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マウス NEXTGEAR-NOTE i4600 の実機レビュー

更新日:2016年6月16日

小型ボディのGTX 965M搭載ノート

マウス NEXTGEAR-NOTE i4600は、GeForce GTX 965Mを搭載したゲーミングノートPCです。

14型のボディで、通常のゲーミングノートPCよりもコンパクトです。カバンへ入れやすく、持ち運びに便利です。

グラフィック性能もそこそこで、ゲーミングノートPCにしては価格も高くないため、コストパフォーマンスにも優れています。

CPUは高性能なCore i7-6700HQを搭載。ストレージも高速なPCI-NVMe M.2 SSDを選択可能です。M.2 SSD + 2.5インチSSDの構成も組むこともできます。

メーカー直販サイト:
マウス(NEXTGEAR-NOTE i4600)


※レビュー機は当サイトでの購入品です

目次

NEXTGEAR-NOTE i4600の基本スペック

NEXTGEAR-NOTE i4600の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2016年6月14日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
第6世代インテルCore i プロセッサー(HQシリーズ)のCore i7-6700HQを搭載しています。
グラフィックカード
NVIDIAの GeForce GTX 965M(2GB)を搭載しています。Optimus対応です。
液晶ディスプレイ
14型ワイドの非光沢液晶です。解像度はフルHD(1920×1080)です。
メモリ
最大で32GBのメモリを選択できます。本機は16GB(8GB×2)を搭載しています。
2.5インチ HDD/SSD
単体HDDやSSDを搭載可能です。本機は1TBのHDDを搭載しています。
M.2 SSD
左の他にM.2 SSD(PCI NVMe)も追加可能です。本機は256GB SSDを搭載しています。
光学ドライブ
光学ドライブは非搭載です。
 
その他
バッテリー駆動時間は約3時間、重量は約2.0kgです。

特徴1 - 小型で持ち運びしやすいゲーミングノートPC

NEXTGEAR-NOTE i4600は、14型クラスのボディのゲーミングノートパソコンとしては小型な製品です。

以前、マウスには13.3型のゲーミングPCがありましたが販売終息してしまったため、現在、マウスで発売されているゲーミングPCの中では最も小さいサイズです。小さいゆえにカバンにも入れやすいです。


小さいためカバンへも入れやすい

特徴2 - 小型でもダブル冷却ファン搭載

小型なPCは、冷却ファンが1つだけの製品が多く、CPUおよびGPUの冷却性が悪いことがあります。一方、本製品は、小型でも冷却ファンを2基搭載し、強力に冷却することが可能です。また、ヒートパイプが両方の冷却ファンに接続されているため、CPUまたはGPUのどちらか一方に負荷がかかった場合でも、2つのファンで冷却することが可能です。


ダブルファンでCPUとGPUを冷却

特徴3 - M.2 SSD + 2.5インチSSD構成も可能

NEXTGEAR-NOTE i4600は、M.2 SSDと2.5インチのストレージの2台を搭載することが可能です。

M.2 SSDは、PCIe - NVMe接続で、非常に高速です。2.5インチストレージもHDDだけでなくSSDを選択することができます。ゲームのロードを短くするために、2.5インチSSDまたはM.2 SSDを入れておきたいところです。

高速なM.2 SSDは魅力ですが価格はまだ高いです。一方、2.5インチSSDの価格はかなり下がっているので、M.2 SSD + 2.5インチSSDの構成にするのも良いと思います。


M.2 SSD と 2.5インチストレージを搭載可能

特徴4 - コスパの高いGeForce GTX 965Mを搭載

NEXTGEAR-NOTE i4600は、コストパフォーマンスの高いGeForce GTX 965Mを搭載しています。

今までは、コスパが高く売れ筋のゲーム用GPUと言えば、GeForce GTX 960Mでした。しかし、最近はGTX 960M搭載PCが減ってきており、その変わりGTX 965M搭載PCが増え、こちらのほうが売れ筋の製品となりつつあります。

ゲームのベンチマークを計測した結果を下の表に掲載しますが、中程度のグラフィック設定であれば、快適にプレイできるゲームが多いです。

なお、グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「368.39」です。

ゲームベンチマーク
製品名 マウス
NEXTGEAR-NOTE i4600
基本スペック Core i7-6700HQ
GeForce GTX 965M(2GB)
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) 標準品質 ★ 11810 (非常に快適)
高品質 ★ 8241 (非常に快適)
最高品質 5758 (とても快適)
ドラゴンズドグマオンライン
低品質 9168 (とても快適)
標準品質 9118 (とても快適)
最高品質 8794 (とても快適)
ファンタシースターオンライン2 EP4 描画:3 32170 (快適)
描画:6 13404 (快適)
バイオハザード6 RANK S (9317)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 12266
ドラゴンクエストX 標準品質 16491 (すごく快適)
最高品質 15269 (すごく快適)
ライズオブトゥームレイダー 最低品質 80 fps
中品質 52 fps
最高品質 43 fps
ファークライ プライマル 低い 57 fps
高い 44 fps
最高 30 fps
ドラゴンエイジ:インクイジション 低品質 90 fps
高品質 43 fps
最高品質 29 fps
GRID Autosport ウルトラロー 237 fps
ミディアム 130 fps
ウルトラ 65 fps
Metro Last Light Low 97 fps
High 63 fps
Very High 51 fps
スリーピングドッグス 低品質 146 fps
高品質 72 fps
最高品質 37 fps
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。
※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、平均120fpsは欲しいです。

