※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
MSI GS60 2PE-040JPの実機レビュー(PR)
最上級性能のゲームモバイルノート
MSI GS60 2PE-040JPは、厚さ19.95mm、重さ1.96kgの薄型・軽量なボディに、GeForce GTX 870Mの高性能グラフィックスを搭載した15.6型ノートパソコンです。
また、高視野角でギラつきのない見やすい液晶画面や、steelseries製の打ちやすいキーボードを搭載しています。
ストレージは、SSD RAID 0 + HDDといった構成で、高速アクセスと大容量を実現しています。
さらに、Killer LANのイーサネット、金メッキのオーディオジャックなど搭載し、細部まで高品質なパーツを使用しています。
製品情報:マイルストーン(GS60 2PE-040JP)
販売店:Genkibuy.com
※レビュー機はメーカーからの借用製品です
目次
GS60 2PE-040JPの基本スペック
GS60 2PE-040JPの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2014年6月23日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU 第4世代インテルCPU Core i7-4710HQです。 |
グラフィックカード NVIDIAの GeForce GTX 870M(3GB)を搭載しています。Optimus対応です。 |
液晶ディスプレイ 15.6型ワイドの非光沢液晶です。解像度は1920×1080のフルHDです。 |
メモリ 16GB(8GB×2)を搭載しています。 |
SSD M.2 SSDを2枚使用したRAID 0構成です。容量は256GBです。 |
HDD 左のSSDと同時に1TBのHDDも搭載しています。 |
光学ドライブ 非搭載です。 |
バッテリ駆動時間 メーカー公表値は非公開です。実測値は後述します。 |
特徴1 - 厚さ19.95mm、重さ1.96kgのゲームノートパソコン
GS60 2PE-040JPは、専用グラフィックスを搭載しながら、厚さ19.95mm、重さ1.96kg(メーカー公表値)を実現したゲーミングノートパソコンです。この薄さを実現しているゲームノートPCは非常に少ないです。
薄くて軽いゲームノートPC
なお、当サイトにて、ゴム足を含むPC本体の高さを実測した結果は、約2.3cmでした。
薄さ(ゴム足を含む高さ)
PC本体の重量の実測値は1.970kgでした。
ACアダプターについては、大容量であるため重いです。通常のモバイルノートの場合は300g程度ですが、本機のACアダプターの実測値は630gでした。
重量
特徴2 - これほど薄くてもハイクラスGPU「GeForce GTX 870M」搭載
これだけ薄い本体だと、放熱の問題から、ローエンド、よくてもミドルクラスのグラフィックスを搭載するゲームノートPCが一般的です。しかし、本製品はGeForce GTX 870Mというハイクラスのグラフィックスを搭載しています。
GeForce GTX 870Mを搭載した本機でのゲームベンチマークスコアを下の表に掲載します。なお、グラフィックスドライババージョンは、執筆時点で最新の「337.88」です。
表の通り、非常に高いスコアです。グラフィック設定を高くしても、快適にプレイできるゲームが多いです。
製品名 | MSI GS60 2PE-040JP | ||
基本スペック | Core i7-4710HQ GeForce GTX 870M(3GB) |
||
重めの ゲーム |
ロストプラネット 2(テストB) | 1920x1080 | RANK A(74.7fps) |
1280x720 | RANK A(85.7fps) | ||
ファイナルファンタジー XIV (旧) | 1920x1080 | 4559(快適) | |
1280x720 | 5387(快適) | ||
中程度の 重さの ゲーム |
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 (最高品質) |
1920x1080 |
7241(非常に快適) |
1280x720 | 12536(非常に快適) | ||
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 (標準品質 ノートPC) |
1920x1080 |
13629(非常に快適) | |
1280x720 | 19084(非常に快適) | ||
ファンタシースターオンライン2 ver.2 | 1920x1080 | 25276(快適) | |
1280x720 | 45250(快適) | ||
バイオハザード6 | 1920x1080 | RANK S(7847) | |
1280x720 | RANK S(12165) | ||
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | 1920x1080 | 9178 | |
1280x720 | 20900 | ||
軽めの ゲーム |
ドラゴンクエストX(標準品質) | 1920x1080 | 10381(すごく快適) |
1280x720 | 10905(すごく快適) | ||
デビルメイクライ4 | 1920x1080 | RANK S | |
1280x720 | RANK S |
また、GPU-Zで確認したGeForce GTX 870Mの情報は次の通りです。メモリサイズは3GBと、GTX 870Mの中ではやや少なめです(6GBメモリのGTX 870Mが多い)。
GeForce GTX 870Mのグラフィックカードのスペック
特徴3 - ゲームしやすい液晶およびキーボード
本製品は、見やすい液晶に、打ちやすいキーボードを搭載しています。
液晶は、IPS相当の高視野角パネルで、さらに映り込みの少ないノングレアとなっており、とても見やすいです。キーボードについては、steelseriesのキーボードを使用しており、薄型ノートPCの割にはしっかりとした打鍵感があります。
液晶およびキーボードの詳細については後述します。
高視野角ノングレア液晶 |
steelseriesキーボード |
特徴4 - M.2 SSDによるRAID 0 構成
本製品は、M.2のSSDを2枚搭載し、RAID 0を構成しています。さらに 1TBのハードディスクを搭載しており、高速アクセスと大容量を兼ね備えているストレージ環境です。
なお、搭載されているM.2 SSDは、KINGSTON RBU-SNS8100S3128GDでした。
SSDのRAID構成
CrystalDiskMarkのスコアは次の通りです。シーケンシャルリードが1000MB/s近くもあります。
CrystalDiskMarkのスコア(SSD RAID 0)
特徴5 - バックライトキーボード搭載
本製品は、キーボードバックライトも搭載しています。
