iPad Retinaディスプレイモデル(第4世代iPad)の実機レビュー

更新日:2013年4月6日

高精細液晶で画面が綺麗

iPad Retinaディスプレイモデルは、2048x1536の解像度の高精細Retinaディスプレイを搭載した9.7インチタブレットです。

1つ1つのドットが小さく、画像や文字を見ると、とにかく綺麗です。液晶特有の粒状感(ザラつき感)が全くありません。さらに色域も広く、色再現性も高いです。Webページを長時間閲覧するときなど、目に優しく文字など見やすく非常に快適です。

iTunesでApple製品を一元管理できるのも良いです。iPhoneやiPodを既に持っている方なら、アプリなどを同期できるため便利です。

メーカー仕様で、重量は約652g、バッテリ駆動時間は10時間、A6XクアッドコアCPU搭載となっています。

アップルストア:iPad

※レビュー機は当サイトでの購入製品です

目次

特徴1 - 高精細液晶を搭載し、画像や文字が綺麗

本製品は高解像度なRetinaディスプレイを搭載しています。

1つ1つのドットが非常に小さいため、ザラついた感じがなく映像も文字も非常に綺麗です。

下の図は、2048x1536ドットのiPad Retinaディスプレイモデルと、1280x800ドットの一般的なタブレットと比較したときの画像です。1つ1つのドットが小さく、画像が高精細に表示されているのが分かります。


画像を表示したときの比較
左:iPad Retinaディスプレイモデル、右:Xperia Tablet S

特徴2 - iTunesでiPhoneなどと一元管理可能

iPhoneなどを所持しているなら、iTunesでApple製品を一元管理できる点も便利です。iPhoneで購入したアプリをiPad Retinaディスプレイモデルへ同期したりすることができます。iPhoneやiPodを持っている方は便利でしょう。


iTunesで一元管理

Webページを見る

タブレットはWebページ閲覧用途によく用いられるため、Webページ閲覧時の快適性をチェックしてみました。

画面を横長にしているときはもちろん、画面を縦長にして表示させても、高精細な画面のおかげでWebページが非常に見やすいです。タッチの反応も良く、動作も快適です。

下図は、2048x1536ドットのiPad Retinaディスプレイモデルと、1280x800ドットの一般的なタブレットにおいて、Webページ閲覧時の文字の綺麗さを比較した図です。iPad Retinaディスプレイモデルのほうがドットが細かく滑らかな文字になっていることが分かります。


縦長画面で、当サイトを閲覧したときの文字の綺麗さ
左:iPad Retinaディスプレイモデル、右:Xperia Tablet S

 

パソコンは、解像度が高すぎると、文字が小さくなって見にくくなる場合もありますが、タブレットはWebページを幅に合わせて表示したり、拡大・縮小したりすることが当たり前で、標準文字サイズとは異なるサイズで表示されることが普通です。解像度が高すぎることを気にする必要はありません。タブレットは解像度は高ければ高いほど良いと思います。

 

次に、Webブラウザ「Safari」のベンチマーク結果を掲載します。

PEACEKEEPER

PEACEKEEPERにおいて、標準的なスコアは「タブレット端末では374」とあるため、非常に高いスコアです。軽くて快適にページを閲覧できます。


PEACEKEEPER(Futuremark社)・・・Webブラウザベンチマークテスト

Octane

次は、JavaScriptのベンチマークの実行結果です。こちらのスコアも高いです。


Octane(Google社)・・・ JavaScriptベンチマークツール

テレビを観る

タブレットは、テレビ視聴用途に使われる場合も多いと思います。ここでは、ワイヤレスでテレビを視聴できる方法の紹介と、実際に動作検証した結果を掲載します。

SB-TV04-WRIPを使ってテレビ視聴

ピクセラ製「SB-TV04-WRIP」を使用して、テレビが視聴できるかを試しましたが問題ありませんでした。

テレビのライブ視聴、録画、再生、番組表表示、録画番組削除などを実行することができました。iPadでテレビ視聴を考えているなら、おすすめの製品です。

ただし、既存LANにSB-TV04-WRIPを有線LANで接続した場合、iPadはSB-TV04-WRIPのアクセスポイント(AP)へ無線接続する必要があります。この場合、iPadを既存ルーターのAPへ接続させることはできません。既存LANにSB-TV04-WRIPを無線LANで接続した場合、iPadは既存ルーターのAPへ接続することが可能です。ただし、この場合は、無線LANを使う箇所が2箇所存在し、テレビ視聴のために十分な速度が出来るか心配になります(分かりにくいと思うので、そのうち別途レビュー記事作成します)。


