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マウス NEXTGEAR-NOTE i5550 の実機レビュー

更新日:2017年12月6日

GeForce GTX1060(6GB)搭載のド本命15.6型ゲーミングノート

NEXTGEAR-NOTE i5550は、グラフィックスメモリ6GBのGeForce GTX 1060を搭載したゲーミングノートパソコンです。

旧モデルのNEXTGEAR-NOTE i5540はグラフィックスメモリが3GBと、GeForce GTX 1060にしては少なかったのですが、新モデルでは6GBになり標準的な容量になりました。

Core i7-7700HQとGeForce GTX 1060(6GB)を搭載した構成は、ゲーミングノートパソコンの王道とも言える標準的な性能となっています。

質量は約2.5kgからとなっており、ゲーミングノートパソコンとしては、特別軽い訳ではありませんが、従来モデルよりもやや軽量化されています。

本体の厚みは28.5mm(突起部含む)となっています。同じような構成のゲーミングノートパソコンと比べて薄めのノートパソコンです。

価格は500GBのHDD、8GBのメモリを搭載したシンプル構成のものは約14万円から購入できます。

CPU Core i7-7700HQ
GPU GeForce GTX 1060 6GB
メモリ 8 ~ 64GB
ストレージ HDD
SATA / PCIe SSD
液晶サイズ 15.6型ワイド
液晶種類 FHD 広視野角 非光沢
質量 約2.5kg~
バッテリー 約4.7時間
本体サイズ 約390[W] x 271.5[D]
x25~28.5mm[H]
価格 約14万円~

 

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

  • Core i7-7700HQ、16GBメモリ、GeForce GTX 1060(6GB)、256GB M.2 SATA SSD + 1TB

目次

お忙しい方は、「1」の特徴のみお読みください。

NEXTGEAR-NOTE i5550の特徴

ゲーミングノートPCの王道ともいえる構成で多くのゲーマー向け

NEXTGEAR-NOTE i5550は、Core i7-7700HQプロセッサー、GeForce GTX1060(6GB)を搭載し、ゲーミングノートPCの王道とも言える構成となっています。


ゲーミングノートPC王道の構成

メモリが6GBになったGeForce GTX 1060

従来モデルのNEXTGEAR-NOTE i5540は、グラフィックスメモリが3GBでしたが、i5550のグラフィックスメモリは6GBになりました。最近はグラフィック設定を高めにすると、3GB以上のメモリを使うゲームもあるため、6GBになったのは嬉しいです。また、VRのゲームもプレイしやすくなったと思います。

ただ、後述しますが、グラフィックスのクロック数は、i5540よりも下がっています。そのため、ベンチマークスコアはi5550のほうが低くなっているケースが多いです。


VRも動作可能

Optimus非対応で、グラフィックスは固定

既存の多くのゲーミングノートPCは、Optimusテクノロジーが有効になっており、ゲームなどのグラフィック負荷の高いソフトは外部GPU(GeForce GTX 1060等)で動作し、それ以外はCPU内蔵のインテル HD グラフィックスで動作します。この場合、最終的にはCPU内蔵のグラフィックスプロセッサーから出力するようになっており、そのためにソフトとの互換性の問題などで、ゲームがインテル HD グラフィックスで動いてしまうなど、色々不具合が発生するときがありました。

新モデルのNEXTGEAR-NOTE i5550は、グラフィックスプロセッサーをGeForce GTX 1060に固定しています。このため、従来の問題を回避することができ、外部出力の映像も4K-UHDで出力することも可能となっています。

ただし、その分、低負荷時の消費電力は高めになると思います。


直接GPU出力が可能

従来機種よりも、薄型・軽量化

従来機種よりも厚みと質量がやや減り、ゲーム環境を少しでも持ち運びやすくしたいというニーズに応えることができるようになりました。また、筐体は、アルミ製の天板を採用しており堅牢性が高そうです。この点も、持ち運ぶときはメリットになります。出張時に持ち運んだり、LANパーティー会場や友達の家に持って行ったりするときに便利でしょう。


アルミ製の天板を採用

ダブルストレージ構成が可能

NEXTGEAR-NOTE i5550は、M.2 SSDと2.5インチストレージの2台を搭載することが可能です。

また、M.2 SSDについては、3,000MB/sを超える高速なSSDを選択することもできます。


ダブルストレージ構成が可能

ユーザを考慮した細やかな配慮

NEXTGEAR-NOTE i5550は、LEDバックライト搭載のキーボードを備えています。また、このバックライトは消灯・明るさの4段階切り替えが可能となっており、視認性に優れます。

