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HP Pavilion Desktop PC p6720jp/CTのレビュー
最小構成なら3万円台
Celeronを搭載した最小構成なら3万円台で購入可能な、HP Pavilion Desktop PC p6720jp/CT(以下、p6720jp)のレビューです。
ただし、最小構成のCeleronではスペックが低すぎるためCore 2 Duo を選択すると、価格が約5万円になり、Core i3を搭載できるp6740jpと価格が変わらなくなります。p6740jpも合わせて検討することをおすすめします。
ただ、今(2011年2月20日)なら、Officeと液晶付きで約5万円のキャンペーンモデルがあり、大変お買い得です。
基本スペックをチェック
まずは、p6720jpの基本スペックをチェックします。ただし、2011年2月19日現在の情報です。
CPU Celeron 450またはCore 2 Duo E7500を選択可能です。本機は、Core 2 Duo E7500です。 |
グラフィックカード チップセット内蔵から、Radeon HD 6450、GeForce 405のローエンドGPUが選択可能です。本機は、チップセット内蔵です。 |
ハードディスク 7200rpmを搭載可能です。容量は1TBまで選べます。本機は7200rpmの250GBです。 |
SSD 80GBまたは160GBのSSDを搭載可能です。本機は搭載していません。 |
メモリ PC3-10600のメモリを搭載可能です。本機は2GBです。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチ、ブルーレイドライブを搭載です。本機はDVDスーパーマルチ搭載です。 |
電源 300W電源です。 |
テレビチューナー 3波ダブルチューナーを搭載可能です。しかも、10倍録画が可能です。本機は非搭載です。 |
拡張性 PCI Express x 16 x 1 スロット ( 空 1 ) 、 PCI Express x 1 x 3 スロット ( 空 3)です。搭載するパーツによって空きスロットは変わります。 |
パフォーマンスのチェック
p6720jpのベンチマーク結果を掲載します。尚、搭載している本機の主なパーツは、CPUがCore 2 Duo E7500、グラフィックスはチップセット内蔵です。
Windows エクスペリエンス インデックス
p6720jpのWindows エクスペリエンス インデックスは次の通りです。全体的に低めのスコアです。
CrystalMark 2004R3 ベンチ & PassMark Performance Test ベンチ
次は、p6720jpのCrystallMark 2004R3のベンチマークの結果と、PassMark Performance Testのベンチマーク結果です。全体的に低いスコアです。特にグラフィックスのスコアが低いです。
ゲームのベンチマーク
p6720jpのゲームのベンチマークの結果を掲載します。今回のグラフィックスはチップ内蔵ですので、ゲームはほぼ無理です。
製品名 | HP p6720jp | ||
基本スペック | Core 2 Duo E7500、チップセット内蔵 | ||
重めの ゲーム |
ロストプラネット 2(テストB) | 1280*720 | 未計測 |
ファイナルファンタジー XIV | 1280*720 | 未計測 | |
中程度の ゲーム |
バイオハザード5(テストB) | 1280*720 | 未計測 |
モンスターハンターフロンティア第二弾(絆) | 1280*720 | 未計測 | |
軽めの ゲーム |
THE LAST REMNANT | 1280*720 | FPS:8.20 |
デビルメイクライ4 | 1280*720 | RANK D |
静音性のチェック
騒音は普通
本機は専用グラフィックカードを搭載していないため、動作音はわりと静かです。
騒音を計測したところ、アイドル時の騒音は42.3dB、負荷をかけたとき(バイオハザード5ベンチ実行時)も42.3dBでした。私の部屋を極力無音にしても41.1dBはあり、その差は+1.2dBでした。デスクトップとして静かです。尚、無反響室で測定したわけではないので全く 正確な値ではありません。値は参考程度にしてください。
また専用グラフィックカードを搭載すると、騒音は大きくなりますのでご注意ください。
パーツの温度のチェック
p6720jpのCPUとグラフィックカードの温度を計測し、きちんとパーツが冷却できているかをチェックしました。あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
パソコンに長時間負荷をかけるような作業をしているときの温度を計測しました。具体的には(1)DVD画質の動画再生時の温度と、(2)バイオハザード5のベンチマーク実行時の温度を計測しました。計測ソフトはHWMonitorをもちいました。
結果、CPUの温度は低い値でした。グラフィックカードはチップセット内蔵だったので計測することができません。
消費電力のチェック
