※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

1kg切りの安いノートPCを徹底比較 - Pavilion Aero vs dynabook GA

更新日:

ここでは、1kgを切る非常に軽いノートPCでありながら、10万円台前半の安い機種を2つ徹底比較します。比較するのは、HP Pavilion Aero 13-bgdynabook GA/ZYです。

HP Pavilion Aero 13-bgは人気が高いため、良く知っている方も多いと思いますが、dynabook GA/ZYも、より安くていい製品なので、合わせて検討してみて下さい。

 

公式販売サイト

 

製品概要とスペック

まずは、各製品の概要と簡単なスペックを掲載します。

HP Pavilion Aero 13-bgは、CPU性能が高い点とディスプレイが綺麗である点が特徴です。ただし、バッテリー容量が少なめです。

一方、dynabook GA/ZYは、まずまずのバッテリー容量で、価格がHP Pavilion Aero 13-bgより安いです。

製品スペック
  HP Pavilion Aero 13-bg dynabook GA/ZY
製品画像
CPU Ryzen 5 8640U
Ryzen 7 8840U
Ryzen 5 7530U
Rynze 7 7730U
メモリ 16GB 16GB
SSD 512GB / 1TB 256GB / 512GB
画面サイズ 13.3型 16:10 13.3型 16:9
画面解像度 1920x1200 1920×1080
画面色域 広め 狭い
質量 約990g 約956g
バッテリー 43.3Wh 約53Wh
価格 12万円台~ 10万円台~

 

 

パフォーマンスのチェック

まずは、2つのノートPCのパフォーマンス(処理性能)をチェックします。

各製品に搭載されているCPUは下の通りで、HP Pavilion Aero 13-bgは、Zen4世代のRyzenプロセッサーであるのに対し、dynabook GA/ZYは、1つ古いZen3世代のCPUを搭載しています。

HP Pavilion Aero 13-bg

Ryzen 5 8640U、Ryzen 7 8840U(Zen4世代

dynabook GA/ZY

Ryzen 5 7530U、Rynze 7 7730U(Zen3世代

 

CPU性能

CPU性能の指標となるCINEBENCH R23のスコアはご覧の通りです。

ご覧のように、HP Pavilion Aero 13-bgのほうがスコアが高くなっています。Ryzen 7 8840UとRyzen 7 7730Uの新旧Ryzen 7を比較すると、Ryzen 7 8840Uのほうが25%ほど高いマルチスコアになっています。

シングルコアのスコアについても、HP Pavilion Aero 13-bgのほうが高く、全体的にHP Pavilion Aero 13-bgのほうが快適に動くでしょう。

ただ、dynabook GA/ZYも特別性能が悪いわけではなく、簡単な資料作成や、ウェブページの閲覧程度の負荷なら、このPCでも十分快適に動きます。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 7 8840U 12407 [HP Pavilion Aero 13-bg]
Ryzen 5 8640U 10241 [HP Pavilion Aero 13-bg]
Ryzen 7 7730U 9408 [dynabook GA/ZY]
Ryzen 5 7530U 8403
他のCPUとの比較(シングルコア)
Ryzen 7 8840U 1735 [HP Pavilion Aero 13-bg]
Ryzen 5 8640U 1686 [HP Pavilion Aero 13-bg]
Ryzen 7 7730U 1443 [dynabook GA/ZY]
Ryzen 5 7530U 1439
※Ryzen 5 7530Uはdynabook GA/ZYで搭載可能だが、別のPCで計測したスコア

 

 

グラフィックス

次に、グラフィックス性能を比較します。

グラフィックス性能については、HP Pavilion Aero 13-bgのほうがかなり高いです。特にRyzen 7 8840Uのスコアが高いです。もし、出張先で原神などの軽めのゲームをしたかったり、軽い動画編集をしたかったりするなら、HP Pavilion Aero 13-bgのほうがおすすめです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M(LPDDR5X)
35397 [HP Pavilion Aero 13-bg]
Ryzen 5 8640U
Radeon 760M(LPDDR5X)
29095 [HP Pavilion Aero 13-bg]
Ryzen 7 7730U
Radeon Graphcis(LPDDR4X)
16611 [dynabook GA/ZY]
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphcis(LPDDR4X)
16389
※Ryzen 5 7530Uはdynabook GA/ZYで搭載可能だが、別のPCで計測したスコア

