Kindle Paperwhite シグニチャーエディションの実機レビュー

更新日:
液晶サイズ 6.8インチ
解像度 300ppi
ストレージ 8GB / 32GB
質量 205g / 207g
バッテリー 最大10週間
防水性能 IPX8等級
価格[税込] 14,980円~
画面が大きくなりレスポンスも良くなった

新しくなったKindle Paperwhite(第11世代)2021年モデルは、前モデルよりも大型化し、画面幅も広くなってより見やすく進化しました。

欠点でもあったUIの改善やレスポンスを20%高速化することにより、ストレスなくスムーズに読書ができます。

フロントライトは17個に増え、均等な明るさでくっきり文字を表示。暖色にも対応し、さらに目にやさしくなっています。充電端子もUSB-Cになり、ほぼ完璧に近い読書専用の電子書籍端末です。

また、上位モデルであるシグネチャーエディションでは、自動輝度調整やワイヤレス充電にも対応しています。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Kindle Paperwhite シグニチャー エディション (32GB)

 

目次

 

Kindle Paperwhiteとは

ただ本を読むためだけの端末

まず、Kindle Paperwhiteとは一般的なタブレットのようにニュースを読んだり、動画を見たり、ゲームをしたりはできません。ただ本を読むためだけに作られた電子書籍端末です。

ディスプレイには、紙に文字を印刷したような質感の「E Ink電子ペーパー」を採用しており、目に優しく、消費電力も少ないという利点を持っており、実際に本を読んでるような感覚で書籍を読むことができます。ただし、画面のリフレッシュが遅く、ページ遷移時に残像が多いというクセがあり、表示も白黒のみでカラー表示はできません。

タブレットで読む方が、カラー表示が可能でレスポンスも良く、ニュースもツイッターも動画も見れます。ですが、読書の際それらの誘惑や通知は集中を削ぐものであり、無駄な機能(雑念)なのです。そういった意味でも、Kindle Paperwhiteは、本を読むことだけに集中できる電子書籍端末です。

 

眠っていたKindle Paperwhite

筆者が初めてKindleを購入したのは、前モデルですが、非常に読みやすいと感心しつつ、1、2冊読んだところですぐに引き出しの奥深くで眠りにつきました。それも、Kindleのユーザーインターフェイスはあまり褒められたものではなく、操作もしづらい。さらに、レスポンスの悪さも許容できる範囲ではなかったのです。読みやすいけど使いづらい。

読みたい本があれば一旦、iPhoneやタブレットから検索し、ライブラリに登録してからKindle Paperwhiteから読む始末。これだとiPhoneやタブレットから直接読んだ方が早い。そういったストレスもあり、いつの間にかKindle Paperwhiteは引き出しの奥で忘れ去られるように・・・。

それが今回、3年ぶりに新型が出るということで、期待を込めてシグニチャーエディションを購入。1週間ほど使用し、前モデルとの比較レビューをしています。

 

どう進化したのか?新旧モデルの比較

スペック表比較

まずは、新モデルであるKindle Paperwhite 第11世代(2021年モデル)と、前モデルの第10世代(2018年モデル)では何が変わったのかを下表に掲載します。

大きな変更点は画面サイズが大型化し、暖色に対応、充電端子がUSB-Cになったことでしょう。バッテリー駆動時間も伸び、数週間という曖昧な表現から最大10週間という具体的な目安に変更されました。ただ、質量が182gから207gへとやや重くなっています。

新型というよりは、従来から正統進化したという表現が正しいでしょう。また、今回レビューするのは上位モデルのシグニチャーエディションになります。そのほか、細かい変更点など、写真と一緒に見ていきます。

Kindle Paperwhite 第11世代と第10世代の比較
  Kindle Paperwhite
第11世代 2021年モデル
Kindle Paperwhite
第10世代 2018年モデル
画面サイズ 6.8インチ(1236x1648) 6インチ(1448x1072)
解像度 300ppi
フロントライト 17個(暖色対応) 5個
サイズ 174 x 125 x 8.1 mm 167 × 116 × 8.18 mm
ストレージ 8GB / 32GB
質量 205g
シグニチャーエディションは207g
182g
バッテリー 最大10週間 数週間
防水性能 IPX8等級
充電方式 USB-C Micro-USB
Wifi IEEE 802.11 b/g/n
発売日 2021年10月27日
シグネチャーエディションは11月10日
2018年11月7日
価格[税込] 14,980円(広告あり)
16,980円(広告なし)
19,980円(シグニチャーエディション)
13,980円(広告あり)
15,980円(広告なし)

 

刷新されたインターフェース

すべてのKindle端末においてアップデートが行われ、ユーザーインターフェースが使いやすいものに刷新されました。

特にAndroidのように「画面上からスワイプ」することで、クイックメニューが表示されるようになり、これまで手間だった明るさ調整もスワイプダウンで素早くアクセスできます。

そのほか、上部の検索窓は大きくなり、下部にはホームとライブラリボタンが新設されています。アップデート前はどこに何があるのかわかりにくく、ストレスだったので、かなり便利になりました。

設定画面素早くアクセスできるスワイプダウンメニュー
大きくなった検索窓
ホームとライブラリが新設されたナビゲーションメニュー

 

大画面でさらに見やすく

ひと目でわかる大きな違いは画面の大型化。本体サイズは一回り大きくなり、ベゼル枠を狭めることで、画面サイズは6インチから6.8インチへと大きくなっています。数値で見るとそこまで大きくなったとは思いませんが、写真で比較するとかなり違います。実際に同じフォントサイズで文字を表示してみても、6.8インチの方が非常に見やすいです。

