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DELL ALIENWARE X51 (R3) の実機レビュー

更新日:2016年1月19日

スリムケースでも高性能GPU搭載

DELL ALIENWARE X51は、スリムケースにミドルハイクラスのグラフィックスを搭載したゲーミングPCです。

スリムケースであるため、机のスペースが狭い方でも、設置しやすいPCです。

最大で、GeForce GTX 960を選択でき、多くのゲームを比較的高画質で快適にプレイ可能です。

LEDのイルミネーションは、3つのゾーンに分けられており、時間とともに色を変えたり、点滅させたりすることもできます。LEDのイルミネーションは、8,000通りの組み合わせが可能です。

メーカー直販サイト:
デル公式サイト


※レビュー機はメーカーからの貸出機です

目次

Alienware X51 の基本スペック

Alienware X51の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2015年1月15日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
第6世代インテルCore i プロセッサーを選択可能です。本機は、Core i7-6700Kです。
チップセット
チップセットはZ170です。
 
グラフィックカード
GeForce GTX 745GTX960を選択可能です。本機はGTX 960です。
メモリ
最大16GBのメモリを搭載可能です。本機は8GBです。スロットは2つです。
ハードディスク/SSD
単体HDDや、「PCIe SSD+HDD」の構成を選択可能です。本機は2TB HDDです。
光学ドライブ
非搭載です。
 
電源
構成によって、240Wまたは330WのACアダプターが付属します。本機は330Wです。
拡張性
PCI Express系のカードスロットの空きはありません。

特徴1 - スリムケースにミドルクラスのGPU

Alienware X51は、スリムケースにも関わらず、ミドルクラスのグラフィックカードを搭載し、ゲームを快適にプレイできるパソコンです。ロープロファイルではなく通常サイズのPCI Express(x16) カードを搭載しています。

床設置面積が小さいため、机のスペースが狭い方でも設置しやすいです。

ただし、本体とは別にACアダプターを接続する必要があり、また、このACアダプターがかなり大きいです。実測で9.7cm x 18.8cmの大きさです。この設置スペースも考慮に入れておいたほうがよいでしょう。


スリムタワーでもフルサイズグラフィックカードを搭載


ACアダプターは大きい

特徴2 - GeForce GTX 960選択可能

ALIENWARE X51は、GeForce GTX 745、GTX960のグラフィックカードを選択することが可能です(時期によって搭載カードは変わります)。

今回は、GeForce GTX960のグラフィックカードを搭載しており、ベンチマークを計測した結果は下の表の通りです。やや高めのグラフィック品質設定でもプレイできるゲームが多いでしょう。

ただし、ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドのみ、ベンチマークを完走することができず、途中でPCが再起動してしまう現象が発生しました。グラフィックドライバーを最新にしても改善されませんでした。貸出機で、他のサイト様が色々インストールしているため、その影響かもしれません。今回は工場出荷状態へ戻すこともできず、原因はわかりませんでした。

ゲームベンチマーク
製品名 デル
ALIENWARE X51 (R3)
基本スペック Core i7-6700K
GeForce GTX 960(2GB)
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) 標準品質 ★ ベンチマークを完走できず
高品質 ★ ベンチマークを完走できず
最高品質 ベンチマークを完走できず
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 標準品質 ★ 20099 (非常に快適)
最高品質 9457 (非常に快適)
ドラゴンズドグマオンライン
低品質 13126 (とても快適)
標準品質 13006 (とても快適)
最高品質 12065 (とても快適)
ファンタシースターオンライン2 ver.2 描画:3 75043 (快適)
描画:5 40534 (快適)
バイオハザード6 RANK S (10739)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 15124
ドラゴンクエストX 標準品質 19071 (すごく快適)
最高品質 18761 (すごく快適)
GRID Autosport ウルトラロー 330 fps
ミディアム 184 fps
ウルトラ 80 fps
トゥームレイダー LOW 265 fps
HIGH 114 fps
ULTIMATE 58 fps
Metro Last Light Low 124 fps
High 80 fps
Very High 64 fps
スリーピングドッグス 低品質 193 fps
高品質 86 fps
最高品質 41 fps
ドラゴンエイジ:インクイジション 低品質 125 fps
高品質 55 fps
最高品質 35 fps
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。
※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼアは、約7000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 ver.2は、約2700スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには最低でも平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、最低でも平均120fpsは欲しいです。

 

予約が開始したOculus Riftですが、本製品で動作するかをチェックしてみました(下図)。Oculus Riftの推奨グラフィックカードがGeForce GTX 970以上であるため、GTX 960を搭載した本製品では「×」という結果になりました。


Oculus Riftの動作チェックツールの実行結果

 

GPU-Zで確認したグラフィックスの詳細は次のようになります。


GPU-Zの実行結果

水冷CPUクーラー&オーバークロックソフト

本製品は、標準で水冷式CPUクーラーを搭載しています。

また、簡易的なオーバークロックソフトも付属しており、設定も「オン」、「オフ」のボタンを押すだけと、簡単です。

オーバークロックをオフにしたときとオンにしたときの、エンコード時間も計測しています。詳細はこちら(記事の下へ移動します)をご覧下さい。


水冷式CPUクーラー


オーバークロック設定ソフト「OCControls」


オーバークロック前(左)とオーバークロック後(右)のCPU比率(倍率)

特徴4 - 8,000通りのイルミネーション

Alienwareシリーズではおなじみとなっていますが、両側面と正面のエイリアンの眼を、様々な色に変化させることができます。イルミネーションの組み合わせは、約8,000通りあるそうです。


ゾーンごとにLEDの色やアクション(色変化やグラデーション、点滅など)を変えられる「AlienFX」


3つのゾーン x 20色で、約8,000通りの色の組み合わせが可能


部屋を暗くしたときの画像

パフォーマンスのチェック

本製品は、ミニタワーのデスクトップパソコンのように、GeForce GTX 980Tiなどの高性能グラフィックカードは選択できません。最大でもGeForce GTX 960ですので、ミドルスペックのデスクトップPCと言えます。

ベンチマーク結果を下に掲載します。

PassMark Performance Test 8.0

3DMark


※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け

PCMark 8 - Home accelerated

動画のエンコード時間

2015年10月24日より、エンコードのテスト内容を変更しましたので、ご注意ください。

今回、オーバークロックをON(倍率 x42)にしたときの結果も掲載しています。オーバークロックしたほうが、エンコード時間がわずかに短くなっているのが分かります。

TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
  オーバークロック OFF
(倍率 x40)
オーバークロック ON
(倍率 x42)
x265でエンコード (※1) 17分28秒 16分46秒
x264でエンコード (※2) 7分18秒 7分02秒
NVENCでエンコード (※3) 4分50秒 4分42秒
QSVでエンコード (※4)
XAVC Sの動画(約5分、4K)をMP4(FHD)へ変換。x265はH.265/HEVC、それ以外はH.264/AVCへ変換
※1 4Kや8Kにも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが、出力ファイル容量は従来の約半分
※2 H.264エンコーダーの中で、現在人気の高いエンコーダー。ほどほどの速度で高画質
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載される最新ハードウェアエンコーダー。従来のCUDAより速度、画質とも向上
※4 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー。エンコードが高速

ストレージのベンチマーク


2TB HDD

SDカードのベンチマーク

SDカードリーダー/ライターはありません

 

 

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