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HP Spectre x360の実機レビュー
全てがスペックUP!
Spectre x360は、13.3型 2 in 1 ノートパソコンです。
旧モデルと比べて、処理性能、携帯性、使い勝手など全ての面でスペックアップしています。
スピーカーの音質が良く、音楽や映画をよく鑑賞する方にも最適でしょう。
アルミ削り出しのボディもかっこいいです。
液晶は、フルHDの他に4Kも選択可能です。
第7世代のインテルCPUに、最大16GBのメモリ、最大3,000MB/sを超える超高速なPCIe-NVMe SSDを搭載しスペックも十分です。
メーカー直販サイト:HP ダイレクト
※レビュー機はメーカーからの貸出機です
目次
1 HP Spectre x360の基本スペック | 2 特徴1 - タブレットへも変形可能な 2 in 1 PC |
3 特徴2 - アクティブペン対応 | 4 特徴3 - クアッドスピーカーで高音質 |
5 旧モデルとの比較 | 6 液晶ディスプレイのチェック |
7 キーボードおよびタッチパッドのチェック | 8 パフォーマンスのチェック |
9 質量のチェック | 10 バッテリー駆動時間のチェック |
11 静音性のチェック | 12 パーツの温度のチェック |
13 表面温度のチェック | 14 消費電力のチェック |
15 外観のチェック | 16 まとめ |
【付録】 | |
HP Spectre x360とMacBook Pro (2016) との比較 |
HP Spectre x360の基本スペック
主な仕様は次の通りです。特徴的な部分は赤字にしています。※2017年4月3日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU 第7世代インテルCPUを搭載しています。本機はCore i7-7500Uを搭載しています。 |
グラフィックカード インテル HDグラフィックス 620(CPU内蔵)です。 |
液晶ディスプレイ 13.3型ワイド、IPS、タッチ対応、光沢液晶です。フルHDと4Kの解像度を選択可能です。 |
メモリ オンボードのLPDDR3のメモリを最大16GB搭載可能です。本機は16GBです。 |
ストレージ 最大3,000MB/s超のPCIe-NVMe SSDを搭載しています。本機の容量は512GBです。 |
光学ドライブ 内蔵していません。 |
バッテリー駆動時間 フルHD液晶が約15時間、4K液晶が約9時間です(MobileMark 2014による計測)です。 |
その他 薄さ13.9~14.9mm、質量約1.31kgです。 |
特徴1 - タブレットへも変形可能な 2 in 1 PC
HP Spectre x360は、タブレットへも変形可能な2 in 1 パソコンです。
また、タブレットだけでなく、下図のような形状で使用することも可能です。
2 in 1 パソコン
特徴2 - アクティブペン対応
HP Spectre x360は、1,024段階の筆圧検知に対応したアクティブペンにも対応しており、手書き文字入力が可能です。
なお、ペンを同梱しているモデルと、同梱していないモデルがあるためご注意ください。
ペンはMicrosoft Pen(N-Trig)製となっており、オプションで販売されていません。もしペンを同梱していないモデルを購入した場合、Surface Pro 4のペンを購入すると良いです。実際に試しましたが、Surface Pro 4のペンもHP Spectre x360で使えました。Surface Pro 4のペンなら、こちらで単品で販売されています。ただし、細かい部分で正規オプション品とは異なる動きをする可能性もありますのでご了承下さい。
Microsoft Pen(N-Trig)方式のペン対応
Surface Pro 4のペンも使用可能
特徴3 - クアッドスピーカーで高音質
本製品は、キーボードの上に2つ、側面手前に2つの合計4つのBang & Olufsenのスピーカーを搭載しており、広がりのあるサウンドを楽しめます。HP社員の話では、音量に関してはモバイルノートPCの中で最も大きいであろうとのことです。
実際に聴いても、ややシャリシャリした部分はありますが、臨場感あるサウンドで、高音の伸びも良く、最大音量も大きく、モバイルノートPCとしては高音質であると感じました。
なお、側面手前のスピーカーは、下向きに音が出るため、パソコンを置く場所によって音質がやや変わります。柔らかい物の上に置くとややこもった感じになるため気をつけましょう。
クアッドスピーカー搭載
旧モデルとの比較
旧モデルのHP Spectre 13 x360 Limited Editionとの比較です。
新モデルのHP Spectre x360では、液晶は4Kを選択でき、ストレージはPCIe-NVMeに対応したSSDを搭載し、CPUは第7世代インテルプロセッサーになっており、全体的にスペックアップしています。
また、重量も軽くなっています。ただし、他の2 in 1 モバイルPCと比較するとやや重い部類に入ります。その代わり、ボディの剛性は高く、ひねっても曲がりにくく、押しても凹みにくいです。
HP Spectre x360 | (旧モデル) HP Spectre 13 x360 Limited Edition |
|
---|---|---|
カラー | アッシュブラック(黒色) ナチュラルシルバー |
黒色 |
液晶サイズ | 13.3型ワイド | 13.3型ワイド |
液晶 | FHD (1920 x1080ドット) IPS 4K (3840×2160ドット) IPS |
FHD (1920 x1080ドット) IPS |
CPU | Core i5-7200U Core i7-7500U |
