、メモリは24GBに増強され、クロックも6400MHzから7500MHzに高速化。
ストレージ容量も512GBから1TBへと増え、バッテリー容量に至っては2倍にもなっています。
その分本体質量は608gから678gへ増え、本体の厚みもやや増していますが、実際に持ってみると、重さや分厚さはほとんど気になりません。むしろ、これほどのアップグレードで、たった70g増えた程度で納まったのがすごいです。
ROG Ally X | ROG Ally | |
CPU | Ryzen Z1 Extreme | |
メモリ | 24GB LPDDR5X-7500 | 16GB LPDDR5-6400 |
ディスプレイ | 7インチ、フルHD(1920×1080) グレアパネル、120Hz、タッチパネル |
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GPU | AMD Radeon グラフィックス | |
ストレージ | 1TB(M.2 NVMe) | 512GB(M.2 NVMe) |
無線LAN | Wi-Fi 6E / Bluetooth 5.4 | Wi-Fi 6E / Bluetooth 5.1 |
バッテリー容量 | 80Wh | 40Wh |
本体サイズ | 幅280.6mm 奥行き111.3mm 高さ24.7~36.9mm |
幅280.0mm 奥行き111.3mm 高さ21.2~32.4mm |
本体質量 | 678g | 608g |
VRAM容量の割り当てを調整できる
ROG Ally Xは24GB LPDDR5X-7500の大容量高速メモリを搭載しています。なお、標準では24GBのうち、システムメモリ(DRAM)に16GB、ビデオメモリ(VRAM )に8GBが割り当てられています。
このVRAM容量の割り当ては、「ARMOURY CRATE SE」のパフォーマンス設定で、1GBから最大8GBの間で調整が可能です。プレイするゲームによって調整するといいでしょう。
80Whの大容量バッテリー搭載
ROG Ally Xのバッテリー容量は、前モデルの2倍の80Whです。
FF14のベンチマークをループ再生させたときのバッテリー駆動時間はちょうど3時間でした。割と長い時間ゲームをすることができます。
バッテリー駆動だと、ゲームパフォーマンスは多少下がりますが、軽めのゲームなら大丈夫でしょう。ベッドに入って、就寝前のオトモとしても優秀です。
バッテリー駆動時間 | |
(1) FF14ベンチマーク(ループ再生) | 3時間00分 |
(1) FF14ベンチ(1920×1200、標準ノート)をループ実行
2ポートのUSB-Cで周辺機器が接続しやすい
ROG Ally Xでは、USB4が新たに追加されました。
これにより、電源に接続しながらキーボード&マウスを接続したり、外部ディスプレイに出力したりしやすくなりました。
なお、前モデルではあった、外付けGPU「ROG XG Mobile」接続専用インターフェースは廃止されています。外部GPUをつなげると、持ちながら操作しにくくなり、本製品の利点が損なわれるので、無くなってもそれほど困ることはないでしょう。
ゲームがしやすい高品質ディスプレイ
ディスプレイに関しては前モデルから変更はありませんが、液晶サイズは7インチ、16:9のフルHD解像度、120Hzの高リフレッシュレート、タッチ操作対応と、手に持ってゲームがプレイしやすいディスプレイを採用しています。
色域も、当サイト調べでsRGBカバー率は96.2%と広めで、ゲームをするのに十分な色域です。
グレアパネルなので多少映り込みはあるものの、色の表現が自然なので、綺麗な映像でゲームをプレイできます。最大輝度に至っては、ポータブルゲーミングPCの中ではトップクラスです。
また、7インチクラスなら、1280×720のHDまで解像度を落としても、画質の粗さがそれほど目立ちません。
コントローラーとタッチ操作で完結する優れたUI
ROG Ally Xは、マウスとキーボードを接続してデスクトップモードとして使用することも可能ですが、基本的にはコントローラーまたはタッチ操作で完結できるようになっています。
液晶左横にあるボタンを押すことで、「コマンドセンター」を呼び出すことができ、ここから動作モードやコントロールモードの変更、画面の明るさやシステムのシャットダウンも行うことができます。ゲーム中でもシームレスに呼び出すことができるので、とても便利です。
液晶右横にあるボタンからは、管理ツールである「ARMOURY CRATE SE」を呼び出すことができ、ここからゲームを起動したり、パフォーマンス設定などを行うことができます。
さらに、背面に配置されたマクロボタンと十字キーまたはABXYボタンを同時に押すことで、キーボードを表示したり、タスクマネージャーの起動、スクリーンショットや録画なども行うことができます。
操作性を追求したコントローラー
筆者は前モデルに触れたことがないので詳しい比較はできませんが、ROG Ally Xはコントローラーの操作性も向上しています。
ポータブルゲーミングPCでは、これまで「Lenovo Legion Go」や「MSI Claw A1M」に触れてきましたが、グリップ感、トリガーボタンやジョイスティックの操作性は、どの製品も優れていて、あまり違いはありません。
しかし、コントローラーの操作性に関しては、ROG Ally Xが優れていると個人的には思います。ROG Ally Xは、ボタンのレイアウトが良く、左スティックから十字キー、右スティックからABXYボタンへの移行が非常にやりやすいです。
また、ABXYボタンが大きく、ジョイスティックから離れているため、X+AやY+Bといった、同時押し操作も非常にやりやすく感じました。
