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エプソンダイレクト Endeavor TN30E の実機レビュー

eMMC + HDDの分離型2 in 1 PC
エプソンダイレクト Endeavor TN30Eは、タブレット部分とキーボードが分離する2 in 1のPCです。
タブレットには64GB eMMCのストレージが内蔵、さらにキーボードドック側にも500GB HDDが内蔵されており、ドッキングして使用すれば、eMMC + HDDのダブルストレージ環境で使用できます。
液晶はタッチパネル対応のフルHD液晶で、CPUはAtomではなくCeleronです。
本体に収納できるタッチペンも搭載しています。
メーカーサイト:エプソンダイレクト(Endeavor TN30E)
※レビュー機はメーカーからの貸出機です
目次
1 Endeavor TN30E の基本スペック | 2 特徴1 - 分離型の2 in 1 パソコン |
3 特徴2 - タッチペン付属 | 4 Webページ、電子書籍を閲覧する |
5 テレビや動画配信を観る | 6 液晶ディスプレイのチェック |
7 キーボードおよびタッチパッドのチェック | 8 パフォーマンスのチェック |
9 ゲームベンチマーク | 10 重量のチェック |
11 バッテリー駆動時間のチェック | 12 表面温度のチェック |
13 外観のチェック | 14 まとめ |
Endeavor TN30Eの基本スペック
Endeavor TN30Eの基本スペックをチェックします。※2015年2月17日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。なお、特徴的な部分は赤字にしています。
CPU Celeron N2940です。 |
グラフィックカード CPU内蔵(インテルHDグラフィックス)です。 |
液晶ディスプレイ 11.6型ワイド、フルHD(1920x1080)、光沢液晶です。 |
メモリ 4GBです。 |
ハードディスク/SSD タブレットに64GB eMMC、キーボードドックに500GB HDDを搭載しています。 |
光学ドライブ 内蔵型光学ドライブは搭載していません。 |
バッテリー駆動時間 タブレットのみで約4.7時間、キーボードドック装着時で約8.4時間(JEITA2.0測定)です。 |
その他 タブレットの重量は約720g、キーボードドックの重量は約1.6kgです。 |
特徴1 - 分離型の2 in 1 パソコン
Endeavor TN30Eは、液晶部分(タブレット部分)がキーボードドックと分離する2 in 1のノートパソコンです。
キーボードドックにはバッテリーと、500GBのハードディスクも内蔵しています。また、キーボードドックにはフルサイズのUSBポートも搭載しているため、USB機器を外付けしやすいです。

分離型の 2 in 1 パソコン

フルサイズUSBポートも搭載
特徴2 - タッチペン付属
静電容量式のタッチペンも付属しています。
実際に使ってみましたが、タップやドラッグなどやりやすかったです。
また、ペンは本体に収納可能です。

タッチペン

本体に収納可能
Webページ、電子書籍を閲覧する
Webサイトや電子書籍閲覧時の快適性のチェックです。
解像度が高いため、縦位置表示(タブレットを縦長にして表示)させても、文字がつぶれず綺麗に表示できます。画面も大きいため見やすいです。ただし、重量が重いため、持ちながらの閲覧には不向きです。
PEACEKEEPERのベンチマーク結果は次の通りです。あまり高いスコアではありません。

PEACEKEEPER(Futuremark社)・・・Webブラウザベンチマークテスト
テレビや動画配信を観る
テレビのライブ視聴や動画配信サービスを視聴できるかのチェックです。
ワイヤレステレビチューナーや、動画配信サービスはWindows OSに対応しているものが多いです。本製品でも、今回試した限りではすべて視聴可能でした。
nasneを使ってテレビ視聴
ソニー製「nasne」のライブ視聴を試しましたが、問題ありませんでした。
PIX-BR310Lを使ってテレビ視聴
ピクセラ製「PIX-BR310L」のライブ視聴を試しましたが、問題ありませんでした。
動画配信サービスを確認
「dビデオ」を試してみましたが、いずれも問題ありませんでした。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
IPSパネルを搭載しているため、視野角は良いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色も1:1の直線に近い(補正がない)です。比較的自然な発色です。
色域は、あまり広くありません。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
光沢液晶ではありますが、ややハーフグレア寄りです。ただし、ややギラつきを感じます。

