※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
NEC LaVie X(LaVie G タイプ X)の実機レビュー
15.6型フルHDで約1.59kg
LaVie X(LaVie G タイプ X)は、 15.6型フルHD液晶(IPS液晶)を搭載していながら、重量が約1.59kgしかないウルトラブックです。
大画面・高解像度・高色再現性液晶を持ち運んで使用したいというニーズは割とあります。万人向けのモバイルパソコンとは言いませんが、こういった要望を持っていた方には最良のPCでしょう。
ボディサイズは大きいですが、高さは12.8mmしかなく、世界最薄となっています。
薄型・軽量PCは、キーボードが打ちやすいのか、排熱は大丈夫なのか、ポート類は充実しているのかなど気になるかと思います。そういった点を含めレビューしていきます。
メーカーサイト:LaVie G タイプ X
※レビュー機は当サイトでの購入製品です
目次
LaVie X(LaVie G タイプ X) の基本スペック
LaVie X(LaVie G タイプ X)の基本スペックをチェックします。※2012年冬モデルの情報です。他のモデルの場合はスペックが異なる可能性があります。特徴的な部分は赤字にしています。
※LaVie X ・・・ 家電量販店で販売されているカタログモデルの名称。CPUなどは固定。Office付属。
※LaVie G タイプ X ・・・ メーカー直販店「NEC Direct」が販売するカスタマイズモデルの名称。SSDやOfficeなどを自由に選択可能。
CPU 超低電圧版CPUのCore i7-3517Uです。 |
グラフィックカード CPU内蔵(インテル HD グラフィックス 4000)です。 |
液晶ディスプレイ 15.6型ワイド(1920x1080)の光沢液晶ディスプレイです。 |
メモリ 4GB固定です。他の容量は選択できません。 |
ハードディスク/SSD 128GB または 256GB のSSDを選択可能です。本機は128GB SSDです。 |
光学ドライブ 非搭載です。 |
バッテリ駆動時間 メーカー公表値で約7.0時間となっています。実測値は後述します。 |
テレビチューナー 非搭載です。 |
特徴1 - 15.6型フルHDノートが約1.59kg
LaVie X(LaVie G タイプ X)は、15.6型フルHD液晶を搭載しつつ、重量が約1.59kgしかない点が大きな特徴だと思います。
液晶の画質を気にかける方や、作業効率を大事にする方は、ちょっと大きくても、15.6型クラスのノートPCを持ち運んで使用している場合もあります。そんな方に、本製品は最適だと思います。サイズが大きいため、万人向けのモバイルPCとは言いませんが、用途によっては最良の製品となるでしょう。
重量の実測値は、本体が1.573kg、ACアダプターが298gでした。ACアダプターは薄型のためカバンに入りやすくなっています。
重量の実測結果
フルHDであるため表示できる情報量が多い
片手でも持てる軽さ
特徴2 - 世界最薄!12.8mmの極薄ボディ
ゴム足を含めた高さの実測は約16mm
LaVie X(LaVie G タイプ X)は、本体が12.8mmしかなく、世界最薄である点も特徴です。
ゴム足を含めた高さを計測しても約16mmしかありません。
実は筆者は、PCの重量は気にしますが、薄さはそれほど気にしません。しかしながら、ここまで薄いと格好いいなと思ってしまいます。
特徴3 - 高速SSD搭載で起動が速い
本製品は、高速SSD、Windows 8 の効果で、PCの起動・シャットダウンが非常に速いです。工場出荷状態ではありますが、起動は約6秒、シャットダウンは約5秒と非常に高速でした。
テスト内容 | 時間 |
---|---|
PC起動時間 | 約6秒 |
PCシャットダウン時間 | 約5秒 |
CrystalDiskMarkのベンチマーク
SSDのCrystal DiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。500MB/s近く出る高速なSSDでした。
SSDのベンチマーク結果
液晶ディスプレイのチェック
LaVie X(LaVie G タイプ X)の液晶ディスプレイのチェックです。
視野角が良く(横から見ても見えやすく)、色再現性も比較的良く、見やすい液晶です。
詳細を見ていきます。
IPS液晶を搭載しているため、視野角は非常に広いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線は次の通りです。緑がやや下げ調整ですが、青と赤は比例直線に近く色再現性は高いほうです。
色域はノートパソコンの中では標準的です。
画素です。ギラつきは感じません。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
テンキーが付属しています。「半角/全角」がやや小さいです。
キーピッチは縦:18mm、横:18mmとなっており、まずまずの広さです。キーストロークは1.2mmとやや浅めです。キーボードの表面はやや滑ります。
キーストロークが浅く、表面も滑りますが、思ったより打ちにくくはありません。普段デスクトップ用キーボードを使用している方は、打ちにくさを感じるかもしれませんが、慣れればストロークの浅さも気にならなくなってくると思います。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
タッチパッドの操作性は普通です。
タッチパッド
パフォーマンスのチェック
本製品は、ウルトラブックでよく使われる超低電圧版CPUを搭載しています。標準電圧版CPUよりも、低消費電力ですが処理能力はやや劣ります。このCPUでも多くの作業は問題ありませんが、エンコードや時間のかかる計算処理などCPUに負荷のかかる作業をする場合、物足りなさを感じます。
また、メモリが4GB固定となっています。4GBでも通常作業では十分ですが、個人的には8GBは欲しいところでした。
下記のベンチマーク結果は、Core i7-3517U、4GBメモリ、SSDの構成でのスコアです。
Windows エクスペリエンス インデックス
PassMark Performance Test 8.0
PCMARK7 v1.0.4
動画のエンコード時間のチェック
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5 による動画のエンコード時間のチェックです。
超低電圧CPUであるため、エンコード時間は遅くはないですが、速くもありません。
本機 Core i7-3517U |
(参考)他機 Core i7-3610QM |
|
---|---|---|
x264でエンコード | 30分37秒 | 14分41秒 |
クイック・シンク・ビデオでエンコード | 11分44秒 | 7分50秒 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
バッテリ駆動時間のチェック
動画再生時のバッテリ駆動時間は3時間01分
バッテリ駆動時間のチェックです。
ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生させてバッテリ駆動状態にし、休止状態へ入るまでの時間を計測しました。輝度は中間値にしています。
テストの結果、バッテリ駆動時間は、3時間01分でした。
それほど長い駆動時間ではないです。
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。
スロットは本体の左側面にあります。
SDカード挿入後の外観
カードリーダー/ライターのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。高速なSDカードリーダー/ライターと言えます。