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NEC LAVIE Direct HZ の実機レビュー
2in1でも約769gしかない
LAVIE Direct HZは、13.3型液晶搭載ノートPCとしては、世界最軽量のモバイルノートパソコンです。
Celeron/Core i3モデルであれば約769gという軽さです。大容量バッテリーを搭載したCore i7/Core i5モデルでも約831gという軽さです。
この軽さで、液晶が360度回転しタッチパネルにも対応した2 in 1 パソコンであることが驚きです。
また、最近流行りの狭額ベゼルを採用し、従来モデルよりもボディがコンパクトになりました。
2017.4.3 追記:Core i3モデルとCore i5モデルの各種計測結果を追記しました。
メーカーサイト:
NEC Direct(LAVIE Direct HZ)
※レビュー機は、Core i5モデルが当サイトでの購入品、Core i3/Core i7モデルがメーカーからの貸出品です。
目次
LAVIE Direct HZ (2017年春モデル) の基本スペック
カスタマイズモデル LAVIE Direct HZ [Hybrid ZERO](2017年春モデル)のスペックです。特徴的な部分は赤字にしています。2017年春モデル以外は、選択できるパーツは異なります。なお、店頭で販売されているカタログモデル LAVIE Hybrid ZEROはパーツが固定されています。カスタマイズモデルとカタログモデルの違いはこちらをご覧ください。
CPU Celeronまたは第7世代インテルCPU(Uシリーズ)を選択可能です。 |
グラフィックカード CPU内蔵のグラフィックスです。 |
液晶ディスプレイ 13.3型ワイド、IPS、非光沢、タッチパネル対応、フルHD液晶です。 |
SSD SATA SSDまたはPCIe-NVMe SSDを選択できます。 |
メモリ DDR3のメモリを最大8GBまで選択可能です。 |
光学ドライブ 内蔵光学ドライブは搭載していません。 |
バッテリー駆動時間 Core i7/i5モデルが約10.0時間、 Core i3/Celeronモデルが約6.5時間です。 |
その他 Core i7/i5モデルが約831g、 Core i3/Celeronモデルが約769gです。 |
今回は、次の3つのモデルの構成でレビューをしています。
- Core i5-7200U、メモリ8GB、128GB SATA SSD
- Core i7-7500U、メモリ8GB、512GB PCIe-NVMe SSD NEW!
- Core i3-7100U、メモリ4GB、256GB SATA SSD NEW!
特徴1 - 液晶が360度回転する 2 in 1 パソコン
LAVIE Direct HZは、液晶が360度回転するタイプの2 in 1 パソコンです。
2016年までに発売されたLAVIE Direct HZは、クラムシェルモデルと2 in 1 モデルと分かれていましたが、2017年春に発売されたLAVIE Direct HZでは2 in 1 モデルのみになりました。
下図のように様々なスタイルでPCを使うことができます。
タブレットとしても利用可能
タッチパネルPCとしては珍しい非光沢液晶
通常、タッチパネルを搭載した液晶は、グレア仕様が多いですが、本製品はノングレア仕様となっており、画面への映り込みが少なく作業向きです。また、ベゼル(液晶の枠)と液晶とに段差がありますが、画面の端からのスワイプも問題なく出来ます。
ノングレア液晶
特徴2 - 13.3型ノートでは世界最軽量の約769g
NEC LAVIE Direct HZは、最軽量モデルで約769gしかなく、13.3型ノートでは世界最軽量となっています。
なお、本製品は2つのモデルがあり、Core i3/Celeronモデルは約769gですが、Core i7/i5モデルは搭載しているバッテリー容量が重いため、約831gとなります。
Core i7/i5モデル | Core i3/Celeronモデル | |
---|---|---|
質量 | 約831g | 約769g |
当サイトで実測した質量は下図の通りです。
PC本体の質量
ACアダプターも比較的軽量です。
ACアダプターの質量
特徴3 - 狭額ベゼルでコンパクトボディ
本製品は、ベゼルが非常に狭く、従来製品よりもボディがコンパクトになっています。
狭額ベゼルを採用
旧モデルとの比較
旧モデル(2016年秋冬モデル)のLAVIE Direct HZと比較すると、液晶サイズが同じなのに、ボディが一回り小さくなっています。
旧LAVIE Direct HZ(2016年秋冬モデル)とのサイズの比較
旧LAVIE Direct HZ(2016年秋冬モデル)とのベゼル幅の比較
XPS 13 2-in-1との比較
狭額ベゼルノートの元祖と言えば、XPS 13シリーズだと思いますが、XPS 13 2-in-1とLAVIE Direct HZを比較したのが下図です。横幅はほぼ同じですが、縦幅はXPS 13 2-in-1のほうがやや短かったです。
XPS 13 2-in-1 との比較
スマートベゼル機能を搭載
ベゼルが狭いと、タブレットスタイルにしたときに、誤って指が画面に触れてしまうことが多くなりますが、本製品はスマートベゼル機能というのを搭載しており、画面の表示エリアを小さくし、タッチで動作しないスペースを増やしてくれます。
スマートベゼルの設定画面
タブレットスタイルにするとタッチで動作しないスペースができる
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
