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ASUS TransBook T101HA-G64S / T101HA-G128の特徴
4万円台の2-in-1モバイルパソコン
TransBook T101HAは、とにかく低価格なWindows 10搭載の 2 in 1 モバイルパソコンです。
価格は安いですが、4GBのメモリ、64GBのストレージを搭載し、それなりに使える容量です。
CPUはAtom x5-Z8350なので、もちろん重い処理には向いていませんが、軽い作業であれば問題ないでしょう。ただ、動作がもたつくとイライラするという方にはお勧めできません。
バッテリー駆動時間も約13時間と長めになっています。
2モデル用意されており、どちらもMicrosoft Office Mobileが含まれていますが、片方のモデルにしかOffice365サービスが付属していないため、ご注意下さい。
CPU | Atom x5-Z8350 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | eMMC 64GB / 128GB |
液晶サイズ | 10.1型ワイド |
液晶種類 | 1280x800 タッチ 光沢 |
質量 | 本体:約580g 本体+キーボード:約1080g |
バッテリー | タブレット:約13時間 タブ+キー:約12.8時間 |
価格 | 49,464円(税込)~ |
TransBook T101HAの特徴
Atomを搭載した、格安2-in-1モバイルノート
TransBook T101HAは、CPUとしてAtom x5-Z8350を搭載し、低消費電力、低価格を実現している、2-in-1型のモバイルノートPCです。
しかし、Atom x5-Z8350のベンチマークの値は、Celeron N3350よりもさらに低いので、過度な期待はできません。その分安いので、割り切って使える人向け、もしくは用途を限定して使用する人向けと言えるでしょう。
下の動画は、同じCPUに32GB eMMCを搭載したドンキPC「MUGA ストイックPC」について、ブラウザを起動したり、YouTubeを視聴したりして、体感速度がどの程度かを確認したものです。参考にして下さい。
Atom x5-Z8350、eMMC搭載PCの体感速度
ストレージとしては、eMMCを搭載しており、耐久性にも優れ、タブレットとして使用するときなども振動を気にする必要がありません。容量は64GBと128GBの2つのモデルがあります。microSDカードスロットがあることを考えると、最低限の容量は確保されていると思います。
外観と4つの使用モード
TransBook T101HAは、ボディ素材にアルミニウムを採用しており、軽量でありながら、それなりの強度もあるボディとなっています。セパレート型の2-in-1のモバイルノートPCですが、コンバーチブル型と同じように4つのモードで使用できます。
まず本体のみで、タブレットとして使用できます。この状態では、重量が約580gと比較的軽量です。

タブレットモード
スタンドモードにすると、画面が前面に来るので、写真や動画の閲覧に向いています。

スタンドモード
テントモードは、キーボードドックをスタンドとして使用し、タッチ操作での使用に向いています。

テントモード
ノートブックモードの画像です。画面の角度をどの程度自由に調整できるのかは分かりません。

ノートブックモード
フルサイズのUSBポートを装備
TransBook T101HAは、本体が厚み9mmのタブレット形状ですが、microHDMI出力端子、USB 2.0ポートを1つ、microUSBポートを1つ、microSDカードリーダ、マイクロホン/ヘッドフォン・コンボジャックを備えています。
最新のUSB Type-Cには対応していませんが、価格を考えると仕方がないかと思えます。
充電端子に、microUSBポートを使用しているため、モバイルバッテリーなどでの充電も可能です。
広視野角のディスプレイ
TransBook T101HAは、広視野角ディスプレイを備えています。ただし、解像度は1280x800のWXGAとなっています。フルHDのPCや最近のタブレット、スマートフォンの画面に慣れていると、作業領域が狭く感じる可能性があります。
キーボードは窮屈
11.6型の小型ノートPCに付いているキーボードなので窮屈です。
型落ち(といってもボディは同じ)のT101HA-GRAYを以前レビューしましたが、実測でキーピッチが横:17.2mm、縦:15mmしかなく、打ちにくかったです。ただし、女性で小柄な方など、手の小さい方であれば、逆に打ちやすいと感じる方もいるかもしれません。
下図は英語キーボードですが、実際には日本語キーボードが搭載されます。こちらとほぼ同じキーボードになると思われます。

