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ドスパラ GALLERIA Mini の実機レビュー

更新日:2017年12月18日

ペットボトル2本分のサイズの小型ゲーミングPC

GALLERIA Miniは、ペットボトル2本分のサイズしかない、小型なゲーミング・デスクトップPCです。

グラフィックスには、GeForce GTX 1060 6GBを搭載しており、多くのゲームが快適です。VRもできる性能です。

また、こんなに小型なのに、CPUにはデスクトップ用のCore プロセッサーを搭載しています。冷却ファンもデスクトップ用のものを使用しており、安心して使えます。

本記事では、ライバル機種となるマウスコンピューターのNEXTGEAR-Cとも比較しています。

CPU Core i7-7700
Core i5-7500
GPU GeForce GTX 1060 6GB
メモリ 4~32GB
ストレージ M.2 SSD +
2.5インチストレージ
質量 約2.1kg
光学ドライブ 非搭載
本体サイズ 約81.9[W] x 154.5[D]
x 213mm[H]
価格 149,980円~(税別)

 

 

ドスパラ GALLERIA Miniは、次のようなパーツ構成になっています。

  • Core i5-7500、GeForce GTX 1060(6GB)、8GB メモリ、250GB M.2 SSD

目次

お忙しい方は、「1」の特徴のみお読みください。

GALLERIA Miniの特徴

ペットボトル2本分のサイズ

ゲーミングPCと言えば、かなり大きいサイズの製品が多いですが、GALLERIA MINIは何とペットボトル2本分のサイズしかないゲーミング・デスクトップPCです。

今までデスクトップPCを設置するスペースが無くて購入を断念していた方や、LANパーティなどで持ち運びを考えている方に最適な製品となります。

下記は実際に555mlペットボトル2本とサイズを比較してみた写真です。横幅は若干GALLERIA Miniの方が長いですが、高さはほぼペットボトルと同じです。




小型のPCケース

グラフィックスは6GBメモリのGeForce GTX 1060

肝心のグラフィックスには、GeForce GTX 1060(6GB)を搭載しています。小型PCでも妥協せず、ミドルクラスのグラフィックスを搭載してきたのは高ポイントです。VRも快適に動作します。

ゲームベンチマークのスコアについては、ページ下の「ゲームベンチマーク」の章をご確認下さい。

側面にもUSB2.0ポートがあった

メーカー仕様表を見ると、フルサイズのUSBポートが3つしかないように記載されていますが、側面にもUSB2.0ポートが2つありました。

USBポートが少ないと、VRデバイスなどを接続すると、他のUSB機器が接続できなくなる可能性がありますが、合計5つあれば、有線キーボードやマウスを接続しても、足りると思います。

ただし、メモリカードスロットはありません。


GALLERIA Miniのインターフェース

拡張性・メンテナンス性は悪いが、M.2スロットには空きあり

小型のPCであるため、当然、拡張性やメンテナンス性は悪いです。グラフィックボードの交換はできない(素人には困難)ですし、追加で何かのカードを増設することもできません。

また、デスクトップPCのように、カバーを開けてもすぐにアクセスできないパーツもあります。

ストレージは、カスタマイズ画面では、M.2 SSDと2.5インチストレージの合わせて2台を搭載できます。一般ユーザーであれば十分だと思いますが、バックアップ用にもう1つ2.5インチストレージを搭載したいとか、そういった要望がある場合は不向きです。

