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レノボ ThinkPad Edge E520 の実機レビュー

更新日:2011年07月15日



ThinkPad Edge E520 の概要

唯一テンキーを搭載したThinkPad

ThinkPad Edge E520は、現行モデルのThinkPadの中で、唯一テンキーを搭載したノートパソコンです。ただし、テンキーを搭載したノートは、デメリットもあるので、そこは後述します。

液晶は15.6型のスタンダードサイズで、シンプルで飽きのこないデザインです。打ちやすいキーボード、静かな冷却ファン、低い表面温度で、操作性は良いです。

ブルーレイドライブや内蔵地デジチューナーなどはありませんが、そういった映像を視聴をしないなら良い製品です。

価格は、こちらクーポンを利用すれば6万円台から購入可能です。激安というわけではないですが、そこそこ安いと思います。 →価格改定により、かなり値下がりしました。レノボ 公式サイト利用で4万円台から購入可能です。

レノボ 公式サイト

目次

ThinkPad Edge E520 の基本スペック

本機の基本スペックを紹介します。※2011年7月4日現在の情報です。BTOパソコンという特性上、時期が経つと選択できるパーツは異なります。

CPU
直販店では第2世代インテルCPUのCore i3からCore i7まで幅広く選択可能です。本機は、Core i5-2410Mです。
グラフィックカード
CPU内蔵(インテルHDグラフィックス 3000)です。その他のグラフィックスは選択できません。
液晶ディスプレイ
15.6型(1366x768)の液晶です。光沢 or 非光沢を選択できます。本機のパネルはN156BGE-L11(Chimei製)の非光沢液晶でした。
メモリ
PC3-10600のメモリを搭載可能です。本機は2GBです。
ハードディスク
容量は選択可能です。本機は7200rpmの500GBです。中身はHTS545050B9A300(日立製)でした。
SSD
SSDは選択できません。
 
光学ドライブ
DVDスーパーマルチドライブを搭載しています。他の光学ドライブは選択できません。
バッテリ駆動時間
6セルバッテリを搭載しています。
 
※パーツの中身は、個体ごと異なりますのでご注意ください。

特徴 - 唯一テンキーを搭載したThinkPad

ThinkPad Edge E520は、現行のThinkPadシリーズの中で、唯一テンキーを搭載しています。

テンキーのキーピッチは縦:18mm、横:19mmと広めで、打ちやすいです。数字をよく打つ仕事をしている人には良いでしょう。


テンキーのキーピッチは縦:18mm、横:19mmと十分。

 

ただし、テンキーを搭載することでデメリットもあることを覚えておきましょう。それは、テンキーを打っていない時、手の位置が左側にずれるので、顔が画面中央に位置したままだと、体が若干よじれる点です。

また顔も手と同じように左へずらすと(体全体を左へずらすと)、画面と正対しなくなってしまいます。

多くの人はそれほど気にならないようですが、このような状態で長時間作業すると、疲れやすくなる人もいます。


テンキーが搭載されていると、手の位置が左側にくる。

液晶ディスプレイのチェック

本機は、TNパネルの15.6型の非光沢液晶を搭載しています。色域や視野角など普通の液晶です。映り込みはほとんどありません。無難に使えます。


TNパネル。色域は一般的なノートPCと同程度(良くはない)


視野角も一般的なノートPCと同程度(良くはない)

キーボードとタッチパッドのチェック

ThinkPad Edge E520のキーボードのチェック。

テンキー以外のキーピッチは、実測で19x19mmです。テンキーのキーピッチは上で説明した通り18x19mmです。打った感じは非常に押しやすいです。

個人向けPCのため、「SysRq」や「Pause/Break」キーなどは搭載していません。便利なのは、「Alt」と「PrtSc」が並んでいる点です。特定ウィンドのキャプチャ(Alt+PrtSc)が片手で出来ます。


キーボード全体図。

 

横から見ると、キートップが凹んでいるため押しやすくなっています。また、中央の赤いボタン(トラックポイント)ももちろん搭載し、操作性を高めます。


キーボードのアップ

 

個人向けThinkpadということで、ファンクションキーの割り当てはマルチメディア仕様となっています。例えば、「全角カナ」をしたい場合、「Fn」キーを押しながら、「F7」を押す必要があります。人によっては不便です。

ただし、これはBIOSの設定で、通常のファンクションキーの割り当てへ変更できます。PC起動時に「F1」を押してBIOSを起動し、「Config」>「Keyboard/Mouse」を選択し、「Change to "F1-F12"」を"Default"から"Legacy"へ変更します。


ファンクションキーはマルチメディア仕様です。

タッチパッドはツルツルで普通の操作感です。ThinkPad Tシリーズなどのように凸凹はしていません。クリックボタンは軽くて押しやすいです。


タッチパッドとクリックボタン。

総合ベンチマーク

Core i5-2410Mを搭載した本機での各ベンチマークスコアの結果です。

プロセッサのスコアはやや高めですが、他のスコアは普通です。尚、CrystalMark 2004R3は何度やっても途中で落ちるためスコア値は掲載していません。

Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test 7.0

動画のエンコード時間のチェック


ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5

Core i5-2410M搭載のThinkPad Edge E520にて、動画エンコード時間を計測しました。

エンコードに用いたソフトは、ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5 です。

テストの結果は、x264でエンコードしたときが37分57秒、Intel Media SDK Hardware(クイック・シンク・ビデオ)でエンコードしたときが15分44秒でした。

クイック・シンク・ビデオなら速いです。


TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
エンコード方法 エンコード時間
x264でエンコード 37分57秒
GPGPU(クイック・シンク・ビデオ)でエンコード 15分44秒
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

バッテリ駆動時間のチェック


バッテリ駆動時間の実測は4時間40分

6セルバッテリを搭載したThinkPad Edge E520のバッテリ駆動時間は、4時間40分でした。15.6型のノートPCにしては長いほうだと思います。

尚、テストでは、ハードディスクに保存した動画(DVD相当の画質)を再生させながらバッテリ駆動させ、スリープになるまでの時間を計測しました。画面の輝度は中間の「7」、電源プランは「Energy Saver」です。

尚、6セルバッテリ以外は選択できません。

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