 

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイに関しては、HP Pavilion Aero 13-bgのほうが高品質です。

HP Pavilion Aero 13-bgの色域は、sRGBカバー率:100%であるのに対し、dynabook GA/ZYは66%しかありません。画像などを正確な色で表示させたい場合は、HP Pavilion Aero 13-bgのほうがおすすめです。dynabook GA/ZYだと、色がくすんで見えるかもしれません。

ただし、あまり色の正確性を求められない資料作成程度であれば、色域が狭くても大丈夫です。

ディスプレイの比較
HP Pavilion Aero 13-bg dynabook GA/ZY
sRGBカバー率:100% sRGBカバー率:66%
1920×1200 1920×1080

 

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードは好みによります。そこまで大きな差はありません。

どちらも、「半角/全角」キーがやや小さいです。特にdynabook GA/ZYは小さくなっています。ただ、「Backspace」キーについては、HP Pavilion Aero 13-bgが狭いのに対し、dynabook GA/ZYは逆に他のキーよりも大きめです。

「Enter」キーの左隣の「\」や「[」キーは、dynabook GA/ZYが小さくなっています。

個人的には、若干、HP Pavilion Aero 13-bgのほうが打ちやすいかなと感じます。

キーボード全体図
HP Pavilion Aero 13-bg
dynabook GA/ZY
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます

 

 

質量のチェック

PC本体の質量は、どちらも1kgを切っており、とても軽いです。なお、大きな差はありませんが、dynabook GA/ZYのほうが若干軽いです。

また、付属のACアダプターはdynabook GA/ZYのほうが軽いです。「市販のPD充電器を使うので、付属のACアダプターは使わない」という方は付属のACアダプターの重さは気にしなくてもいいですが、「純正品以外の充電器は発火などのトラブルが心配」という方は、dynabook GA/ZYのほうが軽くて持ち運びやすいと思います。

質量の比較
  HP Pavilion Aero 13-bg dynabook GA/ZY
PC本体 983g 932g
ACアダプター
+電源ケーブル
318g 236g

 

バッテリー駆動時間のチェック

まず、バッテリー容量について、HP Pavilion Aero 13-bgは43.3Whと小さいです。一方、dynabook GA/ZYは約53Whあり、一般的な容量です。

次に、バッテリー駆動時間のメーカー仕様値を確認すると、それぞれ異なる方法で計測しているので、比較は難しいです。

そこで当サイトで、同じ方法で計測したバッテリー駆動時間を比較すると、dynabook GA/ZYのほうが長かったです。

なお、HP Pavilion Aero 13-bgは、dynabook GA/ZYはもとより、他のモバイルノートPCと比べても短いです。ここがHP Pavilion Aero 13-bgの最大のデメリットです。

バッテリー駆動時間
  HP Pavilion Aero 13-bg dynabook GA/ZY
バッテリー容量 43.3Wh 約53Wh
【メーカー仕様値】
MobileMark 25で計測
最大 11時間30分
【メーカー仕様値】
JEITA3.0計測法で計測
約13.0時間(アイドル時)
約7.0時間(動画再生時)
【当サイト計測値】
動画編集時の
プレビュー再生時 ※1
3時間32分 4時間29分
※1 Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

 

静音性のチェック

騒音値は、HP Pavilion Aero 13-bgのほうが低かったです。静かな環境で作業をしたい方は、HP Pavilion Aero 13-bgのほういいでしょう。

騒音値
  HP Pavilion Aero 13-bg dynabook GA/ZY
アイドル時 約20dB 約22~28dB
低負荷 約20dB 約28dB
中負荷時 約30dB 約36dB
高負荷時 約32dB 約43dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時

