EPSON Direct Endeavor Pro5000 の実機レビュー

更新日:2011年7月19日
Endeavor Pro5000 の概要

メンテナンス性抜群

Endeavor Pro5000は、ドライバーを使わなくてもパーツ交換ができるメンテナンス性の良さと、4台のHDDを搭載しRAIDも組める点が特徴のハイエンドデスクトップPCです。

CPUにはCore i7-2600、GPUにはGeForce GTX 580などのハイスペックなパーツを搭載可能で、ゲーム、動画編集など何でも可能です。GPUは3D制作者向けのQuadro 2000なども搭載可能です。

また、日経 Windows パソコン満足度 No.1常連であるEPSON Directの、最大5年のメーカー保守サービスも魅力です。

価格は他社よりもやや高くなりますが、PCの品質の高さと、サポートの良さを重視するなら、良いPCです。

メーカーHPはこちら:Endeavor Pro5000

目次

Endeavor Pro5000 の基本スペック

本機の基本スペックを紹介します。※2011年7月17日現在の情報です。BTOパソコンという特性上、時期が経つと選択できるパーツは異なります。

CPU
第2世代インテルCPUを搭載可能です。最大Core i7-2600を選択可能です。本機は、Core i7-2600です。

マザーボード
詳細は不明です。
チップセットはP67です。
グラフィックカード
GeForceおよびRadeonの最高級GPU、さらに3D製作者向けのQuadronなど幅広い高性能GPUを搭載可能です。本機はRadeon HD 6970です。
メモリ
PC3-10600のメモリを搭載可能です。本機は8GBです。
ハードディスク
250GB~1GBまでのHDDを搭載可能です。最大4本搭載可能です。本機は250GBを1本搭載しています。中身はSAMSUNG製のHD253GJでした。
SSD
3Gb/s対応の160GB、6Gb/s対応の120GBのどちらかを選択可能です。本機は120GBを1本搭載しています。中身はIntel 510シリーズのSSDSC2MH120A2でした。
光学ドライブ
DVDスーパーマルチドライブや、ブルーレイドライブ等を選択可能です。本機はDVDスーパーマルチを搭載しています。
電源
670W電源です。


拡張性(PCIスロット)
PCI Express x16が2スロット、PCI Express x4が1スロット、PCI Express x1が1スロット、そしてPCIが3スロットあります。
※パーツの中身はロットによって変更されますのでご注意ください

特徴1 - メンテナンスが非常に簡単

Endeavor Pro5000の特徴は、ネジやドライバーを使用せず、主要なパーツを交換できるツールフリー構造を採用している点です。


フロントカバーと、サイドカバーを取り外した本体画像。主要なパーツはネジなしで取り外しができます。

 

例えば、PCI/PCI Express カードを着脱するときは、下図のようにします。

PCI/PCI Express カードを固定するボードロックブラケットを、まず取り外します。


ボードロックブラケット(グラフィックカード等を固定する器具)の取り外し方。

 

次に、下図のようにロックを解除し、カードを取り出します。取り付けるときは逆の手順で行います。


PCI/PCI Expressカード類の取り外し方。

 

排気ファンも、両サイドのツマミを押しながら引くと、簡単に取り出すことができます。


排気ファンの取り外し方。

 

光学ドライブ等を抜くときは、レバーを引いてフロントパネルを取り外し、ドライブを固定する留め具を上げるだけです。あとはフロント側から引き出すことができます。

 

ハードディスクは、フロントアクセスになっており、下図のように手前に引いて取り出すだけです。ハードディスクにはマウンタが搭載されています。


ハードディスクの取り外し方。

 

SSDをマウンタに取り付けるときも、裏からネジで留めるだけです。

尚、SSDやHDDを取り付ける際の固定用ネジは、ドライブの台数分用意されているため、別途ネジを調達する必要はありません。


SSDの固定もネジで止めるだけ。

 

このように、非常に簡単にパーツ交換を行うことができます。PC内部の掃除をするときも便利です。

特徴2 - RAIDを構成可能

本機は、RAIDを構成することも可能です。

構成できるRAIDは次の通りです(尚、価格や構成は変更される場合があります)。

 