光学ドライブが非搭載な点はデメリット

NEXTGEAR-NOTE i5550の主なインターフェイスは、LAN、HDMI出力、Mini DisplayPort、Type-AのUSBポート3つ、Type-CのUSBポート1つ、ヘッドホン出力、マイク入力、マルチカードリーダーとなっています。ポートの種類は充実していますが、光学ドライブが無い点はデメリットです。

最近は、光学ドライブを使う機会も減ってきましたが、もし必要な方はご注意下さい。


光学ドライブは非搭載

NEXTGEAR-NOTE i5540との比較

旧モデルであるNEXTGEAR-NOTE i5540との違いが気になるかもしれません。ほぼ同じSSD構成の仕様詳細において、異なっている部分を表にしてみました。

NEXTGEAR-NOTE i5550とi5540の比較
  i5550 i5540
液晶種類 広視野角 非光沢 広視野角 非光沢
厚み(突起部含む) 28.5mm 31.5mm
質量 約2.5kg 約2.8kg
消費電力 標準時 約16W 約11W
バッテリー 約4.7時間 約7.6時間
ACアダプター重量 約485g 約850g

 

厚み、質量を見ると、i5550の方が1割ほど薄く、かつ軽量になっています。

しかし、ほぼ同じ構成にもかかわらず、標準時の消費電力は約11Wから約16Wへと増加しています。それに伴い、バッテリーの駆動時間が、i5540から4割ほど減り、 約4.7時間になっています。これは、Optimusに対応せず、グラフィックスが固定になった影響かと思います。ゲーム以外の作業をバッテリー状態で行うような方は、別の機種の方が良いでしょう。

ACアダプターは、i5550に付属しているものの方が大幅に軽くなっています。これは嬉しいですね。

価格はやや安い

価格は500GBのHDD、8GBのメモリを搭載したオンライン限定のブロンズモデル カスタムが、139,800円(税別)~となっており、他社のGeForce GTX 1060搭載PCと比べると比較的安いと思います。

快適さを考えると、240GBのSSDを搭載したブロンズモデルがおすすめですが、価格は149,800円(税別)~となっています。

ゲームベンチマーク

GeForce GTX 1060を搭載したNEXTGEAR-NOTE i5550のゲームベンチマークのチェックです。なお、グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「388.31」です。

フルHDの解像度なら、高め~最高品質のグラフィック設定で、多くのゲームがプレイできることでしょう。

ゲームベンチマーク(解像度設定:1920x1080)
ゲーム一覧 マウスコンピューター
NEXTGEAR-NOTE i5550
重さの目安 ゲームタイトル グラフィック
品質設定
Core i7-7700HQ
GeForce GTX 1060(6GB)
重いゲーム ゴーストリコン ワイルドランズ 88 fps
55 fps
ウルトラ 30 fps
中程度の
重さのゲーム
FF14 紅蓮のリベレーター 標準品質 ★ 14752 (非常に快適) 108 fps
高品質 ★ 12818 (非常に快適) 89 fps
最高品質 10116 (とても快適) 68 fps
フォーオナー 138 fps
86 fps
超高 65 fps
STEEP 最低 93 fps
67 fps
超高 48 fps
ライズオブトゥームレイダー 最低品質 135 fps
中品質 89 fps
最高品質 64 fps
ファークライ プライマル 低い 100 fps
高い 75 fps
最高 55 fps
軽めのゲーム ドラゴンズドグマオンライン
最高品質 11207 (とても快適)
ファンタシースターオンライン2 EP4 描画:6 37018 (快適)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 22518
ドラゴンクエストX 最高品質 17992 (すごく快適)
★「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。
※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)

 

ただ、従来モデルのNEXTGEAR-NOTE i5540と比較すると、ベンチマークスコアが下がっているケースが多いです。

これは、従来モデルよりもグラフィックメモリは増えているのですが、クロック周波数が下がっているためです。ベースクロックは1455MHzから1405MHzへ、ブーストクロック周波数は1733MHzから1671MHzへ下がっています。せっかくグラフィックメモリが増えたのに、クロック周波数が下がってしまったのは残念です。


GeForce GTX 1060のグラフィックカードのスペック

 

その他のゲームのフレームレートについては、下のページを参考にしてください。他のPCで計測した結果ではありますが、鉄拳7、バイオハザード7、オーバーウォッチなどのフレームレートについても掲載しています。

PCゲームベンチマーク一覧

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

視野角は広いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、明部は強く暗部は弱く出力されており、ややメリハリのある画質であることが分かります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は、ノートパソコンとしては狭いです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきはほぼ感じません。


画面拡大

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

メーカー仕様表を確認すると、キーピッチは約18.5mm(横方向)、キーストロークは約2mmとあります。縦方向のキーピッチは記載されていませんでしたが、実測したところ約19mmでした。いずれも十分な数値だと思います。

