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レノボ ThinkPad X220をSSDへ換装してみる
ここでは、ThinkPad X220のハードディスクをSSDへ換装する手順と、換装後のベンチマーク結果を紹介します。
注意点
ThinkPad X220に搭載できるSSDは、厚さが7mmの製品のみとなっています。9.5mmのSSDは搭載できないのでご注意ください。
SSDの購入
SSDはレノボショッピングで購入したほうが無難です。なぜなら、レノボショッピングでX220に対応したSSDを購入すれば、リカバリディスクからの復元であれば、Lenovo EE 2.0がそのまま使えるからです。しかもRapid Driveに対応します(サポートに確認済み)。また、取り付けるマウンタなども一緒に同梱されてくるので、換装に便利です。
レノボショッピングで販売されていないSSDは、動作検証が取られていないので、EE2.0動作保証外となります。
今回は、レノボショッピングにて次の2つのSSDを購入したので、それぞれハードディスクからSSDへ換装してみます。
ただし、レノボショッピングで売られているSSDは容量がやや少ないです。EE 2.0に対応しているからと言ってそれほど高速になるわけでもないので、インテル SSD 320などの大容量SSDに換装したい人はそれでも構わないと思います。
また、レノボショッピングで売られているSSDに、SATA 6.0Gbpsの製品はありません。しかし、7mmの厚さのSATA 6.0GbpsのSSDは現在のところ他店でも存在しません。
リカバリー・ディスクの作成
リカバリー・ディスクの作成方法から説明します。
まず、空のDVD-Rを3枚用意します。CDの場合は試していませんが、10枚程度必要だと思います。
次に、外付けDVDドライブをThinkPad X220へ接続します。
リカバリー・ディスクの作成は、「Factory Recovery Disk」で行います。[Lenovo ThinkVantage Tools]から[Factory Recovery Disk]を起動します。
下図のような画面が表示されるので、[OK]をクリックします。
下図では、[ブート・メディア]および[データ・メディア]にチェックを入れてください。
確認画面で[OK]をクリックします。
あとは、ウィザードに従って、リカバリー・ディスクを作成してください。
SSDへの換装手順
次に、ハードディスクからSSDへの物理的な換装手順を説明します。
まずはバッテリーを取り外します。
裏面の下図の部分のネジをとります。
ふたをとります。
下図のようにベロを引き出してハードディスクを抜き取ります。
下図が取り出したSSDです。マウンタ(横の黒いラバー)はゴム製です。
新しいSSDを挿入します。レノボショッピング以外の店から購入した場合は、横のゴム製のマウンタと、ハードディスクを覆うベロ付きの金属カバーを、SSDへ付け替えます。レノボショッピングで購入した場合は、そのまま装着できます(下図)が、赤いマウンタがプラスチック製です。そのため、上の図の黒いマウンタに取り換えたほうが良いかもしれません。
今回は赤いマウンタのまま装着します(下図)。
次に、リカバリーディスクのブートCDを挿入し電源を投入します。下図のような画面が表示されますので、[次へ]をクリックします。
ご使用条件を確認し、[次へ]をクリックします。
[工場出荷時コンテンツへの復元]を選択し、[次へ]をクリックします。
警告内容を確認し、[はい]をクリックします。
あとはウィザードに従いリカバリー・メディアを入れ替えます。
以上で、工場出荷状態へ戻ります。Lenovo EE2.0も有効のままで、Rapid Driveにも対応します。
SSD換装後のベンチマーク結果
SSD換装後のベンチマークの結果です。
Crystal DiskMark
SSDはHDDよりも、すべての項目において結果が良いです。128GBと160GBのSSDを比べると、シーケンシャルWirteについては128GBのほうが速かったですが、4Kや4K QD32などのランダム リード/ライトについては、160GBのSSDのほうが速かったです。
Crystal DiskMark の結果
Windows エクスペリエンス インデックス
Windows エクスペリエンス インデックスの結果は次の通りです。HDDとSSDとではプライマリハードディスクのスコアにかなりの差があります。また、128GBと160GBのSSDを比べると160GBの製品のほうがスコアが良かったです。
ただ、なぜかSSDにしたらグラフィックスのスコアが下がりました。原因不明です。ACアダプターにはもちろんつなぎ、電源プランも「高パフォーマンス」にし、Lenovo Turbo Boost+も有効にしてみたのですが結果は変わりませんでした。最初からSSDが搭載されているモデルについてはグラフィックスのスコアは6.3あったのですが、よくわかりません。
Windows エクスペリエンス インデックスの結果
PC起動・シャットダウン時間
PCの起動時間とシャットダウン時間の計測結果です(下表)。
HDDとSSDとでは明らかな差があります。128GBと160GBのSSDは、測定誤差の範囲でそれほど違いはありませんでした。
チェック内容 | HDD | SSD(128GB) | SSD(160GB) |
---|---|---|---|
PC起動時間 | 約39秒 | 約27秒 | 約26秒 |
PCシャットダウン時間 | 約9秒 | 約8秒 | 約7秒 |
以上が、SSDへの換装手順と、ベンチマーク等の結果でした。