アクセス速度重視ならSSDによるRAID 0、可用性(データの消えにくさ)重視ならRAID 1、速度と可用性のバランスをとりたいならRAID 10にしましょう。

尚、RAID 1やRAID 10でも故障の仕方によっては、復旧が困難になる場合があります。そのため大事なデータは必ずバックアップするようにしましょう。

RAID 0の場合、1本のHDDよりもデータが消えやすくなるので、尚更、外付けハードディスクやNASなどへバックアップすることを忘れないようにしましょう。

特徴3 - SATA 6Gb/sのSSDを搭載可能

本機は、P67チップセットであるため、6Gb/sのSATAに対応しています。最新の高速SSDでも十分な速度を引き出せます。

EPSON Directのカスタマイズでも、6Gb/s対応のSSDを選択できます。中身はIntel 510シリーズの120GBです(2011年7月7日の情報)。また、上で記載したように、SSDのRAID 0 を構成することも可能です。

このIntel 510シリーズ(120GB)のSSDと、HDDとのベンチマーク結果を下記に掲載します。

結果を見ると、SSDとHDDとのアクセス速度の差は歴然です。特にSSDのシーケンシャルリードの速度は400MB/sを超えており、SATA 6Gb/sの効果が発揮されています。ランダムアクセスはSSDにしてはそれほど速いわけではないです。ただ、インテル製SSDは、安定感抜群なので使っていて安心です。

特徴4 - 高いゲームベンチマークスコア

ロストプラネット2

Endeavor Pro5000は、GeForce GTX 580や、Radeon HD 6970など、最高級のGPUを搭載することが可能です。

本機は、Radeon HD 6970を搭載しており、このGPUでのゲームベンチマーク結果を掲載します。

ロストプラネット 2こそRANK Bでしたが、その他はいずれも非常に高いスコアです。

ゲームベンチマーク
製品名 Endeavor Pro5000
基本スペック Core i7-2600、Radeon HD 6970
重めの
ゲーム
ロストプラネット 2(テストB) 1920*1080 RANK B(FPS:44.3)
1280*720 RANK B(FPS:56.4)
ファイナルファンタジー XIV 1920*1080 4974(快適)
1280*720 6661(とても快適)
中程度の
ゲーム
バイオハザード5(テストB) 1920*1080 RANK S(FPS:132.7)
1280*720 RANK S(FPS:143.4)
モンスターハンターフロンティア第二弾(絆) 1920*1080 11409
1280*720 19572
軽めの
ゲーム
THE LAST REMNANT 1920*1080 FPS:146.13
1280*720 FPS:228.77
デビルメイクライ4 1920*1080 RANK S
1280*720 RANK S

 

特徴5 - 最大5年のメーカー保守サービス

メーカー保守サービスは、3年までしか加入できないPCメーカーが多いですが、EPSON Directは最大5年の保守サービスに加入することができます。お預かり修理はもちろん、訪問修理にも対応しており、価格も高くはありません。業務で使用するなら是非加入しておきたいオプションです。

また、日経のWindowsパソコン満足度調査では1位の常連で、保守期間だけでなく、保守の品質も高いです。


Endeavor Pro5000の保守サービス一覧。
※価格は内容は変更される場合があります。

総合ベンチマーク

Core i7-2600、Radeon HD 6970を搭載したEndeavor Pro5000の各種ベンチマーク結果です。

どのテストにおいても、スコアは非常に高いです。

Windows エクスペリエンスインデックスについては、CPU(Core i7-2600)のサブスコアが最も低くなっているくらい、他のサブスコアが高い値です。

PassMark Performance Testのスコアが3000を超えたのも初めて見ました。

Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test ベンチ

3DMark06(1.2.0 1901)

動画のエンコード時間のチェック


ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5

Core i7-2600を搭載したEndeavor Pro5000で、動画のエンコード時間を計測しました。使用ソフトは、 TMPGEnc Video Mastering Works 5 です。

今回、TMPGEncはRadeonのGPGPUに非対応であったため、GPGPUによるエンコード時間は計測していません。

テストの結果は、14分14秒のエンコード時間でした。

x264によるエンコードで、14分14秒は非常に速いです。

TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
エンコード方法 時間
x264でエンコード 14分14秒
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

 

 

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