特に「ストリートファイター6」などの格闘ゲームでは素早い入力が求められますが、ジョイスティックによるコマンド入力から十字キーでのステップ操作への移行、X+Aによる投げ、Y+Bによるラッシュ行動なども自然に行うことができました。アクションゲームなどの激しい操作にも対応でき、コントローラーの操作性においてはトップクラスだと思います。
ゲームごとにプロファイルを設定できる
ROG Ally Xでは、「ARMOURY CRATE SE」からキーマッピングやスティックとトリガーの感度、振動の強度、ジャイロ動作、AMD RSRのオンオフといった、細かい調整をゲームごとにカスタマイズすることが可能です。
アクションや音ゲーでは感度を強く、RPGやアドベンチャーゲームでは感度を弱くしたりなど、自分好みに調整してプロファイルとして登録できるので、様々なゲームに対応することができます。
RGBライティング機能も搭載
ROG Ally Xでは、左右のスティック周辺がRGBライティングに対応しています。ライティングの設定も「ARMOURY CRATE SE」から行うことができます。単色、ブレスやレインボーなどの点灯パターンに対応し、ゲーム中の気分を盛り上げてくれます。
ディスプレイのチェック
ディスプレイの詳細なチェックです。
画面解像度FHD(1920×1080ドット)、120Hzのハイリフレッシュレートに対応しています。画面比も16:9なのでゲームがしやすいです。
色域もそこそこ広く、ゲームをするなら十分な色域です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき
ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ1:1の直線になっているので、自然な発色であることが分かります。
視野角は広いです。
光沢液晶なので、画面への映り込みはあります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に120フレームを更新する120Hzの液晶で1フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像なので、一般的なノートPCの液晶よりも残像が少ないことになります。動きの速いゲームでも、残像を気にせずにプレイできるでしょう。
パフォーマンスのチェック
動作モード
パフォーマンスのチェックです。
本製品では、動作モードを変更することができます。動作モードを変更するには、「コマンドセンター」または、「ARMOURY CRATE SE」のソフトから変更します。
ここでは、「パフォーマンス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。
なお、メモリは標準の、システムメモリ(DRAM)16GB、ビデオメモリ(VRAM )8GBで計測しています。
CPU
ROG Ally Xでは、前モデルと同様、AMD Ryzen Z1Extremeを搭載しています。「パフォーマンス」モードでもマルチコア、シングルコアともにスコアが高いですが、「Turbo」モードに切り替えることで、パフォーマンスがさらに向上します。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリにはLPDDR5X-7500を搭載しています。帯域幅は広いです。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません
グラフィックス
3DMark Night Raidのスコアは以下の通りです。GeForce GTX 1650よりは低いものの、「Turbo」モードでは、GeForce MX550の外部グラフィックスやCore Ultra 7 155Hの内蔵グラフィックスよりも高いスコアが出ています。
特に、ポータブルゲーミングPCの中ではトップクラスのグラフィックス性能です。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
続いて、3DMark Time Spyの結果です。Time Spyの場合、Core Ultra 7 155Hの内蔵グラフィックスよりやや低いスコアとなりました。
~ グラフィックス性能の評価 ~
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、下記の通り高速でした。容量も1TBあるので、複数のゲームをインストールすることができます。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
本体上部にmicroSDカードリーダーを搭載しています。アクセス速度は速いです。
~ SDカードスロット性能 ~
ゲームベンチマーク&フレームレート
いくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。動作モードは「Turbo」モード、VRAM容量の割り当ては標準の8GBで計測したフレームレートを計測しています。
Ryzen Z1 Extremeプロセッサーの「AMD Radeon Graphics」は、GeForce RTXシリーズなどの外部グラフィックス(dGPU)と比較するとゲームパフォーマンスは劣りますが、内蔵グラフィックス(iGPU)にしては、パフォーマンスは非常に高いです。
サイバーパンク2077などの重量級のタイトルでも、低設定なら1080pでも平均56 fpsとプレイできないことはありません。720pなら平均81 fpsとさらに高いフレームレートが出ます。
MHW:アイスボーンくらいの中程度の重さのゲームなら、低設定+1080pでも平均60 fps以上出ます。
ストリートファイター6では、低設定+1080pでも平均60 fpsでプレイ可能です。給電可能なUSBハブを利用すれば、格ゲー用のコントローラーを接続することもできます。
ブループロトコルやFF14などのオンラインゲームでは、画質設定を落とすことで、1080pでも平均60 fps以上で快適にプレイできます。
