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セキュリティソフトのネットバンキング保護機能の評価

更新日:2017年9月26日

ネットバンキング保護とは?

ネットバンキング保護とは、2013年頃から多くなってきたネットバンキングの不正預金送信を防止する機能です。

各セキュリティソフトの多層防御である程度は防ぐことはできますが、より安全にネットバンキングが行えるような機能を提供しているセキュリティソフトも存在します。

具体的には、キーボードから入力したID/パスワードを盗むキーロガーへの対策、ソフトウェアキーボードから入力したID/パスワードなどを盗むスクリーンショットスクラッパーへの対策、ブラウザのプロセス等に割り込みDLLやコードを実行させるインジェクションを使ったMITB攻撃への対策、偽のバンクサイトへのアクセスを防ぐ対策などが挙げられます。

ここでは、第三者機関によるネットバンキング保護機能の評価結果と、各セキュリティソフトのネットバンキング保護機能の特徴を確認します。

第3者機関によるオンラインバンキング保護技術の評価

ここでは、MRG EffitasのOnline Banking Certificationを確認します。数値(パーセント)が高いほど優秀です。

2015年のテスト結果

まず、2015年の結果を確認します。Kaspersky(カスペルスキー)のみ毎回100%ブロックできており、優秀であることが分かります。また、カスペルスキーはMRG Effitasの「Online Banking/Browser Security Award for 2014/2015」も獲得しています。

MRG Effitas Online Banking Certification 2015年
セキュリティソフト名 MRG Effitas Online Banking Certification
(オンライン保護技術の評価テスト)
2015年 Q1 2015年 Q2 2015年 Q3
auto block
ESET Smart Security 99% 100% 98%
Norton Internet Security 98% 94% 95%
ウイルスバスター 97% 95% 96%
Kaspersky Internet Security 100% 100% 100%
McAfee Internet Security 96% 92% 92%
G DATA Internet Security 100% 100% 95%
F-secure Internet Security 98% 97% 96%
Bitdefender(スーパーセキュリティZERO) 99% 98% 98%
K7-Computing (ウイルスセキュリティZERO) 不参加 不参加 不参加
※ パーセントの数値は、脅威からブロックできた割合
※ 100%はピンク、94%以下は灰色のセルにしています

2016~2017年のテスト結果

次は2016年以降の結果です。2016年のQ2から、「hehaviour」でのブロックもカウントされたブロック率が掲載されるようになりました。さらに、2016年Q4から、「Blocked in 24h」という24時間で対応できるようになった数もカウントされたブロック率が掲載されるようになりました。

結果は、やはりカスペルスキーのテスト結果が非常に良いです。「auto block + behaviour」でブロックされる確率は100%です。なお、カスペルスキーはMRG Effitasの「Online Banking/Browser Security Award for 2015/2016」も獲得しています。

ESET、ウイルスバスター、F-secure、Bitdefenderもまずまずのブロック率です。一方、Norton、Mcafeeの結果はあまりよくありませんでした。

MRG Effitas Online Banking Certification 2016 -2017年
セキュリティソフト名 MRG Effitas Online Banking Certification
(オンライン保護技術の評価テスト)
2016年 Q1 2016年 Q2 2016年 Q3 2016年 Q4 2017年 Q1 2017年 Q2
auto block
ESET Smart Security 100% 99% 100% 100% 96.3% 98%
Norton Internet Security 100% 100% 100% 97.44% 93.8% 78%
ウイルスバスター 93% 99% 97.4% 100% 100% 98%
Kaspersky Internet Security 100% 100% 98.7% 100% 98.8% 100%
McAfee Internet Security 95% 98% 98.7% 100% 98.8% 72%
G DATA Internet Security 98% 94% 98.7% 98.72% 97.5%  92%
F-secure Internet Security 98% 94% 98.7% 98.72% 95% 98%
Bitdefender(スーパーセキュリティZERO) 98% 94% 100% 100% 98.8% 98%
K7-Computing (ウイルスセキュリティZERO) 不参加 不参加 不参加 不参加 不参加 不参加
auto block + behaviour
ESET Smart Security 99% 100% 100% 98.8% 100%
Norton Internet Security 100% 100% 98.72% 100% 94%
ウイルスバスター 99% 97.4%  100% 100% 98%
Kaspersky Internet Security 100% 100% 100% 100% 100%
McAfee Internet Security 98% 98.7% 100% 98.8% 76%
G DATA Internet Security 96% 100% 98.72% 98.8% 94%
F-secure Internet Security 96% 100% 98.72% 100% 100%
Bitdefender(スーパーセキュリティZERO) 95% 100% 100% 98.8% 100%
K7-Computing (ウイルスセキュリティZERO) 不参加 不参加 不参加 不参加 不参加
auto block + behaviour + Blocked in 24h
ESET Smart Security 100% 98.8% 100%
Norton Internet Security 100% 100% 98%
ウイルスバスター 100% 100% 100%
Kaspersky Internet Security 100% 100% 100% 
McAfee Internet Security 100% 98.8% 94%
G DATA Internet Security 98.72% 98.8% 98%
F-secure Internet Security 98.72% 100% 100%
Bitdefender(スーパーセキュリティZERO) 100% 98.8% 100%
K7-Computing (ウイルスセキュリティZERO) 不参加 不参加 不参加
※ パーセントの数値は、脅威からブロックできた割合
※ 100%はピンク、94%以下は灰色のセルにしています