Core i5-6200U |
メモリ | 8GB / 16GB | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD (PCIe-NMVe) 512GB SSD (PCIe-NMVe) 1TB SSD (PCIe-NMVe) |
256GB SSD (SATA) |
サイズ | 307 × 219 × 13.9-14.9mm | 326 × 219 × 15.5-17.0mm |
重量 | 約1.31kg | 約1.45kg |
バッテリー駆動時間 | FHD:約15時間 4K:約9時間 |
約12時間45分 |
USBポート | USB A 3.1 ×1 USB Type-C 3.1 ×2 (Thunderbolt 3 対応) |
USB3.0 ×3 |
映像出力ポート | USB Type-Cで対応 | HDMI、mini DP |
アクティブペン | Microsoft Pen(N-Trig) | 非対応 |
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
IPSパネルを搭載しているため、視野角は良いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや緑色が強調されていることが分かります。
色域は、ノートパソコンとしては広めです。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素はシンプルです。ギラつきも感じません。
光沢液晶であるため、画面への映り込みはあります。
画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
メーカーのスペック表を確認すると、キーピッチは約19x18.7mm、キーストロークは約1.3mmとなっています。最近のノートパソコンとして標準的なスペックでしょう。普通の打ちやすさです。
ただし、「home」や「pg up」が端にあり、この点は好まない方も多いと思います。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
キーの拡大図3
バックライトキーボードも搭載しています。
バックライトキーボード
タッチパッドは面積が広く、指を動かしやすいです。クリックボタンは、普通の力で押せます。ただ、横に長いため、見ないで操作すると、右クリックしたつもりが、左クリックになることがたまにあります。
タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPUの選び方
本製品は、「Uシリーズ」のCore i5またはi7を選択可能で、モバイルノートPCとしては標準的な性能です。どちらのCPUを選択しても、出来ることや向いていること、体感速度はそれほど変わりません。
CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
ストレージの選び方
3,000MB/sを超える速度が出るPCIe-NVMe SSDを搭載しており、従来のPCIe-NMVe SSDよりも高速です。
ストレージの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
HP Spectre x360で計測したベンチマーク
以下、本機でのベンチマークスコアです。
(CPU性能の評価)
Core i7-7500U
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)
Core i7-7500U、インテル HD グラフィックス 620
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i7-7500U | |
---|---|
x265でエンコード (※1) | 48分32秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ― |
QSVでエンコード (※3) | 5分17秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)
512GB PCIe-NVMe SSD
質量のチェック
質量のチェックです。
PC本体の質量は、メーカー仕様表で約1.31kg、当サイトの計測で1.307kgでした。違いはほとんどないです。
質量の実測結果(PC本体)
本製品は、コンセントに直付けできるダックヘッドと、電源コードが用意されており、どちらか好きな方をACアダプターに取り付けられます。それぞれの質量は下図の通りです。ダックヘッドを装着したときの方が軽いです。ACアダプターのコードが割と長いので、ダックヘッドでも通常は十分だと思います。
質量の実測結果(ACアダプター類)
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
約58Whの比較的容量の大きなバッテリーを搭載しています。
当サイトで計測した数値は下表の通りです。今回、Core i7を搭載していることもあり、バッテリー容量の割には、思ったよりも駆動時間は伸びませんでした。他の2 in 1 パソコンと比較して、普通の駆動時間だと思います。Core i5を搭載したモデルであれば、もう少し駆動時間が延びると思われます。
駆動時間 | |
---|---|
PCMark 8 Home のバッテリーライフテスト ※1 | 4時間56分 |
PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト ※2 | 5時間58分 |
動画再生時 ※3 | 9時間47分 |
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生