なお、今回、3つのレビュー機を用いましたが、いずれも同じパネルでした。
最大輝度は、当サイトによる計測では287cd/m2でした。
視野角は、IPSパネルを搭載しているため広いです。
視野角
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。比較的自然な発色です。
ガンマ補正曲線
※i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください
色域は、ノートパソコンとしては広めです。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状などです。ギラつきはほぼ感じません。
画素の拡大図
液晶は非光沢となっており、映り込みは少ないです。
画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
メーカーの仕様表には、キーピッチが約18mm、キーストロークは約1.2mmと書かれています。キートップはほぼフラットで、たわみはありませんが、底つきの衝撃をやや感じます。キーストロークの浅さがきになりますが、慣れれば普通に打てるでしょう。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
キーの拡大図3
キーの拡大図4
クリックボタンが独立している点はよいですが、その分、タッチパッドの縦幅が短くなっています。
トラックポイント&タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPUの選び方
本製品は、「Uシリーズ」のCoreプロセッサーを選択でき、モバイルノートPCとしては標準的な性能です。Celeron 3865Uも選択できますが、このCPUを使ったことがないためベンチマークスコアは不明です。ただ、下図のCeleron 3855Uよりもやや良い程度だと思います。
CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
ストレージの選び方
本製品で選択できるストレージは下図の通りです。超高速なPCIe-NVMe SSDも選択可能です。
ストレージの選び方(筆者の独自判断)
LAVIE Direct HZで計測したベンチマーク
以下、本機でのベンチマークスコアです。
(CPU性能の評価)
Core i7-7500U
Core i5-7200U
Core i3-7100U
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)
Core i7-7500U、インテル HD グラフィックス 620
Core i5-7200U、インテル HD グラフィックス 620
Core i3-7100U、インテル HD グラフィックス 620
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i7-7500U | Core i5-7200U | Core i3-7100U | |
---|---|---|---|
x265でエンコード (※1) | 42分48秒 | 45分20秒 | 55分36秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ― | ― | ― |
QSVでエンコード (※3) | 04分00秒 | 04分08秒 | 05分32秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)
512GB PCIe-NVMe M.2 SSD(SAMSUNG MZVKW512HMJP)
256GB SATA M.2 SSD(SanDisk SD7SN6S256G)
128GB SATA M.2 SSD(SanDisk SD7SN6S128G1001)
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー駆動時間は、Core i7/i5モデルとCore i3/Celeronモデルとで異なります。Core i7/i5モデルのほうが大きな容量のバッテリーを搭載しており、駆動時間が長くなっています(その代わり質量は重くなります)。
Core i7/i5モデル | Core i3/Celeronモデル | |
---|---|---|
バッテリー容量 | 45Wh | 30Wh |
バッテリー駆動時間 | 約10.0時間 | 約6.5時間 |
質量 | 約831g | 約769g |
当サイトで計測したバッテリー駆動時間は下表の通りです。45Whのバッテリーを搭載したときは普通の駆動時間です。ただし、45Whのバッテリーを搭載している割にはやや短いと感じました。また、同じ45Whバッテリーでも、Core i7よりCore i5を搭載したほうが、バッテリーは長持ちします。
30Whのバッテリーを搭載しているときは、やや短い駆動時間です。
Core i7モデル (45Wh) |
Core i5モデル (45Wh) |
Core i3モデル (30Wh) |
|
---|---|---|---|
PCMark 8 Home ※1 | 3時間42分 | 4時間05分 | 3時間03分 |
PCMark 8 Work ※2 | 4時間20分 | 5時間10分 | 3時間38分 |
動画再生時 ※3 | 7時間35分 | 7時間48分 | 4時間54分 |
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。
カード挿入後の出っ張りはありません。
SDカード挿入後の外観
速度は速いです。UHS-Ⅱにも対応しています。
SDカードのベンチマーク(UHS-Ⅱのカードで測定)