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ドスパラ GALLERIA Mini の実機レビュー
ペットボトル2本分のサイズの小型ゲーミングPC
GALLERIA Miniは、ペットボトル2本分のサイズしかない、小型なゲーミング・デスクトップPCです。
グラフィックスには、GeForce GTX 1060 6GBを搭載しており、多くのゲームが快適です。VRもできる性能です。
また、こんなに小型なのに、CPUにはデスクトップ用のCore プロセッサーを搭載しています。冷却ファンもデスクトップ用のものを使用しており、安心して使えます。
本記事では、ライバル機種となるマウスコンピューターのNEXTGEAR-Cとも比較しています。
CPU | Core i7-7700 Core i5-7500 |
GPU | GeForce GTX 1060 6GB |
メモリ | 4~32GB |
ストレージ | M.2 SSD + 2.5インチストレージ |
質量 | 約2.1kg |
光学ドライブ | 非搭載 |
本体サイズ | 約81.9[W] x 154.5[D] x 213mm[H] |
価格 | 149,980円~(税別) |
ドスパラ GALLERIA Miniは、次のようなパーツ構成になっています。
- Core i5-7500、GeForce GTX 1060(6GB)、8GB メモリ、250GB M.2 SSD
目次
お忙しい方は、「1」の特徴のみお読みください。
1 ドスパラ GALLERIA Miniの特徴 | |
2 ゲームベンチマーク | 3 パフォーマンスのチェック |
4 静音性のチェック | 5 パーツの温度のチェック |
6 表面温度のチェック | 7 消費電力のチェック |
8 外観のチェック | 9 ケースの内部のチェック |
10 まとめ |
GALLERIA Miniの特徴
ペットボトル2本分のサイズ
ゲーミングPCと言えば、かなり大きいサイズの製品が多いですが、GALLERIA MINIは何とペットボトル2本分のサイズしかないゲーミング・デスクトップPCです。
今までデスクトップPCを設置するスペースが無くて購入を断念していた方や、LANパーティなどで持ち運びを考えている方に最適な製品となります。
下記は実際に555mlペットボトル2本とサイズを比較してみた写真です。横幅は若干GALLERIA Miniの方が長いですが、高さはほぼペットボトルと同じです。


小型のPCケース
グラフィックスは6GBメモリのGeForce GTX 1060
肝心のグラフィックスには、GeForce GTX 1060(6GB)を搭載しています。小型PCでも妥協せず、ミドルクラスのグラフィックスを搭載してきたのは高ポイントです。VRも快適に動作します。
ゲームベンチマークのスコアについては、ページ下の「ゲームベンチマーク」の章をご確認下さい。
側面にもUSB2.0ポートがあった
メーカー仕様表を見ると、フルサイズのUSBポートが3つしかないように記載されていますが、側面にもUSB2.0ポートが2つありました。
USBポートが少ないと、VRデバイスなどを接続すると、他のUSB機器が接続できなくなる可能性がありますが、合計5つあれば、有線キーボードやマウスを接続しても、足りると思います。
ただし、メモリカードスロットはありません。

GALLERIA Miniのインターフェース
拡張性・メンテナンス性は悪いが、M.2スロットには空きあり
小型のPCであるため、当然、拡張性やメンテナンス性は悪いです。グラフィックボードの交換はできない(素人には困難)ですし、追加で何かのカードを増設することもできません。
また、デスクトップPCのように、カバーを開けてもすぐにアクセスできないパーツもあります。
ストレージは、カスタマイズ画面では、M.2 SSDと2.5インチストレージの合わせて2台を搭載できます。一般ユーザーであれば十分だと思いますが、バックアップ用にもう1つ2.5インチストレージを搭載したいとか、そういった要望がある場合は不向きです。
ただし、ケースを開けてみたところ、空いているM.2スロットが2つありました。今回試していませんが、M.2 SSDなら増設可能と思われます。