 

Oculus Riftの動作チェック結果です(下図)。Oculus Riftの推奨グラフィックカードがGeForce GTX 970以上であるため、GTX 965Mを搭載した本製品では「×」という結果になりました。


Oculus Riftの動作チェックツールの実行結果

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 965Mの情報は次の通りです。


GeForce GTX 965Mのグラフィックカードのスペック

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

視野角は良くありません。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや寒色系の画面であることが分かります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域はやや狭いです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきは特に感じません。


 

非光沢液晶ですので、映り込みは軽減されています。

画面への映り込み

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測でキーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.5mmです。キートップはほぼフラットです。底つきの衝撃や、押し出しの抵抗感などは普通です。

気になるのは、「Enter」キーの位置が遠い点です。「Enter」キーの左側のキーが極端に広いため、「Enter」キーの位置が、通常のキーボードよりも右側にずれています。そのため、ブラインドタッチをすると、左側のキーを押してしまいます。慣れるには時間がかかると思います。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

タッチパッドのクリックボタンは独立していて押しやすいです。タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。


タッチパッド

 

明るさを5段階で調整できるキーボードバックライトも搭載しています。




キーボードバックライト

 

「FLEXIKEY」のソフトを使用すると、複数のキー入力やアプリケーションの起動など、好きなキーにマクロを設定することができます。


FLEXIKEY

 

「CONTROL CENTER」のソフトを使用すると、左ウィンドウズキーを無効化することも可能です。これによりゲーム中に誤って押してスタートメニューが表示されてしまうことを防ぐことができます。また、この他にもヘッドホンの設定、ファン速度の調整などが可能です。




CONTROL CENTER

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

Core i7-6700HQおよびGeForce GTX 965Mを搭載し、高い処理性能です。ストレージにはSSDだけでなく、PCIe-NVMe のM.2 SSDを搭載することもできます。

Core i7-6700HQ、GeForce GTX 965M、16GBメモリ、PCIe-NVMe M.2 256GB SSDの構成でのベンチマーク結果は次の通りです。

PassMark Performance Test 8.0

3DMark



※FIRE STRIKE:ハイパフォーマンス・ゲーミングPC向けのテスト
※SKY DIVER:ミドルレンジ・ゲーミングPC向けのテスト
※CLOUD GATE:一般的なパソコン向けのテスト(今回は省略)

PCMark 8

動画のエンコード時間

TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
  Core i7-6700HQ
GeForce GTX 965M(2GB)
x265でエンコード (※1) 18分38秒
x264でエンコード (※2) 9分14秒
NVENCでエンコード (※3) 5分41秒
QSVでエンコード (※4) 5分49秒

ストレージのベンチマーク


256GB SAMSUNG SM951-NVMe M.2 SSD

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。

スロットは本体の右側面にあります。挿入後のSDカードの出っ張りは、少ししかありません。


SDカード挿入後の外観

 

CrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。普通の速度です。


SDカードのベンチマーク(UHS-Ⅰのカードで測定)

バッテリー駆動時間のチェック

フリーソフトで確認した本製品のバッテリー容量は45,155mWhです。

バッテリー駆動時間のメーカーの仕様値は、約3時間(JEITA2.0)です。

当サイトによる計測値は下表のとおりです。高性能な構成であるため、バッテリー駆動時間は短めです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
PCMark 8 Home のバッテリーライフテスト ※1 2時間55分
FF XIVをループ実行時 (30fps制限) ※2 57分
※画面輝度を約120cd/m2に調整、グラフィックスはOptimusを使って「自動選択」に設定
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

※2 Battery Boost 機能をONにして30fpsに制限し、FF XIV 蒼天のイシュガルドを標準品質(ノートPC)設定でループ実行

重量のチェック

NEXTGEAR-NOTE i4600の重量は、メーカー仕様値では約2kgとなっています。

当サイトの計測値は、今回、M.2 SSDの他に2.5インチHDDを搭載し、重い構成になっているためか、2.148kgありました。ACアダプターは771gあり、PC本体と合わせると3kg近くの重量でした。


重量の実測結果

 

 

 


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