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セキュリティソフトのネットバンキング保護機能の評価

更新日:2018年2月27日

ネットバンキング保護とは?

ネットバンキング保護とは、2013年頃から多くなってきたネットバンキングの不正預金送信を防止する機能です。

各セキュリティソフトの多層防御である程度は防ぐことはできますが、より安全にネットバンキングが行えるような機能を提供しているセキュリティソフトも存在します。

具体的には、キーボードから入力したID/パスワードを盗むキーロガーへの対策、ソフトウェアキーボードから入力したID/パスワードなどを盗むスクリーンショットスクラッパーへの対策、ブラウザのプロセス等に割り込みDLLやコードを実行させるインジェクションを使ったMITB攻撃への対策、偽のバンクサイトへのアクセスを防ぐ対策などが挙げられます。

ここでは、第三者機関によるネットバンキング保護機能の評価結果と、各セキュリティソフトのネットバンキング保護機能の特徴を確認します。

 

【最新】オンラインバンキング保護技術の評価

第三者機関であるMRG EffitasのOnline Banking Certificationの最新の結果を掲載します。

ここでは、国内で販売されている主なセキュリティソフトの結果のみ抜粋して掲載します。詳細については、MRG Effitasのサイトをご覧ください。

In-the-Wild Real Financial Malware Test

流行りの80種類の金融マルウェアについて、ブロックできるかテストした結果です。


MRG Effitas Online Banking / Browser Security Certification Q3 2017 Level 2
参照元:MRG Effitas

 

Botnet Test & Simulator Test

Botnet Testは、ボットネットを模したシステムと取引する際に、決済データの漏えいを防止できるかのテストです。

Simulator Testは、APIフッキング攻撃に対する防御性能のテストです。

Botnet Test & Simulator Test
セキュリティソフト名 Botnet test Simulator test
TinyNuke
Chrome
HttpSendRequestW
IE
avast OK OK
AVG OK NG
Avira OK OK
Bitdefender OK OK
ESET OK OK
F-Secure OK OK
G DATA OK OK
Kaspersky OK OK
McAfee OK NG
Norton OK NG
Panda OK NG
ウイルスバスター OK OK
Webroot OK OK

 

 

過去の成績も含めて高成績なセキュリティソフト

最新版の評価結果だけでなく、過去の評価結果も含めて確認したときに、常に高い評価を得ているセキュリティアプリは次の通りです。

Kaspersky(カスペルスキー)のみ、毎回認定をとれており、非常に優秀です。

続いて、日本ではあまり馴染みがないと思いますが、Webrootも認定をとれている回数が多いです。

また、Norton(ノートン)、ESETも、比較的多いです。

  • Kaspersky Internet Security
  • Webroot Mobile Security
  • Norton Mobile Security
  • ESET Smart Security

過去のテスト結果

過去のMRG Effitas Online Banking / Browser Security Certification のテスト結果です。

MRG Effitas Online Banking / Browser Security Certification
セキュリティソフト名 MRG Effitas Online Banking Certification
(オンライン保護技術の評価テスト)
2015年 2016年 2017年
Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3
avast                      
AVG                      
Avira               認定     認定
Bitdefender               認定   認定  
ESET       認定 認定         認定 認定
F-Secure               認定     認定
G DATA 認定                    
Kaspersky 認定 認定 認定 認定 認定 認定 認定 認定 認定 認定 認定
McAfee               認定      
Norton         認定 認定 認定 認定     認定
Panda               認定     認定
ウイルスバスター               認定      
Webroot 認定 認定 認定 認定 認定 認定 認定 認定 認定   認定

 

 

各セキュリティソフトのネットバンキング保護機能の特徴

次に、各セキュリティソフトのネットバンキング保護機能の詳細を紹介します。

※国内でメジャーなセキュリティソフトのみ紹介します。

ESET セキュリティソフト


インターネットバンキング保護機能

ESETは、V9.0で、「インターネットバンキング保護」という機能が搭載されました。

ネットバンクサイトへアクセスしようとすると、ESET独自のセキュアなブラウザが起動し、キーボード入力した情報はすべて暗号化され、安全に取引を行うことが可能です。

正規のサイトにアクセスしている状態で、アカウント情報を盗んでいくウイルスにも有効です。

ノートン セキュリティ


ノートンIDセーフを用いた銀行サイトへのID/パスワードの自動入力

特に「ネットバンキング保護」といった機能はありませんが、フィッシング詐欺対策機能などである程度防ぐことが可能ですし、また、ノートンIDセーフを使うことで、ある程度安全にネットバンキングを利用することができます。

