ナナオ EIZO FORIS FS2333の展示機レビュー

こちら「EIZO FORIS FS2333の実機レビュー」に詳細レビュー記事を掲載しました。

更新日:2012年6月18日

2012年6月17日に秋葉原で開催されたASCIIフェス2012に行き、発表されたばかりの液晶ディスプレイ「ナナオ EIZO FORIS FS2333」を見てきました。

FS2333の特徴は、人が見づらい画像(映像)を、見やすくする「Smart Insight」(特許出願中)を搭載している点です。FPSなどのゲームにおいて、暗部に隠れた敵が認識しやすくなります。

また、表示遅延が0.05フレーム未満という、もう人間には感じ取れない遅延時間となっています。

旧モデルのFS2332では画面の昇降に対応していませんでしたが、FS2333では画面の昇降が可能になりました。スウィーベルにも対応しています。

FS2332はギラ付きの少ない液晶ということで人気でしたが、私の見た感覚としては、恐らく同じパネルを使用していると思います。非光沢液晶ですが、ギラつきは非常に少なく、目に優しく感じます。

IPS液晶を搭載し、カラーマッチングツールのEIZO EasyPIXにも対応し、家庭向けの液晶ディスプレイとしては、完璧に近い液晶ディスプレイだと思います。

Smart Insight(暗部視認性向上技術)

暗部の視認性を向上させる新技術「Smart Insight」を実際に確認してきました。

左が従来の液晶ディスプレイ(FS2332)で、右がFS2333です。明らかに暗部の視認性が良くなっています。今回デモ用の画像であったため、差が分かりやすい画像を選択しているとは思いますが、それを差し引いても暗部がよく見えていると思います。

従来の液晶で暗部を見やすくしようと思った場合、ガンマ値やゲインなどを調整すると思います。しかし、このような調整方法では暗部の白浮きや、明部の白飛びや輪郭のぼやけが起こってしまいます。一方、本機の場合、ガンマ値自体は固定で、ピクセルごとに異なる明るさに補正することで、暗部のみ見やすく、輪郭もはっきりしており、白飛びや白浮きが発生しにくくなっています。

なお、「Smart Insight」は動画でも画像でもどちらでも適用できます。

 

「Smart Insight」の原理としては、次のようになっています。

元の画像があるとします(下の1枚目の画像)。

この画像を、独自のエンジンでリアルタイムに分析し、暗部に隠れている情報を全て検出します(下の2枚目の画像)。

2枚目の画像の分析結果が見えるように、ピクセル単位で異なる明るさ補正を行い、明暗のコントラストを発生させています(下の3枚目の画像)。



 

こちらの機能は、プロゲームチームの「Fnatic」と共同開発したそうです。FPSのようなゲームをプレイする方におすすめの機能です。

表示遅延0.05フレーム以下

また、独自開発の新世代映像プロセッサを搭載し、表示遅延が0.05フレーム未満という、もう人間には感じ取れない遅延時間となっています。しかも、先の「Smart Insight」を利用しているときでも、この遅延時間です。

EIZO EasyPIX対応

本機は家庭用液晶ディスプレイではありますが、カラーマッチングツールのEIZO EasyPIXに対応しています。印刷物とモニター表示の色合わせをする方におすすめの機能です。

外観のチェック

外観のチェックです。

画面の昇降(高さ調節)に対応しています。自分の座高にあわせて画面位置を調節できるため、体が疲れにくいです。

 

背面です。

 

入出力ポートです。HDMIポートが2つ搭載されています。

ステレオミニジャック出力端子は2つあり、1つは背面に、もう1つは側面にあります。背面の端子(下図)はアンプを通さずダイレクトにスピーカーへ繋げるため音質の劣化が少なくてすみます。

 

下図のステレオミニジャック出力端子は、アンプを通します。ヘッドホンを接続する際に使用します。

 

背面の上部には、取っ手が付いています。液晶を移動する際に便利です。

 

ベゼルも旧モデルよりやや狭く、薄くなっています。

 

以上が、簡易的なFORIS FS2333のレビューでした。

こちらは実機を購入(予約)していますので、製品が到着したら詳細なレビュー記事を掲載します。

→こちら「EIZO FORIS FS2333の実機レビュー」に詳細レビュー記事を掲載しました。

 

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