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ドスパラ Diginnos DG-M01IWの実機レビュー
バッテリー内蔵の小型PC
バッテリーを内蔵した小型のデスクトップパソコンです。
文庫本程度の大きさで、重量は350gしかなく、持ち運びにも便利です。
他にはないジャンルの製品であるため、使用用途によっては、非常に便利になる可能性を秘めている製品です。
価格も20,186円(税抜)と非常に安いです。
メーカーサイト:ドスパラ(Diginnos DG-M01IW)
※レビュー機はメーカーからの貸出機です
目次
1 Diginnos DG-M01IWの基本スペック | 2 特徴1 - バッテリーを内蔵 |
3 特徴2 - 手のひらサイズの小ささ | 4 特徴3 - フルサイズのUSBポートを搭載 |
5 他のデバイスとの比較 | 6 無線LANが遅い |
7 パフォーマンスのチェック | 8 静音性のチェック |
9 パーツの温度のチェック | 10 表面温度のチェック |
11 消費電力のチェック | 12 外観のチェック |
13 まとめ |
Diginnos DG-M01IWの基本スペック
Diginnos DG-M01IWの主な仕様は次の通りです。特徴的な部分は赤字にしています。※2015年8月13日時点の情報です。
デスクトップPCとしては処理性能は低いです。スティック型PCやタブレットと比べると、標準的な性能です。
Diginnos DG-M01IW | |
---|---|
OS | Windows 10 Home |
プロセッサー | Atom Z3735F |
メモリ | 2GB |
内部ストレージ | 32GB eMMC |
重量 | 約350g |
バッテリー駆動時間 | 約13時間(JEITA2.0) |
主なスロット | USB2.0 x2 microUSB x1 microSDカードスロット x1 MiniHDMI x1 |
特徴1 - バッテリーを内蔵
本製品は、小型PCとしては珍しく、バッテリーを内蔵しています。
バッテリー容量をフリーソフトで調べたところ、12,950mWhでした。モバイルノートパソコンと比較すると半分以下の容量しかありませんが、本製品は液晶ディスプレイがないので、バッテリー駆動時間は比較的長めです。
以下の表がバッテリー駆動時間の実測値です。今回、480p(720x480)の低解像度な動画を連続再生させたときのバッテリー駆動時間ではありますが、8時間25分と長めでした。
Diginnos DG-M01IW | |
---|---|
動画再生時 ※1 | 8時間25分 |
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
特徴2 - 手のひらサイズの小ささ
本製品は、サイズが小さく薄型であるため、持ち運びにも便利です。
手のひらサイズ
特徴3 - フルサイズのUSBポートを搭載
小型ではありますが、スティックPCとは違いフルサイズのUSBポートを搭載しており、周辺機器が接続しやすくなっています。
フルサイズのUSBポートを搭載
他のデバイスとの比較
Diginnos DG-M01IWは、NUCのような小型PCでもなく、スティックPCでもなく、タブレットでもなく、新しいジャンルの製品です。それぞれの製品とメリット・デメリットを比較し、またどんなユーザーに向いているのかを考えてみたいと思います。
NUCなどの小型デスクトップPCと比較した場合
○:バッテリーを内蔵しているため、停電時に安心。安い。
×:CPU性能が低い。メモリ・ストレージ容量が少ない。パーツの換装ができない。LANポートがない。
スティック型PCと比較した場合
○:出先で少し使う場合、電源に接続する必要がなく、バッテリーで動作できる。
×:重い。大きい。設置スペースが必要。HDMIケーブルが必要。
8インチ程度のタブレットと比較した場合
○:フルサイズUSBポートを搭載。やや安い。
×:液晶画面がない。
適したユーザー
バッテリーを内蔵しているということで、小型PCで停電対策も安価に行いたい人に向いています。あとは、イベントやプレゼン時に、バッテリー駆動で大きな液晶に、映像やスライドなどを映し出す用途にも適していると思います。小型・軽量ですので、持ち運びも楽です。他にも、筆者には思いつかない用途があるのではないかと思います。
無線LANが遅い
筆者の環境だけかもしれませんが、無線LANの速度が遅いことが気になりました。
普通のノートパソコンでは、200Mbpsの速度が出る環境でも、Diginnos DG-M01IWは5Mbps程度しか出ませんでした。筆者はBUFFALO製とNEC製の無線LANルーターを所持していますが、どちらへ接続しても同様の結果でした。
720p程度の動画ならネットワーク経由でも視聴できましたが、それ以上になるとカクついたり、映像が乱れたりすることがありました。またネットワーク越しのファイルコピーが、かなり遅く感じました。
無線LAN速度の比較
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
以下がベンチマークスコアです。ストレージは十分な速さです。CPUやメモリはタブレット並みの性能です。
PassMark Performance Test 8.0
ストレージのベンチマーク
普通のSSDよりは遅いですが、HDDよりは速く、一般的な用途ならストレスは感じません。
32GB eMMC(CrystalDiskMark 4で実行)
内蔵SDカードリーダー・ライター
あまり速くありません。
UHS-Ⅱのカード
静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェック結果です。
ファンレスであるため無音です。
騒音値の計測結果
部屋を極力無音にしたときの騒音値:40.4dB、 測定機器:GS-04
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※選択したCPUやGPUが異なると騒音値は変わってきます
左から1番目の図:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目の図:動画再生時(解像度:720x480で実行)
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
動画再生時はやや高めの温度ですが、ファンレスのスティックPCよりは、温度は低めになっていると思います。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
それほど熱くはありません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
非常に低い消費電力です。
外観のチェック
Diginnos DG-M01IWの外観です。
スタンドです。
USB2.0ポートです。
電源、ヘッドフォン、MiniHDMI、microUSB、microSDカードスロットです。
ACアダプターです。
MiniHDMI-HDMIケーブル、MicroUSB(オス)-USB(メス)変換ケーブルも付属しています。
まとめ
以上がドスパラ Diginnos DG-M01IWのレビューです。
バッテリーを搭載している点が特徴です。停電時の急な電源断でデータが消える心配がありません。バッテリー駆動時間も長いため、イベントやプレゼン中に、バッテリーで動作させることも可能です。
ただ、筆者の環境では無線LANの速度があまり出ませんでした。
他にはないジャンルの製品であるため、使用用途によっては、とても便利になる可能性があると思います。
メーカー直販サイト:ドスパラ(Diginnos DG-M01IW) |