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MSI GS60 2QE(Ghost Pro 4K)-233JPの実機レビュー(PR)

更新日:2015年3月4日

最上級性能のゲームモバイルノート

MSI GS60 2QE(Ghost Pro 4K)-233JPは、重さ1.96kg、厚さ19.95mmの軽量・薄型ボディに、GeForce GTX 970Mの高性能グラフィックスを搭載した15.6型ノートパソコンです。

液晶は、4K解像度 (3840x2160)のグレアパネルとなっており、画像や映像を綺麗に表示可能です。

ストレージは、SSD RAID 0 + HDDといった構成で、高速アクセスと大容量を実現しています。

さらに、Killer LANのイーサネット、金メッキのオーディオジャックなど搭載し、細部まで高品質なパーツを使用しています。

製品情報:マイルストーン
販売店:Genkibuy.com

※レビュー機はメーカーからの貸出機です

目次

GS60 2QE(Ghost Pro 4K)-233JPの基本スペック

GS60 2QE(Ghost Pro 4K)-233JPの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2015年2月28日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
第4世代インテルCPU、クアッドコアのCore i7-4710HQです。
グラフィックス
Optimus対応の GeForce GTX 970M(3GB)を搭載しています。
液晶ディスプレイ
15.6型ワイドの光沢液晶です。解像度は3840x2160のUHDです。
メモリ
16GB(8GB×2)を搭載しています。


SSD
256GB(SSD 128GBを2枚使用したRAID 0 構成)。Super RAIDと呼ばれています。

HDD
左のSSDの他に1TB(7200rpm)のHDDも同時搭載しています。
光学ドライブ
非搭載です。
 

バッテリー駆動時間
メーカー公表値は2時間55分(JEITA2.0)です。実測値は後述します。

特徴1 - 2kgを切るGTX970M搭載ゲーミングノート

GS70 GS60 2QE(Ghost Pro 4K)-233JPは、GeForce GTX 970Mという高性能なグラフィックスを搭載しながら、2kgを切る非常に軽量なノートパソコンです。

メーカー仕様表では1.96kgの重量であり、実測値でもほぼ同じ1.943kgでした。ACアダプターはやや重いですが、薄型でカバンへ入れやすいです。


重量の実測結果

 

また、厚さもわずか19.95mm(メーカー仕様値)しかありません。

ゲーミングモバイルノートパソコンとしては、重量、薄さ、性能が最高級クラスです。他社製品でここまでのスペックの製品は見たことがありません。


厚さわずか19.95mm

特徴2 - 4K解像度 (3840x2160)UHDディスプレイ搭載

GS60 2QE(Ghost Pro 4K)-233JPは、フルHDの約4倍の4K解像度、UHD(3,840x2,160)ディスプレイを搭載しています。

画面に粒状感が全く無く、高解像度で撮影した写真を非常に綺麗に表示できます。また、4Kビデオカメラで撮影した動画も、そのままの解像度で視聴可能です。

ただし、高精細な液晶にはメリットもあればデメリットもあります。詳細は、「高DPI液晶搭載PCのメリット・デメリット」をご覧ください。


4K UHD(3840x2160)高解像度ディスプレイ

特徴3 - GPUやCPUを制限できる「MSI SHIFTシステム」

本製品は、パーツが温度上昇しすぎないように、"SHIFT"という機能を搭載しています。

このSHIFTは、温度が上昇したときに、GPUやCPUを制限する機能で、3つのモードが用意されています。「Sport」は全く制限しないモード、「Comfort」はGPU温度が89℃以下を維持するようにGPU性能を制限するモード、「Green」はGPUおよびCPU温度が85℃以下を維持するようGPUおよびCPU性能を制限するモードです。詳細は下の表をご覧ください。

SHIFTモードの説明
モード 性能 温度 備考
GPU性能 CPU性能 GPU温度 CPU温度
Sport
(スポーツ)
制限なし 制限なし 制限なし 制限なし 制限なし。
GPUおよびCPU温度は
高くなる可能性あり(※)
Comfort
(コンフォート)
制限Level 1 制限なし 89℃以下を維持 制限なし GPUがLevel 1に制限
Green
(グリーン)
制限Level 2 制限 85℃以下を維持 85℃以下を維持 GPUがLevel 2に制限
CPUはインテル・ターボ・
ブーストが無効
※ オフィシャルセーフティガイドラインで定められた限界温度以下には保たれます

 

SHIFTの切り替えは、「Fn」+「F7」を押すか、プリインストールされているDRAGON GAMING CENTERの画面上から操作するかして行います。


SHIFTの切り替えホットキー


切り替えを実行したとき表示されるウィンドウ

特徴4 - 高性能なGeForce GTX 970M搭載

本製品は、高性能なGeForce GTX 970Mを搭載しています。

ベンチマーク結果は次の通りです。"SHIFT"は、すべてSport(スポーツ)で計測しました。なお、グラフィックスドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「347.52」です。

解像度は1920×1080と3840x2160の両方で計測しています。3840x2160サイズで起動できないものは空白になっています。

さすがに3840x2160の解像度で実行すると、低めのグラフィック設定にしなければ、まともに動作しないですが、1920×1080の解像度であれば、高めのグラフィック設定でも快適に動作します。


