HP ENVY 12 x2の実機レビュー

更新日:2018年6月26日

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Core i5-7Y54
メモリ 8GB
ストレージ 256GB PCIe SSD
液晶サイズ 12.3型
液晶種類 1920x1280 IPS タッチ
質量 タブレット:778g
タブ+キー:1.24kg
バッテリー 17時間
LTE 対応(nano SIM)
価格 約14万円~(税別)
常時接続、瞬時起動、ロングバッテリーの新しい構想のPC

ENVY 12 x2は、Always Connected PC構想に準拠したキーボードカバー付きのタブレットPCです。

常時インターネットに接続され、瞬時に画面が起動し、バッテリー駆動時間も長い製品となっています。

HPでは、ARM版とIntel版の製品が発表されていましたが、今回はIntel版のAlways Connected PCとなります。

CPUにはCore i5-7Y54を搭載し、通常の作業は快適でしょう。

公式サイトはこちら

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-7Y54、8GBメモリ、256GB PCIe SSD

 

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目次

お忙しい方は、「ENVY 12 x2の特徴」のみお読みください。

ENVY 12 x2の特徴

Always Connected PC構想に準拠したPC

ENVY 12 x2は、Always Connected PC構想に準拠したタブレットPCとなっています。Always Connected PCとは、「常時接続」、「瞬時起動」、「ロングバッテリー」を実現する新しい構想のPCです。

具体的には、LTEモジュールを搭載し、コネクテッド・モダンスタンバイに対応することで常時ネットに接続して、起動も速く、最大17時間も駆動するバッテリーを搭載しています。

なお、Always Connected PCは、ARM版のモデルも発表されていますが、今回HPから発売されたのはIntel版になります。ARM版に比べると、バッテリー面がやや不利になると思われますが、処理性能は高く、64bitのアプリも動作可能です。

Always Connected PCの詳細については下のページをご覧ください。

 

LTEモジュールを搭載

ENVY 12 x2は、LTEモジュールを搭載しており、SIMを装着することで、どこでもインターネットに接続できます。モジュールには、Intel XMM 7360 LTE Advancedを搭載しています。

パソコンによっては、スリープ後にうまくLTEに接続されなかったりなどトラブルのあるケースもありますが、ENVY 12 x2は、短期間ではありますが、試した限りでは、特にトラブルはありませんでした。


LTEモジュールを搭載

 

HPでは、MVNOの中でも有名なIIJmioのデータSIMを、PCとセットで購入することが可能です。IIJmioにはドコモ網を使ったタイプDと、au網を使ったタイプAがありますが、どちらのプランも契約できます。

今回、両方で試してみましたが、au網のタイプAのほうがLTEへの接続までの時間が短かったです。

LTE接続時間の比較
  接続までの時間
IIJmio タイプD(ドコモ網) 35秒
IIJmio タイプA(au網) ほぼ0秒
※ここでの接続までの時間は、PCを完全シャッドダウンし電源をオンにした後、「デスクトップ画面が表示されてから、LTEに接続されるまでの時間」

 

6時間ほどスリープ状態にし、復帰させたときはLTEへはすぐに繋がりました(というより、おそらく接続が切れていない。ただし1回しか試せなかったので毎回そうなのかは不明)。スリープ復帰後にLTEの接続が遅くてイライラすることもないと思います。

また、参考までに、筆者の自宅から速度を計測してみましたが、どちらのプランも十分な速度が出ています。12時30分頃に計測したダウンロード速度はどちらも遅いですが、他社の格安SIMもこの時間帯は遅くなります。

11時頃(回線が空いている時間)

IIJmio タイプD(ドコモ網)

IIJmio タイプA(au網)

12時30分頃(回線が非常に混んでいる時間)

IIJmio タイプD(ドコモ網)

IIJmio タイプA(au網)

19時頃(回線がやや混んでいる時間)

IIJmio タイプD(ドコモ網)

IIJmio タイプA(au網)

 

