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レノボ ThinkPad Edge E520 の実機レビュー
唯一テンキーを搭載したThinkPad
ThinkPad Edge E520は、現行モデルのThinkPadの中で、唯一テンキーを搭載したノートパソコンです。ただし、テンキーを搭載したノートは、デメリットもあるので、そこは後述します。
液晶は15.6型のスタンダードサイズで、シンプルで飽きのこないデザインです。打ちやすいキーボード、静かな冷却ファン、低い表面温度で、操作性は良いです。
ブルーレイドライブや内蔵地デジチューナーなどはありませんが、そういった映像を視聴をしないなら良い製品です。
価格は、こちらクーポンを利用すれば6万円台から購入可能です。激安というわけではないですが、そこそこ安いと思います。 →価格改定により、かなり値下がりしました。レノボ 公式サイト利用で4万円台から購入可能です。
目次
1 ThinkPad Edge E520 の基本スペック | 2 特徴 - 唯一テンキーを搭載したThinkPad |
3 液晶ディスプレイのチェック | 4 キーボードとタッチパッドのチェック |
5 総合ベンチマーク | 6 動画のエンコード時間のチェック |
7 バッテリ駆動時間のチェック | 9 静音性のチェック |
10 パーツの温度のチェック | 11 表面温度のチェック |
12 消費電力のチェック | 13 外観のチェック |
14 パーツの選び方 | 15 まとめ |
ThinkPad Edge E520 の基本スペック
本機の基本スペックを紹介します。※2011年7月4日現在の情報です。BTOパソコンという特性上、時期が経つと選択できるパーツは異なります。
CPU 直販店では第2世代インテルCPUのCore i3からCore i7まで幅広く選択可能です。本機は、Core i5-2410Mです。 |
グラフィックカード CPU内蔵(インテルHDグラフィックス 3000)です。その他のグラフィックスは選択できません。 |
液晶ディスプレイ 15.6型(1366x768)の液晶です。光沢 or 非光沢を選択できます。本機のパネルはN156BGE-L11(Chimei製)の非光沢液晶でした。 |
メモリ PC3-10600のメモリを搭載可能です。本機は2GBです。 |
ハードディスク 容量は選択可能です。本機は7200rpmの500GBです。中身はHTS545050B9A300(日立製)でした。 |
SSD SSDは選択できません。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブを搭載しています。他の光学ドライブは選択できません。 |
バッテリ駆動時間 6セルバッテリを搭載しています。 |
特徴 - 唯一テンキーを搭載したThinkPad
ThinkPad Edge E520は、現行のThinkPadシリーズの中で、唯一テンキーを搭載しています。
テンキーのキーピッチは縦:18mm、横:19mmと広めで、打ちやすいです。数字をよく打つ仕事をしている人には良いでしょう。
テンキーのキーピッチは縦:18mm、横:19mmと十分。
ただし、テンキーを搭載することでデメリットもあることを覚えておきましょう。それは、テンキーを打っていない時、手の位置が左側にずれるので、顔が画面中央に位置したままだと、体が若干よじれる点です。
また顔も手と同じように左へずらすと(体全体を左へずらすと)、画面と正対しなくなってしまいます。
多くの人はそれほど気にならないようですが、このような状態で長時間作業すると、疲れやすくなる人もいます。
テンキーが搭載されていると、手の位置が左側にくる。
液晶ディスプレイのチェック
本機は、TNパネルの15.6型の非光沢液晶を搭載しています。色域や視野角など普通の液晶です。映り込みはほとんどありません。無難に使えます。
TNパネル。色域は一般的なノートPCと同程度(良くはない)
視野角も一般的なノートPCと同程度(良くはない)
キーボードとタッチパッドのチェック
ThinkPad Edge E520のキーボードのチェック。
テンキー以外のキーピッチは、実測で19x19mmです。テンキーのキーピッチは上で説明した通り18x19mmです。打った感じは非常に押しやすいです。
個人向けPCのため、「SysRq」や「Pause/Break」キーなどは搭載していません。便利なのは、「Alt」と「PrtSc」が並んでいる点です。特定ウィンドのキャプチャ(Alt+PrtSc)が片手で出来ます。
キーボード全体図。
横から見ると、キートップが凹んでいるため押しやすくなっています。また、中央の赤いボタン(トラックポイント)ももちろん搭載し、操作性を高めます。
キーボードのアップ
個人向けThinkpadということで、ファンクションキーの割り当てはマルチメディア仕様となっています。例えば、「全角カナ」をしたい場合、「Fn」キーを押しながら、「F7」を押す必要があります。人によっては不便です。
ただし、これはBIOSの設定で、通常のファンクションキーの割り当てへ変更できます。PC起動時に「F1」を押してBIOSを起動し、「Config」>「Keyboard/Mouse」を選択し、「Change to "F1-F12"」を"Default"から"Legacy"へ変更します。
ファンクションキーはマルチメディア仕様です。
タッチパッドはツルツルで普通の操作感です。ThinkPad Tシリーズなどのように凸凹はしていません。クリックボタンは軽くて押しやすいです。
タッチパッドとクリックボタン。
総合ベンチマーク
Core i5-2410Mを搭載した本機での各ベンチマークスコアの結果です。
プロセッサのスコアはやや高めですが、他のスコアは普通です。尚、CrystalMark 2004R3は何度やっても途中で落ちるためスコア値は掲載していません。
Windows エクスペリエンス インデックス
PassMark Performance Test 7.0
動画のエンコード時間のチェック
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
Core i5-2410M搭載のThinkPad Edge E520にて、動画エンコード時間を計測しました。
エンコードに用いたソフトは、ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5 です。
テストの結果は、x264でエンコードしたときが37分57秒、Intel Media SDK Hardware(クイック・シンク・ビデオ)でエンコードしたときが15分44秒でした。
クイック・シンク・ビデオなら速いです。
エンコード方法 | エンコード時間 |
---|---|
x264でエンコード | 37分57秒 |
GPGPU(クイック・シンク・ビデオ)でエンコード | 15分44秒 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
バッテリ駆動時間のチェック
バッテリ駆動時間の実測は4時間40分
6セルバッテリを搭載したThinkPad Edge E520のバッテリ駆動時間は、4時間40分でした。15.6型のノートPCにしては長いほうだと思います。
尚、テストでは、ハードディスクに保存した動画(DVD相当の画質)を再生させながらバッテリ駆動させ、スリープになるまでの時間を計測しました。画面の輝度は中間の「7」、電源プランは「Energy Saver」です。
尚、6セルバッテリ以外は選択できません。