 

 

表面温度のチェック

本体の表面温度は下図の通りです。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

どちらもそれほど変わらない温度です。どちらも不快感なくタイピングすることができます。

表面温度
HP Pavilion Aero 13-bg
dynabook GA/ZY
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

 

その他

その他の項目をまとめて比較します。

HP Pavilion Aero 13-bgのメリットは、Webカメラの画質が良く、スピーカー音もいい点です。

dynabook GA/ZYのメリットは、microSDカードスロットとLANポートを搭載している点です。

その他
  HP Pavilion Aero 13-bg dynabook GA/ZY
USB-C USB3.2 Gen 2 (2ポート)
PowerDelivery対応
映像出力対応
USB3.2 Gen 2 (2ポート)
PowerDelivery対応
映像出力対応
USB-A USB3.2 Gen 1
USB3.2 Gen 2
USB3.2 Gen 1 (2ポート)
HDMI 4K/60Hz対応 4K/60Hz対応
SDカード × microSD対応
LAN ×
キーボード
バックライト
×
指紋認証 × ×
顔認証
Wi-Fi Wi-Fi 6E Wi-Fi 6E
横幅×奥行 297×211 mm 約306×210 mm
高さ 17.4 mm 17.9 mm
Webカメラ 約500万画素 約92万画素
スピーカー ※1 5~6点 4点
※1 筆者の主観で10点満点で採点した結果

 

 

外観のチェック

HP Pavilion Aero 13-bg

HP Pavilion Aero 13-bgは、スカイブルーとナチュラルシルバーの2色展開で、スカイブルーは若者が好きそうな色です。

リサイクルマグネシウム合金を採用し、ボディの質感も良いです。指紋も目立ちにくいです。

 

dynabook GA/ZY

dynabook GA/ZYは、オニキスブルーというカラー1色です。やや地味ですが、誰でも使える無難なカラーだと思います。指紋跡はやや目立ちます。

 

価格の比較

最後に2024年9月17日時点の価格を比較します。Ryzen 5、16GBメモリ、512GBの構成で比較すると、dynabook GA/ZYのほうが安くなっています。

ただ、dynabook GA/ZYのほうがCPU性能が低いので、このPCのCPUのみRynze 7 7730Uにすると、ほぼ同じ価格になります。

価格の比較
  HP Pavilion Aero 13-bg dynabook GA/ZY
製品画像
CPU Ryzen 5 8640U Ryzen 5 7530U
メモリ 16GB 16GB
SSD 512GB 512GB
価格 129,800円 115,280円

 

次に延長保証を見ていきます。3年保証の価格を比較すると、HPのほうが安いです。ただ、dynabookは4年および5年保証もあります。大学で4年間使いたいとか、できるだけ長く使いたいという方で、保証をちゃんと付けておきたい方は、dynabookのほうがいいかもしれません。

延長保証
HP Pavilion Aero 13-bg
dynabook GA/ZY

 

まとめ

以上が、1kgを切って、しかも低価格のモバイルノートPC、「HP Pavilion Aero 13-bg」と「dynabook GA/ZY」の比較でした。

どちらも非常に軽いので持ち運びに便利です。ノートPCをよく外出先に持ち運ぶ方で、できるだけ予算を抑えたい大学生、ノマドワーカー、フリーライター、営業の方などにおすすめです。

HP Pavilion Aero 13-bgは、処理性能が高く、ディスプレイも綺麗で見やすいですが、バッテリー駆動時間がやや短めなのが欠点です。

一方、dynabook GA/ZYは、まずまずのバッテリー駆動時間で、さらに価格が安いです。ただ、処理性能はそこまで高くないので、低めの負荷の作業を中心に行う方に適しています。また、ディスプレイの色域も狭いです。

その他にも、良い点、悪い点があるので、ご自分が重視するポイントに合わせて製品を選択するといいでしょう。

 

公式販売サイト

 

関連ページ