※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

MSI GS60 2PE-040JPの実機レビュー(PR)

更新日:2014年6月27日

最上級性能のゲームモバイルノート

MSI GS60 2PE-040JPは、厚さ19.95mm、重さ1.96kgの薄型・軽量なボディに、GeForce GTX 870Mの高性能グラフィックスを搭載した15.6型ノートパソコンです。

また、高視野角でギラつきのない見やすい液晶画面や、steelseries製の打ちやすいキーボードを搭載しています。

ストレージは、SSD RAID 0 + HDDといった構成で、高速アクセスと大容量を実現しています。

さらに、Killer LANのイーサネット、金メッキのオーディオジャックなど搭載し、細部まで高品質なパーツを使用しています。

※レビュー機はメーカーからの借用製品です

目次

GS60 2PE-040JPの基本スペック

GS60 2PE-040JPの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2014年6月23日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
第4世代インテルCPU Core i7-4710HQです。
 
グラフィックカード
NVIDIAの GeForce GTX 870M(3GB)を搭載しています。Optimus対応です。
液晶ディスプレイ
15.6型ワイドの非光沢液晶です。解像度は1920×1080のフルHDです。
メモリ
16GB(8GB×2)を搭載しています。
 
SSD
M.2 SSDを2枚使用したRAID 0構成です。容量は256GBです。
HDD
左のSSDと同時に1TBのHDDも搭載しています。
光学ドライブ
非搭載です。
 
バッテリ駆動時間
メーカー公表値は非公開です。実測値は後述します。

特徴1 - 厚さ19.95mm、重さ1.96kgのゲームノートパソコン

GS60 2PE-040JPは、専用グラフィックスを搭載しながら、厚さ19.95mm、重さ1.96kg(メーカー公表値)を実現したゲーミングノートパソコンです。この薄さを実現しているゲームノートPCは非常に少ないです。


薄くて軽いゲームノートPC

 

なお、当サイトにて、ゴム足を含むPC本体の高さを実測した結果は、約2.3cmでした。


薄さ(ゴム足を含む高さ)

 

PC本体の重量の実測値は1.970kgでした。

ACアダプターについては、大容量であるため重いです。通常のモバイルノートの場合は300g程度ですが、本機のACアダプターの実測値は630gでした。


重量

特徴2 - これほど薄くてもハイクラスGPU「GeForce GTX 870M」搭載

これだけ薄い本体だと、放熱の問題から、ローエンド、よくてもミドルクラスのグラフィックスを搭載するゲームノートPCが一般的です。しかし、本製品はGeForce GTX 870Mというハイクラスのグラフィックスを搭載しています。

GeForce GTX 870Mを搭載した本機でのゲームベンチマークスコアを下の表に掲載します。なお、グラフィックスドライババージョンは、執筆時点で最新の「337.88」です。

表の通り、非常に高いスコアです。グラフィック設定を高くしても、快適にプレイできるゲームが多いです。

ゲームベンチマーク
製品名 MSI GS60 2PE-040JP
基本スペック Core i7-4710HQ
GeForce GTX 870M(3GB)
重めの
ゲーム
ロストプラネット 2(テストB) 1920x1080 RANK A(74.7fps)
1280x720 RANK A(85.7fps)
ファイナルファンタジー XIV (旧) 1920x1080 4559(快適)
1280x720 5387(快適)
中程度の
重さの
ゲーム
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア
キャラクター編 (最高品質)
1920x1080
7241(非常に快適)
1280x720 12536(非常に快適)
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア
キャラクター編 (標準品質 ノートPC)
1920x1080
13629(非常に快適)
1280x720 19084(非常に快適)
ファンタシースターオンライン2 ver.2 1920x1080 25276(快適)
1280x720 45250(快適)
バイオハザード6 1920x1080 RANK S(7847)
1280x720 RANK S(12165)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 1920x1080 9178
1280x720 20900
軽めの
ゲーム
ドラゴンクエストX(標準品質) 1920x1080 10381(すごく快適)
1280x720 10905(すごく快適)
デビルメイクライ4 1920x1080 RANK S
1280x720 RANK S

 

また、GPU-Zで確認したGeForce GTX 870Mの情報は次の通りです。メモリサイズは3GBと、GTX 870Mの中ではやや少なめです(6GBメモリのGTX 870Mが多い)。


GeForce GTX 870Mのグラフィックカードのスペック

特徴3 - ゲームしやすい液晶およびキーボード

本製品は、見やすい液晶に、打ちやすいキーボードを搭載しています。

液晶は、IPS相当の高視野角パネルで、さらに映り込みの少ないノングレアとなっており、とても見やすいです。キーボードについては、steelseriesのキーボードを使用しており、薄型ノートPCの割にはしっかりとした打鍵感があります。

液晶およびキーボードの詳細については後述します。

高視野角ノングレア液晶
steelseriesキーボード

特徴4 - M.2 SSDによるRAID 0 構成

本製品は、M.2のSSDを2枚搭載し、RAID 0を構成しています。さらに 1TBのハードディスクを搭載しており、高速アクセスと大容量を兼ね備えているストレージ環境です。

なお、搭載されているM.2 SSDは、KINGSTON RBU-SNS8100S3128GDでした。


SSDのRAID構成

 

CrystalDiskMarkのスコアは次の通りです。シーケンシャルリードが1000MB/s近くもあります。


CrystalDiskMarkのスコア(SSD RAID 0)

特徴5 - バックライトキーボード搭載

本製品は、キーボードバックライトも搭載しています。


キーボードバックライト

 

