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VAIO S13(2017年モデル)の実機レビュー

更新日:2017年10月5日

LTE対応でしかも軽い

VAIO S13は、LTEに対応した13.3型モバイルノートパソコンです。

格安SIMを挿入すれば、どこでもすぐにインターネットへ接続することが可能です。

また、LTEに対応した13.3型の個人向けノートPCとしては、筆者が知る限り最も軽量(約1.06kg)で、持ち運びにも便利です。

VGAやLANなどビジネスシーンで役立つポートも搭載しています。

ただし、新製品ではありますが、CPUは第7世代インテルCoreプロセッサーとなります。


※レビュー機は当サイトの購入品です

VAIO S13(2017年9月発売モデル)の基本スペック

VAIO S13(2017年9月発売モデル)のスペックです。特徴的な部分は赤字にしています。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
第7世代インテルCoreプロセッサーまたはCeleronです。
グラフィックカード
CPU内蔵のグラフィックスです。
 
液晶ディスプレイ
13.3型ワイド、フルHD広視野角非光沢液晶です。
メモリ
LPDDR3のメモリを最大16GBまで選択できます(デュアルチャンネル)。
M.2 SSD
PCIe接続またはSATA接続のM.2 SSDを選択可能です。
光学ドライブ
内蔵光学ドライブは搭載していません。
 
バッテリー駆動時間
約11.5~12.5時間(JEITA2.0測定法)です。
 
その他
質量は約1.06kg、薄さは15.0~17.9mmです。
 

 

今回は次の構成でレビューをしています。

  • Core i5-7200U、8GBメモリ、256GB M.2 SATA SSD

目次

お忙しい方は、「1」の特徴のみお読みください。

VAIO S13の特徴

VAIO S13の大きな特徴は、LTEに対応しつつ質量が比較的軽い点だと思います。LTEに対応した13型クラスのモバイルノートPCはかなり少なく、それだけでも貴重ですが、本製品はその上、質量も軽くなっています。ただしCPUは、第7世代CPUです。詳細を以下に説明します。

ついにLTEに対応し、どこでもインターネットが可能に!

11.6型のVAIO S11は、かなり前からLTEに対応していましたが、13.3型のVAIO S13も、今回ついにLTEに対応しました。

LTEに対応していないパソコンは、モバイルWiFiルーターを使用したり、スマホのデザリング機能を使ったりする必要があります。しかし、モバイルWiFiルーターは外出先へ持っていくのを忘れると、1日中作業が滞ってしまったり、スマホは充電切れが気になって、あまり長く使えません。

LTEに対応しているVAIO S13なら、月額900円くらいの格安SIMを挿入すれば、他に何も持ち歩く必要なく、スマホの充電切れも心配することなく、安心して外でもインターネットができます。

レビュー機も格安SIMに対応しているので、BIGLOBEのSIMを挿入し使ってみましたが、速度面も問題ないですし、スリープ復帰後もすぐにネットに接続できました。なお、SIMサイズは、micro SIMです。


LTE対応モデルあり。サイズはmicro SIM

なぜか第7世代CPU・・・

2017年9月から第8世代インテルCoreプロセッサーを搭載したモバイルノートパソコンが出荷され始めているのに、VAIO S13は9月に発売されたにも関わらず、一世代前の第7世代Coreプロセッサーを搭載しています。

開発が遅れたのか、安くなったCPUを搭載したかったのか分かりませんが、ちょっと残念です。ただ、動画編集やエンコードなどをしようと思っている方はやや影響が出るかもしれませんが、一般的にモバイルPCで行うようなライトな作業なら、第7世代Coreプロセッサーでも全く問題にならないと思います。


なぜか第8世代ではなく、第7世代CPUを搭載

LTE対応の13.3型ノートPCの中では、おそらく最軽量

PC本体の質量は、約1.06kgと比較的軽量です。最近は1kgを切るような製品も多いことから、そのようなPCよりは重いですが、モバイルノートPCの平均質量よりは、軽いと思います。

モバイルノートパソコンは13.3型の液晶を搭載した製品が最も多く、最も売れ筋のサイズですが、"LTEに対応した13.3型の個人向けノートPC"という少し絞ったカテゴリの中では、VAIO S13は筆者が知る限り最も軽いです。


比較的軽量

ポートの種類が多くビジネス向きだが、USB Type-Cはなし

最近のモバイルノートパソコンは、質量を極限まで軽くするために、USB Type-Cポートしか搭載していないケースがあります。そこまでいかなくても、ポートの種類は減少傾向にあり、USB Type-CとフルサイズUSBしか搭載していない場合も多いです。

一方、VAIO S13は、フルサイズのUSBの他に、HDMI、LAN、VGAなど数多くの種類のポートが搭載されています。特に会社では、無線LANを禁止しているケースも多く、その場合、有線LANポートが搭載されていると便利ですし、プロジェクターなどを接続する場合はVGAやHDMIポートを使う場合が多いです。家庭でも、HDMIポートがあると便利で、パソコンでしか再生できないような動画を、大画面のテレビに出力して観ることが可能です。