傾きの角度を変えられる液晶

ENVY 12 x2は、タブレットに、キーボードカバーが付属した製品となります。

キーボードカバー付属の製品は、ノートPC形状にしたとき、タブレットの角度を変えられないものが多いですが、ENVY 12 x2は、2段階に角度を変えることが可能です。



傾きの角度を変えられる

 

アクティブペン標準搭載

ENVY 12 x2は、筆圧検知に対応したアクティブペンにも対応しています(なお、付属のペンは傾き検知には非対応)。また、Surface Penも使用することが可能です。


アクティブペン標準搭載

 

ファンレス

ENVY 12 x2は、ファンレスであるため、非常に静かです。

ただし、ファンレスを実現するために、CPUは低電圧のCore i5-7Y54となっており、最新のモバイルノートパソコンに多く搭載されている第8世代インテルCoreプロセッサー(Uシリーズ)と比較すると、処理性能は見劣りします。

 

ENVY 12 x2とiPad Proとの比較

ENVY 12 x2とiPad Proの簡易的な比較です。


ENVY 12 x2とiPad Pro

 

ハードウェアの性能面で言えば、メモリ容量を除けばiPad Proのほうがやや良いかなと思います。バッテリー駆動時間は仕様上はENVY 12 x2のほうが長いですが、実際に使った感覚としてはほぼ変わらないです(製品の貸出期間が短いため正確な比較はしていません)。

そもそも、ENVY 12 x2はキーボードを接続して使うことが多い製品で、iPad Proはキーボードを外して使うことが多い製品です。またOSも異なります。そのため、スペックではなく、使用スタイルや、使いたいOS・アプリで選ぶべきだとは思います。

ENVY 12 x2とiPad Proのスペック比較
  ENVY 12 x2 iPad Pro
CPU Core i5-7Y54 A10X
液晶 12.3インチ
1920x1280
12.9インチ
2732x2048
メモリ 8GB 4GB
ペン性能 傾き検知なし 傾き検知あり
キーボード 英字 日本語
質量 タブレット:約778g
タブ +キー:約1.24kg
タブ:約692g
タブ +キー:約1.03kg
バッテリー 17時間 10時間
価格 [税抜] 139,800円 148,400円
※ タブ +キーは、タブレット+キーボードの質量
※ iPad Pro のタブ + キーの質量は実測値
※iPad Proの価格は、本体+Pen+キーボードの合計

 

ENVY 12 x2とiPad Proのベンチマーク比較
  ENVY 12 x2 iPad Pro
Geekbench 4
Multi-Core CPU
6954 9334

 

 

ARM版のHP ENVY x2の発売予定は今のところなし

HPでは、ARM版のAlways Connected PC「ENVY x2」も発表されていますが、今回こちらの発売はありません。

 

液晶ディスプレイのチェック

ENVY 12 x2の液晶ディスプレイのチェックです。

最大輝度は、当サイトによる計測で、438cd/m2で、かなり高めです。眩しい屋外で使うときも、割と見やすいと思います。また、解像度も1920x1280と、縦の比率が高く、より下までコンテンツを表示することができます。Webページなどが見やすいでしょう。

IPSパネルを搭載しており視野角も良いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。今回、輝度が安定せず、計測結果はやや不正確です。下図を見ても、肉眼でも、青と緑がやや強いかなと感じますが、一般の方はそれほど気にならないでしょう。


 

色域は、ノートパソコンとしては広いです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状は下図の通りです。ギラつきは感じません。


画素の拡大図

 

表面は光沢であるため、画面への映り込みはあります。


画面への映り込み

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードカバーです。英字キーボードとなっているためご注意下さい。


キーボードカバー

 

キーピッチは 約18.7×18.7mmと十分です。キーストロークも約1.5mmと十分あり、普通にタイピングできます。パームレスト素材は柔らかく、触り心地がいいです。

タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。


キーボード全体図


キーの拡大図


パームレスト

 

また、バックライトを搭載しており、暗い場所での作業も快適です。


キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

HP ENVY 12 x2のパフォーマンスのチェックです。

CPU

Core i5-7Y54のCPUを搭載しています。クリエイティブな作業には向いていませんが、ネット閲覧やOffice作業などであれば十分こなすことができます。


CPU性能の目安と主な用途
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
※グラフィックスによっても適切な用途は変わってきます