ただし、ケースを開けてみたところ、空いているM.2スロットが2つありました。今回試していませんが、M.2 SSDなら増設可能と思われます。


M.2 スロットに空きあり

ライバル機種との比較

小型のゲーミングPCとしては、先日、マウスコンピュータからNEXTGEAR-C(レビュー記事)が発売されています。

ここでは、GALLERIA MINIとNEXTGEAR-Cを簡単に比較してみます(下表)。

結果を簡単に言えば、処理性能はGALLERIA MINIのほうが優れていますが、質量、体積はNEXTGEAR-Cのほうが優れていると思います。

ライバル機種との比較
  ドスパラ
GALLERIA MINI
マウス
NEXTGEAR-C
CPU Core i7-7700
Core i5-7500
Core i7-7700HQ
メモリ 8~32GB 8~32GB
グラフィックス GTX1060 6GB GTX1060 3GB
ストレージ M.2 SSD +
2.5インチストレージ
M.2 SSD +
2.5インチストレージ
サイズ 81.9[W] x 154.5[D]
x 213mm[H]
約158[W] x 143[D]
x 87mm[H]
床設置面積 127 cm2 226 cm2
体積 2,695 cm3 1,966 cm3
質量 約2.1kg 約1.6kg
USBポート USB2.0 Type-A x2
USB3.1 Type-A x3
USB3.1 Type-C x1
USB2.0 Type-A x4
USB3.0 Type-A x4
USB3.0 Type-C x1
映像出力ポート HDMI x1
DisplayPort x1
mini Display Port x1
HDMI x2
DisplayPort x1
メモリカードスロット なし あり
有線LAN 最大1000MB/s 最大1000MB/s
無線LAN ac対応 ac対応
価格 149,980円(税別)~
(Core i5モデル)
159,800円(税別)~

 

CPUの性能差を確認するために、一般的なベンチマークスコアを下図に掲載します。GALLERIA MINIは、Core i7-7700とCore i5-7500のCPUを搭載したモデルがありますが、Core i5-7500だと、NEXTGEAR-Cに搭載されているCore i7-7700HQより性能がやや落ちます。Core i7-7700であれば、GALLERIA MINIのほうが高性能となります。


Core i5-7500とCore i7-7700HQとCore i7-7700の性能比較

 

グラフィックスについては、グラフィックメモリが多いGALLERIA MINIのほうがやや高性能です。


GeForce GTX 1060 6GBと3GBの性能比較

ゲームベンチマーク

下記はGeForce GTX 1060(6GB)を搭載したGALLERIA Miniのゲームベンチマークのチェックです。

なお、グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「388.13」です。

今回、CPUがCore i5-7500とゲーミングPCとしてはやや性能が低いので、「ベンチマーク一覧」で掲載しているようなCore i7-7700K搭載のゲーミングPCと比べると、ベンチマークスコアがやや落ちているゲームもあります。ただ、やや落ちている程度ですし、NEXTGEAR-Cよりは高スコアです。多くのゲームがフルHD/最高画質の設定でも、平均フレームレートが60fpsを超えてきます。重い部類のゲームも高設定で快適に動作します。

Core i7-7700を搭載したモデルであれば、ベンチマークスコアがもう少し高くなるゲームもあると思われます。

ゲームベンチマーク(解像度設定:1920x1080)
ゲーム一覧 ドスパラ
GALLERIA Mini
重さの目安 ゲームタイトル グラフィック
品質設定
Core i5-7500
GeForce GTX 1060(6GB)
1920×1080
重いゲーム ゴーストリコン ワイルドランズ 97 fps
65 fps
ウルトラ 37 fps
中程度の
重さのゲーム
FF14 紅蓮のリベレーター 標準品質 ★ 14730 (非常に快適) 110 fps
高品質 ★ 11741 (非常に快適) 81 fps
最高品質 10758 (とても快適) 73 fps
フォーオナー 153 fps
98 fps
超高 75 fps
STEEP 最低 106 fps
78 fps
超高 58 fps
ライズオブトゥームレイダー 最低品質 124 fps
中品質 97 fps
最高品質 74 fps
ファークライ プライマル 低い 102 fps
高い 79 fps
最高 61 fps
軽めのゲーム ドラゴンズドグマオンライン
最高品質 10568 (とても快適)
ファンタシースターオンライン2 EP4 描画:6 37269 (快適)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 22349
ドラゴンクエストX 最高品質 19498 (すごく快適)
★「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。
※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)

 

Oculus RiftおよびHTC ViveのVRシステムの動作チェック結果です(下図)。


VRの動作チェックツールの結果

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1060 6GBの情報は次の通りです。


グラフィックカードの仕様

 

その他のゲームのフレームレートについては、下のページを参考にしてください。他のPCで計測した結果ではありますが、鉄拳7、バイオハザード7、オーバーウォッチなどのフレームレートについても掲載しています。

PCゲームベンチマーク一覧

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

本機で計測したベンチマーク

以下、本機で計測したベンチマーク結果を掲載します。

CINEBENCH R15
(CPU性能の評価)

Core i5-7500
PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i5-7500
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)




Core i5-7500、GeForce GTX 1060 6GB
VRMark
(VRが快適に動作するかの評価)


※Target frame rateを超えれていれば快適に動作
Core i5-7500、GeForce GTX 1060 6GB
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Core i5-7500
GeForce GTX 1060 6GB
x265でエンコード (※1) 23分27秒
NVENCでエンコード (※2) 1分51秒
QSVでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark 5
(ストレージの評価)

250GB M.2 SSD(HFS256G39TND-N210A)

 

 

 

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