フォートナイトやApex Legends、VALORANTなどのシューティングでは、画質設定や解像度を720pまで落とすことで、高いフレームレートが出ます。ただ、シューティングゲームをするなら、もう少し高い性能が欲しいところではあります。
その他、2Dゲームやインディーズタイトルなどの軽いゲームはかなり快適に動作します。
また、外部GPUを搭載したゲーミングPCを持っているなら、Steamのリモートプレイを活用することで、重量級のゲームもストレスなくプレイできるでしょう。
また、今回は未テストですが、アップスケール機能「Radeon Super Resolution(RSR)」やフレーム生成機能「AMD Fluid Motion Frames(AFMF)」を「コマンドセンター」から有効にすることもできます。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 56 fps |
1280x720 | 81 fps |
重い部類のゲーム
パルワールド(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最低 | 53 fps |
1280x720 | 75 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 52 fps |
1280x720 | 80 fps |
中程度の重さのゲーム
MHW:アイスボーン
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低設定 | 80 fps |
1280x720 | 95 fps |
中程度の重さのゲーム
ディアブロ4
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1200 | 低設定 | 55 fps |
1280x800 | 90 fps |
中程度の重さのゲーム
エルデンリング SHADOW OF THE ERDTREE
|
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 44 fps |
1280x720 | 53 fps |
中程度の重さのゲーム
ストリートファイター6
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解像度 | 品質 | FIGHTING GROUND | WORLD TOUR |
1920x1080 | LOW | 60 fps(最大) |
63 fps |
1280x720 | 60 fps(最大) | 76 fps |
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低画質 | 94 fps |
1280x720 | 136 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最低 | 69 fps |
1280x720 | 91 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 標準品質(ノート) | 44 fps |
1280x720 | 71 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター5 シーズン2]
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解像度 | その他設定 | 平均 fps |
1920x1080 | 3D解像度:100% テクスチャ、メッシュ:低 描画距離:遠い |
137 fps |
1280x720 | 146 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低設定 | 100 fps |
1280x720 | 160 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低設定 | 226 fps |
高設定 | 125 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低品質 | 16344(すごく快適) |
最高品質 | 12631(すごく快適) |
バッテリー駆動でのフレームレート比較
続いて、バッテリー駆動時でのフレームレート比較です。ACアダプター接続時よりややフレームレートは下がってしまいますが、それでも解像度や画質を調整することで、プレイできるゲームも多いです。
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | ACアダプター接続 | バッテリー駆動時 |
1920x1080 | 軽量品質 | 52 fps | 41 fps |
1280x720 | 80 fps | 66 fps |
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | ACアダプター接続 | バッテリー駆動時 |
1920x1080 | 低画質 | 94 fps | 72 fps |
1280x720 | 136 fps | 108 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | ACアダプター接続 | バッテリー駆動時 |
1920x1080 | 最低 | 69 fps | 55 fps |
1280x720 | 91 fps | 77 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | ACアダプター接続 | バッテリー駆動時 |
1920x1080 | 標準品質(ノート) | 44 fps | 42 fps |
