レノボ ideapad 720S(15.6型)の特徴

更新日:2018年2月16日

GeForce GTX 1050Tiを搭載しつつ、薄型・軽量

ideapad 720Sは、GeForce GTX 1050Tiを搭載しつつ、薄型・軽量で持ち運びにも適した15.6型ノートPCです。

GeForce 1050Tiを搭載することで、エントリーゲーミングPC並みの性能を持っており、GPU支援が利用できるアプリケーションをつかう場合にも最適です。

外見は、ゲーミングPCのような派手なデザインではなく、アルミボディのスリムなボディとなっています。

質量は約1.9kgとなっており、15.6型液晶+GeForceを搭載したノートPCとしては、軽量と言えるでしょう。このスペックを気軽に持ち運べるのは、大きなメリットです。

ideapad 720Sは、レノボの直販サイトでは購入できず、量販店モデルのみとなっています。13.3型のideapad 720Sとは違い、価格が高い点はデメリットです。

CPU Core i7-7700HQ
Core i5-7300HQ
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ SSD PCIe
液晶サイズ 15.6型
グラフィックス GeForce GTX 1050Ti
液晶種類 FHD IPS 光沢なし
質量 約1.9kg
バッテリー駆動 最大約12.2時間
価格 157,788円~

 

ideapad 720Sの特徴

GeForce GTX 1050Ti(4GB)を搭載を搭載

ideapad 720Sの大きな特徴は、ゲーミングノートPCでもないのに、GeForce GTX 1050Ti(4GB)の外部グラフィックスを搭載している点です。外部グラフィックスとしてはエントリークラスではあるものの、FHDで中程度のグラフィック品質設定でゲームができるくらいの性能を持っています(もちろん、ゲームにもよります)。グラフィックスについての詳細は、こちらをご覧ください。

しかも、ノートPCに搭載されるGeForce GTX 1050Tiは、グラフィックメモリが2GBしかないケースも多いですが、ideapad 720Sは4GBのグラフィックメモリを搭載しています。2GBだとゲームによっては足りないケースも多いので、4GBあると安心です。


ideapad 720Sの前面と背面

 

ただし、側面を見渡しても、大きな排気口がありません。おそらく、キーボードと液晶の間の隙間から排気していると思いますが、この排気方法で大丈夫かなと心配にはなります。また、ボディが非常に薄型ですので、大型のファンは搭載されていないと思われ、放熱性能は悪そうに感じます。グラフィックスに負荷がかかった時の熱の処理の部分が少し気になるところです。クロックが低めに動作するとかしそうです。

とはいえ、画像や動画の編集などの作業を行うときなどに、外部グラフィックスは力を発揮するでしょう。逆に外部グラフィックスを必要としない作業が多いようであれば、もったいない構成なので、他のPCを選択したほうがよいかもしれません。

 

CPUもHシリーズのCoreプロセッサーを搭載し高性能

一般向けノートPCに、外部グラフィックスを搭載しているモデルは、CPUにUシリーズのCoreプロセッサーが搭載されることが多いですが、ideapad 720Sは高性能な「Hシリーズ」のCoreプロセッサーを搭載しています。

具体的に搭載できるCPUは、Core i7-7700HQプロセッサーとCore i5-7300 HQプロセッサーで、CINEBENCH R15 のスコアは次のようになります。


CPU性能比較

 

Core i7-7700HQプロセッサーの場合、スコアでは第8世代Core i7-8550Uを上回っています。また、Core i5-7300HQの場合でも、、Core i7-7500Uを軽く上回っています。

このプロセッサーに加えて、メモリ容量、ストレージ速度も十分で、起動はもちろん、重い作業であっても、サクサクこなすことができるでしょう。

すっきりとしたインターフェイス

ideapad 720Sのインターフェイスは、下の写真のようにすっきりとしています。


左右側面のインターフェイス

 

具体的には、USB3.0 Type-C、USB3.1 Type-C、フルサイズUSB3.0、マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック、microSDカードスロットを備えています。

HDMI出力はありませんが、USB3.1 Type-CポートがDisplayPort出力機能に対応しているので、これを使用して外部ディスプレイに出力することができます。

フルサイズUSBポートが1つしかないので、既存の周辺機器を複数接続する場合などは、ハブなどが別途必要になるでしょう。

15.6型の大きめのPCとしては、少なく感じるインターフェイスの数ですが、小型化と軽量化に重点が置かれているためだと思われます。

その他の機能として、パームレストの右側には指紋センサーを備えています。また、キーボードにはバックライトがついており、暗い場所でも使用しやすくなっています。

広視野角のディスプレイ

ideapad 720Sは、IPS方式の広視野角のディスプレイを備えています。また、光沢なしのディスプレイとなっているので、屋外でも映り込みが少なく、疲れにくく、長い時間使用することができそうです。

また、写真のように、ヒンジは180度開くので、フラットにして複数の相手に見せながら使用することも可能です。

ディスプレイのベゼルは狭額ベゼルとなっており、本体の小型化と、すっきりとしたデザインに貢献しています。


180度開くヒンジ

 

同等スペックのゲーミングノートPCの比較すると価格は高い

同等のスペックの機種である、DELL Inspiron 15 7000のゲーミングスタンダードモデルと比較しました。スペックを揃えるため、ideapad 720SはCore i5-7300HQを搭載したモデルを選んでいます。

同等スペック機種との比較
  ideapad 720S Inspiron 15 7000
CPU 第7世代Core i5-7300HQ
メモリ 8GB
ストレージ SSD 256GB
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti 4GB
ディスプレイ 15.6インチ FHD IPS 光沢なし 15.6インチ FHD 光沢なし
質量 約1.9kg 約2.65kg
サイズ 358.8x243.5x17.95mm 384.9x274.73x25.44mm
バッテリー駆動時間 最大約12.2時間 不明 74Whr
価格 157,788円(税込み)~ 129,578円(税込み)

 

基本的なスペックはほぼ同じとなっています。一番目を引く違いは、ideapad 720Sの約1.9kgという質量でしょう。Inspiron 15 7000よりも750gほど軽くなっていますし、サイズも一回り小さくなっています。持ち運ぶとしたらideapad 720S、高負荷のゲームを長時間行うならInspiron 15 7000が向いているようです。

価格には大きな差があります。ideapad 720Sは発売されたばかりなので、価格がこなれてくるまでにもう少し時間がかかるかもしれません。

2つのモデルで展開

ideapad 720Sは、今のところ量販店モデルの2機種のみとなっています。製品番号81AC0013JPのCore i5-7300HQを搭載した、メモリ8GB、SSD256GBのモデルと、製品番号81AC0015JPのCore i7-7700HQを搭載した、メモリ16GB、SSD512GBのモデルです。今現在、それぞれ157,788円と196,128円で販売されていることを確認しました。

ハイスペック、大画面、かつ比較的軽量・小型なので、やはり値段は安くはないようです。今のところ、どうしてもハイスペックを持ち運ぶ必要がある人向けのPCと言えそうです。これからの価格の推移も気になるところです。

詳細・購入はこちら

 

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