Microsoft Surface Pro(2017)の実機レビュー(2)
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェック結果です。
i5 モデルはファンレスであるためほぼ動作音は聞こえません(m3 モデルも同様です)。
i7 モデルはファンを搭載していますが、アイドル時は無音で、低めの負荷であればほとんど音は聞こえません。高めの負荷になると動作音はしますが、一般的なノートパソコンよりは静かです。
騒音値の計測結果
計測機器:リオン NL-42K、部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
普通の温度です。
ただし、ファンレスの i5 モデルのエンコード時は、そこまで温度が高くなっていないのにクロックダウンし、温度は低めでした。ファンレスのモデルは、エンコードなどの処理には向いていないと思います。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
低負荷時は特に問題ありませんが、高い負荷をかけるとPC本体が割と熱くなります。
ただし、膝に置いて使うときは、膝がタブレット部分にほとんど触れないため、熱く感じることはありません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
低めの消費電力です。
外観のチェック
Surface Proの外観のチェックです。
タブレット本体の外観
タブレットのみの場合は普通の外観です。
背面です。
スタンドを開き、自立させたときの画像です。
自立時の背面です。
下の角度まで傾けることが可能です。かなり傾けられるため、イラストを描くときに作業をしやすいと思います。また、膝の上に置いて作業をするときでも見やすいです。
スタンドを広げると、micro SDカードスロットが見えます。
micro SDカード挿入後の画像です。
右側面には、USB3.0、Mini DisplayPortなどがあります。
左側面には、ヘッドホン端子などがあります。
上側面には、音量ボタン、電源ボタンがあります。
下側面です。タイプカバーを接続するためのコネクタがあります。
タブレット + キーボードカバーの外観
Surface Pro Signature タイプ カバーを接続したときの画像です。
通常のノートパソコンであれば排気口が底面にあるため、カーペットなどの柔らかい物の上に置くことはできませんが、Surface Proはそれができます。ごろ寝しながらの作業もできます。
キーボードカバーを閉じたときの画像です。
ACアダプター
ACアダプターの画像です。
Surface ドック
最後は、Surface ドックの画像です。
Surface Pro 4のときから発売されているものですが、新しいSurface Proでも使用することが可能です。
このドックのケーブル1本を、Surface Proに取り付けるだけで、ドックに接続してある周辺機器、LANなどがすべてつながります。また、同時にSurface Proを充電することもできます。
自宅 or 社内で作業をするときは、「大きなディスプレイを使いたい」、「メカニカルキーボードを使いたい」、「マウスが使いたい」、「高速な有線LANにつなぎたい」といった方に非常に便利です。
ドックのポートは次の通りです。LAN、オーディオ出力、Mini DisplayPort x2、USB3.0 x4があります。
ドックのACアダプターは、ドックと同じくらいの大きさで、やや大きいです。
まとめ
以上が、Surface Pro(2017年発売モデル)のレビューです。
旧モデルのSurface Pro 4を正常進化させたタブレットで、全体的にスペックアップしています。
特にペンが「傾き検知」が可能になり、遅延も21msと非常に少なくなり、筆圧検知も4,096段階になり、非常に進化しました。イラストレーターさんに実際に描いてもらったときの評判も良かったです。
液晶をかなり傾けられるようになったため、イラストなどを描きやすいです。また膝の上に置いたときも見やすくなりました。
また、LTEに対応した点も大きな特徴です。格安SIMを利用することで、どこでもデータ通信ができます。いちいちモバイルWiFiルーターを取り出したり、スマホのテザリングをオンにしたりする必要がありません。ただ、最初のAPN設定だけは、当サイトの記事を読んで設定すると良いでしょう。
最新機種の割にはUSB Type-Cポートがない点がやや残念です。ただ、USB Type-Cポートで一番メリットが大きいのは、PCに給電もできるドックを接続できることであると筆者は考えますが、Surface Proは専用のドックが発売されており、それが実現可能です。USB Type-Cポートが無くても、それほど困ることはないと思います。
ファンレスのi5モデルは、CPU使用率が非常に高くなるエンコードを実行すると、クロックダウンしていました。ファンレスモデルの場合、エンコードやRAW現像のような作業には向いていないと思います。
メーカー直販サイト:マイクロソフトストア(Surface Pro) |