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VAIO S13(2017、2018年モデル)の実機レビュー

更新日:2018年1月18日

LTE対応でしかも軽い13.3型モバイルPC

VAIO S13は、LTEに対応した13.3型モバイルノートパソコンです。

格安SIMを挿入すれば、どこでもすぐにインターネットへ接続することが可能です。

また、LTEに対応した13.3型の個人向けノートPCとしては、筆者が知る限り最も軽量(約1.06kg)で、持ち運びにも便利です。

VGAやLANなどビジネスシーンで役立つポートも搭載しています。

発売当初は、第7世代インテルCoreプロセッサーのCPUでしたが、2018ねん1月に第8世代Coreプロセッサーも選択できるようになりました。

2018/1/18追記:第8世代インテルCoreプロセッサーを選択可能になったことで、記事の加筆、修正を行いました。

CPU 第7世代、第8世代Core
/ Celeron
メモリ 最大16GB
ストレージ SATA SSD / PCIe SSD
液晶サイズ 13.3型
液晶種類 FHD 広視野角 非光沢
質量 第8世代CPU:約1.07kg
それ以外:約1.06kg
バッテリー 第8世代CPU:約11-12時間
それ以外:約11.5-12.5時間
価格 約11万円~

 

 

レビュー機は当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

  • Core i5-7200U、8GBメモリ、256GB M.2 SATA SSD

目次

お忙しい方は、「1」の特徴のみお読みください。

VAIO S13の特徴

VAIO S13の大きな特徴は、LTEに対応しつつ質量が比較的軽い点だと思います。LTEに対応した13型クラスのモバイルノートPCはかなり少なく、それだけでも貴重ですが、本製品はその上、質量も軽くなっています。

ついにLTEに対応し、どこでもインターネットが可能に!

11.6型のVAIO S11は、かなり前からLTEに対応していましたが、13.3型のVAIO S13も、今回ついにLTEに対応しました。

LTEに対応していないパソコンは、モバイルWiFiルーターを使用したり、スマホのテザリング機能を使ったりする必要があります。しかし、モバイルWiFiルーターは外出先へ持っていくのを忘れると、1日中作業が滞ってしまったり、スマホは充電切れが気になって、あまり長く使えません。

LTEに対応しているVAIO S13なら、月額900円くらいの格安SIMを挿入すれば、他に何も持ち歩く必要なく、スマホの充電切れも心配することなく、安心して外でもインターネットができます。

レビュー機も格安SIMに対応しているので、BIGLOBEのSIMを挿入し使ってみましたが、速度面も問題ないですし、スリープ復帰後もすぐにネットに接続できました。なお、SIMサイズは、micro SIMです。


LTE対応モデルあり。サイズはmicro SIM

LTE対応の13.3型ノートPCの中では、おそらく最軽量

PC本体の質量は、約1.06~1.07kgと比較的軽量です。最近は1kgを切るような製品も多いことから、そのようなPCよりは重いですが、モバイルノートPCの平均質量よりは、軽いと思います。

モバイルノートパソコンは13.3型の液晶を搭載した製品が最も多く、最も売れ筋のサイズですが、"LTEに対応した13.3型の個人向けノートPC"という少し絞ったカテゴリの中では、VAIO S13は筆者が知る限り最も軽いです。


比較的軽量

追記 第8世代インテルCPU選択可能に!VAIO TruePerformanceでさらに性能向上

2018年1月18日に、第8世代インテルCPUも選択できるようになりました。

第8世代インテルCPUになっただけでも、かなり性能が上がりますが、第8世代インテルCPUを搭載されたモデルは「VAIO TruePerformance」という機能が追加されました。この機能を適用すると、適用前に比べて10%強ベンチマークスコアが向上しています。詳しい仕組みは、下のデータ参照元をご覧ください。


ベンチマークスコアの比較
データ参照元:開発者が語る「VAIO TruePerformance」- VAIO

 

第8世代インテルCPUを搭載するだけで発熱が心配なのに、このようなパフォーマンス向上機能を追加して、放熱は大丈夫なのか気になるところですが、PC Watch様の記事によると、第8世代インテルCPUを搭載したモデルは、次のように冷却機構も改善されているようです。ただし、その分、質量が約10gほど重くなっています。