キーボード
2つのモデルの比較
2017年12月に発売されたTransBook T101HAシリーズは、下表の2種類があります。
どちらも同じ価格ですが、一方は「Office365サービス」が付属し、一方はストレージが128GBと多めの容量です。
T101HA-G64S | T101HA-G128 | |
---|---|---|
メモリ | 4GB | 4GB |
ストレージ | eMMC 64GB | eMMC 128GB |
Office | Microsoft Office Mobile + Office365サービス |
Microsoft Office Mobile |
価格 | 約50,000円 | 約50,000円 |
※2 Amazonでの実売価格(2017年12月19日現在)
Microsoft Office Mobileは、タブレットやスマホでのタッチ操作用に最適化された Office アプリで、10.1インチ以下のデバイスの場合、"簡易的な編集機能のみ"無料で使うことができます。もし、全ての機能(プレミアム機能)を利用するには、「Office 365サービス」に加入する必要があります(参考サイト)。
「T101HA-G64S」のみ、この「Office 365サービス」がバンドルされています。Office 365サービスは、プレミアム機能が利用できる他にも、次のような機能を利用できます。

Office 365サービスに加入すると使える機能(マイクロソフトページより)
なお、「Office 365サービス」は1年更新なので、1年後もサービスを継続利用する場合は、6,264円の追加料金を支払う必要があります。「Office 365サービス」に加入しないと、商用目的では使用できないためご注意下さい。
上の機能に魅力を感じれば、「T101HA-G64S」のほうがいいと思いますし、MS OfficeやOneDriveは使わないよという方は、「T101HA-G128」のほうがいいと思います。
旧モデルの比較
旧モデルとスペックを比較します。旧モデルもTransBook T101HAという名称でややこしいのですが、ボディもCPUも新モデルと同じです。
新モデルはメモリが少し増えたのが大きなメリットだと思います。また、前述したようにOffice365サービスを搭載したモデルや、128GBの eMMCを搭載したモデルがある点もメリットでしょう。旧モデルよりも、実用的なスペックになったと思います。
ただし、現時点の価格差は結構あります。
型名 | T101HA-G64S | T101HA-G128 | 【旧モデル】 T101HA-GRAY T101HA-GREEN T101HA-PINK |
---|---|---|---|
発売日 | 2017年12月 | 2016年8月 | |
メモリ | 4GB | 2GB | |
ストレージ | eMMC 64GB | eMMC 128GB | eMMC 64GB |
CPU | Atom x5-Z8350 | ||
液晶サイズ | 10.1型ワイド | ||
液晶種類 | 1280x800 | ||
質量 | タブレットのみ:約580g タブ+キーボード:約1080g |
||
バッテリー ※1 |
約13時間 約12.8時間 |
約13.6時間 約12.9時間 |
|
Office | Office Mobile + Office365サービス |
Office Mobile | Office Mobile |
価格 ※2 | 49,464円~ | 29,798円~ | |
レビュー | 本記事 | レビュー |
※2 Amazonでの実売価格(2017年12月19日現在)
類似機種との比較
同サイズで、同じCPUを搭載している、HP x2 210 G2と比較してみました。
TransBook T101HA T101HA-G128 |
HP x2 210 G2 | |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home | Windows 10 Pro |
CPU | Atom x5-Z8350 | |
メモリ | 4GB | |
ディスプレイ | 10.1型 WXGA 光沢 | 10.1型 WXGA |
ストレージ | eMMC 128GB | |
質量 | タブレットのみ:約580g タブ+キー:約1080g |
タブレットのみ:約582g タブ+キー:約1090g |
バッテリー ※1 |
約13時間 約12.8時間 |
約10時間 約9.6時間 |
価格 | 49,463円(税込)~ | 48,384円(税込) |
機能、価格ともに、それほど大きな違いは内容です。ただ、TransBook T101HAの方がバッテリーの持ちは優れているようです。一方、HP x2 210 G2は、Windows 10 Proを搭載しています。
軽作業に使うならアリ
仕事で使うには物足りないスペックですが、Webページ閲覧用で使用したり、持ち出して軽作業をする程度なら、問題なく使えるでしょう。メモリが4GBになったことで、大分使える幅が広がったと思います。
レッツノートなどと違い、この価格なら、故障してしまってもショックは比較的軽いので、手軽に気軽に持ち出して使うことができると思います。
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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