キー自体は滑りにくい素材で、押しはじめは適度な抵抗感があり、底付きの衝撃も軽減されており押しやすいと思います。

また、ゲーム時によく使う「WASD」キーのみ枠で囲まれており、認識しやすくなっています。


キーボード全体図

 

ただし、テンキーが配置されていて、アルファベットキーは全体的に左側にあるにもかかわらず、タッチパッドが中央にあるため、タイピングするときは右手のみがタッチパッドに乗っかってしまいます。それほど誤操作は起きませんでしたが、普通のキーボードよりはマウスポインタ―が意図せず動いてしまうことがあると思います。また、左右の手の平の感触が異なるため、やや違和感があります。


右手だけタッチパッドに乗っかってしまう

 

また、「半角/全角」キーと「左Shift」キーがやや小さい点と、「\」が左Shiftの隣に配置されている点がイマイチです。


キーの拡大図1


キーの拡大図2


キーの拡大図3


キーの拡大図4

 

タッチパッドは、デザインがかっこいいです。指の動かしやすさは普通です。クリックボタンは独立していていいと思います。押しやすさは普通です。


タッチパッド

 

電源ボタン横にはM1~M4までのホットキーがあり、プリインストールされている「CONTROL CENTER」からマクロキーの設定や電源設定、Winキーのロックなどを割り当てることができます。


プリインストールされている「CONTROL CENTER」


ホットキーを割り当てることができる


電源ボタン横にはM1~M4までのホットキー

 

同じく「CONTROL CENTER」からはキーボードバックライトや液晶ヒンジ部のイルミネーション動作を設定することができます。バックライトの光量は[Fn]+[Z]または[X]キーで4段階で切り替えることができます。カラーアニメーションパターンは「Wave」や「Breathing」、「Cycling」などがあります。


液晶ヒンジ部のカラーイルミネーション


キーボードバックライトのカラー設定






キーボードバックライト

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

ゲームノートPCとしては、スタンダードな性能です。一般的なノートPCとしては、非常に高い性能のCPUです。編集系の作業でも快適でしょう。


CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは選択できません

グラフィックス

高めのグラフィック品質でもゲームができるほどの性能です。FHD液晶なら十分な性能です。


グラフィックスの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは選択できません

ストレージ

ストレージは、下図のようなものを選択できます。HDDとSSDは、体感速度にかなり違いが出るため、SSDの搭載をおすすめします。SSDは、下のように大きく分けて3つの速度のパーツがありますが、そこまで大きく体感速度は、大きく変わりません。予算が無ければ、SATA SSDでも十分です。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)

マウスコンピューター NEXTGEAR-NOTE i5550で計測したベンチマーク

以下、Core i7-7700HQ、メモリ 16GB、GeForce GTX 1060、256GB SSDのレビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。

CINEBENCH R15
(CPU性能の評価)

Core i7-7700HQ
PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i7-7700HQ
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)




Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1060 6GB
VRMark
(VRが快適に動作するかの評価)



※Target frame rateを超えれていれば快適に動作
Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1060 6GB
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Core i7-7700HQ
GeForce GTX 1060 (6GB)
x265でエンコード (※1) 21分10秒
NVENCでエンコード (※2) 1分36秒
QSVでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark 5
(ストレージの評価)

256GB SATA M.2 SSD
CrystalDiskMark 5
(SDカードスロットの評価)

UHS-Ⅰ対応カード

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカー仕様値の質量は、約2.5kg、485gとなっています。

当サイトでの実測値は下表の通りです。PC本体は普通の重さです。ACアダプターは、ゲーミングノートPCとしては軽いと思います。

質量(当サイトによる計測値)
  質量
PC本体 2.541kg
ACアダプター 424g

バッテリー駆動時間のチェック

NEXTGEAR-NOTE i5550のバッテリー駆動時間をチェックします。

メーカー仕様表を確認すると、約4.7時間と書かれています(JEITA2.0測定法)。

バッテリー容量は60Whでした。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)

 

多めのバッテリーではありますが、NEXTGEAR-NOTE i5550は、Optimusには対応していないため、常にGeForce GTX 1060が動作しています。そのため、動画再生など、通常はGeForce GTX 1060を使うまでもない負荷でも、GTX 1060が使われ、消費電力が高くなり、バッテリー駆動時間は短めになります。搭載サイトによる計測値は下表の通りです。

バッテリー駆動時間
  NEXTGEAR-NOTE
i5550
PCMark 8 Home テスト ※1
PCMark 8 Work テスト ※2
動画再生時 ※3 3時間50分
FF 14 紅蓮ベンチをループ再生 ※4 1時間20分
※画面輝度を約120cd/m2に調整して計測
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※4 解像度は1920x1080、グラフィック品質は標準に設定。バッテリーブーストの設定で最大30fpsに制限。

 

 

 

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