背面は特に変わりはないものの、ロゴの「amazon」という文字がなくなり、さらにシンプルになっています。

本体サイズはやや大型化
大きくなって見やすくなった画面
背面のロゴは「amazon」という文字がなくなった

 

レスポンスを20%高速化

前モデルでは読むのも嫌になるほどのレスポンスが遅く、ストレスだったのが、新モデルでは20%高速化され、改善されています。

下の動画はシグニチャーエディションと前モデルの比較動画ですが、起動からスリープまで反応がかなり良くなっているのがわかると思います。特にページ遷移速度は大幅に改善されており、アナログの本のページをめくるより速くなっています。連続でのページ遷移もひっかかることなくスムーズで、ストレスはありません。

[動画]Kindle Paperwhite レスポンス比較

 

画面は明るく暖色にも対応

新モデルではフロントライトのLEDが5個から17個へ大幅に増えています。これにより、明るさのムラを減らし、同じ輝度でも新モデルの方が、文字がくっきりと見やすくなっています。明るさ調整は同じ24段階のままでですが、輝度が最大で10%向上しており、新モデルの方が均等な明るさです。

また、新モデルでは暖色表示にも対応。強度も24段階で調整でき、より一層目に優しい電子書籍端末へと進化しました。また、ナイトモードのように時間を指定して暖色にすることも可能です。

なお、上位モデルのシグニチャーエディションでは自動明るさ調整が搭載されており、就寝前の暗い部屋での読書も、手動で調整する手間がなくとても便利です。

17個のフロントライトにより均等な明るさで文字が見やすい
暖色表示にも対応
シグニチャーエディションでは輝度センサーが画面上部に配置されている

 

USB-Cへ変更しバッテリーは最大10週間

新モデルでは充電端子がMicro USB(Micro-B)からUSB-Cに変更されています。現在最も普及している端子なので、採用するのは当然の流れですが、これがなかなか嬉しい変更点。我が家でもMicro USBケーブルは順調に駆逐されていっているので、もし新モデルがMicro USBのままなら、その時点で購入を断念していたと思います。

充電時間は9W経由で約2.5時間。充電用のUSB-Cケーブルは付属していますが、ACアダプタは付属していません。また、バッテリー駆動時間も前世代では数週間と曖昧な表現から最大10週間という具体的な目安が定められました。遠方への出張や旅行にもバッテリーの心配なく持ち出せるタフさです。

さらに、上位モデルのシグニチャーエディションでは、ワイヤレス充電に対応しており、別売りの専用ワイヤレス充電スタンドも販売されています。

充電端子はUSB Type-Cポートに
USB-Cケーブルのみ付属
シグニチャーエディションではワイヤレス充電にも対応

 

少し重くなったが問題なし

新モデルの質量は205g、シグニチャーエディションだと207gと、前モデルの182gより20gほど重くなっています。大型化による増加だと思いますが、実際に持ち比べてみるとそれほど差は感じず、1時間ほど片手で読書をしてみても、手の負担も感じられません。個人的には質量の増加は使用感に影響はなく、問題ないと思います。

実測ではシグニチャーエディションが208g
やや重くなったが特に問題なし

 

防水性能はそのまま

Kindle Paperwhiteはお風呂でゆったり読書ができる最高の端末です。前モデルと変わらず、防水性能はIPX8等級で、公式の実験によると『真水で水深2メートルまでで最大60分、または海水で水深0.25メートルまでで最大3分まで耐えられる』とのこと。

実際に水をかけたり、濡れた状態でお風呂でも使用してみましたが、水滴による誤操作はあるものの、問題なく使えました。お風呂やプールサイド、ビーチにも持っていけます。いちおう濡れてしまった場合は、乾くまで充電は控えた方がいいでしょう。

水をかけても問題なし
お風呂でのんびりリラックスしながら読書ができる

 

まとめ

ほぼ完璧に近い電子書籍端末

2018年モデルが引き出しで眠っていた筆者も、ついつい欲しくなってしまうほどの濃いリニューアル。かなり悩んだあげく、衝動で購入してしまいましたが、結果かなり満足しております。

新モデルになって、画面が大きくなり、暖色に対応、充電端子もUSB-Cに改められ、レスポンスも20%高速になり、これまでストレスだったところが改善され、かなり使いやすくなりました。ほぼ完璧に近づいた電子書籍端末だと思います。

前モデルと比べて、均等な明るさで文字がさらに見やすくなっており、読書家の方には是非買い換えをおすすめしたい機種です。

今回レビューした上位モデルのシグニチャーエディションでは、容量は32GBに増え、自動輝度調整に、ワイヤレス充電にも対応しています。正直、容量は8GBもあれば十分ですし、便利なのは自動輝度調整くらいなので、購入を検討されている方は通常のモデルでいいと思います。

 

画面が大きくなりレスポンスも良くなった

Kindle Paperwhite シグニチャー エディション

特徴

  • ベゼル幅が狭く、画面は大きく
  • レスポンスが20%高速化で使いやすく
  • 暖色対応でさらに目にやさしく
  • 17個のフロントライトでさらに文字が見やすく

こんなあなたに

  • 読書家の方
  • お風呂でも読書がしたい方
  • 価格14,980円[税込]~
公式サイトはこちら

 

 

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