キーボードバックライト
キーボードバックライトの設定は、キーカスタマイズアプリケーション「SteelSeries Engine」から行います。このSteelSeries Engineからは、バックライトの設定の他にも、ホットキーの割り当て、細かいマクロの作成、デバイスプロファイルの設定を、簡単に行うことができます。
自由なキーボードバックライトカラーを設定可能
FN、F1~F12キー以外のすべてのキーをホットキーとしてカスタマイズが可能
細かいマクロ作成が可能
特徴6 - 高音質スピーカー(Sound by DYNAUDIO)
GS60 2PE-040JPは、Dynaudio 2.1chスピーカーを4つ、それに加えてサブウーファーも搭載しています。しかも、外から見る限り、ノートパソコンにしては径が大きいです。
実際に聴いてみても、ノートパソコンとしてはクリアな高音と、迫力のある重低音です。ただし、本機に限らず、ノートパソコンはどうしても容積が小さいため、1万円台クラスの外付けのPCスピーカーと比べると音質は劣ります。
4スピーカー+サブウーファー
Sound Blaster Cinema 2
その他の特徴
その他にも次のような特徴があります。総合的にみて、かなり高性能・多機能な製品だと思います。
最大3画面表示(Matrix Display) 本製品は、HDMI、Mini-DisplayPortを搭載しており、本機の液晶と合わせて、最大3画面表示が可能です。現実的に、ノートの液晶と合わせて3画面で使用する方は少ないと思いますが、この2つのポートを搭載しているのは良いと思います。 |
Killer LAN Killer LAN(有線のみ)を搭載しています。CPUの代わりにネットワーク関連の処理を肩代わりすることで、ネットワークの遅延を少なくし、CPU負荷をやや下げる効果があります。また、アプリケーション毎の帯域幅や、優先順位を変更することも可能です。 |
金メッキのオーディオジャック 金メッキのオーディオジャックを搭載しており、錆を防ぐことができます。 |
プレイ動画の録画&配信(XSplit Gamecaster) XSplit Gamecasterという付属ソフトを使用することにより、ゲームのライブ配信や、録画を行うことができます。 ※6か月間の無料ランセンスが付属。それ以降は有料。 |
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
とても見やすい液晶だと思います。詳細は以下に説明します。
まず視野角ですが、とても広いです。IPSパネルとは書かれていませんが、IPS相当の視野角です。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、少し逆S字に補正されています。そのため実際のガンマ曲線はS字カーブになっており、メリハリのある画面であることがわかります。
色域は広いです。またadobe RGBをカバーするような高色域液晶とは異なり、色域が広すぎることもないため、通常の方にはちょうど良い色域の広さだと思います。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素は次の通りです。液晶表面は凹凸が少なく、実際に画面を観てもギラつきは感じません。見やすい液晶です。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
SteelSeries製のゲーミング向けキーボードを搭載しています。キーピッチは実測で、縦:約18.5mm、横:約18.5mm、キーストロークは約1.8mmです。キートップはほぼフラットですが、滑りにくい素材です。押し始めは適度な抵抗があり、底も柔らかく、"たわみ"も少ないため押しやすいキーボードだと思います。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
タッチパッドの操作性は普通です。クリックボタンは一体型です。
タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
Core i7-4710HQ、16GBメモリ、GeForce GTX 870M、SSD RAID 0 を搭載し性能が高いです。どんな作業でも快適に行えるでしょう。
本製品のような薄型ボディだとGTX 870Mではなく、もう少し性能が劣る代わりに放熱性の良いGTX 860Mか850Mを搭載しそうですが、本製品は性能を取ったようです。
以下にベンチマーク結果を掲載します。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け
PCMark 8
動画のエンコード時間
Core i7-4710HQ GeForce GTX 870M(3GB) |
|
---|---|
x264でエンコード | 14分09秒 |
クイック・シンク・ビデオでエンコード | 6分32秒 |
CUDAでのエンコード | 8分01秒 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
バッテリー駆動時間
いつもは、15.6型のゲームノートパソコンのバッテリー駆動時間はチェックしないのですが、本製品は、軽量・薄型ということでモバイル用途で使用する方もいると思い、チェックしてみました。
まず、バッテリー容量をフリーソフトで確認すると、55,031mWhでした。通常のモバイル用ノートパソコンよりも、多めの容量を搭載しています。
BatteryInfoViewによるバッテリー情報
次に、バッテリー駆動時間の実測値を下の表に掲載します。消費電力の大きい製品であるため、55,031mWhのバッテリー容量にしては、駆動時間が短いです。ゲームをプレイした場合は、ゲームにもよりますが、1~1.5時間程度ではないかと思います。外出先へ持ち出すときは、ACアダプターも一緒に持って歩くと良いでしょう。
負荷内容 | GS60 2PE-040JP |
---|---|
動画再生時 ※1 | 3時間09分 |
PCMark 8 のバッテリーライフテスト ※2 | 1時間49分 |
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターの対応カードと速度のチェックです。
スロットは本体の右側面にあります。挿入後のSDカードの出っ張りはややあります。
SDカード挿入後の外観
カードリーダー/ライターのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。非常に高速です。
また、UHS-Ⅱのカードを挿入してベンチマークを計測したところ、シーケンシャルアクセスのスコアが大きく上がりました。メーカーの仕様表に記載されていませんが、UHS-Ⅱのカードにも対応していると思われます。
使用SDカード:SanDisk Extreme Pro SDHC UHS-Ⅱ(読取り最大280MB/秒、書込み最大250MB/秒)
カードリーダーのベンチマークテスト結果2