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富士通 LIFEBOOK SHシリーズ WS1/T(SH90/T)の実機レビュー

着脱式の光学ドライブを搭載
LIFEBOOK SHシリーズ WS1/T(SH90/T)は、最近では珍しい光学ドライブを搭載した第5世代インテルCPU搭載の13.3型モバイルノートパソコンです。
光学ドライブは着脱式となっており、必要ない方は、取り外してカバーをしたり、増設用バッテリーや増設用ハードディスクを装着したりすることが出来ます。
VGAやLANポートも搭載しており、ビジネスシーンでも便利です。
バッテリーは4セルバッテリーと6セルバッテリーが用意されており、6セルバッテリーを搭載すれば、通常のモバイルノートパソコンより長くバッテリー駆動します。
また、「WQHD ノングレア液晶」、「WQHD タッチ液晶」に加え、新たに「フルHD ノングレア液晶」を選択できるようになりました。この液晶はタッチパネルは搭載していませんが、見やすくておすすめです。
2015.2.25 追記:WQHD タッチ液晶を搭載したPCの重量、バッテリー駆動時間、ベンチマークなどを追記しました。
直販サイト: 富士通WEBMART(LIFEBOOK SH)
通常22%OFFのところ25%OFFで購入できます。
※レビュー機はメーカーからの貸出機です
目次
1 LIFEBOOK SHシリーズ WS1/T の基本スペック | 2 特徴1 - 光学ドライブ搭載のモバイルノートPC |
3 特徴2 - モバイル・マルチベイ構造 | 4 特徴3 - 選べるバッテリー&長い駆動時間 Update! |
5 特徴4 - 77Whの6セルバッテリーで1.299kg Update! | 6 特徴5 - 選べる液晶&非光沢フルHD液晶は見やすい |
7 特徴6 - LANやVGAポートも搭載 | 8 液晶ディスプレイのチェック Update! |
9 キーボードおよびタッチパッドのチェック | 10 パフォーマンスのチェック Update! |
11 薄さのチェック | 12 カードリーダー/ライターのチェック |
13 静音性のチェック | 14 パーツの温度のチェック |
15 表面温度のチェック | 16 消費電力のチェック |
17 外観のチェック | 18 まとめ |
LIFEBOOK SHシリーズ WS1/T(SH90/T)の基本スペック
本機の基本スペックを紹介します。※2015年春/カスタムメイドモデル「WS1/T」のスペックです。カタログモデル「SH90/T」のスペックはやや異なります。
※ カスタムメイドモデル「WS1/T」・・Web直販サイト「富士通WEB MART」専用のモデル。カスタマイズが可能。
※ カタログモデル「SH90/T」・・主に家電量販店で販売されているモデル。パーツのカスタマイズは不可。
特徴的な部分は赤字にしています。
CPU Uシリーズの第5世代インテルCore i プロセッサーです。 |
グラフィックカード インテル HD グラフィックス 5500(CPU内蔵)です。 |
液晶ディスプレイ 13.3型ワイド。フルHD ノングレア、WQHD ノングレア、WQHD タッチ液晶から選べます。 |
メモリ 4GB~12GBを選択可能です。デュアルチャネルです。 |
ハードディスク HDDまたはハイブリッドHDDまたはSSDを選択可能です。 |
光学ドライブ 着脱可能なDVDスーパーマルチドライブまたはブルーレイドライブです。 |
バッテリー駆動時間 4セルまたは6セルのバッテリーを選択できます。駆動時間は構成によります。後述します。 |
その他 薄さ13.6~19.8mm(突起物含まず)、重量は構成にもよりますが最軽量時で約1.26kgです。 |
本記事では、次の構成の製品(2台)でレビューしています。
- フルHD液晶、Core i7-5500U、12GBメモリ、256GB SSD、4セル/6セルバッテリー
- WQHD タッチ液晶、Core i5-5200U、4GBメモリ、500GB HybridHDD、6セルバッテリー 【追記】
特徴1 - 光学ドライブ搭載のモバイルノートPC
最近のモバイルノートパソコンは、光学ドライブ(DVDスーパーマルチドライブなど)を搭載していない製品がほとんどです。モバイル専用機として使用するなら光学ドライブは必要ないかもしれませんが、メイン機としても使用する場合、光学ドライブも搭載していたほうが便利です。
LIFEBOOK SHシリーズ WS1/Tは、光学ドライブを内蔵した最近では珍しいモバイルノートパソコンです。