デスクトップPCにしてはやや低めの消費電力
p6720jpの消費電力を計測しました。
アイドル時と、バイオハザード5実行時の消費電力をワットチェッカーで計測しました(右図)。
結果、専用グラフィックカードを搭載していない分、デスクトップPCにしては、かなり低めの消費電力でした。
ここがすごい - 安心の国内生産
東京生産
p6720jpの品質のチェックです。
HPと聞くと、富士通やNECと違い、品質に不安がある方もいるのではないでしょうか?でも、HPパソコンは大丈夫です。東京(昭島)で生産されているため製品の品質は高いです。
また、世界シェアNo.1のメーカーであることからも、品質の高さがうかがえます。品質が低いのにシェアNo.1なんてありえませんから。
ショップ系PCと違い、パーツの動作確認がきちんと取られているため安心感もあります。
外観をチェック - 光沢のある美しいデザイン
p6720jpの外観です。HPのパソコンは、前面がピアノのように光沢があり非常に美しいです。光沢であるがゆえに指紋は付きやすいですが、ノートPCと違い、デスクトップPCに触ることはまれなので問題にはならないでしょう。
p6720jpの前面と背面です。本機は専用グラフィックカードも地デジチューナーも搭載していないため、PCI Express スロットは全て空いています。
本体上部にはメモリカードスロットがあります(下図)。
光学ドライブは2基搭載可能です。本機はDVDスーパーマルチを1台だけ搭載しています。
本体中央に、HP Pocket Media Drive Bayがあります(下図)。ここには専用の2.5インチ外付けハードディスク(HP Pocket Media Drive)を、テープのように差し込むことができます。バックアップ用途などに便利です。このHP Pocket Media Driveは、HP ダイレクト プラスから購入可能です。
前面のパネルを下へ下げると、USB2.0、マイク、ヘッドホン端子が見えます。
p6720jpの側面です。
ケースの中は次のようになっています。PCI Expressスロットに何も挿していたいため、ケース内の温度は低いです。
パーツの選び方
ここでは、2011/2/19現在、p6720jpにおいて選択できるパーツの選び方を考察します。尚、選択できるパーツが時期によって変わる点はご了承ください。
CPU
2011/2/19時点で選択できるCPUは、下記の表の2つです。
Celeron 450とCore 2 Duoの性能差はかなり大きいので、Core 2 Duo E7500のほうをおすすめします。しかし、Core 2 Duo E7500を選択すると価格が高くなり、Core i3を搭載した上位機種のp6740jpよりも価格が高くなる場合があります。そのため、p6740jpも合わせて検討することをおすすめします。
仕様 | Core 2 Duo E7500 | Celeron 450 |
---|---|---|
コア数 | 2 | 1 |
スレッド数 | 2 | 1 |
動作周波数 | 2.93GHz | 2.2GHz |
Turbo Boost時周波数 | ― | ― |
キャッシュ | 3MB | 512M |
消費電力 | 65W | 35W |
PassMark CPU ベンチ | 2009 | 635 |
グラフィックカード
p6720jpのグラフィックカードは、オリジナルのOEM製品です。そのため、仕様がいまいち不明です。ただし、高性能なグラフィックは搭載できません。消費電力や発熱や騒音を重視し、グラフィック性能を使うような処理をしないならば、チップセット内蔵でいいと思います。地デジを観たいのであれば、GeForce 405あたりを搭載しておくと良いと思います。
仕様 | Radeon HD 6450 | GeForce 405(1GB) |
---|---|---|
シェーダープロセッサ数 | 160基 | ? |
グラフィッククロック | 625MHz? | ? |
メモリ | 512MB | ? |
メモリインターフェイス | 64bit | ? |
対応DirectX | 11 | ? |
最大消費電力 | ? | ? |
PassMark GPU ベンチ | ? | ? |
まとめ
以上が、HP Pavilion Desktop PC p6720jp/CTのレビューでした。
CPUが2世代前のもので、専用グラフィックカードも搭載していないため、パフォーマンスは良くありません。ただし、消費電力や発熱、動作音は低いので、とにかく安価なPCを購入したいなら良いと思います。尚、今(2011年2月20日)なら、Officeと液晶付きで約5万円のキャンペーンモデルがあり、大変お買い得です。
個人的にはp6720jpはCPUが古いので、Core i系CPUを搭載できるp6740jpを購入しておくほうが良いと思います。欲を言えば、第2世代CPUを搭載したHPE-580jpがいいです。ただし、HPE-580jpは現在販売停止中なので、販売再開をしばらく待つ必要があります。
HPのパソコンは店頭ではなかなか売られていません。購入はHP ダイレクト からどうぞ。
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