ゲームベンチマーク
製品名 GS60 2QE(Ghost Pro 4K)-233JP
基本スペック Core i7-4710HQ
GeForce GTX 970M(3GB)
解像度 1920×1080 3840x2160
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 標準品質 ★ 18144 (非常に快適) 5917 (とても快適)
最高 9620 (非常に快適) 2896 (やや快適)
ファンタシースターオンライン2 ver.2 描画:3 42327 (快適)
描画:5 26373 (快適)
バイオハザード6 RANK S (11416) RANK B (3742)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 16199 4565
ドラゴンクエストX 標準 16217 (すごく快適)
最高 16054 (すごく快適)
GRID Autosport ウルトラロー 206 fps 96 fps
ミディアム 120 fps 47 fps
ウルトラ 77 fps 31 fps
トゥームレイダー LOW 276 fps 75 fps
HIGH 117 fps 37 fps
ULTIMATE 58 fps 18 fps
Metro Last Light Low 105 fps 43 fps
High 80 fps 24 fps
Very High 64 fps 20 fps
スリーピングドッグス 170 fps 63 fps
88 fps 23 fps
最高 45 fps 10 fps
ドラゴンエイジ:インクイジション 107 fps 34 fps
55 fps 18 fps
最高 36 fps 11 fps
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」の設定にしています。
※fpsの掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア は、約7000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 ver.2は、約2700スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには最低でも平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、最低でも平均120fpsは欲しいです。

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 970Mの情報は次の通りです。


GeForce GTX 970Mのグラフィックカードのスペック

特徴5 - RAID 0 のSSDを搭載

本製品は、RAID 0 構成のM.2 SSDを搭載しており、非常に高速です。シーケンシャルリードは1000MB/s以上のスコアが出ておりファイルコピーなどが高速です。ただし、4Kのランダムアクセスはそこまで速くないため、PCの起動・シャットダウン時間は普通のSSD並みです。

また、本製品は、さらに1TBのHDD(7200rpm)も搭載しており、容量の面でも安心です。


ストレージのベンチマークスコア

特徴6 - バックライトを搭載し、マクロも使えるキーボード

本製品は、バックライトを搭載し、マクロも登録することが出来るキーボードです。

バックライトおよびマクロの設定は、キーカスタマイズアプリケーション「SteelSeries Engine 2」から行います。バックライトの設定、ホットキーの割り当て、細かいマクロの作成、デバイスプロファイルの設定を、簡単に行うことができます。


自由なキーボードバックライトカラーを設定可能


FN、F1~F12キー以外のすべてのキーをホットキーや細かいマクロとして自由にカスタマイズが可能

 

バックライトは下図のように点灯します。




キーボードバックライト

その他の特徴

その他にも次のような特徴があります。

最大3画面表示(Matrix Display)

Mini DisplayPortx1、HDMIx1を搭載しており、最大3画面表示が可能です。現実的に、ノートPCで、3画面で使用する方は少ないと思いますが、多種の映像出力ポートを搭載していることは良いと思います。

Killer DoubleShot Pro

CPUの代わりにネットワーク関連の処理を肩代わりすることで、ネットワークの遅延を押さえるKiller LAN。本製品は、有線LANと無線LANがKiller LANに対応しています。さらに、有線と無線を併用可能にした「Smart Teaming」にも対応しています。

金メッキのオーディオジャック

金メッキのオーディオジャックを搭載しており、錆を防ぐことができます。

プレイ動画の録画&配信(XSplit Gamecaster)

XSplit Gamecasterという付属ソフトを使用することにより、ゲームのライブ配信や、録画を行うことができます。

※6か月間の無料ランセンスが付属。それ以降は有料です。

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

視野角は広いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色も1:1の直線に近く、今回の目標値ではほぼ補正がかかっていません。自然な発色であることが分かります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は普通です。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素です。

本液晶パネルはRGBW方式を採用しています。ホワイトのサブピクセルを加えることで、少ない電力で輝度を上げることが可能です。ただし、この方式のデメリットとして色発光が弱く、色が暗く感じたり、黄色がやや緑がかったように感じるかもしれません。とは言っても、通常のノートPC用液晶よりは綺麗です。

ギラつきは感じません。


キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

SteelSeries製のゲーミング向けキーボードを搭載しています。キーピッチは実測で、縦:約18.5mm、横:約18.5mm、キーストロークは約1.8mmです。キートップはほぼフラットですが、滑りにくい素材です。押し始めは適度な抵抗があり、底も柔らかく押しやすいキーボードだと思います。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

タッチパッドの操作性は普通です。クリックボタンはやや固いです。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

Core i7-4710HQ、GeForce GTX 970M、SSD RAIDを搭載し、非常に高い処理性能です。

ベンチマーク結果は次の通りです。なお、"SHIFT"は、全てSport(スポーツ)に設定しています。

PassMark Performance Test 8.0

3DMark


※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け

PCMark 8

動画のエンコード時間

TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
  Core i7-4710HQ
x264でエンコード 13分10秒
クイック・シンク・ビデオでエンコード 6分4秒
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

バッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間のチェックです。

メーカー仕様表でのバッテリー駆動時間は2時間55分(JEITA2.0)です。

高性能CPUに、高解像度液晶を搭載しているため、OptimusテクノロジーによりCPU内蔵グラフィックスが使われても、バッテリー駆動時間は短いです。ACアダプターも一緒に持って歩くと良いでしょう。

バッテリー駆動時間
負荷内容 GS60 2QE(Ghost Pro 4K)-233JP
動画再生時 ※1 2時間4分
PCMark 8 のバッテリーライフテスト ※2 1時間30分
※画面輝度は約120cd/m2で計測
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターの対応カードと速度のチェックです。

スロットは本体の右側面にあります。挿入後のSDカードの出っ張りがややあります。


SDカード挿入後の外観

 

SDカードを挿入したときのベンチマーク結果は次の通りです。非常に高速です。UHS-Ⅱにも対応しています。


CrystalDiskMarkの実行結果(UHS-Ⅱ対応カード)

 


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