 

各セキュリティソフトのネットバンキング保護機能の特徴

次に、各セキュリティソフトのネットバンキング保護機能の詳細を紹介します。

ESET セキュリティソフト


インターネットバンキング保護機能

ESETは、V9.0で、「インターネットバンキング保護」という機能が搭載されました。

ネットバンクサイトへアクセスしようとすると、ESET独自のセキュアなブラウザが起動し、キーボード入力した情報はすべて暗号化され、安全に取引を行うことが可能です。

正規のサイトにアクセスしている状態で、アカウント情報を盗んでいくウイルスにも有効です。

ノートン セキュリティ


ノートンIDセーフを用いた銀行サイトへのID/パスワードの自動入力

特に「ネットバンキング保護」といった機能はありませんが、フィッシング詐欺対策機能などである程度防ぐことが可能ですし、また、ノートンIDセーフを使うことで、ある程度安全にネットバンキングを利用することができます。

ノートンIDセーフとは、ネットバンクサイトへのログイン情報などを安全な場所に保管しておき、ネットバンクサイトのログインページを開いたときに、自動でIDやパスワードを入力してくれる機能です。

キーボード入力しなくても良いためキーロガー対策になります。また詐欺サイトかどうかも判別してくれるので、フィッシング詐欺などにも役立ちます。

ただし、カスペルスキーなどの「ネット決済保護」のような機能ではありません。

ウイルスバスター クラウド


パスワード管理ソフト「パスワードマネージャー」を搭載


セキュアブラウザで安心に取引可能

パスワード管理ソフト「パスワードマネージャー」によって、ID/パスワードなどを安全な場所に管理することが可能です。

また、パスワードマネージャーと連携し、ネット銀行サイトへアクセスする際に、セキュアブラウザを利用することが可能です。このセキュアブラウザ内で不正なコードの実行を防ぐことができます。

パスワードマネージャーによって、ログインID/パスワードが自動入力されるため、便利にもなります(セキュリティカードや、ワンタイムパスワードを使うようなサイトへの自動ログインはできません)。

ただし、 IDを5つまでしか無料で使用できません。6つ以上使うには、別途費用(月額154円)が発生します。

カスペルスキー 2016 マルチプラットフォーム セキュリティ



ネット決済保護機能で安全に取引可能

カスペルスキーのネットバンキングを保護する「ネット決済保護」機能は、大変性能が良く、AV-TestのSecure Online Transaction(安全なオンライン取引)カテゴリで、AV-Test Innovation Awardを受賞しています。

また、冒頭で説明した通り、MRG EffitasのOnline Banking Certificationでの成績も非常に優秀です。

下記のような流れで処理しています。

1 本物のバンク/決済サイトかをチェック
2 暗号化通信に使用されている証明書をチェック
3 PCの脆弱性をチェック
4 保護されたブラウザでバンク/決済サイトへ接続
5 セキュリティキーボードでデータ入力

2015年版では、クリップボード内の盗み見防止(コピー/ペーストなど)にも対応しました。

マカフィー リブセーフ


パスワード管理ソフトならば搭載

マカフィーは、特にバンキング保護といったような機能はありませんが、TrueKeyまたはSafeKeyというパスワード管理ソフトによって、比較的安全にログインすることが可能です。

また、フィッシング詐欺対策の機能で、不正なサイトへ誘導されないように、ある程度防ぐこともできます。

ただし、MITB攻撃を防ぐような機能や、保護されたブラウザで不正操作を防ぐような機能はありません。

G DATA インターネットセキュリティ


MITB攻撃を防ぐ機能を搭載

G DATA インターネットセキュリティでは、バンクガードという機能で、ネットバンキングなどが安全に行えるようになっています。

バンクガードとは、MITB攻撃(正規のサイトへログイン中に不正操作を紛れ込ませ預金を不正に振り込ませる攻撃)をブロックする機能です。

また、フィッシング詐欺対策の機能で、不正なサイトへ誘導されないようにすることもできます。

F-Secure SAFE


バンキング保護機能で安全に決済可能

F-secureには、「バンキング保護」という機能があります。

バンキング保護のセッションが開いている間は、他の接続はブロックされます。銀行取引中に悪意のあるサイトへセションが張られようとすると、それをブロックすることができます。

ZERO スーパーセキュリティ


「決済ブラウザ」を起動したときの画面

ZERO スーパーセキュリティには「決済ブラウザ」という機能が用意されています。

この決済ブラウザを使うと、PCからソースネクストの専用サーバーまでVPNで接続され、盗聴されるのを防ぐことができます。

また、パスワード管理機能と連携できるようになり、便利になりました。

ZERO ウイルスセキュリティ


バーチャルキーボード搭載

ZERO ウイルスセキュリティは、バーチャルキーボードの機能はありますが、それ以外のネットバンキングを保護する機能はありません。

関連リンク

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