M.2 スロットに空きあり
ライバル機種との比較
小型のゲーミングPCとしては、先日、マウスコンピュータからNEXTGEAR-C(レビュー記事)が発売されています。
ここでは、GALLERIA MINIとNEXTGEAR-Cを簡単に比較してみます(下表)。
結果を簡単に言えば、処理性能はGALLERIA MINIのほうが優れていますが、質量、体積はNEXTGEAR-Cのほうが優れていると思います。
ドスパラ GALLERIA MINI |
マウス NEXTGEAR-C |
|
---|---|---|
CPU | Core i7-7700 Core i5-7500 |
Core i7-7700HQ |
メモリ | 8~32GB | 8~32GB |
グラフィックス | GTX1060 6GB | GTX1060 3GB |
ストレージ | M.2 SSD + 2.5インチストレージ |
M.2 SSD + 2.5インチストレージ |
サイズ | 約81.9[W] x 154.5[D] x 213mm[H] |
約158[W] x 143[D] x 87mm[H] |
床設置面積 | 127 cm2 | 226 cm2 |
体積 | 2,695 cm3 | 1,966 cm3 |
質量 | 約2.1kg | 約1.6kg |
USBポート | USB2.0 Type-A x2 USB3.1 Type-A x3 USB3.1 Type-C x1 |
USB2.0 Type-A x4 USB3.0 Type-A x4 USB3.0 Type-C x1 |
映像出力ポート | HDMI x1 DisplayPort x1 mini Display Port x1 |
HDMI x2 DisplayPort x1 |
メモリカードスロット | なし | あり |
有線LAN | 最大1000MB/s | 最大1000MB/s |
無線LAN | ac対応 | ac対応 |
価格 | 149,980円(税別)~ (Core i5モデル) |
159,800円(税別)~ |
CPUの性能差を確認するために、一般的なベンチマークスコアを下図に掲載します。GALLERIA MINIは、Core i7-7700とCore i5-7500のCPUを搭載したモデルがありますが、Core i5-7500だと、NEXTGEAR-Cに搭載されているCore i7-7700HQより性能がやや落ちます。Core i7-7700であれば、GALLERIA MINIのほうが高性能となります。

Core i5-7500とCore i7-7700HQとCore i7-7700の性能比較
グラフィックスについては、グラフィックメモリが多いGALLERIA MINIのほうがやや高性能です。

GeForce GTX 1060 6GBと3GBの性能比較
ゲームベンチマーク
下記はGeForce GTX 1060(6GB)を搭載したGALLERIA Miniのゲームベンチマークのチェックです。
なお、グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「388.13」です。
今回、CPUがCore i5-7500とゲーミングPCとしてはやや性能が低いので、「ベンチマーク一覧」で掲載しているようなCore i7-7700K搭載のゲーミングPCと比べると、ベンチマークスコアがやや落ちているゲームもあります。ただ、やや落ちている程度ですし、NEXTGEAR-Cよりは高スコアです。多くのゲームがフルHD/最高画質の設定でも、平均フレームレートが60fpsを超えてきます。重い部類のゲームも高設定で快適に動作します。
Core i7-7700を搭載したモデルであれば、ベンチマークスコアがもう少し高くなるゲームもあると思われます。
ゲーム一覧 | ドスパラ GALLERIA Mini |
|||
重さの目安 | ゲームタイトル | グラフィック 品質設定 |
Core i5-7500 GeForce GTX 1060(6GB) |
|
1920×1080 | ||||
重いゲーム | ![]() |
ゴーストリコン ワイルドランズ | 低 | 97 fps |
高 | 65 fps | |||
ウルトラ | 37 fps | |||
中程度の 重さのゲーム |
![]() |
FF14 紅蓮のリベレーター | 標準品質 ★ | 14730 (非常に快適) 110 fps |
高品質 ★ | 11741 (非常に快適) 81 fps | |||
最高品質 | 10758 (とても快適) 73 fps | |||
![]() |
フォーオナー | 低 | 153 fps | |
高 | 98 fps | |||
超高 | 75 fps | |||
![]() |
STEEP | 最低 | 106 fps | |
高 | 78 fps | |||
超高 | 58 fps | |||
![]() |
ライズオブトゥームレイダー | 最低品質 | 124 fps | |
中品質 | 97 fps | |||
最高品質 | 74 fps | |||
![]() |
ファークライ プライマル | 低い | 102 fps | |
高い | 79 fps | |||
最高 | 61 fps | |||
軽めのゲーム | ![]() |
ドラゴンズドグマオンライン |
最高品質 | 10568 (とても快適) |
![]() |
ファンタシースターオンライン2 EP4 | 描画:6 | 37269 (快適) | |
![]() |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ― | 22349 | |
![]() |
ドラゴンクエストX | 最高品質 | 19498 (すごく快適) | |
★「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) |
Oculus RiftおよびHTC ViveのVRシステムの動作チェック結果です(下図)。

VRの動作チェックツールの結果
GPU-Zで確認したGeForce GTX 1060 6GBの情報は次の通りです。

グラフィックカードの仕様
その他のゲームのフレームレートについては、下のページを参考にしてください。他のPCで計測した結果ではありますが、鉄拳7、バイオハザード7、オーバーウォッチなどのフレームレートについても掲載しています。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
本機で計測したベンチマーク
以下、本機で計測したベンチマーク結果を掲載します。
(CPU性能の評価)

Core i5-7500
(CPU性能の評価)

Core i5-7500
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)




Core i5-7500、GeForce GTX 1060 6GB
(VRが快適に動作するかの評価)


※Target frame rateを超えれていれば快適に動作
Core i5-7500、GeForce GTX 1060 6GB
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i5-7500 GeForce GTX 1060 6GB |
|
---|---|
x265でエンコード (※1) | 23分27秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分51秒 |
QSVでエンコード (※3) | ― |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)

250GB M.2 SSD(HFS256G39TND-N210A)
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