ノートンIDセーフとは、ネットバンクサイトへのログイン情報などを安全な場所に保管しておき、ネットバンクサイトのログインページを開いたときに、自動でIDやパスワードを入力してくれる機能です。

キーボード入力しなくても良いためキーロガー対策になります。また詐欺サイトかどうかも判別してくれるので、フィッシング詐欺などにも役立ちます。

ただし、カスペルスキーなどの「ネット決済保護」のような機能ではありません。

ウイルスバスター クラウド


パスワード管理ソフト「パスワードマネージャー」を搭載


セキュアブラウザで安心に取引可能

パスワード管理ソフト「パスワードマネージャー」によって、ID/パスワードなどを安全な場所に管理することが可能です。

また、パスワードマネージャーと連携し、ネット銀行サイトへアクセスする際に、セキュアブラウザを利用することが可能です。このセキュアブラウザ内で不正なコードの実行を防ぐことができます。

パスワードマネージャーによって、ログインID/パスワードが自動入力されるため、便利にもなります(セキュリティカードや、ワンタイムパスワードを使うようなサイトへの自動ログインはできません)。

ただし、 IDを5つまでしか無料で使用できません。6つ以上使うには、別途費用(月額154円)が発生します。

カスペルスキー セキュリティ



ネット決済保護機能で安全に取引可能

カスペルスキーのネットバンキングを保護する「ネット決済保護」機能は、大変性能が良く、AV-TestのSecure Online Transaction(安全なオンライン取引)カテゴリで、AV-Test Innovation Awardを受賞しています。

また、冒頭で説明した通り、MRG EffitasのOnline Banking Certificationでの成績も非常に優秀です。

下記のような流れで処理しています。

1 本物のバンク/決済サイトかをチェック
2 暗号化通信に使用されている証明書をチェック
3 PCの脆弱性をチェック
4 保護されたブラウザでバンク/決済サイトへ接続
5 セキュリティキーボードでデータ入力

2015年版では、クリップボード内の盗み見防止(コピー/ペーストなど)にも対応しました。

マカフィー リブセーフ


パスワード管理ソフトならば搭載

マカフィーは、特にバンキング保護といったような機能はありませんが、TrueKeyまたはSafeKeyというパスワード管理ソフトによって、比較的安全にログインすることが可能です。

また、フィッシング詐欺対策の機能で、不正なサイトへ誘導されないように、ある程度防ぐこともできます。

ただし、MITB攻撃を防ぐような機能や、保護されたブラウザで不正操作を防ぐような機能はありません。

G DATA インターネットセキュリティ


MITB攻撃を防ぐ機能を搭載

G DATA インターネットセキュリティでは、バンクガードという機能で、ネットバンキングなどが安全に行えるようになっています。

バンクガードとは、MITB攻撃(正規のサイトへログイン中に不正操作を紛れ込ませ預金を不正に振り込ませる攻撃)をブロックする機能です。

また、フィッシング詐欺対策の機能で、不正なサイトへ誘導されないようにすることもできます。

ZERO スーパーセキュリティ


「決済ブラウザ」を起動したときの画面

ZERO スーパーセキュリティには「決済ブラウザ」という機能が用意されています。

この決済ブラウザを使うと、PCからソースネクストの専用サーバーまでVPNで接続され、盗聴されるのを防ぐことができます。

また、パスワード管理機能と連携できるようになり、便利になりました。

ZERO ウイルスセキュリティ


バーチャルキーボード搭載

ZERO ウイルスセキュリティは、バーチャルキーボードの機能はありますが、それ以外のネットバンキングを保護する機能はありません。

関連リンク

各社セキュリティソフトの詳細な比較はこちらをご覧ください。