光学ドライブを搭載
特徴2 - モバイル・マルチベイ構造
LIFEBOOK SHシリーズ WS1/Tは、光学ドライブを搭載していると記載しましたが、この光学ドライブは着脱式となっており、他のユニットを代わりに装着できるマルチベイ構造になっています。光学ドライブを必要としない方、もしくは光学ドライブを使わない日は、別のユニットを搭載することで、軽量化したりバッテリー駆動時間を延ばしたりすることが可能です。
光学ドライブを含め、次のようなユニットを装着することが可能です。なお、以前はモバイルプロジェクターユニットを搭載することが出来ましたが、現在は販売を停止しているようです。

LIFEBOOK SHシリーズ のベイに装着できるユニット
※上の画像は、旧モデルのWS2/Jの画像です。WS1/Tは多少形状が異なります。
特徴3 - 選べるバッテリー&長い駆動時間
通常のモバイルノートパソコンは、50Wh未満のバッテリーを搭載していることが多いですが、本製品は77Whの大容量の6セルバッテリーを搭載しています。また、「富士通WEB MART」のカスタムメイドモデルのみ、軽量な51Whの4セルバッテリーを選択することも可能です。
メーカー仕様値
バッテリー駆動時間は、バッテリー容量だけでなくCPU性能によっても変わってきます。
下表は、フルHDパネル選択時のメーカー仕様表のバッテリー駆動時間です。ご覧の通り、Core i5を選択したほうがバッテリー駆動時間は長いことが分かります。
Core i5、フルHDパネル選択時 | Core i7、フルHDパネル選択時 | |||
4セルバッテリー (51Wh) |
6セルバッテリー (77Wh) |
4セルバッテリー (51Wh) |
6セルバッテリー (77Wh) |
|
JEITAバッテリー 動作時間測定法(Ver.2.0) |
約11.1時間 | 約16.5時間 | 約9.4時間 | 約14.5時間 |
次に、下表は、WQHDパネル選択時のメーカー仕様表のバッテリー駆動時間です。上の表と比較して、フルHDパネルを選択したほうがバッテリー駆動時間は長いことが分かります。
Core i5、WQHDパネル選択時 | Core i7、WQHDパネル選択時 | |||
4セルバッテリー (51Wh) |
6セルバッテリー (77Wh) |
4セルバッテリー (51Wh) |
6セルバッテリー (77Wh) |
|
JEITAバッテリー 動作時間測定法(Ver.2.0) |
約9.7時間 | 約14.0時間 | 約8.4時間 | 約13.1時間 |
また、ここでは掲載しませんが、光学ドライブの代わりに増設バッテリユニットを装着すると、さらにバッテリー駆動時間が延びます。詳細な駆動時間は、メーカー仕様表をご覧ください。
当サイトでの実測値
次に、当サイトでの実測値です。レビュー機はCore i7、フルHDパネルを搭載しています。非常に長い駆動時間です。
Core i7、フルHDパネル選択時 | ||
4セルバッテリー (51Wh) |
6セルバッテリー (77Wh) |
|
動画再生時 ※1 | 8時間21分 | 12時間32分 |
PCMark 8 Home のバッテリーライフテスト ※2 | 5時間08分 | 7時間20分 |
PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト ※3 | 5時間56分 | 8時間28分 |
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
追記:Core i5、WQHDパネルでのバッテリー駆動時間の計測結果を追記しました。
消費電力の少ないCore i5であるものの、WQHDパネルを搭載しているため、駆動時間は上の構成よりやや短くなっています。
Core i5、WQHDパネル選択時 | |
6セルバッテリー (77Wh) |
|
動画再生時 | 9時間11分 |
PCMark 8 Home のバッテリーライフテスト | 5時間57分 |
PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト | 6時間28分 |
特徴4 - 77Whの6セルバッテリーで1.299kg(実測値)
最近は1kgを切るようなモバイルノートパソコンがあり、本製品はそこまで軽量ではありませんが、十分軽量な部類に入るモバイルノートパソコンです。
重量は搭載するパーツによって変わってきます。詳細は、メーカー仕様表 をご確認下さい。
下表に、当サイトでの実測値を掲載します。この中で注目したいのは、77Whの大容量な6セルバッテリーを搭載して1.299kgという重量です。"単位重量あたりのバッテリー駆動時間"が長いです。
非タッチパネル液晶・SSD選択時 | ||
4セルバッテリー(51Wh) | 6セルバッテリー(77Wh) | |
モバイル・マルチベイ用カバー装着時 | 1.213kg | 1.299kg |
DVDスーパーマルチドライブ装着時 | 1.319kg | 1.405kg |
ブルーレイディスクドライブ装着時 | 1.332kg | 1.418kg |
追記:タッチパネル、HybridHDDでの重量の計測結果を追記しました。
タッチパネル、さらにはHybridHDDを搭載しているため、上の構成よりも重くなっています。
タッチパネル液晶・HybridHDD選択時 | |
6セルバッテリー(77Wh) | |
モバイル・マルチベイ用カバー装着時 | 1.419kg |
DVDスーパーマルチドライブ装着時 | 1.526kg |
ブルーレイディスクドライブ装着時 | - |
ACアダプターは237gと、やや軽め~標準的な重量かなと思います。

