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ThinkPad X220とThinkPad X201sの比較
2011年3月にThinkPad X200番台シリーズの新型「ThinkPad X220」が発売されました。X220はSandy Bridgeや、IPS液晶を搭載した魅力的なモデルです。しかし解像度が1366x768であるという点と、軽量タイプのThinkPad X220sが存在しない点でやや不満のある方もいると思います。
そのため、旧モデルのThinkPad X201sも軽量・高解像度であるため人気があり、X220ではなくX201sを購入する方も多くいます。
そこで、今回はThinkPad X220とX201sを比較し、両者のメリット・デメリットをおさらいします。
ThinkPad X220 と ThinkPad X201s の概要
ThinkPad X220 | ThinkPad X201s |
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【スペック】 |
【スペック】 |
パソコン本体の重さの比較
まずは、本体の軽さの比較です。両PCとも6セルバッテリを搭載しています。実測の結果、ThinkPad X220が1523g、X201
sが1326gでした。ThinkPad X201sのほうが、200gほど軽かったです。
重いパソコンを持ち歩いても全く気にならない人もいますし、逆にパソコンは数gでも軽いほうがいいという人もいます。この差をどう感じるかは個人差があると思います。
私の個人的な感想としては、手で持ってみると200gの差ははっきり分かります。X201sは軽いと感じます。しかしカバンに入れて持ち歩くと、カバンにはノートや資料、財布など様々な物が入っており全体の重量が重くなります。そのため、X201sを入れたカバンのほうがやや軽いと感じるものの、それほど大きく違くとは感じませんでした。X220でも十分アリだと思います。
ThinkPad X220 | ThinkPad X201s |
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1523g | 1326g |
ACアダプタの重さの比較
泊まりで出張へ行く場合などはACアダプタも持ち歩くと思います。ACアダプタの重量を計測したところ、両PCとも同じ位の重さでした。
ThinkPad X220 | ThinkPad X201s |
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299g | 301g |
液晶ディスプレイの比較
続いて、液晶ディスプレイの比較です。
ThinkPad X220はIPS液晶を搭載可能で、視野角が広く斜めから見ても、文字や画像を認識できます。やや色温度が低いように感じますが、テキスト文字はこのほうが見やすいです。解像度は1366x768です。サイズは12.5型です。
ThinkPad X201sの液晶は、やや青色が強く、TNパネルであるため視野角が悪いです。しかし、解像度が1440x900もあり、X220よりもデスクトップを広く使えます。サイズは12.1型です。このサイズで1440x900の解像度では文字が小さく感じるのではないかと思う方もいると思います。個人的には毎日、X201sを使用していますが、全く小さくは感じません。実に作業しやすいです。しかし、年齢を重ね近くの物が見えづらくなっている人や、もともと視力の悪い人は、1366x768の液晶のほうが無難かもしれません。
ThinkPad X220 | ThinkPad X201s |
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Yahooを開いたときの見え方 |
Yahooを開いたときの見え方 |
薄さの比較
薄さ(高さ)については、バッテリおよびゴム足を含めた本体を実測しました。その結果、ThinkPad X220のほうが約0.2cmほど薄かったです。大きな差ではありません。尚、搭載するバッテリによって、薄さは変わります。
ThinkPad X220 | ThinkPad X201s |
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約3.6cm | 約3.8cm |
サイズ(縦x横)の比較
次は本体のサイズ(縦と横)の比較です。縦幅は両者とも同じくらいでしたが、横幅はThinkPad X201sのほうが短かったです。ただ、それほど大きな違いではありません。
ThinkPad X220 | ThinkPad X201s |
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バッテリ駆動時間の比較
X220もX201sも、6セルバッテリを装着し、バッテリ駆動時間を計測しました。DVD相当画質の動画をハードディスクへ保存して再生し、休止状態へ入るまでの時間を計測しました。輝度は中間の「7」で計測しました。
結果は、ThinkPad X220のほうが、駆動時間が長かったです。ただし、X201sは1年間ほど使用した製品なので、バッテリの劣化が進んでいます。新品のバッテリならあと30分くらいはもったのではないかと思います。
ThinkPad X220 | ThinkPad X201s |
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5時間03分 | 参考値:3時間55分 ※1年使用したためバッテリ劣化あり |
キーボードの比較
キーボードは、両PCとも7列キーボードを搭載していますが、EscやDeleteキーの大きさがやや違います。ThinkPad X220のほうが、EscやDeleteキーがやや大きいです。他はそれほど大きな違いはありません。ただし、X220のキーボードの方が他のThinkPadと同じ配列になっているということもあり、一般的に人気です。
ThinkPad X220 | ThinkPad X201s |
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表面温度/CPU温度の比較
バイオハザード5ベンチを実行し、パソコンに負荷をかけたときの表面温度および、CPUの温度は、それほど大きな違いはありませんでした。
ThinkPad X220 | ThinkPad X201s |
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静音性の比較
静音性も、それほど大きな違いはありません。バイオハザード5ベンチを実行したときの動作音を騒音計で計測しましたが、両者とも静かです。
ThinkPad X220 | ThinkPad X201s |
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43.2dB | 42.3dB |
パフォーマンスの比較
パフォーマンスは、ThinkPad X220のほうが優れています。
ThinkPad X220は第2世代インテルCPUを搭載していることに加え、X220は標準電圧版CPUであるのに対しX201sは低電圧版CPUとなっています。そのためCPUのスコアはかなりの差があります。※ただし、Windows エクスペリエンスインデックスのプロセッサのスコアはなぜか同じです。
また、第2世代インテルCPUはGPUを強化したプロセッサであるため、グラフィックス関連のスコアもX220のほうが良いです。
ThinkPad X220 | ThinkPad X201s |
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まとめ
以上が、ThinkPad X220とX201sの比較でした。
表面温度や内部温度、静音性は、両者とも大きな違いはありませんでした。本体の薄さや幅も若干の違いはあるものの、それほほど大きな差ではありませんでした。また、バッテリ駆動時間もややX220のほうが長いですが、30分程度の差だと思います(X201sが新品バッテリではないので正確には比べられませんでした)。
やはり、X220とX201sのどちらにするかは、液晶解像度、重量、パフォーマンスの3点が、選択のポイントになってくると思います。
ウィンドウをたくさん立ち上げ、並べて見たり、コピー&ペーストを多様する作業を多くするのであれば、作業域の広いX201sのほうがいいでしょう。ただ、X201sはそのうち販売終了となるので、購入するならお早めに。
重量重視でもX201s のほうがいいです。ただし、もし重量の点で、X220の購入をためらっているのであれば、SSDを搭載するという方法もります。SSDにすれば約50gは軽くなりますので、1.5kgを切る重さになります。
動画の編集・エンコードや、軽いゲームもしようと考えている方は、迷わず第2世代インテルCPU搭載のX220のほうが良いでしょう。
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