キーボードバックライトの設定は、キーカスタマイズアプリケーション「SteelSeries Engine」から行います。このSteelSeries Engineからは、バックライトの設定の他にも、ホットキーの割り当て、細かいマクロの作成、デバイスプロファイルの設定を、簡単に行うことができます。




自由なキーボードバックライトカラーを設定可能


FN、F1~F12キー以外のすべてのキーをホットキーとしてカスタマイズが可能


細かいマクロ作成が可能

特徴6 - 高音質スピーカー(Sound by DYNAUDIO)

GS60 2PE-040JPは、Dynaudio 2.1chスピーカーを4つ、それに加えてサブウーファーも搭載しています。しかも、外から見る限り、ノートパソコンにしては径が大きいです。

実際に聴いてみても、ノートパソコンとしてはクリアな高音と、迫力のある重低音です。ただし、本機に限らず、ノートパソコンはどうしても容積が小さいため、1万円台クラスの外付けのPCスピーカーと比べると音質は劣ります。


4スピーカー+サブウーファー


Sound Blaster Cinema 2

その他の特徴

その他にも次のような特徴があります。総合的にみて、かなり高性能・多機能な製品だと思います。

最大3画面表示(Matrix Display)

本製品は、HDMI、Mini-DisplayPortを搭載しており、本機の液晶と合わせて、最大3画面表示が可能です。現実的に、ノートの液晶と合わせて3画面で使用する方は少ないと思いますが、この2つのポートを搭載しているのは良いと思います。

Killer LAN

Killer LAN(有線のみ)を搭載しています。CPUの代わりにネットワーク関連の処理を肩代わりすることで、ネットワークの遅延を少なくし、CPU負荷をやや下げる効果があります。また、アプリケーション毎の帯域幅や、優先順位を変更することも可能です。

金メッキのオーディオジャック

金メッキのオーディオジャックを搭載しており、錆を防ぐことができます。

プレイ動画の録画&配信(XSplit Gamecaster)

XSplit Gamecasterという付属ソフトを使用することにより、ゲームのライブ配信や、録画を行うことができます。

※6か月間の無料ランセンスが付属。それ以降は有料。

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

とても見やすい液晶だと思います。詳細は以下に説明します。

まず視野角ですが、とても広いです。IPSパネルとは書かれていませんが、IPS相当の視野角です。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、少し逆S字に補正されています。そのため実際のガンマ曲線はS字カーブになっており、メリハリのある画面であることがわかります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は広いです。またadobe RGBをカバーするような高色域液晶とは異なり、色域が広すぎることもないため、通常の方にはちょうど良い色域の広さだと思います。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素は次の通りです。液晶表面は凹凸が少なく、実際に画面を観てもギラつきは感じません。見やすい液晶です。


キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

SteelSeries製のゲーミング向けキーボードを搭載しています。キーピッチは実測で、縦:約18.5mm、横:約18.5mm、キーストロークは約1.8mmです。キートップはほぼフラットですが、滑りにくい素材です。押し始めは適度な抵抗があり、底も柔らかく、"たわみ"も少ないため押しやすいキーボードだと思います。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

タッチパッドの操作性は普通です。クリックボタンは一体型です。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

Core i7-4710HQ、16GBメモリ、GeForce GTX 870M、SSD RAID 0 を搭載し性能が高いです。どんな作業でも快適に行えるでしょう。

本製品のような薄型ボディだとGTX 870Mではなく、もう少し性能が劣る代わりに放熱性の良いGTX 860Mか850Mを搭載しそうですが、本製品は性能を取ったようです。

以下にベンチマーク結果を掲載します。

PassMark Performance Test 8.0

3DMark


※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け

PCMark 8

動画のエンコード時間

TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
  Core i7-4710HQ
GeForce GTX 870M(3GB)
x264でエンコード 14分09秒
クイック・シンク・ビデオでエンコード 6分32秒
CUDAでのエンコード 8分01秒
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

バッテリー駆動時間

いつもは、15.6型のゲームノートパソコンのバッテリー駆動時間はチェックしないのですが、本製品は、軽量・薄型ということでモバイル用途で使用する方もいると思い、チェックしてみました。

まず、バッテリー容量をフリーソフトで確認すると、55,031mWhでした。通常のモバイル用ノートパソコンよりも、多めの容量を搭載しています。


BatteryInfoViewによるバッテリー情報

 

次に、バッテリー駆動時間の実測値を下の表に掲載します。消費電力の大きい製品であるため、55,031mWhのバッテリー容量にしては、駆動時間が短いです。ゲームをプレイした場合は、ゲームにもよりますが、1~1.5時間程度ではないかと思います。外出先へ持ち出すときは、ACアダプターも一緒に持って歩くと良いでしょう。

バッテリー駆動時間
負荷内容 GS60 2PE-040JP
動画再生時 ※1 3時間09分
PCMark 8 のバッテリーライフテスト ※2 1時間49分
※画面輝度は約120cd/m2で計測
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターの対応カードと速度のチェックです。

スロットは本体の右側面にあります。挿入後のSDカードの出っ張りはややあります。


SDカード挿入後の外観

 

カードリーダー/ライターのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。非常に高速です。


 

また、UHS-Ⅱのカードを挿入してベンチマークを計測したところ、シーケンシャルアクセスのスコアが大きく上がりました。メーカーの仕様表に記載されていませんが、UHS-Ⅱのカードにも対応していると思われます。


使用SDカード:SanDisk Extreme Pro SDHC UHS-Ⅱ(読取り最大280MB/秒、書込み最大250MB/秒)
カードリーダーのベンチマークテスト結果2

 

 


  1 2 次へ
  目次