ACアダプターの重量の実測結果
特徴5 - 選べる液晶&非光沢フルHD液晶は見やすい
本製品の液晶は、次の3種類から選ぶことが可能です。
- (1)フルHD タッチ非対応 ノングレア液晶
- (2)WQHD タッチ非対応 ノングレア液晶
- (3)WQHD タッチ対応 フルフラットファインパネル
今回搭載している液晶は(1)ですが、視野角も良く、色域も広く、ギラつきもほぼなく、とても見やすい液晶です。

非光沢フルHD液晶は、視野角も良く、色域も広く、ギラつきもほぼなく見やすい
特徴6 - LANやVGAポートも搭載
本製品は、光学ドライブだけでなく、LANやVGAポートまで搭載しています。最近モバイルノートパソコンは、これらのポート類がない製品も多いため、ビジネス等で使用する方は便利です。

多くのポートを搭載
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
先ほども記載しましたが、本製品は次の液晶を選択可能です。
- (1)フルHD タッチ非対応 ノングレア液晶
- (2)WQHD タッチ非対応 ノングレア液晶
- (3)WQHD タッチ対応 フルフラットファインパネル
今回は、(1)と(3)の液晶の特性についてチェックしています。
フルHD タッチ非対応 ノングレア液晶
最大輝度は、実測で334cd/m2です。
視野角も非常に広いです。IPSまたはIPS相当のパネルだと思います。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色も比較的1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。
色域は広いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状は下図の通りです。ギラつきもなく非常に見やすいです。


非光沢液晶ですので、画面への映り込みも低減されています。

画面への映り込み
WQHD タッチ対応 フルフラットファインパネル【追記】
最大輝度は、実測で288cd/m2です。
視野角は、TNパネルよりは広いですがIPSパネルよりは狭いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色も比較的1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。
色域は広いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状は下図の通りです。タッチパネルのためか、わずかにギラつきを感じますが、気になるほどではありません。


光沢液晶ですので、画面への映り込みがあります。

画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
メーカーの仕様表を確認すると、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mmとなっており、十分な広さです。また、旧モデルのキーストロークは0.8mmでしたが、新モデルのWS1/Tでは1.2mmに改善されました。まだ浅めではありますが、以前よりも打鍵感が良くなったと思います。
キー配列もくせがなく良好です。矢印キーは一段下がっており、矢印キーにしては大きめであるため押しやすいです。

キーボード全体図

キーの拡大図1

キーの拡大図2
旧モデルはタッチパッドとクリックボタンが一体でしたが、今回のモデルから分離し、クリックボタンが押しやすくなりました。普通の力でクリックできます。以前は大きかったクリック音も静かになりました。
タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。
また、NFCが搭載され、NFC機器との連携が可能になりました。

タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
モバイルノートパソコンとしては標準的な処理性能です。
Core i7-5500U、12GB メモリ、256GB SSD搭載時のベンチマーク結果は次の通りです。
追記:Core i5-5200U、4GB メモリ、500GB HybridHDD搭載時のベンチマーク結果も掲載しました。全体的にスコアは下がっています。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け
PCMark 8 - Home accelerated
動画のエンコード時間
Core i7-5500U | Core i5-5200U | |
---|---|---|
x264でエンコード | 29分09秒 | 36分40秒 |
クイック・シンク・ビデオでエンコード | 11分43秒 | 13分53秒 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
ストレージのベンチマーク
薄さのチェック
薄さのチェックです。
メーカー仕様表では13.6~19.8mm(突起物含まず)となっていますが、バッテリー部分がかなり突起しています。

バッテリー部分に出っ張りがある
この突起したバッテリーおよびゴム足を含めた高さの実測値は、約29.5mmでした。最新のモバイルノートパソコンとしてはやや厚いです。

高さを実測
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。
SDカード挿入後の出っ張りは、ほぼありません。

SDカードスロットの位置(底面から見た画像)
速度は速いです。UHS-Ⅱにも対応しています。

SDカードのベンチマーク(UHS-Ⅱのカードで測定)
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