ただし、VAIO S13に、USB Type-CおよびThunderboltポートは搭載していません。USB Type-C接続の周辺機器を接続したり、Thunderboltドックを接続したりしたいと考えていた方は、本製品ではできないためご注意下さい。どちらかというとビジネス向けのポート構成になっていると思います。


VGAやLANポートを搭載

流行りの狭額縁ではない

XPS 13で狭額縁の液晶(周りのフレームが細い液晶)が採用されたのを皮切りに、最近発売されるモバイルノートパソコンは、狭額縁の液晶のモバイルノートパソコンが非常に多くなりました。狭額縁の液晶の場合、確かにメリットが多く、サイズがコンパクトになり、見た目もスッキリとします。

しかし、VAIO S13は普通の広めのフレームです。狭額縁の13.3型液晶を搭載したノートPCと比べると、ややサイズが大きくなっており、見た目もやや古臭さを感じます。


狭額縁ではない

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

まず、最大輝度は実測で256cd/m2となっています。モバイルノートパソコンの中では普通の最大輝度だと思います。

IPSパネルを搭載しており、視野角は良いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや青色が強く発色していることが分かります。ただ、一般のユーザーはそれほど気にはならないでしょう。写真などを仕事で扱う方には、やや気になるかもしれません。その場合は、カラーマネージメントツールで、キャリブレーションすると良いでしょう。


ガンマ補正曲線
※ i1Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は、ノートパソコンとしては広めだと思います。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。


画面への映り込み

 

画素形状です。ギラつきはほとんど感じません。


画面拡大

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

メーカー仕様表を確認するとキーピッチは約19mm(横方向)、キーストロークは約1.2mmとあります。縦方向のキーピッチは実測で約18.5mmです。キーストロークは浅いですが、キーピッチは十分あると思います。

キートップはわずかに凹んでいます。キーの押し出しが軽い(抵抗感が無い)ため、筆者はやや違和感を感じますが、軽めのタッチでタイピングする方には合っていると思います。

個体差があるかもしれませんが、「T」のキーの反応が悪い(押しても入力されていないことがたまにある)のも気になりました。

なお、英語キーボードも選択することができる点は、嬉しく思う方が多いのではないかと思います。

キートップには専用開発したフッ素含有UV硬化塗装を使用し、テカリを防いでいます。確かに手が脂ぎっているときタイピングしてもテカリはほとんどありませんでした。ただし、ブラックのカラーの場合、パームレストは皮脂のテカリが目立ちました。シルバーならパームレストもそれほど目立たないと思います。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2


キーの拡大図3


キーの拡大図4

 

パームレスト側の高さが低く、机との段差が少なくなっており、手首にかかる負担が軽減されています。


机との段差を抑えたパームレスト

キーボードバックライトも搭載しています。


キーボードバックライト

 

タッチパッドはやや小さめです。指の動かしやすさは普通です。クリックボタンは独立していますがやや固め(押すときに力が必要)です。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

第7世代インテルCoreプロセッサーを搭載可能です。第8世代CPUを選択できなかったのは残念です。ただし、編集系の作業(動画編集やエンコード処理など)を行わなければ、このCPUでも十分です。


CPUの選び方(筆者の独自判断)

ストレージ

3,000MB/sの速度が出る非常に高速なSSDと、SATA SSDを選択可能です。体感速度はどちらもそれほど変わらないため、容量で選ぶと良いと思います。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)

VAIO S13で計測したベンチマーク

以下、Core i5-7200U、8GBメモリ、256GB M.2 SATA SSDの構成でのベンチマーク結果を掲載します。

PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i5-7200U
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)

Core i5-7200U、インテル HD グラフィックス 620
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Core i5-7200U
x265でエンコード (※1) 45分37秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 4分40秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark
(ストレージの評価)

256GB M.2 SATA SSD

質量のチェック

VAIO S13の質量は、メーカー仕様値で約1.06kgとなっています。

当サイトでの計測値は下図の通りです。PC本体は比較的軽いです。ACアダプターは普通かなと思います。


質量の計測値

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は35Whと、モバイルノートパソコンとしてはやや少なめです。メーカー公表値は、JEITA2.0測定法で約11.5~12.5時間となっています。


バッテリーの仕様

 

当サイトで実測したバッテリー駆動時間の結果は、下表の通りです。環境や使用アプリによって駆動時間は変わってきますが、仕事で使用するなら、「PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト」の結果が一番参考になると思います。他のモバイルノートパソコンと比較すると、やや短めの駆動時間です。

バッテリー駆動時間(当サイトによる計測値)
  バッテリー駆動時間
PCMark 8 Home のテスト ※1 3時間43分
PCMark 8 Work のテスト ※2 4時間40分
動画再生時 ※3 6時間29分
※画面輝度を約120cd/m2に調整して計測
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。

SDカード挿入後の出っ張りは、あまりありません。


SDカードスロット挿入後の画像

 

アクセス速度は普通です。


UHS-Ⅰ対応カード

 

 

 

 

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