ストレージ

ストレージは、高速なPCIe-NVMe SSDを搭載しています。


ストレージ性能の目安
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

本製品で計測したベンチマーク

以下、実機で計測したベンチマークスコアを掲載します。

CINEBENCH R15
(CPU性能の評価)

Core i5-7Y54
CrystalDiskMark
(ストレージの評価)

256GB PCIe SSD

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。

micro SDカードは完全に隠れ、出っ張りはありませんが、取り出すにはピンが必要です。


micro SDカードスロット

 

速度は普通です。


SDカードのベンチマーク(UHS-Ⅰのカードで測定)

 

質量のチェック

HP ENVY 12 x2の質量のチェックです。

メーカー仕様表では、タブレットが約778gで、タブレット+キーボードドックが約1.24kgとなっています。当サイトによる計測値もほぼ同等です。ACアダプターは、ケーブルが太く、そこまで軽くはありません。

質量(当サイトによる計測値)
  質量
タブレットのみ 780g
タブレット+キーボードドック 1.238kg
ACアダプター 290g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は約50Whと多めです。当サイトで計測したバッテリー駆動時間は、下の表の通りです。一般的なモバイルノートPCよりも、長い駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
PCMark 8 Home テスト ※1 6時間57分
PCMark 8 Work テスト ※2 7時間26分
動画再生時 ※3 10時間26分
※画面輝度を約120cd/m2に調整して計測
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

HP ENVY 12 x2は、ファンレスであるため、動作音はしません。図書館や講義室などで使うときでも周りの迷惑になることが無いでしょう。


騒音値の計測結果
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB

※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※選択したCPUやGPUが異なると騒音値は変わってきます
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード時(x265)

 

パーツの温度のチェック

温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

普通の温度です。ファンレスですが、普通の使い方をしていれば、特に問題ない温度です。


 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

低めの消費電力です。


 

外観のチェック

外観のチェックです。

12.3型とタブレットとしては大きめの画面です。ベゼル幅は細くもなく、太くもなく普通だと思います。

ボディは、CNCアルミニウムの削り出しで、画面にはコーニング社のゴリラガラス4を採用しています。

薄さは8.5mmで、質量は778gとなっており、Surface Proとほぼ同じ薄さと質量です。

 

右側面には、Power Delivery対応のUSB Type-Cポートと、音量ボタン、SIMカードスロットがあります。

 

左側面には、micro SDカードスロット、USB 3.1 Type-Cポート、ヘッドホン端子があります。両側面合わせて、USB 3.1 Type-Cポートが2つあるのはメリットだと思います。

 

タブレットとキーボードカバーはマグネットでくっ付くようになっています。

 

タブレットとキーボードカバーをドッキングさせたときの画像です。

 

カバーでタブレットを包んだ時の画像です。カバーにはペンホルダーも搭載しているため、ペンが無くなる可能性も少ないです。

 

横から見た画像です。割と薄いです。

 

充電は、USB Type-Cポートで行います。他社製の充電器も使用できると思います。

 

スピーカーの音質は、タブレットとしてはまずまずだと思います。ノートPC基準で、勝手に点数をつけると、10点満点で5点の音質です(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。

 

ACアダプターの電源ケーブルがやや太いです。もう少し、コンパクトにまとめられるケーブルが良かったです。

 

まとめ

以上が、HP ENVY 12 x2のレビューです。

「常時接続」、「瞬時起動」、「ロングバッテリー」を実現したAlways Connected PCで、使い勝手が良いです。負荷の高い作業をしなければ、スマートフォンのように、さっと取り出してすぐに使えて、使い勝手は良いと思います。

アクティブペンも付属し、タブレットとしてもPCとしても使え、多くのシーンで活用できると思います。

キーボードカバー付属のタブレットPCとしては、特に不満は無いですが、強いて言えば、キーボードカバーの質量がもう少し軽ければ良かったです。またペンも、傾き検知に対応していれば、イラストのラフ画用にも使えたかなと思います。

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