1280x720 | 71 fps | 60 fps |
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトでは678gと記載されており、当サイトで計測した質量もほぼ同じでした。ポータブルゲーミングPCとしては普通の重さなので、長時間ゲームをしてもそれほど苦にならないと思います。
質量 | |
本体 | 680g |
ACアダプター | 213g |
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUクロック、CPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「パフォーマンス」モードでは、CPU電力は最初は24Wまで上がりますが、最終的には17Wで推移しています。CPU温度は55℃台に収まっており、心配のない温度です。
「Turbo」モードでは、CPU電力は最初は42Wまで上がりますが、最終的に30Wで推移しています。CPU温度も最初は95℃台まで上がりますが、最終的には75℃台に収まっており、こちらも問題ないでしょう。
- パフォーマンス
- Turbo
ゲーム時の内蔵GPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の内蔵GPUの温度は下図の通りです。
「パフォーマンス」モードでは、CPU温度および内蔵GPUの温度は低めなので、問題ないでしょう。
「Turbo」モードでは、CPU温度および内蔵GPUの温度は80℃台まで上がるものの、こちらも問題ない範囲の温度です。
- パフォーマンス
- Turbo
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はかなり静かです。「パフォーマンス」モードでゲームをしても、32dBとそれほど気にならない騒音値です。「Turbo」モードになると、騒音値は高くなりますが、一般的なゲーミングPCよりは低い騒音値です。小型PC特有の甲高いキーンとした音はありません。
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時
左から2、3番目:FF15 ベンチマーク実行(軽量品質、1920x1080、フルスクリーン)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
ROG Ally Xは、2基のファンと、どの角度でも冷却効率を下げないよう特別に設計された「アンチグラビティヒートパイプ」を採用しています。
エアフローは背面から吸気し、本体上部3箇所から排気するため、グリップを握った状態では指に干渉せず、それほど熱も感じないので、ゲーム中の不快感はありません。
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
外観のチェック
ROG Ally Xの外観のチェックです。
本体カラーはブラックのみとなっています。グリップ感、コントローラーの操作性はかなり良いです。
本体の厚みは前モデルから少し増えているようですが、握った感じではまず気になりません。
インターフェースは上部に集中しています。左から、USB4 Type-C (Power Delivery対応)×1、USB3.2 Type-C (Power Delivery対応)×1、音量ボタン、microSDカードリーダー、オーディオコンボジャック、電源ボタンがあります。電源ボタンは指紋認証に対応しています。
液晶サイドにステレオ2スピーカーが内蔵されています。1W×2なので音質はそこまでいいわけではありませんが、ポータブルゲーミングPCとしては十分だと思います。最大音量はかなり高く、ファンの稼働音をかき消すほどです。
ROG Ally X本体を立てることができる簡易的なスタンドも付属しています。紙のような質感で耐久性はありませんが、重ねて持ち運びしやすいです。ただ、スタンドは別途用意した方がいいと思います。
スタンドに立てるとこんな感じです。
ACアダプターはキューブ型で持ち運びがしやすいです。容量は65Wでした。
外箱です。
まとめ
以上が、ASUS ROG Ally Xのレビューです。
ユーザーのフィードバックをもとにアップグレードされたROG Ally Xは、24GBの大容量メモリ、1TB SSDの大容量ストレージ、80Whの大容量バッテリーを搭載し、コントローラーの操作性やエアフロー、インターフェースなども見直されています。
CPUは前モデルと同様、Ryzen Z1 Extremeを採用していますが、24GBのメインメモリのうち8GBがVRAMに割り当てられているため、負荷の重いゲームにおいてパフォーマンスも向上しています。
7インチ、フルHD、120Hz、タッチ対応とゲームがしやすいディスプレイを採用しており、最大輝度も高いので、晴天の下で使ってもゲームがしやすいと思われます。
何より、コントローラーの操作性が非常に良く、素早く正確な操作が求められる格闘ゲームでも快適にプレイができたので、様々なジャンルのゲームに対応できるでしょう。
USB-Cポートも2つあるので、給電しながら周辺機器を接続し、デスクトップモードでゲームをプレイしたりもできます。
進化したポータブルゲーミングPC
ASUS ROG Ally X
特徴
- 24GBに増強されたメインメモリ
- VRAM 8GBでゲームパフォーマンスも向上
- 優れた操作性のコントローラー
- 80Whの大容量バッテリー
こんなあなたに
- 外でもPCゲームをしたい方
- ごろ寝しながらPCゲームをしたい方
- 価格13万円台~
三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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