放熱用ヒートパイプの熱輸送力を33%向上させつつ、放熱用フィンの熱交換率も10%向上させた。さらに、ファン回転テーブルのチューニングなどを行なうことで、前提的な放熱能力の向上を達成。
引用元:PC Watch様

 

追記 第8世代インテルCPUモデルでは、ALL BLACK EDITIONが追加

第8世代インテルCPUモデルでは、ALL BLACK EDITIONというプレミアムエディションが追加されました。「VAIO」のロゴやオーナメントが全て「黒」に統一されており、特別感のあるカラーになっています。さらに、パッケージやクリーニングクロスなどの付属品も「黒」になっているそうです。


ALL BLACK EDITION

追記 各モデルとの比較

2017年9月に発売されたモデルと、新しく2018年1月に発売されたモデルとを合わせて仕様を確認します。

2018年1月モデルは、第8世代インテルCPUを搭載し、またVAIO TruePerformanceの機能も搭載されたことで、パフォーマンスは飛躍的にUPしています。

一方、2017年9月モデルは、質量が10gほど軽く、バッテリー駆動時間も仕様値で約30分長くなっています。2017年に購入した方は、「第8世代CPUモデルが出るなら早く言ってよ」と言いたくなると思いますが、若干のメリットもあるので、落ち込まないように。また、モバイルPCで行うような多くの用途は第7世代インテルCPUでも十分です。

なお、どのモデルも、キーボードやポートの配置など、筐体自体は変わっていません。

VAIO S13の2017年モデルと2018年モデルの比較
  2018年1月モデル 2017年9月モデル
ALL BLACK EDITION 通常モデル 通常モデル
CPU Core i7-8550U Core i7-8550U
Core i5-8250U
Core i5-7200U
Core i3-7100U
Celeron 3865U
メモリ 8 / 16GB 4 ~ 16GB
ストレージ PCIe SSD SATA SSD
PCIe SSD
SATA SSD
PCIe SSD
質量 約1.07kg 約1.06kg
バッテリー駆動時間 約11.0 - 12.0時間 約11.5 - 12.5時間
VAIO TruePerformance 対応 非対応
レビュー レビュー
※ CeleronのCPUの場合、メモリは4GB、ストレージはSATA SSDのみとなります。

ポートの種類が多くビジネス向きだが、USB Type-Cはなし

最近のモバイルノートパソコンは、質量を極限まで軽くするために、USB Type-Cポートしか搭載していないケースがあります。そこまでいかなくても、ポートの種類は減少傾向にあり、USB Type-CとフルサイズUSBしか搭載していない場合も多いです。

一方、VAIO S13は、フルサイズのUSBの他に、HDMI、LAN、VGAなど数多くの種類のポートが搭載されています。特に会社では、無線LANを禁止しているケースも多く、その場合、有線LANポートが搭載されていると便利ですし、プロジェクターなどを接続する場合はVGAやHDMIポートを使う場合が多いです。家庭でも、HDMIポートがあると便利で、パソコンでしか再生できないような動画を、大画面のテレビに出力して観ることが可能です。

ただし、VAIO S13に、USB Type-CおよびThunderboltポートは搭載していません。USB Type-C接続の周辺機器を接続したり、Thunderboltドックを接続したりしたいと考えていた方は、本製品ではできないためご注意下さい。どちらかというとビジネス向けのポート構成になっていると思います。


VGAやLANポートを搭載

流行りの狭額縁ではない

XPS 13で狭額縁の液晶(周りのフレームが細い液晶)が採用されたのを皮切りに、最近発売されるモバイルノートパソコンは、狭額縁の液晶のモバイルノートパソコンが非常に多くなりました。狭額縁の液晶の場合、確かにメリットが多く、サイズがコンパクトになり、見た目もスッキリとします。

しかし、VAIO S13は普通の広めのフレームです。狭額縁の13.3型液晶を搭載したノートPCと比べると、ややサイズが大きくなっており、見た目もやや古臭さを感じます。