ピクセラ製のSB-TV04-WRIPを使ってテレビ視聴可能

ナスネ+DTCP-IPクライアントソフト

ナスネ」を使用してテレビ視聴が可能かも試しましたが、こちらも問題ありませんでした。

Twonky Beam(現在有料)」、「RECOPLA」のアプリをインストールして使用します。番組表の確認や録画するときは「Gガイド.テレビ王国CHAN-TORU」というサイトを利用します。複数のアプリ・サービスを利用するため、UIが異なる点が残念です。

ただし、既存LANに、有線LANでナスネを接続できるため、速度の面で安心ですし、設定も簡単です。


ナスネを使ってテレビ視聴可能

その他のテレビ視聴方法

この他に”ワイヤレス”でタブレットからテレビを視聴する方法としては次が考えられます。

ブルーレイレコーダー + DTCP-IPクライアントソフト

タブレット側にTwonky BeamなどのDTCP-IPクライアントをインストールし、ブルーレイレコーダーからテレビ映像を配信します。ただし、全てのブルーレイレコーダーで動作するわけではないためご注意ください。iPad Retinaディスプレイモデルでは非検証です。

ワイヤレスワンセグチューナー

I/O DATAのSEG CLIP mobileなどを使用し、タブレット等へワンセグ映像を配信します。こちらの機器はiOS、Android OS対応です。ただし、ワンセグであるため映像は荒いです。こちらも非検証です。

電子書籍を読む

電子書籍を読む目的で使用する方も多いと思いますので、小説、マンガ、雑誌を購読してみました。

小説、マンガ、雑誌のいずれも快適に読めます。雑誌は見開きでも文字が綺麗に表示されます。ただし、このときイラスト中の文字は見えない場合もあります。

重量はそれほど軽くもなく、やや本体が滑りやすいので、電車の中で片手で読むのはきついと思いいます。


SideBooksのアプリで雑誌(PDFファイル)を表示

ホールド感のチェック

持った時のホールド感のチェックです。

裏面も表面もツルツルしているため、持つとやや滑ります。


裏面はやや滑る

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

非常に見やすい液晶だと思います。

IPS液晶を搭載しているため、視野角は広いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色も直線的で補正がほとんどありません。正しい色を表示しています。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

タブレットの中では色域も広めです。sRGBをほぼカバーしています。


ガモット図
※ i1 BASIC PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素は下の図のような形状をしています。ギラつきは感じません。ドットピッチが狭いため、粒状感もありません。


パフォーマンスのチェック

メモリは1GBとそれほど多くはありませんが、CPUはクアッドコアのプロセッサーを搭載しています。

ベンチマーク結果も、比較的高いです。

PassMark PerformanceTest Mobile

Mobile GPU Mark(Quality:High)

 

重量のチェック

iPad Retinaディスプレイモデルの重量のチェックです。

実測した結果は下記の通りです。ほぼ仕様の重量(約652g )の通りです。10インチクラスのタブレットの中では、それほど軽いほうではありません。電源ケーブル類(Lightning - USBケーブルとUSB電源アダプタ)の重量については軽いと思います。


iPad Retinaディスプレイモデルの重量の実測結果

薄さのチェック


高さの実測は約9mm強

薄さはメーカー仕様で9.4mm となってり、実測した結果もほぼ同じ数値です。10インチクラスのタブレットの中では普通の薄さだと思います。

バッテリ駆動時間のチェック


長いバッテリ駆動時間

バッテリ駆動時間のチェックです。

メーカーの仕様表では、Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生時で最大10時間となっています。

10インチクラスのタブレットの中では標準的なバッテリ駆動時間です。ただ、高解像度のRetinaディスプレイを搭載している点を考慮すると長い駆動時間だと思います。

本サイトでも、ローカルディスクへ保存した720x480の動画を連続再生してバッテリ駆動時間を計測したところ、11時間48分でした。十分長い駆動時間です。

 

 

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