非光沢液晶の場合の画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:18.5mm、縦:16.5mm、キーストロークは約1.5mmです。縦のキーピッチがやや狭いです。やや"たわみ"があり、また、キーを押したときに底の感触がやや硬く感じます。普通のノートパソコンのキーボードと比べるとやや見劣りします。ただし、小型のBluetoothキーボードよりは打ちやすいと思います。
タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンはやや固めで、押したときにやや大きい音がします。

キーボード全体図

キーの拡大図
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPUはCeleronですが、Passmarkのスコアを見るとAtomプロセッサーと大差ありません。Windowsタブレットとしては、メモリが4GBであるためやや高いスペックかなと思いますが、モバイルノートパソコンとしては、Celeronプロセッサーということでやや低めのスペックです。
下にベンチマークスコアを掲載します。
PassMark PerformanceTest

※FIRE STRIKEは実行できませんでした
Windows版の3DMark(パソコンとの比較用)

Windows RT版の3DMark(タブレットとの比較用)


CrystalDiskMark (左:64GB eMMC、右:500GB HDD)

CrystalDiskMark(microSDカード)
ゲームベンチマーク
「艦これ」のゲームをする
プレイしやすいように、ブラウザの拡大率を125%にして「演習」を実施してみましたが、問題なく動作しました。

艦これプレイ時のCPU負荷(IEの拡大率は125%)
「ドラクエX」のベンチマーク
「ドラクエX」のベンチマークスコアです。低品質、640x480の設定でも、「重い」という結果でした。ゲームは可能ですが、動作が重く感じます。

ドラゴンクエストX ベンチマークスコア
重量のチェック
重量のチェックです。
タブレットのみの重量は、他のタブレットと比較すると、やや重いです。
スリムキーボードを含めた重量も、他のモバイルノートパソコンと比較すると、やや重いです。
ACアダプターは、一般的なタブレットに付属するようなUSBケーブル+USB充電器とは異なり、ノートパソコンに付属するようなACアダプターであるため、タブレットのACアダプターとしてはやや重いです。ただし、ノートパソコンのACアダプターとしては軽量な方です。
重量のチェック
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量をフリーソフトで確認すると、タブレット側が25,900mWh、キーボードドック側が31,220mWhです。
タブレットのみの駆動時間は、他のタブレットと比較して、短いです。
タブレット+キーボードドックの駆動時間は、他のモバイルノートパソコンと比較して、やや長めです。
タブレットのみ | タブレット+キーボードドック | |
---|---|---|
動画再生 ※1 | 4時間32分 | 8時間00分 |
PCMark 8 Home のバッテリーライフテスト ※2 | 4時間13分 | 7時間43分 |
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、タブレットを持つ手が熱くなり不快になります。
気になるところはありません。


外観のチェック
外観のチェックです。
裏面は、ヘアラインが施されたツヤのない素材で、指紋などが目立ちにくいです。
タブレットの側面には、下図のようなポートがあります(詳細はメーカーサイトを参照)。microUSB3.0ポートを搭載しているのが特徴です。miniHDMI、microSDカードスロットもあります。
microUSB3.0 - USB3.0変換コネクタも搭載しています。
キーボードドックの画像です。右側面にフルサイズのUSBポートを搭載しています。
キーボードドックの裏面です。
タブレットとキーボードドックを接続したノートパソコン形状での画像です。
背面です。
ドッキング部分の出っ張りは少ないです。
液晶は約180°開きます。分離型の2 in 1 パソコンで、液晶が180°開く製品はなかなか無いです。
拡張クレードル+ACアダプターです。
電源コネクタは、タブレットはもちろん、キーボードドックにも接続可能です。
まとめ
以上が、エプソンダイレクト Endeavor TN30Eのレビューです。
タブレットとキーボードが分離するタイプの2 in 1パソコンです。キーボードドックにはバッテリーやハードディスク、フルサイズのUSBポートも搭載しています。
本体に収納可能なタッチペン(静電式)も搭載しています。
価格は、85,320円~(税込、2015年2月18日時点)となっており、分離型の 2 in 1 パソコンの中では比較的安いと思います。
ただし、やや重量が重いです。また、タブレットのみでのバッテリー駆動時間が短い点も気になります。
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メーカー直販サイト:エプソンダイレクト(Endeavor TN30E) |