狭額縁ではない

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

まず、最大輝度は実測で256cd/m2となっています。モバイルノートパソコンの中では普通の最大輝度だと思います。

IPSパネルを搭載しており、視野角は良いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや青色が強く発色していることが分かります。ただ、一般のユーザーはそれほど気にはならないでしょう。写真などを仕事で扱う方には、やや気になるかもしれません。その場合は、カラーマネージメントツールで、キャリブレーションすると良いでしょう。


ガンマ補正曲線
※ i1Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は、ノートパソコンとしては広めだと思います。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。


画面への映り込み

 

画素形状です。ギラつきはほとんど感じません。


画面拡大

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

メーカー仕様表を確認するとキーピッチは約19mm(横方向)、キーストロークは約1.2mmとあります。縦方向のキーピッチは実測で約18.5mmです。キーストロークは浅いですが、キーピッチは十分あると思います。

キートップはわずかに凹んでいます。キーの押し出しが軽い(抵抗感が無い)ため、筆者はやや違和感を感じますが、軽めのタッチでタイピングする方には合っていると思います。

なお、英語キーボードも選択することができる点は、嬉しく思う方が多いのではないかと思います。

キートップには専用開発したフッ素含有UV硬化塗装を使用し、テカリを防いでいます。確かに手が脂ぎっているときタイピングしてもテカリはほとんどありませんでした。ただし、ブラックのカラーの場合、パームレストは皮脂のテカリが目立ちました。シルバーならパームレストもそれほど目立たないと思います。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2


キーの拡大図3


キーの拡大図4

 

パームレスト側の高さが低く、机との段差が少なくなっており、手首にかかる負担が軽減されています。


机との段差を抑えたパームレスト

 

キーボードバックライトも搭載しています。


キーボードバックライト

 

タッチパッドはやや小さめです。指の動かしやすさは普通です。クリックボタンは独立していますがやや固め(押すときに力が必要)です。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

第7世代、第8世代インテルCoreプロセッサーおよびCeleronを搭載可能です。迷ったら、Core i7-8550Uが無難かと思います。


CPUの選び方(筆者の独自判断)

ストレージ

3,000MB/sの速度が出る非常に高速なSSDと、SATA SSDを選択可能です。体感速度はどちらもそれほど変わらないため、容量で選ぶと良いと思います。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)

VAIO S13で計測したベンチマーク

以下、Core i5-7200U、8GBメモリ、256GB M.2 SATA SSDの構成でのベンチマーク結果を掲載します。

PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i5-7200U
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)

Core i5-7200U、インテル HD グラフィックス 620
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Core i5-7200U
x265でエンコード (※1) 45分37秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 4分40秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark
(ストレージの評価)

256GB M.2 SATA SSD

質量のチェック

VAIO S13の質量は、メーカー仕様値で、第7世代インテルCPUとCeleronのモデルが約1.06kg、第8世代インテルCPUのモデルが約1.07kgとなっています。

第7世代インテルCPUモデルで計測した当サイトでの計測値は下図の通りです。PC本体は比較的軽いです。ACアダプターは普通かなと思います。


質量の計測値

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は35Whと、モバイルノートパソコンとしてはやや少なめです。メーカー公表値は、JEITA2.0測定法で、第7世代インテルCPUとCeleronのモデルが約11.5~12.5時間、第8世代インテルCPUモデルが約11.0~12.0時間となっています。


バッテリーの仕様

 

当サイトで実測したバッテリー駆動時間の結果は、下表の通りです。環境や使用アプリによって駆動時間は変わってきますが、仕事で使用するなら、「PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト」の結果が一番参考になると思います。他のモバイルノートパソコンと比較すると、やや短めの駆動時間です。

バッテリー駆動時間(当サイトによる計測値)
  Core i5-7200Uモデル
PCMark 8 Home のテスト ※1 3時間43分
PCMark 8 Work のテスト ※2 4時間40分
動画再生時 ※3 6時間29分
※画面輝度を約120cd/m2に調整して計測
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。

SDカード挿入後の出っ張りは、あまりありません。


SDカードスロット挿入後の画像

 

アクセス速度は普通です。


UHS-Ⅰ対応カード

 

 

 

 

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